館長の朗読日記2081/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記2081 (戦後72年/西暦2017年11月17日 新規)



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月16日)の15時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第2期・朗読ステップ6の第13回目。今回から、来年4月に開催する朗読発表会レッスン台本・森沢明夫原作「虹の峠の喫茶店」のレッスンに入る。今回はその第1回目、前半部分の第1回目のレッスンである。

 どの台本でもそうだが、レッスンの初めのうちは、どうしても朗読がたどたどしいものになる。こちらも、今回は初回だからと、朗読表現そのものより、その台本の作品世界の解説や意識合わせの方に重点をおくことになる。すなわち、この台本における作品世界のイメージづくりや表現主体の心情づくりに力点をおくことになる。

 これも、どの台本でもそうだが、この作品世界のイメージづくりや表現主体の心情づくりがなかなかむずかしい。場面として構成されている事物の具体的なイメージ(大きさや距離など)、場面に登場する人物の具体的なイメージ(年齢や性格など)を一つ一つ特定していくことは意外に面倒でむずかしい。会員の知恵を総動員する。



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 この場合、決めておいた朗読分担に則って順々に朗読してもらう。そして、1人の朗読が終わるたびに、その部分の作品世界について解説や意識合わせをおこなっていく。その結果、直前に朗読してもらったイメージと、私の解説や会員同士の意識合わせの末に浮かび上がったイメージがあまりに違うので、大笑いになることもある。

 そういう一連の内容が面白いらしく、会員は実によく笑う。特に自分の朗読分担部分が終わった会員は、自分の分が終わったという解放感のためか、まるで漫才のコントを聴いているような感じで笑い転げる場合もある。しかし、まだ自分の朗読分担分が残っている会員たちはそうはいかない。後の方を分担するのは1期生が多い。

 しかも、後の方になると作品世界について解説や意識合わせも大筋はできてくる。自ずからレッスンの内容は朗読そのものの仕方に移行していく。加えて、私の朗読指導は2期生よりも1期生に対して厳しい。その結果、初回であるにもかかわらず、今回のレッスンは1期生にとってけっこう大変だったと思う。今後はどうであろうか。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月16日)の18時00分から、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンをおこなった。今回は第2期・朗読ステップ4の9回目、新しいレッスン台本・太宰治原作「雪の夜の話」の3回目。前々回は、会員数が少ない上に半数近くの会員が休んだので寂寥感が漂うレッスンであった。前回と今回は全員が出席していた。

 このサークルにとって喫緊の課題である会員を増やす対策であるが、急きょ今年の12月11日(月)に朗読入門教室を開催することになった。来年1月から代表になることが決まった会員が、早急にチラシとポスターを作成し、配布できるところ、掲出できるところに早速折衝し、レッスン前にその経過を報告してくれたのである。

 その中に習志野市内にある大学にもポスターを掲出した旨の報告があった。そういえばこの習志野市内には大学が3つぐらい集中している。私は大学に対するアプローチをすっかり失念していた。しかし、考えてみれば朗読漫画『花もて語れ』の読者に大学生もいるはずである。これを手始めに大学に対する朗読普及を考えてみるか。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 太宰治原作「雪の夜の話」のレッスンは、おおむね前回と同じであった。それどころか、この「雪の夜の話」の地の文の語り手としての「しゅん子」の語り、および、登場人物としての「しゅん子」のセリフを、どのように朗読するか、表現し分けるか、についての私の見解を前回とほぼ同じ内容のことをくり返してくわしく説明した。

 実は、現在執筆中の『朗読の上達法』において、文学作品の創作者としての原作者と、作品世界における地の文の表現主体としての原作者との、区別と関連をどのように説明するか。この点を、考察している最中なのである。レッスンで、会員の反応を探りつつ、私の見解をいろいろと説明している。まだ私の説明が十分でないようだ。

 もちろん、会員1人1人の朗読についてもいろいろと指導している。今回も改めて痛感したが、会員1人1人の朗読は着実に上達している。それぞれの短所も改善されてきたが、それぞれの長所もさらに良くなってきている。私は、なるべく会員の長所と短所を的確に指摘し、その会員の朗読が上達する方法の指導に注力している。








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館長の朗読日記2080/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2080  (戦後72年11月12日 新規)



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月11日)の13時30分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ3の第3回目、最初のレッスン台本・芥川龍之介原作「毛利先生」の第3回目である。今回も、会員に順々に4分ほど「毛利先生」を朗読してもらい、その朗読に対して指導していった。

 少数の1期生は、すでに各文節を立てながら(特に2音目を支点に上げながら)朗読する語り口が身についている。今回のレッスンで聴くかぎり、徐々に2期生もそれができてきている。ただし、まだ、そういうことを意識しながらやっているようである。逆にいえば、まだ、そういうことを意識しないとできない段階なのである。

 このような基本的な「語りかける語り口」に関することは、なるべく早く無意識にできるようになるまで身につけて、表現に関するさらに高度なことに意識を集中するようにして欲しいものである。しかし、そうは言っても、意識するようになったこと、意識すればできるようになったことは、大きな飛躍的な進歩にはちがいない。



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 前回のレッスンで、三浦つとむの絵画表現に関する理論を紹介した。即ち『日本語はどういう言語か』の「絵画や写真は客体的表現と主体的表現という対立した二つの表現のきりはなすことのできない統一体として考えるべきものであり、主体的表現の中にはさらに位置の表現と見かたや感情などの表現とが区別される」の件である。

 前回はさらに、レッスン台本「毛利先生」の実際の文章を実例として解説したのだが、会員の反応があまりはっきりしなかった。そこで、今回、再度、三浦つとむ著『日本語はどういう言語か』の冒頭部分に描かれている挿絵を、黒板に私の下手な絵で再現して解説した。多少は理解してもらえたようであるが、まだあやふやである。

 レッスン後に、来年の朗読発表会の演目(原作)について、会員同士が相談していた。こういう場合、私は極力口を出さないようにしている。会員も過去に何度も朗読発表会を経験しているので、自主自立的にドンドンと相談を進めていく。原作が朗読発表会の演目にふさわしいか否かについても積極的に自分の意見を主張していた。








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最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第174版

最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第174版

                  (戦後72年11月11日 更新)



【カレンダー】



●戦後72年(西暦2017年)



11月29日(水)第10回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」 
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

11月30日(木)ふなばし東老朗読会(第38回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

12月09日(土)千葉市男女共同参画センターまつり(朗読出演) NEW!
 /千葉朗読サークル「風」朗読出演
 /千葉朗読サークル「わかば」朗読出演

12月13日(水)船橋市西部公民館寿大学朗読会
 /船橋市西部公民館主催
 /船橋朗読サークル「はなみずき」出演



●戦後73年(西暦2018年)



2月14日(水)千葉朗読サークル「わかば」朗読発表会 NEW!
 /千葉朗読サークル「わかば」主催



【くわしいご案内】



●戦後72年(西暦2017年)



第10回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」 

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)11月29日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「弁財天の使い」菊池寛原作          中山慶子
2「令嬢アユ」太宰治原作               白澤節子
3「十三夜」樋口一葉原作              助川由利
                   <休 憩>
4「龍」芥川龍之介原作               江本なつみ 
5「みちのく」岡本かの子原作               東 百道

〔司会進行〕飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが消防法のために満席になりしだい締め切りとなります
     出来るだけ事前にお電話でお申し込みください
     047(487)3721 東/ひがし



ふなばし東老朗読会(第38回)

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)11月30日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「さかあがりの神様」重松清原作           畑野欸子
「マゴとの戦い・闘う子守歌」佐藤愛子原作   中山慶子
 (『娘と私と娘のムスメ』より)      
「馬上の友」国木田独歩原作             小林いさを

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員25名)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047ー487ー3721 (東)



千葉市男女共同参画センターまつり(朗読出演) NEW!

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)12月09日(土)
     14時00分〜14時30分 千葉朗読サークル「風」
     14時30分〜15時00分 千葉朗読サークル「わかば」

〔会場〕千葉市男女共同参画センター・3階イベントホール

〔朗読出演〕

 向田邦子原作「ごはん」 千葉朗読サークル「風」の会員有志
 布施明原作「この手のひらほどの倖せ」 千葉朗読サークル「わかば」の会員有志

〔主催〕千葉市男女共同参画センターまつり実行委員会

〔参加〕参加自由

〔問合せ〕千葉市男女共同参画センターまつり実行委員会事務局
       043−209−8771



船橋市西部公民館寿大学朗読会

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)12月13日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市西部公民館

〔プログラム〕

1「お母さんの木」大川悦生原作      久保田和子
2「虔十公園林」宮澤賢治原作         亀田和子
           <休 憩>
3「鼓くらべ」山本周五郎原作
     遠田利恵子、昌谷久子、畑野欸子、中山慶子

〔主催〕船橋市西部公民館

〔参加〕船橋市西部公民館寿大学受講生



●戦後73年(西暦2018年)



千葉朗読サークル「わかば」朗読発表会 NEW!

〔日時〕戦後73年(2018年)2月14日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市民会館・小ホール(地下1階)

〔交通〕JR千葉駅東口徒歩8分

〔演目〕澤口たまみ原作「水仙月の三日」

〔プログラム〕

 

第1部「水仙月の四日」前半
          <休 憩>
 第2部「水仙月の四日」後半

〔出演〕

 金子方子、田中和代、石井せい子、神田和子、的場正洋、金田敏彦、吉野久美子、仲田紘基、井手陽子、金子可代子、高木幸恵、石井春子(朗読順/千葉朗読サークル「わかば」会員)

〔朗読指導〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔参加〕入場無料(全席自由)

〔問合せ〕043−264−9128(井手)




      

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館長の朗読日記2079/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2079  (戦後72年11月10日 新規)




○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月09日)の13時30分から千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ6の第16回、来年2月に開催する朗読発表会に向けた台本・澤口たまみ原作「水仙月の三日」の第5回目のレッスンである。この台本は前半と後半を交互にレッスンするから、今回は前半の番である。

 今回は、いろいろな事情があって3人の会員が欠席した。朗読発表会に向けた台本「水仙月の三日」も第5回とかなり進んだので、欠席した会員の朗読分担分を前後を分担している会員で補足してもらった。これは、本番で万一出演者が欠演するような非常事態が発生したときのために備えていたことの、いわば予行練習なのである。

 常日頃から、自分が朗読分担している部分の前後の会員の分も練習しておくように注意してあるのだが、今回の様子ではほとんど実行していなかったようである。本当は、自分の前後の会員の分だけでなく、台本の全部を1人で朗読し通すつもりで練習しておくと良いのである。現に、ずば抜けて上達した会員はそれを実行している。



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 私のレッスンにおいては、良いところは極力ほめるようにしているが、注意すべき点や改善すべき点はなるべく根拠を示しながらはっきり言うことにしている。私が指導したポイントを自宅で直してくる会員は、次のレッスンではそれを踏まえて、さらに新しい課題を指摘して指導していく。そうして、順次、朗読が上達していく。

 しかし、私が指導したポイントをなかなか自宅で直してこない会員は、レッスンごとに同じような注意と指導をくり返すことになる。したがって、レッスンごとに同じ注意と指導を受ける会員は、そのことで、自分がそのポイントをクリアしていないという事実を、嫌でも悟らされるらしい。考えてみれば、かなり厳しいレッスンである。

 帰途、数人の会員と歩きながら、来年2月に第2期(朗読ステップ1〜6)が終了することを踏まえて、第3期生の募集をどうするか、という話しを雑談的にした。年末までに、新規会員募集の時期と方法を考えておいた方が良いということも。このサークルの会員数が、第1期末には4人まで減ってしまったことを懐かしく思い出した。







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館長の朗読日記2078/品川「あやの会」と大田「くすのき」の朗読レッスン

館長の朗読日記2078  (戦後72年11月08日 新規)



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月07日)に、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ6の第10回目、レッスン台本・菊池寛原作「仇討三態(その1)」の第4回目である。このサークルは、会員の皆さんが特に熱心だから、レッスンも4回目ともなると、各人がかなり読み込んだ朗読を披露してくれる。

 そうなると、私の方もつい気合の入ったダメ出しやコメントをすることになる。その会員の今回の朗読の欠点とその根拠を指摘する場合も、今回の朗読で目立って良くなった点とその根拠を指摘する場合も、まさに真剣勝負のような気合が入ってしまう。私のレッスンは、ただ褒めたり、自分の朗読を見本とするようなものとは違う。

 たとえば、会員の1人が、今回、その会員自身の心情とイメージをこめた声で始めから終わりまで朗表現し切ったのである。その会員の本気度が感じられる朗読であった。この最古参の会員はレッスン歴が11年を超えるが、このような声出しで終始朗読したのは、おそらく今回が初めてではあるまいか。ようやくこのレベルまで来た。



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 その他にも、従来は甘えたような声出しの語り口だった会員が、最近は1人前の大人のそれに変わってきており、特に今回の朗読は見違えるようにしっかりとした朗読になっていた。あるいは、まだレッスン歴が2年と短い会員が、今回は特に、堂々としっかりした声出しと語り口で朗読していた。その上達の速さににも驚かされた。

 このサークルの会員は皆さん前向きで、私が指定するレッスン台本の良いところを見つけて、作品そのものが大好きになって練習に取り組んでいる。特に今回のレッスン台本「仇討三態(その1)」は、お気に入りのようである。この菊池寛の作品の面白さとむずかしさが、会員たちのやる気と本気度を引き出しているのかも知れない。

 今回のレッスンの終了後に、皆で、来年5月に開催を予定している朗読発表会で上演する岡本綺堂原作「修禅寺物語」の台本を作成する予定だという。私が台本を作成する手間を肩代わりしてくれたのである。大変にありがたい話しであり、お蔭で私は大助かりである。とにかく、このサークルの皆さんは、考え方が前向きなのである。



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月07日)に、大田朗読サークル「くすのき」の第10回目の朗読レッスンを行なった。今回は、第1期・朗読ステップ1の第10回目。レッスン台本・芥川龍之介原作「蜜柑」の第5回目、仕上げの通し読みなのである。短い作品なので、2人1組で、各組ごとに読み継いでもらうことにした。全部で4回の読み継ぎとなる。

 1組づつ、椅子を2つ置いたステージ的な空間に坐ってもらって、私が原作者と作品名を呼ばわった後に読み継いでもらった。4組8人の朗読をメモを取りながら聴いていると、まだレッスン歴が半年であるにもかかわらず、かなりレベルの高い朗読をしていることに驚かされた。これは、私の指導ではなく、元々のレベルが高いのである。

 もちろん、私が目指している「感動をつくる朗読」からすると、まだまだ改善すべき余地がたくさんある。しかし、今まで私が指導してきた朗読サークルの第1期・朗読ステップ1の時期に比べると、明らかに高いレベルにある。それは、このサークルの場合は、本当の意味での初心者の会員がいなかったためではないかと考えている。



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(2)

 仕上げの通し読みが終了し、短い休憩をとった後に、私から全員の朗読について講評をした。短い総評と、会員1人1人の朗読に対する講評をした。この段階では、やはり講評の中心は「語りかける語り口」の問題となる。このサークルの会員は朗読経験者であるようだが、それにしてはいわゆる「朗読調」の朗読に染まっていない。

 また、私の指導する「語りかける語り口」をはやく身につけようと前向きに取り組んでくれている。第1期・朗読ステップ1においては、5回のレッスンで1本の台本を仕上げる。1ステップで4本の台本にとり組むことにしている。3本目のレッスン台本は、向田邦子原作「魚の目は泪」である。この作品も朗読的になかなか面白い。

 今回は、私から講評した後、特別に、朗読における発声練習の意味と新劇系のセリフ表現の評価について、私の持論を説明した。実は、前回のレッスンの後に、ある会員から発声練習について「先生のレッスンではなぜ発声練習をまったくやらないのか」という趣旨の質問があったので、その質問に改めて正面から答えたのである。







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館長の朗読日記2077/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2077  (戦後72年11月05日 新規)



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月04日)9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回から、第3期の朗読ステップ2に突入する。すなわち、今回は第3期・朗読ステップ2の第1回目、1本目のレッスン台本・宮澤賢治原作「紫紺染について」の第1回のレッスンということになる。この朗読サークルは、通算で14年目に入っていく。

 急きょ手術の必要が生じたり、身内に不幸があったりで、今回は欠席者が多かった。しかし、このサークルはもともとの会員数が多い上、今回は見学者が2人もあったので、レッスン中の活気は衰えない。活気が衰えないどころか、少々うるさいくらいな活発さはいつものとおりである。例のごとく、最初に、朗読ステップ2の目的と意義を説明した。

 それから、新しい台本に入った初日のいつも通り、会員全員に少しづつ朗読してもらっては、私からの作品解読をしていった。しかし、今回は、レッスン後に、先日の朗読会の打上げ会を兼ねた昼食会が予定されている。そのため、レッスンを終える時刻を厳格に守らなければならない。そこで、私の作品解読は簡略にし、詳しくは次回に持ち越した。



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 レッスン後は、場所を変えて、千葉駅の近くのホテル内の和風レストランで、先日の朗読会の打上げ会を兼ねた昼食会が開催された。朗読会の講評の続きをやったり、会員の皆さんの感想を訊いたりした。今回の朗読会は、会員数が増えたので、時間が長くなり、観客の中には疲れたという声もあったらしい。朗読会のあり方を見直す必要があるようだ。

 また、会場についても、いろいろな意見が出た。ここ何年か使っていた会場は、客席数が80席しかなく、舞台もない。照明装置も音響装置もきわめて貧弱である。やはり、朗読会は「晴れの舞台」でやるべきだ、という意見も出た。これらの問題について、次回のレッスンのときに、改めて皆で相談し、会員の総意に基づいて決めようと思っている。

 どういう流れでそうなったか忘れたが、以前に退会していった会員たちの想い出が話題になった。退会した理由にもよるが、まったくその後の消息がつかめない元会員もいる。なかには、すでに物故された方もいる。もちろん、今でも連絡を取り合い、朗読会を聴きに来る会員もいる。通算で14年目ともなると、元会員の数も多くなっているのである。







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館長の朗読日記2076/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記2076 (戦後72年/西暦2017年11月03日 新規)



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月02日)の15時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第2期・朗読ステップ6の第12回目、レッスン台本・菊地寛原作「仇討三態(その一)」の第6回目、このレッスン台本の最後の仕上げの通し読みである。会員を3組に分け、組ごとに読み継いでもらった。

 聴いていて驚いたことに、会員の皆さん全員が、確実に朗読のレベルをワンランクアップさせていた。前回のレッスンで、改めて、各文節を立てて表現すること、その場合に2音目(アクセントによっては1音目)をクッキリと上げること、の重要性を指摘し、かなり口やかましく注意したりやり直してもらった。その成果である。

 会員の皆さんが、仲間の朗読表現を互いに聴き合ってどう感じたか、本当のところは分からない。しかし、私の耳には、前回に比べ、今回の朗読は確実にレベルというかその表現の質をワンランクアップさせたように感じられた。しかも、それが1人や2人ではなく、全会員の朗読表現がそうなっていたのである。これは驚きだ。



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 仕上げの通し読みと、それに対する私からの講評を終えた後、来年4月に開催する朗読発表会のための台本・森沢明夫原作「虹の岬の喫茶店」を配布し、会員の皆さんの朗読分担を発表した。以前は、会員の朗読レベルが高くなかったので朗読分担にも苦労したが、近年は全体的に朗読レベルが上がってきたので今回は楽だった。

 加えて、このサークルは全員が女性であり男性会員がいないから、その点もあまり気を使わずに済む。男性会員がいるサークルは、やはり、男性のセリフが多い部分を男性会員に割り振るなどの気を使う。本来、朗読は老若男女のセリフを1人の朗読者がすべてこなすものだが、読み継ぎ形式の朗読の場合は多少は考えるのである。

 次回から、この朗読発表会用の台本「虹の岬の喫茶店」のレッスンに取りかかるのだが、この作品もかなりむづかしい。まあ、本来、易しい作品などというものはないのだが、比較的淡々とした文体を通して、味わい深い大人のファンタジーの味を出していかなければならない。会員の皆さんの朗読を聴きながら、考えていきたい。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月02日)の18時00分から、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ4の8回目、新しいレッスン台本・太宰治原作「雪の夜の話」の2回目である。前回は、会員数が少ない上に半数近くの会員が休んだので、寂寥感の漂うレッスンだったが、今回は全員が出席していた。

 会員の皆さんは少し前に集まって、来年6月に予定している朗読発表会をどうするかを相談したようである。大まかにいえば、1つの作品を読み継ぎ形式で上演するか、1人1作品形式で上演するか、の選択である。結論は、1人1作品形式で上演したいということであった。加えて、会員数が少ない点をどうするかの相談をした。

 その中で、数少ない古参会員の1人で、これまでサークル運営を引っ張ってきてくれた会員が、今年末に退会を希望していることが分かった。仕方のない事情ではあるが、この古参会員の退会はサークルにとって大きな痛手である。そのためにも、会員を増やすことが喫緊の課題となった。今後、具体策を講ずることに決まった。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 今回の朗読レッスンでは、この「雪の夜の話」のセリフをどのように朗読するか、についての私の見解を説明した。この「雪の夜の話」の地の文は、総て「しゅん子」という十代の女学生の語りである。従って、地の文はすべて「しゅん子」のセリフと見なすこともできる。すると、地の文に挿入されたセリフの表現が問題となる。

 地の文を「しゅん子」のセリフとみなすなら、地の文に挿入された他の登場人物のセリフは「しゅん子」のセリフ中のセリフとして朗読すべきであろうか。斎藤隆介原作「花咲き山」の山姥の独り語りの地の文に挿入された「そよ」と「あや」のセリフのように。しかし、この「雪の夜の話」は「花咲き山」と事情が違っている。

 この事情が違っている所以について、私の見解を説明した。くわしい内容は、ここでは省略するが、そのポイントは、この「雪の夜の話」の地の文の語り手である「しゅん子」が、実は太宰治の分身だという点にある。太宰治の分身である以上、語っている相手はこの作品の読者ということになる。やはり、太宰治の作品は面白い。







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館長の朗読日記2075/『朗読の上達法』を書いている(その7)

館長の朗読日記2075  (戦後72年11月01日 新規)



○『朗読の上達法』を書いている(その7/1)

 今年もとうとう11月になった。涼しいどころか、寒ささえ感じる季節になった。まだ『朗読の上達法』の第1部第2章の初稿を書いている。この第2章には難渋している。論理の組み立てがなかなか納得のいくようにならない。仕方がないから、三浦つとむ著『日本語はどういう言語か』(講談社学術文庫)を読み返したりした。

 この『日本語はどういう言語か』の第二部「日本語はどういう言語か」を再読しながら、第2章をしばらく放置して、第3章の構想を練ったりしていた。そして、数日前から、久しぶりに第2章の執筆を再開した。書きかけの第2章の原稿を読み直したり書き直したりしているうちに、新たな論理の組み立てが浮かび上がってきた。

 ようやく、第2章の執筆と論理の組み立ての歯車が噛み合ってきたことを実感した。折しも論考の構想と原稿執筆に適した季節になった。ひとつ一気呵成に第2章を書き上げるべく頑張ることにしよう。併行して、三浦つとむの主著『認識と言語の理論』(勁草書房)も再読しようと思っている。これは、必要不可欠な作業である。



○『朗読の上達法』を書いている(その7/2)

 今日から11月に入ったということは、第10回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」の開催日が1ヶ月以内に迫ったことを意味する。先月10月25日(水)には、ゲスト出演者のリハーサルも実施し、司会進行者との顔合わせも行なった。段取りの調整や顔合わせだけのつもりが、ついレッスンになってしまった。

 ゲスト出演者のことを言ってはおれない。私自身も「岡本かの子作品シリーズ」の第3弾「みちのく」を朗読することになっているから、その自宅練習をしなければならない。従来は、朗読時間が45分くらいの作品を上演していた。今回の「みちのく」は朗読時間が30数分である。要する体力がかなり違うことを実感している。

 第10回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」を開催するための実務作業もある。昨日は、会場となる船橋市民創造館(きららホール)のスタッフ打合せがあった。ついでに、本番当日の弁当を注文してきた。私が朗読指導している朗読サークルのレッスンや朗読発表会のための準備作業も、断続的に行なっている。








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館長の朗読日記2074/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2074  (戦後72年10月29日 新規)



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(10月28日)の13時30分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ3の第2回目、最初のレッスン台本・芥川龍之介原作「毛利先生」の第2回目である。今回は、改めて朗読ステップ3が地の文の朗読レッスンを中心とした段階である旨の説明をした。

 また、その地の文を「語りかける語り口」で朗読することを目指した段階であり、その場合は、各文節を立てながら滑らかにつなげていくことを基本とする旨も説明した。その上で、会員1人1人に順々に「毛利先生」を朗読してもらっては、その朗読に対して各文節を立てる表現の出来不出来を中心に、ダメ出しをしていった。

 もちろん各文節をただ立てただけでは不十分である。各文節によってその音声言語の表現主体が表現しているイメージ(や心情)すなわち「内容的な意味」を、朗読者自身がイメージし、それを自分の音声言語で再表現していく。これが各文節を立てる表現の本質である。従って、それが出来ているか否かを判定するわけである。



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 三浦つとむ著『日本語はどういう言語か』、特にその冒頭における絵画表現の解説を紹介した。即ち「絵画や写真は客体的表現と主体的表現という対立した二つの表現のきりはなすことのできない統一体として考えるべきものであり、主体的表現の中にはさらに位置の表現と見かたや感情などの表現とが区別される」の箇所である。

 絵画や写真でさえそうだから、さらに複雑かつ高度な表現が出来る文学作品においてはさらにこの点の分析が重要である。特に、朗読においては、朗読者が表現主体として自分の音声言語で作品世界を再表現していくのだから、文学作品の主体的表現におけ「位置の表現と見かたや感情などの表現」を解析しなければ朗読にならない。

 今回の台本「毛利先生」の実際の文章を実例として、さらに具体的に解説した。ところが、会員たちの反応があまりはっきりしなかった。そこで、私の解説が分かったか否か、面白いか否かを訊ねてみた。会員の回答は、よく理解できるし、こういう解説は初めてだったので新鮮で面白かった、というものであった。本当だろうか?






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館長の朗読日記2073/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2073  (戦後72年10月27日 新規)



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(10月26日)の13時30分から千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ6の第15回、来年2月に開催する朗読発表会に向けた台本・澤口たまみ原作「水仙月の三日」の第4回目のレッスンである。この台本は前半と後半を交互にレッスンするから、今回は後半の番である。

 前回からレッスンに参加した新規入会者は別として、従来からの1期生はもとより2期生もそれぞれ着実に上達してきた。特に、先日の第25回千葉市視覚障害者福祉大会のアトラクションとしてやった朗読会を聴いて、その感を強くした。その着実な上達の結果、今回のむずかしい台本もある程度の仕上がりとなってきている。

 しかし、朗読する際に、文節の1つ1つを立てながら滑らかにつなげていき、かつ1つ1つの文節にこめられたイメージ(心情)を表現しながら、文の流れもイメージ(心情)として表現していくレベルからすると、もう一頑張りも二頑張りもしなければならない。普段の会話では平気でやっていることが、朗読ではできていない。



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 このサークルには1期生が4人しかいないせいか、団結心が強いが、同時にお互いに遠慮がない。ある1期生に指導したところ、すかさず隣の1期生から「それを実行するのは凄くむずかしいからできなくても仕方がない」と助け舟が入る。逆に、反対側の隣の1期生からは「別の箇所もできていなかった」という追い討ちが入った。

 助け舟と追い討ちが同時に入ったわけである。皆で思わず笑い出してしまった。このサークルの会員は、皆、真面目である。そういう掛け合いも、別にふざけているわけではない。お互いに真剣かつ真面目にやっているから、なお可笑しいのである。下手な漫才そこのけの、絶妙な掛け合いになっていた。これがあるから、面白い。

 レッスン後に、来年2月の朗読発表会用チラシの原案が何種類か披露された。それらの原案を比較しながら皆で意見を出し合って最終案を決定する。これには私は口を出さない。今回で、どうやら最終案が決まったようである。この調子なら、次回のレッスン時にチラシが出来上がってくるようだ。私の必要枚数は110枚である。



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過去のイベント記録/戦後72年(西暦2017年)後期

過去のイベント記録/戦後72年(西暦2017年)後期

             (戦後72年10月26日 更新)

            
             

【過去のカレンダー】



10月20日(金)第25回千葉市視覚障害者福祉大会アトラクション朗読会 NEW!
 /特定非営利活動法人千葉市視覚障害者協会主催

10月17日(火)「満天星」ライブ第6回 NEW!
 /「満天星」主催

10月16日(月)第17回「小さな朗読館・ちば」 NEW!
 /千葉朗読サークル「風」主催

9月30日(土)第18回「品川朗読交流会」 NEW!
 /品川朗読サークル「あやの会」&朗読サークル“こだま”共催

9月28日(木)ふなばし東老朗読会(第37回) NEW!
 /船橋市東老人福祉センター主催

9月23日(土)八千代「新・みちの会」朗読発表会『この世界の片隅に』 NEW!
 /八千代朗読サークル「新・みちの会」主催

9月13日(木)ほっと♥サロンあやの会 第1回 おさらい会 NEW!
 /ほっとサロンあやの会主催

7月27日(木)ふなばし東老朗読会(第36回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

7月26日(水)第9回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」 
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催



【くわしい内容】



第25回千葉市視覚障害者福祉大会アトラクション朗読会 NEW!

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)10月20日(金)
     開場13時00分 開演14時00分

〔会場〕千葉市ハーモニープラザ多目的ホール

〔プログラム〕「耳で楽しむ文学散歩」 司会進行:石井春子

1「つばくろ会からまいりました」筒井康隆原作           高木幸恵
2「この手のひらほどの倖せ」布施明原作
  石井せい子、井手陽子、金子可代子、金子方子、田中和代、仲田紘基
  (アイウエオ順)

〔主催〕特定非営利活動法人 千葉市視覚障害者協会

【注】第25回千葉市視覚障害者福祉大会(全体プログラム)

 第1部 大会式典
 第2部 講演「共用品の開発と可能性」
 第3部 朗読「耳で楽しむ文学散歩」

《館長のコメント》

 過日、千葉朗読サークル「わかば」の代表に、第25回千葉市視覚障害者福祉大会のアトラクションとして、朗読会を上演して欲しいという依頼があった。千葉朗読サークル「わかば」は従来から、視覚障害者の福祉施設にボランティアとして色々な支援活動をしてきている。朗読でお役に立てるなら願ったり叶ったりである。

 ここ1ヶ月あまり、サークルの会員は自主・自立的に色々と準備をしてきた。今回の朗読会について、私はほとんど口出しをしなかった。朗読会のプログラム(作品と出演者など)は、すべて会員の皆さんが自主・自立的に企画していた。当日、私は参加者の1人として昼食をご馳走いただいたが、内実はただの付添いであった。

 朗読会の名称を「耳で楽しむ文学散歩」と名づけたのは誰だか知らないが、なかなか素晴らしいネーミングである。司会は出演者とは別の会員がおこなったから、最初のアトラクションの紹介以外はすべて千葉朗読サークル「わかば」が取り仕切ったわけである。サークルの会員は、出演者は出演者として堂々と朗読した。

 司会者も堂々と司会していた。終演後は、サークルの皆さんに誘われて、近くの外食レストランで楽しく「お茶」をした。サークルの皆さんは、無事に大役を済ませたので気持ち良く「お茶」していた。こういう「お茶」はこたえられない。これが一つの機縁となって、今後もこのような朗読会の依頼が来たら嬉しいと思う。




「満天星」ライブ第6回 NEW!

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)10月17日(火)
     開場12時30分 開演13時00分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

【第一部】 司会:大野栄子
1 神無月(原作:宮部みゆき)        上田悦子
2 花の詐欺師(原作:古屋信子)       誉田信子
3 泳げない魚(原作:池田晴海)      櫻井芳佳
4 鮒(原作:向田邦子)            江本なつみ
           <休憩>
【第二部】 司会:江本なつみ
5 余寒の雪(原作:宇江佐真理)       成川洋子
6 ラブ・レター(原作:浅田次郎)        大野栄子
7 知恵子抄(原作:高村光太郎)      小林正子

〔主催〕満天星

〔参加〕入場無料(全席自由)

〔申込〕047ー450ー6648 「満天星」代表/上田悦子



第17回「小さな朗読館・ちば」 NEW!

〔日時〕戦後72年(2017年)10月16日(月)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・小ホール(地下)

〔プログラム〕

1 「ごはん」向田邦子原作 
          齋藤恵津子、石田幸子、金附ひとみ、小田志津子
          細川美智子、内嶋きみ江、村井とし子、吉田光子(朗読順)
2 「貨幣」太宰治原作                    森川雅子
3 「なた」幸田文原作                    松尾佐智世
4 「舞踏会」芥川龍之介原作                 杉山佐智子                                 <休 憩>
5 「おかあさんの木」大川悦生原作            大島範子                
6 「子猫」高樹のぶ子原作                   藤田多恵子
7 「十三夜」樋口一葉原作                    助川由利
8  「レモン」内舘牧子原作                   吉永裕恵子
9  「すみか」三浦哲郎原作                    内田升子

〔朗読指導〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は約80人であり、ほぼ満席の大盛況であった。今回は、前回とは異なり、全会員が無事に出演することができた。なかには体調が完全でない会員もいたが、ぜひ朗読だけはしたいということで、何とか舞台に出演したのである。その替わり、午前中のリハーサルを休んだり、出演した直後に帰宅した会員も何人かいた。

 ただ、舞台で披露した朗読は体調不良を微塵も感じさせない立派なものだった。私は、客席の最後列中央に座って、台本に講評用のメモを取りながら会員の朗読を聴いていた。観客はどのように感じたか不明だが、私は全会員の上達過程を熟知しているから、会員1人1人の上達ぶりがよく分かり、よく確認することができた。

 まず、半数の会員が向田邦子原作「ごはん」を読み継ぎ形式で朗読したのだが、これが良かった。短い作品だが、まさに粒ぞろいの読み継ぎ朗読であった。レベルの高い朗読で読み継いでいくと、その継ぎ目がイメージの連続性を損ねるどころか、互いの朗読が相乗効果を発揮して実に面白い朗読作品に仕上がったように思われた。

 その後、残りの半数の会員が1人1作品形式で朗読していったのだが、それぞれの朗読がかなり個性豊かで聴き応えがあった。太宰治原作「貨幣」、幸田文原作「なた」、芥川龍之介原作「舞踏会」、大川悦生原作「おかあさんの木」、高樹のぶ子原作「子猫」、樋口一葉原作「十三夜」は、それぞれ個性的な朗読表現で聴かせた。

 内館牧子原作「レモン」、三浦哲郎原作「すみか」は、作品世界のイメージを私自身の想い出に重ねて、思わず聴き入ってしまった。終演後の会場で講評をしたが、今回は不参加の会員が多かったので、次のレッスン時に追加の講評をしなければならない。打上げ会も、次のレッスンの終了後に昼食会を兼ねて開催する予定である。



第18回「品川朗読交流会」  NEW!

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)9月30日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区荏原第五地域センター・第1集会室

〔交通〕東急大井町線下神明駅より徒歩3分

〔プログラム〕

☆品川朗読サークル「あやの会」

「マイフェアホテルレディ」犬丸りん原作   岡林和子
「風」井上靖原作                  片桐瑞枝
「絶望の濁点」原田宗典原作           志村葉子

☆朗読とことばの会「ことばの舟」
「ごんぎつね」新美南吉原作           野池鈴江
「夜の雪」藤沢周平原作               藤田咲子

☆朗読サークル“こだま”
「つぶれた鶴」向田邦子原作  
朗読ミュージカル「杜子春」(芥川龍之介原作「杜子春」より)

〔共催〕品川朗読サークル「あやの会」
     朗読サークル“こだま”

〔参加〕入場無料(全席自由)

〔問合せ先〕品川朗読サークル「あやの会」
          03ー3786ー0006(山本)

【注1】品川朗読交流会は、合同の朗読会を通じて、互いに学び合うことを目的として年2回(春・秋)開催しています
【注2】終了後、懇親会を予定しています

《館長のコメント》

 この「品川朗読交流会」は、だいたい私の朗読レッスンと重なってしまうため聴きに行くことができない。今回は第5土曜日で他の予定が無かったため聴きに行くことができた。参加者数は70人強。そのうち開催関係者が20人弱、一般の観客は50人強であった。会場の客席数は100席弱だから、ほぼ満席状態であった。

 品川「あやの会」は、犬丸りん原作「マイフェアホテルレディ」岡林和子朗読、井上靖原作「風」片桐瑞枝朗読、原田宗典原作「絶望の濁点」志村葉子朗読という内容であった。それぞれに、大変面白かった。わたしは、このくらいの規模のアト・ホームな雰囲気の朗読会が大好きである。1つ1つの朗読を実に楽しく聴いた。

 ゲスト団体として朗読とことばの会「ことばの舟」から2人の会員が、新美南吉原作「ごんぎつんね」と藤沢周平原作「夜の雪」を朗読した。また、他の主催団体「朗読サークル“こだま”」は、1人が向田邦子原作「つぶれた鶴」を朗読し、4人が朗読ミュージカル「杜子春」(芥川龍之介原作)を配役をしながら上演した。

 終演後には懇親会が催され、今回の出演者とそれを支援した2つの主催団体の会員が参加した。私も参加したので、感想を求められた。私は、今回のように自分が直接に演出や朗読指導していない朗読会を聴きに行く場合は、観客に徹して楽しむことにしている。感想も、面白い内容で大いに楽しかった、という域を出なかった。

 会場で、朗読とことばの会「ことばの舟」を主宰し、朗読指導しておられる高村花美先生に紹介され、同席させていただいた。高村花美先生は、大田区内でいくつもの朗読グループを指導しておられるという。私も、今年から大田朗読サークル「くすのき」を立ち上げ、朗読指導を開始した。今後の朗読的な交流を期待したい。

 その後、品川朗読サークル「あやの会」の会員の皆さんに誘われて、しばらく「お茶」した。その場でも、今回の出演者から講評を頼まれたが、台本もなしに楽しんで聴いたのだから、と断った。正直にいうと、3人が3人ともとても上達したと思った。まだまだ伸びしろはあると思うが、以前に比べたら格段に上達したと思う。



ふなばし東老朗読会(第37回)  NEW!

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)9月28日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「無名の人」司馬遼太郎原作                   谷千和子
「第一夜」「第三夜」夏目漱石原作 (『夢十夜』より)  井上みつ江
「狐物語」林芙美子原作                     遠田利恵子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員25名)

《館長のコメント》

 船橋朗読サークル「はなみずき」は、船橋市東老人福祉センターからの依頼で、毎奇数月の第4木曜日に「ふなばし東老朗読会」を主宰している。すでに5年以上も継続していたが、この2017年度も引き続き依頼された。私は、第4木曜日は千葉「わかば」の朗読レッスンと重なっているので、この朗読会には参加できない。

 サークルの窓口を担当している役員は、毎回その開催模様を私に報告してくれる。以下に、その内容をほぼそのまま記す。来場者数は19名(そのうち新規の来場者は1名)、船橋朗読サークル「はなみずき」からは13名参加、参加者総数は合計32名であった。今回もバラエティーに富んだ朗読作品を楽しんで頂けたという。

 夏目漱石原作「『夢十夜』より第一夜・第三夜」は、しっかり練習を積んで朗読者の世界を表現したという。現状よりもさらにより良くということで、当日の直前リハーサルでは、リーダーの古参会員から「愛あるダメ出し」をマンツーマンで開演間際まで受け続け、本番では、従来よりさらに凄味のある朗読を披露したという。

 林芙美子原作「狐物語」は、林芙美子が戦時下に疎開先の長野県の山村で、村人から聞いた話を元に書いた70編の童話の1つ。物言わぬ動物に対する人間の誤解や思い込みによる確執。お互いを思いやって、お互いが幸せに暮らしていければ良いのに、という林芙美子の想いが、朗読者の優しい語り口で聴き手に伝わったという。

 司馬遼太郎原作「無名の人」は、中学校の国語の教科書用に書き下ろされたエッセー。歴史の舞台に一瞬しか登場しない文字通り「無名の人」。しかし、その人がいなければ、恐らく歴史が変わったであろうというエピソードを、朗読者が迫力ある表現で朗読し、聴き手もその場に臨席したように感じられた朗読だったという。

 今回も休憩時間に、ご来場の皆さんに声を出して頂いたという。会員のリードによって「あめんぼ あかいな あいうえお」で始まる滑舌の練習、北原白秋の『あめんぼの歌』を参加者全員で唱和したという。前回に続きご来場の皆さんにとって2回目だったので、前回よりさらに元気に大きな声を出して下さったということである。

《 来場者からの感想 》
★今日初めて来ましたが、とても良かったです。また次回も楽しみにしています。

【報告者注1】

 この方から、来場の申し込みをする時に、担当職員の方から「人気が有ってキャンセル待ちをしている方がいらっしゃるので、来れなくなったら必ず連絡して下さい』」と云われたと伺いました。とても嬉しい事です!

また時折「朗読した作品の原作を読んでみたい」「この作品は何という本に収められていますか?という質問を頂きますので、今回からガイドになるように資料を作成して配布しました。併せて、開演前BGMで流しているCDも掲載してみました。

【報告者注2】

 第一回目から毎回聴きに来て下さって、午前のレクリエーションに参加していた方々を朗読会に勧誘して下さっている常連さんがいらっしゃいました。常々『私は、はなみずき の宣伝担当』と仰って、今 常連さんになっている方々を何人も連れて来て下さいました。

 その方が先日急逝されたと担当職員の方から伺い、びっくりしました。独居で、おひとりで亡くなっていらっしゃったそうです。心からご冥福をお祈り致します。そして、ありがとうございました。



八千代「新・みちの会」朗読発表会『この世界の片隅に』 NEW!

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)9月23日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)

〔演目〕こうの史代原作/蒔田陽平ノベライズ『この世界の片隅に』

〔プログラム〕

【第1部】『この世界の片隅に』前半
       <休 憩>
【第2部】『この世界の片隅に』後半

〔出演〕

 中島浩美、小畑勝彦、篠原知惠子、倉林成年、竹川則子、植本眞弓、吉崎瑠璃子、江本なつみ(五十音順/八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員)

〔朗読指導〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「新・みちの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 観客数はプロフラムの配布数から判断すると、約120人であった。客席は約280席ほどであったが、最後列の音響調整席から見ると、けっこう座席が埋まっている感じであった。午前中が雨模様だったという天気にしては、かなり多数の来場者だったと思う。回収したアンケートの中身を読むと、とても好評であった。

 出演した会員たちは、本番の舞台では、かなり心情をこめた熱演であった。朗読でもっとも大切な本気度がかなり感じられた。リハーサルと本番の両方を聴いた家人は、本番はリハーサルとは全然ちがってとても良かった、と感動していた。語り口、表現の流れ、間のとり方など、不満はまだまだあるが、全体的には良かった。

 昨年に比べて、今年の朗読発表会は会員数が3分の2くらいに少なく8人となっている。逆に、朗読時間は、前半70分、後半70分、と増えている。会員1人当たりの朗読時間は前半、後半ともに、それぞれ9分弱と長い。朗読時間9分といえば、たとえば、斎藤隆介原作「花咲き山」の朗読時間7分強より2分近く長い。

 そのように長い朗読時間の朗読を8人が読み継いでいくのである。相当の朗読表現をしなければ、観客を舞台に引きつけ続けることはむずかしい。途中に休憩(約15分)を入れるにしても、トータルで140分の朗読をまとめて聴かせるのである。映画でも上映時間140分の作品は長編である。観客の集中度が心配であった。

 最後列奥の音響調整席から見ていたかぎりでは、観客の皆さんは最初から最後まで舞台に集中して、朗読に耳を傾け続けてくれていたように感じた。舞台の上の2脚の椅子に順々に出て来ては、ただ本を声を出して読むだけのことを140分間も聴いていただいた。これは、改めて考えてみれば、大変なことではないだろうか。

 観客の感動の度合いは、最後の拍手の音の度合いで大体のところは分かるものである。今回の観客からの最後の拍手は、かなり感動した拍手のように聴こえた。終演後の会員たちも、かなり手応えを感じていたのだろう、全員が達成感に浸っているようだった。ただし、朗読指導者としての私はそうそう甘い顔をしていられない。

 打上げ会の会場でも、私は今回の朗読について高く評価した反面かなり辛口の講評もした。私は挨拶代わりに、今後1年間のレッスン計画表と次のレッスン台本を配布した。また、今回は特別に、取材してくれた『八千代よみうり』の掲載紙を全員に配布した。事前に取材した馬場記者から全員分を送ってもらっていたのである。

 その後、イタリア料理の食事をしつつ、回収したアンケートを会員が分担して読み上げたり、一人一人の感想や意見を順々に発表したりした。予鈴・本鈴と緞帳の上げ下ろしを手伝った家人も、自分の感想を述べていた。来年の朗読発表会に向けてピアノ伴奏を依頼されてもいた。その代り、私に聴き役に徹しろというのである。



ほっと♥サロンあやの会 第1回 おさらい会  NEW!

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)9月13日(木)
     午後2時より

〔会場〕大崎ゆうゆうプラザ

〔プログラム〕

「虹を作る少年」西澤實原作                奥村紀久子
                                         星野祐子
「紅皿かけ皿(東京のむかし話)」小松崎進再話  上島俊子
「ひさの星」斎藤隆介原作                    木城美代
「木漏れ日」稲葉真弓原作                  山田 巴

〔主催〕ほっと♥サロンあやの会

〔参加〕入場無料

【注】終了後、茶話会を予定しています

《館長のコメント》

 この朗読会は、品川朗読サークル「あやの会」の会員の有志が企画・運営・朗読指導しているほっと?サロンあやの会の参加者が、日頃の朗読の成果を「おさらい会」という形で公開する初めての試みである。

 この「ほっとサロン」は、品川区社会福祉協議会のボランティアセンターが呼びかけているもので、以下のような目的で活動しているものである。

「誰もが楽しく参加できる地域の憩いの場です。
 身近な地域で、住民が世代を超えてサロンに集い、企画の内容や運営までみんなで考えて参加する楽しい仲間作りの活動です。
 サロンは、人との会話や外出機会の少ない高齢者や障害者、子育て中の母親等の身近な「地域交流の場」でもあります。
 そこでふれあい、交流することにより閉じこもりの予防や子育てに関する不安の解消、情報交換の場としてもその効果が期待されています」

 その「ほっとサロン」の一つとして、品川朗読サークル「あやの会」がサークルとして取り組んでいる朗読指導の場である。ただし、朗読指導といっても堅苦しいものではなく「朗読を楽しみながら、茶話会をします」という感じの楽しい朗読のための集まりの場(サロン)として、会員の有志が企画・運営・朗読指導している。

 私が朗読指導している朗読サークルから、ついに、このように朗読指導する試みが始まったかと思うと、いささか感無量という感慨を抱いてしまう。



ふなばし東老朗読会(第36回)

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)7月27日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「海からきた少年」立原えりか原作    昌谷久子
「菊の香り」阿刀田高原作          鳥海治代
「五十鈴川の鴨」竹西寛子原作   村木ひろみ

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員25名)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047ー487ー3721 (東)

《館長のコメント》

 船橋朗読サークル「はなみずき」は、船橋市東老人福祉センターの依頼で、毎奇数月の第4木曜日に「ふなばし東老朗読会」を主宰している。すでに6年以上も継続しているが、今年度も引き続き依頼されている。しかし、私は第4木曜日は千葉「わかば」の朗読レッスンと重なるので、この朗読会には参加できない。

 そこでサークルの窓口担当役員が、毎回その開催模様を私に報告してくれる。前年度の担当役員はファックスと電話だったが、今年度の新役員はメールである。以下に、その報告の概要を記す。来場者数は21名(そのうち新規の来場者は6名)、船橋「はなみずき」からは15名が参加、参加者総数は36名であった。

 立原えりか原作「海から来た少年」は、海辺の砂浜を舞台に、不老不死の薬で永遠の命を得た少年の苦悩と、その少年に恋をした少女のおとぎ話。読み始めと終盤にアルパ(インディアンハープ)の演奏のバック音楽を流して朗読。朗読と音楽の組み合わせで、独特の「立原えりか ワールド」をつくりあげていた、という。

 阿刀田高原作「菊の香り」は、当初は森鴎外原作「舞姫」を予定していたが、作品を変更して朗読。少年がレジャーランドの菊人形を製作中の現場で、菊人形の中に亡くなった父親を見かける。菊に囲まれた青白いその顔は「(出棺前) 最期に見た顔と同じ」だったという少々ブラックなショートショートであったという。

 竹西寛子原作「五十鈴川の鴨」は、自身も被爆した原作者が、ある原爆被爆者の胸のうちを綴った小説。人災・原発事故の起きた2011年の8月に、この作品は出版された。神域である伊勢神宮の内宮を流れる「五十鈴川」の清流。そこに浮かぶ鴨の親子、被爆者故に家庭を持つことを選ばなかった友人。靜謐な時間の流れ。

 最後の朗読作品「五十鈴川の鴨」は、朗読者が2011年に出会い「いつか朗読したい」と思った作品であったという。その後、2016年にラジオで朗読されたのを聴いて、この「ふなばし東朗朗読会」で朗読すべく約1年をかけて練習したという。その成果が出て、観客が身を乗り出して作品の世界に引き込まれていた。

 今回は、休憩時間に、会員の1人がリードして「あめんぼ あかいな あいうえお」で始まる滑舌の練習、北原白秋の『あめんぼの歌』を参加者全員で唱和した。皆さんは、元気に、大きな声を出してくれたという。この参加者全員の声出しが意外に好評で「またやりたい……」という声を多数いただいたということであった

 来場者からの感想は、つぎのようなものであったという。

★三作品、それぞれでとても楽しかったです。また次回も来たいです。
★竹西寛子原作「五十鈴川の鴨」の朗読がとても良かったです。
★今まで知らない作家・作品が朗読で聴けて、毎回楽しみにしています。



第9回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」 

〔日時〕戦後72年(西暦20167年)7月26日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「ある夜の星たちの話」小川未明原作      遠田利恵子
2「炎のメモワール『滅亡の日』」                 央 康子
     山本信子原作(英文)小野瑛子翻訳  
3「ちいちゃんのかげおくり」あまんきみこ原作     小松里歌
            <休 憩>
4「身投げ救助業」菊池寛原作                内田升子 
5「家霊」岡本かの子原作                      東 百道

〔司会進行〕飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが満席になりしだい消防法のために締め切りとなります
     出来るだけ事前にお電話でお申し込みください
     047ー487ー3721(東/ひがし)

《館長のコメント》

 今回の観客数は約105人。前回よりかなり減ったけれど、何とか100人の大台は確保することができた。従来から、私は無料招待券の類のものをほとんど発行していない。今回も6枚しか発行しなかった。そのほとんどは、いわば儀礼的なものであったから、そのうち実際に来場したのは2人だけであった。

 逆に言えば、観客のほとんどは入場料を支払って下さった方々である。また特記したいのは、電話予約者は1人を除いて全員が来場して下さったことである。
実経費的な収支分岐点は、チケット販売が90枚のところにある。チケット販売数が90枚を超えれば、一応は赤字にはならない。今回も赤字にはならなかった。

 実経費的な収支とは、私の出演料や、朗読会を準備&運営する私と家人(マネージャー役)の人件費など実経費として実際の金銭を支払っていない分を除いた実経費を支出とし、チケット販売収入のみを収入とした場合の、収支勘定のことである。
実経費的な収支が赤字ではないといっても、本来的には大赤字ではある。

 今回も、ゲスト出演者が所属している3サークルから2人づつ、計6人が当日の運営スタッフとして支援して下さった。その支援者の皆さんは、とても協力的に受付役(2人)や会場案内兼避難誘導役(4人)を担って下さった。昼食時に弁当とお茶を出す以外、お礼などは何もしていない。この人件費も支出に見込んでいない。

 今回も、朗読会の司会進行役を飯野由貴子さんにお願いした。飯野さんは船橋朗読サークル「はなみずき」の会員であるが、本職はプロの司会者である。毎回さすがプロという司会進行をしていただいている。司会進行がピシッとしていると、朗読会が引き締まる。私はもちろん4人のゲスト出演者もそれに大いに支えられている。

 また、宣伝用チラシのデザインをして下さったのは、今回は千葉朗読サークル「風」の小田志津子さんであった。今回の4人のゲスト出演者の朗読もそれぞれ大変に良かった。ゲスト出演者の全員が、それぞれ現時点における最高の朗読をしてくれたと感じている。これらの方々にも、人件費なしに協力していただいている。

 私は、今年から、3回ごと(1年ごと)に作家を変え、それぞれの作家から作品3つを厳選してシリーズとして朗読上演することにしている。今年は、岡本かの子シリーズとして「鮨」「家霊」「みちのく」の朗読を3回連続で上演していく。今回の「家霊」は、前回の「鮨」と同じく、私の好きな作品なので楽しく朗読できた。

 舞台挨拶は、その「家霊」を目一杯に朗読した直後だったから、話すべき適切な内容が思い浮かばなかった。そこで、この「小さな朗読館」の会計収支に関する内輪話を少しだけ披露した。今回ぐらいの来場者があれば、会計収支的には帳尻が合うこと。ただし、その場合の支出には私の出演料や家人の人件費を含めていないこと。

 ゲスト出演者と司会進行者には交通実費程度しか進呈していないこと。これまでも、赤字になったことはないこと。したがって、少しづつ手持資金は貯まっているが、それは将来的な企画(音楽演奏や外部の朗読者とのコラボなど)、あるいは、当面の運転資金のためにプールしていること。挨拶にふさわしい内容ではなかったか?











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特別なお知らせ138/第10回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」 

特別なお知らせ138    (戦後72年10月25日 新規)





今年もすっかり涼しくなってむしろ肌寒いくらいです!

文化の季節に第10回「小さな朗読館」を開催します!

感動をつくる朗読をめざした朗読会にお出かけ下さい!






第10回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」 

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)11月29日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「弁財天の使い」菊池寛原作          中山慶子
2「令嬢アユ」太宰治原作             白澤節子
3「十三夜」樋口一葉原作             助川由利
           <休 憩>
4「龍」芥川龍之介原作             江本なつみ 
5「みちのく」岡本かの子原作             東 百道

〔司会進行〕飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが消防法のために満席になりしだい締め切りとなります
     出来るだけ事前にお電話でお申し込みください
     047(487)3721 東/ひがし









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最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第173版

最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第173版

                  (戦後72年10月24日 更新)



【カレンダー】



●戦後72年(西暦2017年)



11月29日(水)第10回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」 
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

11月30日(木)ふなばし東老朗読会(第38回) NEW!
 /船橋市東老人福祉センター主催

12月13日(水)船橋市西部公民館寿大学朗読会 NEW!
 /船橋市西部公民館主催
 /船橋朗読サークル「はなみずき」出演



【くわしいご案内】



●戦後72年(西暦2017年)



第10回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」 

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)11月29日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「弁財天の使い」菊池寛原作          中山慶子
2「令嬢アユ」太宰治原作             白澤節子
3「十三夜」樋口一葉原作              助川由利
             <休 憩>
4「龍」芥川龍之介原作             江本なつみ 
5「みちのく」岡本かの子原作             東 百道

〔司会進行〕飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが消防法のために満席になりしだい締め切りとなります
     出来るだけ事前にお電話でお申し込みください
     047(487)3721 東/ひがし



ふなばし東老朗読会(第38回) NEW!

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)11月30日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「さかあがりの神様」重松清原作          畑野欸子
「マゴとの戦い・闘う子守歌」佐藤愛子原作    中山慶子
 (『娘と私と娘のムスメ』より)      
「馬上の友」国木田独歩原作           小林いさを

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員25名)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047ー487ー3721 (東)



船橋市西部公民館寿大学朗読会 NEW!

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)12月13日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市西部公民館

〔プログラム〕

1「お母さんの木」大川悦生原作     久保田和子
2「虔十公園林」宮澤賢治原作        亀田和子
            <休 憩>
3「鼓くらべ」山本周五郎原作
    遠田利恵子、昌谷久子、畑野欸子、中山慶子

〔主催〕船橋市西部公民館

〔参加〕船橋市西部公民館寿大学受講生







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館長の朗読日記2072/第25回千葉市視覚障害者福祉大会の朗読会(アトラクション)に参加した

館長の朗読日記2072  (戦後72年10月21日 新規)



○第25回千葉市視覚障害者福祉大会の朗読会(アトラクション)に参加した(1)

 過日、千葉朗読サークル「わかば」の代表のところに、第25回千葉市視覚障害者福祉大会のアトラクションとして、朗読会を上演して欲しいという依頼があった。千葉朗読サークル「わかば」は従来から、視覚障害者の福祉施設にボランティアとして色々な支援活動をしてきている。朗読でお役に立てるなら願ったり叶ったりである。

 ここ1ヶ月あまり、サークルの会員は自主・自立的に色々と準備をしてきたのだが、本日(10月20日)がその本番だったのである。今回の朗読会について、私はほとんど口出しをしなかった。朗読会のプログラム(作品と出演者など)は、すべて会員の皆さんが自主・自立的に企画していた。当日の私はただの付添いであった。

 第25回千葉市視覚障害者福祉大会の主催は、特定非営利活動法人/千葉市視覚障害者協会。開催日時は10月20日(金)10時00分〜14時00分。会場は千葉市ハーモニープラザ多目的ホール。大会の構成は、第1部が大会式典、第2部が講演、昼食・休憩を挟み13時00分〜14時00分に朗読会「耳で楽しむ文学散歩」。



○第25回千葉市視覚障害者福祉大会の朗読会(アトラクション)に参加した(2)

 朗読会の名称を「耳で楽しむ文学散歩」と名づけたのは誰だか知らないが、なかなか素晴らしいネーミングである。プログラムは、1つめの作品が筒井康隆原作「つばくろ会からまいりました」を1人の会員が1人1作品形式で朗読する。2つめは布施明原作「この手のひらほどの倖せ」を6人の会員が読み継ぎ形式で朗読した。

 司会も出演者とは別の会員がおこなったから、最初のアトラクションの紹介の他はすべて千葉朗読サークル「わかば」が取り仕切ったわけである。サークルの会員は、出演者は出演者として堂々と朗読し、司会者は司会者として堂々と司会していた。私は、途中でスピーカーがハレーションを起こしたとき、ウロウロしただけだった。

 終演後は、サークルの皆さんに誘われて、近くの外食レストランで楽しく「お茶」した。サークルの皆さんは、無事に大役を済ませたので気持ち良さそうであった。これが一つの機縁となって、今後もこのような朗読会の依頼が来たら嬉しいと思う。近年、私の指導している各朗読サークルに色々な朗読依頼が来るようになっている。







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館長の朗読日記2071/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記2071 (戦後72年/西暦2017年10月20日 新規)



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 昨日(10月19日)の15時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第2期・朗読ステップ6の第11回目、レッスン台本・菊地寛原作「仇討三態(その一)」の第5回目である。今回も、会員に順々に少しづつ朗読してもらい、各会員の朗読指導に主眼をおいてレッスンした。

 今回は、文節の1つ1つを丁寧に上げていく(=立てていく)語り口、すなわち、文節を1つのハンガーに見たて、そのハンガー1つ1つを2音目(ないしは1音目)を支点に順々に吊り上げていくような語り口を、全部の会員に意識して実行してもらった。意外にも1期生も2期生も前半にやった会員はキチンと出来なかった。

 これにはいささか愕然とした。愕然としながらも、根気よく会員1人1人にキチンと出来ていないことを指摘し、見本を示したり、実際にやり直してもらったりしながらレッスンを進めていった。前半に当たった会員は、キチンとできなかった。しかし、後半に当たった会員は徐々にキチンと2音目が上がるようになっていった。



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 これも1期生とか2期生には関係なかった。すなわち、1期生はもちろん、2期生も、意識すれば(あるいは他人がやっているのを耳にすれば)、文節を1つのハンガーに見たてて、そのハンガー1つ1つを2音目(ないしは1音目)を支点に順々に吊り上げていくような語り口をやってみたり真似するくらいの実力はもっている。

 しかし、それを意識してやらないと、あるいは、意識して真似ないと、まだまだ出来ない実力の段階にあったのである。こんな基本的な語り口は、早く、無意識でもできるくらいに身につけてもらわないといけない。私自身が、迂闊にも会員の皆さんの今の実力の段階に気づかなかった。遅きに失したが気づかないよりましである。

 また、同じ2音目を上げるにしても、上げ方に違いがある。ここぞという文節においては、格段にクッキリと2音目を上げなければならない。普通に2音目を上げる場合と、格段にクッキリと2音目を上げる場合の違いを、実際にやって見せた。実際にやって見せると、その違いとその効果が分かったようである。何ということか。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 昨日(10月19日)の18時00分から、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ4の7回目、今回から新しいレッスン台本・太宰治原作「雪の夜の話」に入る。今回はその1回目である。このサークルは会員数が少ない。その上、欠席した会員が多かった。結果、時間が潤沢になった。

 反面、この「雪の夜の話」は物語性そのものを見た場合にはかなり簡単な内容である。特に疑問に思ったり、何かひっかかるところも見当たらない。出席した少数の会員に、少しづつ順々に朗読してもらったが、その作品世界そのものは自分が朗読したり、他の会員が朗読しているのを聴いていれば、容易に理解できるものである。

 初回だからといって、私がクダクダしく解説する必要もない。そこで、今回は、文学作品(小説)において地の文とセリフを表現している表現主体は何者であるか、という本質的なテーマを解説することにした。多人数のレッスンでは、何人かが欠伸をしそうな内容である。今回は少数のレッスンだから、会員は聴かざるを得なかった。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 実は、このテーマは、現在『朗読の上達法』を執筆している過程で改めてクッキリと浮かび上がってきたものである。従来から念頭に去来していたものだが、最近、三浦つとむ著『日本語はどういう言語か』を丁寧に読み返しているうちに、より明確になってきたのである。いずれ、他のサークルでも話し、本にも書くつもりでいる。

 今回は、レッスン時間が潤沢にあることを幸いに、先行的にそのテストを試みたわけである。いつも以上に、聴き手である会員の顔色や目付きに注意を払いながら話していったのだが、よく理解してもらえたような感触ではなかった。説明の内容はもちろん、説明の仕方もさらに工夫が必要である。しかし、今回のこの作品は使える。

 太宰治原作「雪の夜の話」は、地の文の表現主体が、登場人物の1人でもある二十歳前と思われる若い女性である。セリフの表現主体は本人と実兄(いかにも太宰治本人をモデルにしたような40歳まえの売れない作家)と義姉(実兄の嫁)の3人である。文学作品における地の文の表現主体は何かを考察する最適な作品である。







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館長の朗読日記2070/品川「あやの会」と大田「くすのき」の朗読レッスン

館長の朗読日記2070  (戦後72年10月18日 新規)



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(10月17日)に、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ6の第9回目、レッスン台本・菊池寛原作「仇討三態(その1)」の第3回目である。このサークルは、会員の皆さんが特に熱心だから、レッスンも3回目になると、各人がかなり読み込んだ朗読を披露してくれる。

 そこで、会員1人1人が本人の朗読をした直後に、今回はどのようなことを意識して朗読したかを訊いてみた。語り口や朗読表現に直結した課題を意識した会員もいれば、作品解読など媒介的に朗読表現に結びつく課題を意識した会員もいた。ただ当面は、どの場合でも、私の指導内容の大部分は語り口など朗読表現そのものとなる。

 今回は、文節の1つ1つをキチンと立てて表現しているかどうかという点に焦点を当てて指導した。これは、先日の八千代「新・みちの会」のレッスンにおいて、朗読発表会の朗読を録音したCDを聴いた経験に基づいている。各文節をキチンと立てた語り口と立てずに横にした語り口の違いがあまりにも印象的だったからである。



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 改めて聴くと、各文節をキチンと立てた語り口になっている会員は意外に少なく、逆に、各文節の音程を横に寝せたように押していく語り口をしている会員が意外に多かった。各文節ごとに、2音目(ないしは1音目)を支点にハンガーを釣り上げるように、しかも互いに滑らかにつなげていくように指導してきたにもかかわらず!

 ある古参の会員で、今、サークルの代表になっている会員に犠牲的な見本になってもらって、その会員の語り口を真似て各文節を横に寝せたよう押していく語り口と、各文節をキチンと立てた語り口を実際にやってみせた。私が2つの語り口を実演してみせるとその違いがよく分かったようで、会員の皆さんはかなり面白がっていた。

 本当は面白がっている場合ではない。その古参会員は、自分はせっかちだからと言い訳していた。が、そういう問題ではない。別の会員は、ここは切羽詰まった気持を出そうとしたからと言い訳していた。が、そういう問題でもない。日本人は、普段は各文節をキチンと立てた語り口をしている。それが朗読でこんなに難しいとは!



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(1)

 昨日(10月17日)に、大田朗読サークル「くすのき」の第9回目の朗読レッスンを行なった。今回は、第1期・朗読ステップ1の第9回目、レッスン台本・芥川龍之介原作「蜜柑」の第4回目である。前々回に《間》について質問され、前回に少しその説明をした。今回は、さらに前段となる「視点の転換」を改めて説明した。

 特に、レッスン中の「蜜柑」は、空間的にも、時間的にも、また内面的にも、非常に鮮明な「視点の転換」が表現されている作品である。レッスンの初回にもそのことは解説したが、重要な点なので何回くり返しても無駄にならない。今回は空間的な「視点の転換」と時間的な「視点の転換」に絞り、1文1文をくわしく解説した。

 このサークルはまだ会員数が少ない。私の解説は、会員1人1人に少しづつ朗読してもらいながら、その朗読文にそって解説していく。最初の1巡目は「視点の転換」を中心とした解説に終始したのだが、時間が大幅にあまったので、次に2巡目に入ることにした。この2巡目には、会員の朗読表現そのものに焦点を絞り指導した。



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(2)

 この2巡目の指導の中心課題は、当然、各文節ごとに2音目(ないしは1音目)を支点にハンガーを釣り上げるように、しかも互いに滑らかにつなげていく語り口の指導である。驚いたことに、そういう朗読がすでにできている会員が2人いた。1人は現役の声優、1人は入門教室における朗読で会場の空気を変えた受講者である。

 別の会員は、くわしいことは分からないが、音声言語に関していろいろと専門的な訓練をしてきている。その会員は、さすがに表現力はかなりあるが、強く投げつけるような語勢で朗読する。レッスン後、その是非について質問してきたので、新劇系の演劇俳優のセリフ表現と通常の発声練習について、私の考えを大まかに説明した。

 これは一般的な内容なので、次回のレッスン時に、改めて大田朗読サークル「くすのき」の会員全員に説明するつもりでいる。私の朗読レッスンでは、いわゆる発声練習なるものを一切おこなわない。質問した会員にとっては、発声練習がないことが不可解でもあり、不満でもあるようだった。一度はキチンとした説明が必要である。







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館長の朗読日記2069/千葉「風」主催の第17回「小さな朗読館・ちば」

館長の朗読日記2069  (戦後72年10月17日 新規)



○千葉朗読サークル「風」主催の第17回「小さな朗読館・ちば」(1)

 昨日(10月16日)の13時30分開演で、千葉朗読サークル「風」主催の第17回「小さな朗読館・ちば」が開催された。朗読レッスンとしては、今回は第3期・朗読ステップ1の第21回目、第17回「小さな朗読館・ちば」に関しては第8回目ということになる。観客数は約80人であり、ほぼ満席の大盛況であった。

 今回は、前回とは異なり、全会員が無事に出演することができた。体調が完全でない会員も、ぜひ朗読だけはしたいということで、何とか舞台に出演したのである。その替わり、午前中のリハーサルを休んだり、出演直後に帰宅した会員も何人かいた。ただ、舞台で披露した朗読は体調不良を微塵も感じさせない立派なものだった。

 私は、客席の最後列中央に座って、台本に講評用のメモを取りながら会員の朗読を聴いていた。今回は、どの会員も前回より、さらに一段レベルアップした朗読であった。観客はどのように感じたか不明だが、私は全会員の上達過程を熟知しているから、会員1人1人の上達ぶりがよく分かる。改めて、その上達ぶりを確認できた。



○千葉朗読サークル「風」主催の第17回「小さな朗読館・ちば」(2)

 まず、半数の会員が向田邦子原作「ごはん」を読み継ぎ形式で朗読したのだが、これが良かった。短い作品だが、まさに粒ぞろいの読み継ぎ朗読であった。レベルの高い朗読で読み継いでいくと、その継ぎ目がイメージの連続性を損ねるどころか、互いの朗読が相乗効果を発揮して実に面白い朗読作品に仕上がったように思われた。

 その後、残りの半数の会員が1人1作品形式で朗読していったのだが、それぞれの朗読がかなり個性豊かで聴き応えがあった。太宰治原作「貨幣」、幸田文原作「なた」、芥川龍之介原作「舞踏会」、大川悦生原作「おかあさんの木」、高樹のぶ子原作「子猫」、樋口一葉原作「十三夜」は、それぞれ個性的な朗読表現で聴かせた。

 内館牧子原作「レモン」、三浦哲郎原作「すみか」は、作品世界のイメージを私自身の想い出に重ねて、思わず聴き入ってしまった。終演後の会場で講評をしたが、今回は不参加の会員が多かったので、次のレッスン時に追加の講評をしなければならない。打上げ会も、次のレッスンの終了後に昼食会を兼ねて開催する予定である。







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館長の朗読日記2068/『朗読の上達法』を書いている(その6)

館長の朗読日記2068  (戦後72年10月16日 新規)



○『朗読の上達法』を書いている(その6/1)

 今年もとうとう10月になって、すっかり涼しくなった。この10月も、まだ『朗読の上達法』の第1部第2章の初稿を書いている。今は第3節を書きかけているのだが、併行して第2章の残り第4節〜第6節と次の第3章の構想を練っている。この段階になって、以前から気になっていた日本語の文法を改めて独学し直している。

 具体的には、三浦つとむ著『日本語はどういう言語か』(講談社学術文庫)の第二部「日本語はどういう言語か」をジックリと読み直しているのである。特に、三浦つとむの「日本語の文法構造」(第三章〜第五章)は面白い。三浦つとむの文法論は、今の日本(の公的教育)で普及している文法論とは根本的に違うものである。

 三浦つとむの文法論の本質的な特長は、しっかりした認識論に裏づいている点にある。もちろん、私が書いている『朗読の上達論』は日本語の文法を論ずるものではない。また、私は必ずしも三浦つとむの文法論が全面的に正しいとも思わない。しかし、朗読における「視点の転換」を扱う際、動詞と助動詞の理解は不可欠である。



○『朗読の上達法』を書いている(その6/2)

 また、朗読におけるイメージ表現や心情表現を考える場合には、助詞の理解は不可欠である。特に、助詞は日本語のもっとも顕著な特徴であり、特長である。この助詞のお陰で、日本語の表現がどれほど豊かで高度になっていることか。当然、朗読(日本語の音声言語表現)において、助詞の表現法は決定的に重要な課題になる。

 そうこうしている内に、第10回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」の開催日が1ヶ月余り先に迫ってきた。私は「岡本かの子作品シリーズ」の第3弾として「みちのく」を朗読することになっている。その自宅練習を本格化しなければならない。ゲスト出演者のリハーサルも10日後に実施することになっている。

 もちろん私が朗読指導している朗読サークルの通常のレッスン、あるいは、各種の朗読会にも朗読指導の観点から関与しなければならない。その他にも、私の本来のライフワークや生活に直結している諸々の仕事もある。まあ、もともとそれほど勤勉な方ではないから、精神的集中力を要する原稿執筆はなかなか進まないのである。






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館長の朗読日記2067/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2067  (戦後72年10月15日 新規)



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(10月14日)の13時30分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンを行なった。今回は、朗読発表会『この世界の片隅に』後における初のレッスンである。今回から第3期・朗読ステップ3に突入する。今回はその第1回目、最初のレッスン台本・芥川龍之介原作『毛利先生』の第1回目である。

 まず、先日の朗読発表会『この世界の片隅に』に対する、会員の、あるいは、来場した会員の知人友人の意見や感想を訊いた。それから、朗読発表会を録音したCDを1人1人少しづつ聴いては、各会員から自分の朗読に関する自己講評を訊いた。もちろん、私の講評も語ったし、他の会員の講評も訊いた。会員は、遠慮していた。

 再生装置が公民館のラジカセだったせいか、音質があまり良くなかった。しかし、そのせいで言葉がはっきりしている朗読とそうでない朗読を、かなり明確に判別することができた。各文節を2音目を中心に高めて表現している朗読ははっきり聴こえるが、そうでない朗読ははっきり聴こえない事実を改めて確認することができた。



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 それは表現の巧拙や感動の有無とは必ずしも関係ない。新劇調の機関銃を撃つようなセリフ表現は、今回の録音を再生した限りでは、はっきり聴こえなかった。これは滑舌の良し悪しの問題ではない。新劇調のセリフ表現は、本質的に聴き取りにくいのである。逆に、レッスン歴の長い1期生の朗読は、比較的はっきりと聴こえた。

 次に、朗読ステップ3の意義と目的を説明した後、1本目のレッスン台本「毛利先生」のレッスンに入った。台本を8等分し、1人づつ順番に朗読してもらった。今回は、時間が不足気味だったので、私からの解説はごく短かめにした。順々に朗読していくお互いの朗読を聴いていけば、台本の作品世界は十分認識できる筈である。

 実は、この「毛利先生」は、何年か前に千代田区内幸町ホールで公演した「東百道・講演と朗読の会」で、私が朗読した作品である。その朗読の前の講演においても、この作品の解説&解読をしている。そういう作品の解説はやりにくい。しかし考えてみれば、その講演と朗読を聴いた会員は、このサークルでは今や少数派である。







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館長の朗読日記2066/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2066  (戦後72年10月13日 新規)



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(10月12日)の13時30分から千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ6の第14回、来年2月に開催する朗読発表会に向けた台本・澤口たまみ原作「水仙月の三日」の第3回目のレッスンである。今回から、新規入会者がこの台本の1部を受け持ってレッスンに参加した。

 朗読はまったくの初心者だというので、今の時点でのレッスン受け入れにはいささか躊躇したのだが、昔からぜひやってみたかったというように朗読に熱意をもっており、今すぐにでも入会したいということであった。そこで、朗読の分担を他の会員の半分とし、特別に受け入れたのである。初めてにしては、キチンとした朗読だった。

 この作品は、東日本大震災の悲劇と宮澤賢治原作の「水仙月の四日」を踏まえてはいるが、特に緊迫した事件を扱うわけではない。心理的・心情的な、あるいは思想的・論理的な内容を表現し聴かせるものである。それだけに、よほどの説得力ないし訴求力のこもった朗読表現でないと、聴き手を長時間保たせることはむずかしい。



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 今回は、まだ3回目のレッスンであるにもかかわらず、会員の皆さんはかなり気合の入った朗読をしていた。まだまだ改善しなければならない点は多いが、本番までにはまだ4ヶ月もある。また、会員の皆さんは、この台本(原作をノーカットですべて台本化)をかなり気に入っているようなので、最終的には良い舞台になると思う。

 私の朗読指導(ダメ出しと解読)も、徐々にくわしく内容も濃くなっていく。今回も、前回に比べて相当にレベルアップした内容のレッスンになっていたと思う。会員の皆さんも、それを前向きに受け入れ、よく理解し、改善の意欲を示してくれた。このサークルの会員は、派手さはないが、真面目に着実に上達しているように感じる。

 特に1期生は、会員数が4人まで減った時期を体験しているせいか、まとまりが良く、そして、熱心に後輩である2期生をリードしている。このサークルは、依頼されて、今月20日の第25回視覚障害者福祉大会のアトラクションとして朗読を上演することになっている。これも1期生が中心となって、自立的に取り組んでいる。







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