館長の朗読日記2200/品川「あやの会」と大田「くすのき」の朗読レッスン

館長の朗読日記2200  (戦後73年07月18日 新規)



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(7月17日)に、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ1の第4回目、その第1本目のレッスン台本・芥川龍之介原作「杜子春」の第4回目のレッスンである。レッスン台本のレッスンも4回目ともなると、会員1人1人の朗読もその会員なりにかなり仕上がってくる。

 そうなると、今回のレッスン台本の朗読そのものについての私の指導もいよいよ本格的になっていく。今回の指導は、第3期のレッスンの重点と考えている「地の文を朗読する場合の心情づくり」を軸におこなった。ただし、まだ「語りかける語り口」を十分に身につけていない会員の場合は、その修得のための指導が中心となる。

 この「語りかける語り口」を指導するのは時間がかかる。朗読経験者の場合は、すでに修得した語り口を変えなければならないから、大変である。朗読初心者の場合は、朗読を聴く耳がまだ十分できていないのだから、私の指導する「語りかける語り口」と自分の朗読との違いがなかなか聴き分けられない。それぞれ数年はかかる。



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 さて「地の文を朗読する場合の心情づくり」の指導である。前回のレッスンについて「館長の朗読日記2193(戦後73年07月04日)」に記したように、この「心情づくり」は、大まかに①ナレーター的な心情づくり、②放送の実況中継的な心情づくり、③登場人物そのものの心情に近い心情づくり、の3つに区分できる。

 これは大まかな区分であり、実際の文学作品の地の文に即して考えれば、無数のバリエーションになっていく。それらを的確に読み分けて、それを自分の朗読表現に結びつけるためには、文学作品を的確に「解読」することが不可欠となる。この「解読」を、クラシック音楽の世界では「アナリーゼ」と呼び、特に重要視している。

 従来の日本の朗読文化においても、文学作品を読み込むことの重要性は理解され、重要視されている。ただ、そのための「視点」と「方法」は、ほとんど研究されていず、実行されてもいない。この課題に正面から取り組んだ唯一のものが、拙著『朗読の理論』(木鶏社)と、それを漫画化した『花もて語れ』(小学館)であった。



〇大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(1)

 昨日(7月17日)に、大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第1期・朗読ステップ2の第5回目、レッスン台本・太宰治原作「葉桜と魔笛」の第5回目のレッスンである。このサークルは朗読ステップ1の「おさらい会」終演を機に会員数が5人に半減したが、新たに2人が入会し7人になった。

 その7人のうち、朗読(語り)の経験者は3人である。それぞれに上手であり、味のある朗読表現をする。特にそのうちの1人は、私の提唱&指導する文学作品の「解読」をとても高く評価してくれている。他の4人は朗読の初心者である。そのうちの2人は朗読ステップ1を終了し、他の2人は入会してまだ2箇月の新人である。

 今のレッスン台本は太宰治原作「葉桜と魔笛」である。この作品を、会員の7人が7人ともにむずかしいという。そのむずかしいという意味が、会員によって微妙に違っている。朗読表現がむずかしいという意味と、言葉や漢字や言い回しがむずかしいという意味が混在している。こういう反応は他のサークルではあまりなかった。



〇大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(2)

 そのむずかしい「葉桜と魔笛」も、次回の第6回目のレッスンでは仕上げの通し読みをすることになる。その仕上げの通し読みとは、レッスン会場の片面に朗読用の椅子を2脚、少し離して置いて、簡単なステージとする。台本を会員数だけ区分して、順々に読み継いでいくのである。ステージの椅子は朗読者が交互に座っていく。

 新人の2人の会員は、よく呑み込めないようであったが、次回のレッスンで実際にやってみればすぐ分かるので、くわしい説明はしなかった。読み継ぎの分担を、今回やっておくか、次回の冒頭におこなうか、で意見が分かれた。結局、今回に分担を決めてしまうと、その分担部分しか練習しなくなる、ということで後者になった。

 このサークルにも、今夏に開催する特別朗読講座「やまなし」の参加者の募集をした。このサークルは、昨年に朗読ステップ1の最初の台本として、この宮澤賢治原作「やまなし」のレッスンをやったばかりである。しかも会場が遠隔の船橋市海神公民館である。ただサークル間の公平を保つためと2人の新人のためにおこなった。





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最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第182版

最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第182版

                  (戦後73年07月17日 更新)



【カレンダー】



●戦後73年(西暦2018年)



7月25日(水)第12回「小さな朗読館~感動をつくる朗読をめざして~」
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

8月23日(木)夏季朗読特別講座「やまなし」(第1日目) NEW!
 /船橋朗読サークル「はなみずき」第2期生有志企画

8月30日(木)夏季朗読特別講座「やまなし」(第2日目) NEW!
 /船橋朗読サークル「はなみずき」第2期生有志企画

9月22日(土)八千代「新・みちの会」朗読発表会「星の王子さま」 NEW!
 /八千代朗読サークル「新・みちの会」主催

 
    

 

【くわしいご案内】



●戦後73年(西暦2018年)




第12回「小さな朗読館~感動をつくる朗読をめざして~」   

〔日時〕戦後73年(西暦2018年)7月25日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「菊」山川方夫原作                              村木ひろみ
2「返信」高田郁原作                              山本扶美子
3「最後の一枚の葉」オー・ヘンリー原作/結城浩訳           吉崎瑠璃子
                <休 憩>
4「破産」太宰治原作(日本永代蔵、巻五の五、三匁五分曙のかね) 吉永裕恵子
5「冬の王」ハンス・ランド原作/森鴎外訳(森鴎外シリーズ2)       東 百道

〔司会進行〕飯野由貴子

〔主宰〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが満席になりしだい消防法のために締め切りとなります
     出来るだけ事前にお電話でお申し込みください
      047-487-3721(東/ひがし)



夏季朗読特別講座「やまなし」(第1日目) NEW!

〔日時〕戦後73年(西暦2018年)8月23日(木)
     13時30分~16時30分

〔会場〕船橋市海神公民館(京成本線 海神駅 下車徒歩1分)

〔講師〕東 百道(ひがし・ももじ)/感動をつくる・日本朗読館

〔内容〕第1日目

・宮澤賢治原作「やまなし」の解読
・ミニレッスン「やまなし」

〔参加〕東百道が指導する朗読サークルの会員のうちの希望者

〔料金〕

・受講料 3000円(全2日分)
・会場費 500円(清算後に残金を後日返金予定)

〔企画〕船橋朗読サークル「はなみずき」第2期生有志

〔幹事〕村木(047-462-8050
     飯野(090-8508-3799)




夏季朗読特別講座「やまなし」(第2日目) NEW!

〔日時〕戦後73年(西暦2018年)8月30日(木)
    13時30分~16時30分

〔会場〕船橋市海神公民館(京成本線 海神駅 下車徒歩1分)

〔講師〕東 百道(ひがし・ももじ)/感動をつくる・日本朗読館

〔内容〕第2日目

・ミニ朗読発表会「やまなし」
・講評/東百道

〔参加〕東百道が指導する朗読サークルの会員のうちの希望者

〔企画〕船橋朗読サークル「はなみずき」第2期生有志

〔幹事〕村木(047-462-8050
     飯野(090-8508-3799)



八千代「新・みちの会」朗読発表会「星の王子さま」 NEW!

〔日時〕戦後73年(西暦2018年)9月22日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター 3階 ホール

〔交通〕京成本線/東葉高速線 勝田台駅より徒歩5分

〔出演〕

植本眞弓、江本なつみ、小畑勝彦、倉林成年、篠原知恵子、竹川則子、中島浩美、丸山節子、山上さつき、山村弥生、吉﨑瑠璃子、渡辺澄子(五十音順/八千代朗読サークル「新・みちの会」会員)

〔プログラム〕

第1部 「星の王子さま」第1部
      <休 憩>
第2部 「星の王子さま」第2部   

〔朗読指導・演出〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔参加〕入場無料(全席自由)

〔主催〕八千代朗読サークル「新・みちの会」

〔後援〕八千代市教育員会

〔問合せ先〕043-253-4977(小畑勝彦)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047-487-3721 (東)

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特別なお知らせ141/第12回「小さな朗読館」を開催します

特別なお知らせ141    (戦後73年07月16日 新規)



厳しい暑さが続くなかでめげずに朗読会を開催します!

7月25日(水)に第12回「小さな朗読館」を開催します!

涼しい「きららホール」で朗読のライブを楽しんで下さい!





第12回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」

〔日時〕戦後73年(西暦2018年)7月25日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「菊」山川方夫原作                     村木ひろみ
2「返信」高田郁原作                     山本扶美子
3「最後の一枚の葉」オー・ヘンリー原作/結城浩訳  吉崎瑠璃子
                 <休 憩>
4「破産」太宰治原作                                     吉永裕恵子
 (日本永代蔵、巻五の五、三匁五分曙のかね)
5「冬の王」ハンス・ランド原作/森鴎外訳          東 百道
 (森鴎外シリーズ2)

〔司会進行〕飯野由貴子

〔主宰〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが満席になりしだい消防法のために締め切りとなります
     出来るだけ事前にお電話でお申し込みください
     047−487−3721(東/ひがし)


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館長の朗読日記2199/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2199  (戦後73年07月15日 新規)



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(7月14日)の13時30分から八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ3の第17回目、今秋9月22日に開催する八千代朗読サークル「新・みちの会」朗読発表会「星の王子さま」の第5回目のレッスンである。今回はその前半(第1部)のレッスンである。

 今回は、読み継ぎの朗読分担に基づいた会員1人1人の朗読レッスンの3回目、この「星の王子さま」の前半(第1部)については2回目のレッスンとなる。前回、会員から「星の王子さま」の解説にこの作品の象徴的な内容が解析されているということが紹介された。その会員に次回にその内容をくわしく報告するよう依頼した。

 会員の皆さんは、順調にこの台本の朗読を仕上げてきているようである。第3期生には語り口の基本に重点を置いて指導した。第2期生と第1期生には、場面の状況や登場人物の心情の解析を中心に指導した。もちろん、本当の意味で自然かつ真っ当な「語りかける語り口」になり切っていない場合には、その点もかなり指導した。



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 全体的な問題として、主人公である星の王子さまのセリフ表現について、サークルとして大まかで良いから統一性を図るように指導した。会員によって、星の王子さまの年齢がマチマチのように感じられたからである。鎌倉時代の物語のように時代が離れている場合は、多少はバラバラでも愛嬌になるが、この作品はそういかない。

 この問題と深く関連しているが、作品における場面の状況や登場人物の心情の解析が、全体的にまだまだ不十分である。かなり解析ができている場合も、それが自分の朗読に十分に表現されていない。解析する視点と心情が他人事(ひとごと)に止まっていて、その内容が自分事(わがこと)として把握されていないからである。

 このサークルは、毎年の秋に、レッスン会場である公民館の「公民館祭り」で朗読上演している。今秋は、全員で谷川俊太郎の詩を3つ群読するという。レッスン後にその練習をしていた。私は、この朗読上演にも朗読練習にも直にはかかわらない。すべて会員の自主・自立でなされている。今回の練習も傍聴していただけである。

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館長の朗読日記2198/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2198  (戦後73年07月14日 新規)



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 一昨日(7月12日)13時30分から千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。今回は、第3期・朗読ステップ1の第8回、レッスン台本・向田邦子原作「父の詫び状」の第3回目のレッスンである。私が4月に体調を崩し、この「わかば」のレッスンを1回休止した。そのためにレッスン回数が1回減っている。

 第1期生および第2期生の朗読は、語りかける語り口の基本がかなり身についてきている。それだけに、地の文を表現するときの朗読者の心情のつくり方の有無や良し悪しが朗読表現にそのまま露出してくる。地の文の朗読に、文字言語に直に記されていないイメージや心情を、もっと盛り込まなければならないと痛感させられた。

 その典型例が「視点の転換」と《間》である。ある2期生は、最近、語り口が柔らかくなり「語りかける語り口」の基本が身についてきた。すると、より一層この「視点の転換」をキチンと意識しているか否か、視点が場面の外にある場合と、視点が場面の内にある場合の表現のちがいをキチンとしているか否かが問われてくる。



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 ある1期生は、声出しや語り口の基本が身についてきたばかりか、心情表現やイメージ表現もかなり良くなってきている。すると、より一層、朗読に《間》が十分に取れているか否かが問われてくる。ちょうど冬の寒い時期の場面であったから、私が山梨で朗読を始めたばかりの頃の体験談を例にとって《間》の大切さを説明した。

 そのころ私を朗読指導してくれた溝口直彦先生が、同じ冬の寒い時期の場面を朗読した私に「夏の猛暑の頃に、朗読で聴き手に寒さを感じさせることができれば一人前なんだが」という趣旨のことを話してくれた。当時の私は、何て無理なことを言うんだ、と内心で思っていた。その時、先生はそれ以上なにも話してくれなかった。

 今の私は、これが一種《間》の問題であることが分かる。朗読者自身の表現力も大切だが、的確な《間》を取って、その《間》の間に聴き手の心の内に、その冬の寒い場面のイメージをつくってもらう。その聴き手自身がつくった冬の寒いイメージで自ら冬の寒さを感じてもらうのである。会員の皆さんは分かってくれただろうか。







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館長の朗読日記2197/「小さな朗読館」の準備いろいろ

館長の朗読日記2197 (戦後73年/西暦2018年07月12日 新規)
○「小さな朗読館~感動をつくる朗読をめざして~」の準備いろいろ(1)
 私が居住する八千代市の公民館は、施設を利用するためにインターネットの利用システムによって使用希望日の三月前の1日から10日の間に申し込めるようになっている。使用希望が重複した場合には抽選となる。その結果は11日に分かるようになっている。当方は今年10月31日に第13回「小さな朗読館」のリハをやる。
 そこで、そのリハのための会場利用を申し込んでおいたのだが、昨日(7月11日)に利用システムをチェックしたところ、抽選に当たっていた。さっそく、当該公民館に出かけて行って、正式に利用手続きを完了させた。これは、今年の晩秋11月に開催する第13回「小さな朗読館」のゲスト出演者のリハーサル準備である。
 さらに、第13回「小さな朗読館」のリハーサル会場が決まったからには、ゲスト出演者にその旨を通知しなければならない。さっそく「第13回『小さな朗読館』のゲスト出演者の皆さんへ(2)」を作成し、郵便局に投函してきた。私が「小さな朗読館」のゲスト出演者に毎回通知している2通のうち、これは2通目に当たる。
○「小さな朗読館~感動をつくる朗読をめざして~」の準備いろいろ(2)
 ちょうど同じ昨日(7月11日)の午後7時頃に、その第13回「小さな朗読館」の宣伝用チラシが宅急便で届けられた。これは、千葉朗読サークル「風」の会員がデザインし、私の自宅に届けるよう印刷業者に外注してくれたものである。これは、この7月に開催する第12回「小さな朗読館」の会場で配布することにしている。
 したがって、このチラシは、今月に迫った第12回「小さな朗読館」のための準備でもある。会場でその宣伝用チラシを配布するからには、チケットの申込みにも備えなければならない。そこで第13回「小さな朗読館」用のチケットも印刷した。ついでに、そのチケットの販売&電話受付の管理表も作成した。管理は家人がやる。
 この7月に開催する第12回「小さな朗読館」のチケットは、事前販売がなかなか好調である。従来は100枚から130枚の間を上下していたものだが、今回はすでに150枚ほどになっている。チケットを2回増刷したが、あと数枚しか残っていない。予約なしに当日来場する観客の分を考えると、さらなる増刷が必要である。
○「小さな朗読館~感動をつくる朗読をめざして~」の準備いろいろ(3)
 もっとも肝要な準備は、私自身の朗読の仕上げである。今回は森鴎外シリーズ2として「冬の王」を朗読する。この「冬の王」は森鴎外の翻訳物であり、原作はハンス・ランドである。戦後70年(西暦2015年)7月に、高橋美江子さんが主導する「朗読日和」を聴きに行った際、堀越セツ子さんの朗読に感動した作品である。
 本番まで2週間を切ったので、台本のカバーを練習用から舞台用に付け替えた。それだけで、朗読するときの気持が引き締まる。実際に、舞台用のカバーに変えた台本で練習してみたが、朗読の仕上がりが一段と進んだような気がした。今後は、徐々に、舞台で観客の皆さんと共にこの作品の朗読を楽しむ心境に切り替えていく。
 今回は、会場のロビーで拙著『朗読の理論』(木鶏社)と拙著『宮澤賢治の視点と心象』(木鶏社)を展示&販売することにしている。そのための準備もしなければならない。また、私の「出版物リスト」も印刷して、当日の受付で来場者に配布する予定である。そのための準備もしなければならない。けっこう色々あるのである。

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館長の朗読指導メモ 96/日本の朗読文化の水準と館長の朗読活動(その1)

館長の朗読指導メモ 96   (戦後73年07月10日)



日本の朗読文化の水準と館長の朗読活動(その1)



○朗読とクラシック音楽(ピアノ演奏)の指導体制(指導システム)の比較(1)

 従来の日本の朗読文化の水準は、残念ながらかなり低い段階に止まっていると言わざるを得ない。たとえば、指導体制(指導システム)の面でクラシック音楽(ピアノ演奏)と比較してみると、この事実は歴然としている。クラシック音楽(ピアノ演奏)の指導体制(指導システム)の頂点には、専門の音楽大学まで存在している。

 その音楽大学で修行した音楽家たちが、あるいは演奏家として、あるいは指導者として、世界と日本において広範に活動しており、これからクラシック音楽(ピアノ演奏)を修得しようとしている後輩たちの目標とも、見本とも、あるいは指導者ともなっている。楽器の製造社や販売店あるいは楽譜などの出版社も支援している。

 私が今もっとも注目しているのは、各地の第一線で活動しているピアノの指導者に対して、楽器の販売店や楽譜の出版社が、指導法の向上を目的とした講演活動や出版活動をしている点である。家人もピアノを指導しているが、ときどき楽器販売店が主催する講演会を受講しに行き、自分のピアノ指導法の参考にしているのである。



○朗読とクラシック音楽(ピアノ演奏)の指導体制(指導システム)の比較(2)

 最近、家人が定期的に受講している講演者は、専門は作曲だが、講演では具体的な音楽作品のアナリーゼをテーマにしている。アナリーゼとは、音楽作品を形式や様式の観点から分析研究することである。講演は、講演者が出版した本の内容をベースにしているが、さらに作曲家の作曲の意図や曲想や思想や背景も解説してくれる。

 それらの点では、私が文学作品を朗読的な観点から解読する視点と方法に通じているという。家人は「門前の小僧習わぬ経を読む」の類で、私の朗読的な解読についても様子が分かっている。その講演者の講演を聴いた後では、教材となった音楽作品が好きになり、さっそく弾いてみたくなるという。その点も私の解読と似ている。

 その講演者の本は、クラシック音楽作品の楽譜にその講演者のアナリーゼを書き込んだものをベースとし、それにその講演者の解説文を添えている。その講演者の場合、楽譜の出版社が、その講演者の本の執筆が終わるのを待ち構えていて、次々に出版しているという。新しい本が出ると楽器の販売店が講演会を組織するのである。



○朗読とクラシック音楽(ピアノ演奏)の指導体制(指導システム)の比較(3)

 そのようなクラシック音楽(ピアノ演奏)と比べると、朗読はマイナーすぎてまったく話しにならない。朗読の場合、楽譜の出版社に相当するのは文学作品の出版社だが、朗読文化を支援した話しなど聴いたことがない。朗読の場合、楽器の販売店に相当するのは書店だが、朗読文化を支援した話しは少数の例外を聞く程度である。

 もっとも問題なのは、クラシック音楽においては音楽作品のアナリーゼ(分析研究)が重要・不可欠なことはすでに常識化されている状況に反して、朗読においては文学作品のアナリーゼ(分析研究)が重要・不可欠であるという認識が極めて希薄な状況に止まっている点であろう。この状況が朗読文化の水準を端的に示している。

 朗読文化には文学作品のアナリーゼ(分析研究)の伝統も実績もないから、その視点や方法の蓄積もない。クラシック音楽におけるアナリーゼ(分析研究)のそれとは比較にならないのである。朗読における本格的なアナリーゼ(分析研究)の導入と、その視点と方法は、私(館長)が初めて研究・実践している、と自負している。









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館長の朗読日記2196/拙著『朗読の理論』の文章が大学受験予備校の教材になっている

館長の朗読日記2196 (戦後73年/西暦2018年07月09日 新規)



○拙著『朗読の理論』の文章が大学受験予備校の教材になっている(1)

 先日、河合塾から「ご作品利用についてのご報告(教材2017年度分)」という書類が郵送されてきた。河合塾は、大手の大学受験予備校だそうだが、その教材として拙著『朗読の理論』の文章の一部を利用したという報告である。これとは別に、他の大手の大学受験予備校である駿台予備校からも同様な書類が郵送されている。

 すでにこのブログに記したが、戦後64年(西暦2009年)の初春におこなわれた立命館大学の2009年入学試験に、拙著『朗読の理論』の文章の一部が国語問題の設問の一部として利用された。それを受けて、それ以降、大手の大学受験予備校がいわゆる「過去問」として受験勉強用の教材に利用し続けてきているのである。

 立命館大学の入学試験に使われてからすでに10年近くの歳月が流れている。その10年近くの長期にわたって、かなりの数の大学受験生が、ホンの一部とはいえ拙著『朗読の理論』の文章を、たとえ受験勉強のためであるとはいえ、真剣に熟読してくれてきたかと思うと、著者の私としてはかなり心嬉しく思われてくるのである。



○拙著『朗読の理論』の文章が大学受験予備校の教材になっている(2)

 改めて振り返れば、この拙著『朗読の理論』は運の良い、幸せな本である。戦後63年(西暦2008年)3月に発行されたが、その直後に「全国図書館協会選定図書」に選定された。そして、翌年の戦後64年(西暦2009年)2月に、立命館大学の入学試験(国語問題)に文章の一部が出題された。同年5月には書評も出た。

 朗読の専門雑誌『音声表現~ゆたかな朗読を求めて~』(2009年春・第5号/編集・制作「東海・音声表現研究会」)の書評欄に採り上げられたのである。極めつきは、戦後65年(西暦2010年)から連載が始まった朗読漫画『花もて語れ』(片山ユキヲ&東百道/小学館)の基軸的な参考文献に採用されたことである。

 拙著『朗読の理論』の発行された翌年(西暦2009年)に小学館で朗読漫画『花もて語れ』の企画が採用されたのは偶然である。しかし、その偶然によって片山ユキヲ氏(漫画家)と高島雅氏(小学館・編集担当者)が拙著を読み、高く評価しなければ、私がこの漫画に朗読協力&朗読原案を依頼されることもなかったであろう。








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館長の朗読日記2195/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2195  (戦後73年7月08日 新規)



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 7月07日(土)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ2の第15回目。会員の半数は、共通レッスン台本・宮澤賢治原作「毒蛾」のレッスンを行なった。他の半数は、10月に開催する第18回「小さな朗読館・ちば」に向けて1人1作品のレッスンを行なった。

 レッスンの最初に、他のサークルに対してと同じく、当面のレッスンの重点項目3つについて説明した。このような一般的な内容の説明が、どのくらい理解されるか分からないが、とにかく、発足したばかりの大田朗読サークル「くすのき」は少し時期を遅らせる以外、全てのサークルにひと通り順々に説明していくつもりである。

 今回は、まず1人1作品のレッスンを行なった。1人1作品は3分の1づつレッスンする。1人1作品は約半分が童話であり、他は一般的な文学作品である。童話の方は、作品世界(=場面イメージ)の内容は明確である。したがって、文字言語で表されている言葉の1つ1つにどのようなイメージと心情を入れるかが焦点になる。



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 他の一般的な文学作品の場合は、これは文字通り千差万別であり、一般的な焦点などというものはない。個々の文学作品の内容に応じて、また、朗読する会員の上達水準に応じて、私の指導内容を対応させていく他はない。まあ、実は、童話作品においても、その点は大同小異なのであるが。とにかく、朗読指導は真剣勝負である。

 つぎに、会員の半数に共通レッスン台本・宮澤賢治原作「毒蛾」のレッスンを行なった。この共通レッスン台本は今年から朗読発表会「小さな朗読館・ちば」で上演しないことになった。そうなると、レッスンのモチベーションが下がるのではないかと心配している。しかし、タイミング良くこれを上演する機会が出てきたという。

 ここ何年か、千葉「風」は、千葉「わかば」と同じく、年末に千葉市ハーモニープラザが主催する「ハーモニープラザフェスタ」に参加し、朗読の上演をしてきた。今年から、時間枠が1団体30分から1団体60分に拡大されたという。そのために共通レッスン台本「雁の童子」「毒蛾」の両作品に上演の機会ができたのである。






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館長の朗読日記2194/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記2194 (戦後73年/西暦2018年07月06日 新規)



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 昨日(7月05日)の15時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ1の第5回目、レッスン台本・芥川龍之介原作「杜子春」の第5回目である。レッスン台本も第5回目ともなると朗読レッスンも佳境になり、会員の皆さんの朗読も最終的な仕上げの段階に入る。

 このサークルには、すでに前回のレッスンのときに、第3期の全体的な指導方針を披露し説明してある。そこで、それに関連づけて、家人がクラシック音楽(ピアノ演奏)に関する講演を聴いた内容と感想、さらに私と友人との間で実際にあった挿話(この挿話は拙著『朗読の理論』の中にも書いておいた)について、話しをした。

 家人が受講したクラシック音楽(ピアノ演奏)の講演については、改めてこのブログで詳しく書くつもりである。そのポイントを一言で言えば、クラシック音楽(ピアノ演奏)において音楽作品のアナリーゼ(分析研究)が必要不可欠であるという認識は一般化しており、そのための講演が盛んに行なわれているということである。



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 私と友人との間で実際にあった挿話とは、私の友人がフルートを習いだした当初、ホロビッツがピアノ演奏を録音するドキュメントをテレビで見て、その演奏に感心して、同じ曲をフルートで吹いてみた。その後、私に「オイ、驚いたよ。ホロビッツは楽譜に書いてないことばかりやっているんだ」といった、というものである。

 クラシック音楽(ピアノ演奏)でも朗読でも、作品に直接書かれていないことが大切なのである。これは『星の王子さま』に記されている「いちばんたいせつなことは、目に見えない」というキツネの「秘密」に通じている。作品に直接書かれていない大切なことを、ピアノ演奏なり朗読にどれだけ盛り込めるかが重要なのである。

 今夏8月後半に開催する夏季特別口座「宮澤賢治『やまなし』の朗読講座」に対する各朗読サークル別の参加希望者リストを、主催する船橋朗読サークル「はなみずき」の幹事に手渡した。この時点で参加希望者は17人、定員20人の枠内に収まりそうである。早く予習したいからと教材の早めの配布を頼まれた。積極的である。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 昨日(7月05日)の18時10分から、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンをおこなった。今回からこのサークルは第2期・朗読ステップ5に突入する。今回は、第2期・朗読ステップ5の第1回目、新しいレッスン台本・芥川龍之介原作「或日の大石内蔵助」の第1回目である。この「茜」のレッスンも11年目に入る。

 このサークルは、先月末の6月30日に朗読発表会・第4回「小さな朗読館・ならしの」を開催したばかりで、今回はその後の初めてのレッスンである。そこで、まず、その朗読発表会に対する会員や来場した会員の知人友人の感想や意見を披露してもらった。アンケートに書いてあった内容とさほど違った感想や意見はなかった。

 レッスン台本のレッスンに入る前に、朗読ステップ5の目的と内容を中心に、朗読ステップ1〜6について改めて説明した。それから、芥川龍之介原作「或日の大石内蔵助」を会員に順々に少しづつ朗読してもらいながら、作品解説をしていった。ところが、予習時間の不足のためか、会員は音読するのがやっとという状態であった。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 これでは朗読のレッスンどころではない。漢字の読み方の確認に時間をとられて、作品解説どころか朗読指導そのものをやるどころではなかった。芥川龍之介原作「或日の大石内蔵助」の全体を一通り音読するだけしかできなかった。今回のレッスンの惨状を反省し、会員の皆さんが次回までに十分予習してくることを期待したい。

 今後の大まかな予定を確認した。まず、来年6月の朗読発表会も1人1作品形式で上演する朗読発表会・第5回「小さな朗読館・ならしの」を開催することを確認した。次に、そのためには、会員1人1人が自分が朗読する作品を選定し、台本化(カット)し、台本作成をすることになる。そのための日程を全員で調整&確認した。

 この朗読作品の選定、台本化(カット)、台本作成を経験している会員は良いが、まだ経験したことがない新しい会員は要領が分からなくて立ち往生してしまう不安がある。そこで、その場合には、経験済みの会員にいろいろ助言や支援をしてもらうことにした。この点が、朗読サークルは単なる朗読教室ではない所以なのである。






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館長の朗読日記2193/品川「あやの会」と大田「くすのき」の朗読レッスン

館長の朗読日記2193  (戦後73年07月04日 新規)



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(7月03日)に、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ1の第3回目、その第1本目のレッスン台本・芥川龍之介原作「杜子春」の第3回目のレッスンである。レッスン台本のレッスンも3回目ともなると、会員1人1人の朗読の個別的指導はいよいよ本格化してくる。

 本格的なレッスンの前に、第3期のレッスン重点3項目を説明した。①地の文を朗読する場合の心情づくり、②会員1人1人の朗読とそれに対する私の個別的指導を他の会員が聴く場合の心構え、③会員1人1人がレッスンの場で朗読する場合の心構え。会員の皆さんはレッスン重点3項目をどのくらい理解してくれたであろうか?

 第3期にちょうど入会してきた会員(第3期生)が、拙著『朗読の理論』をさっそく読んで、その内容を高く評価してくれた。このような短期間に、この本を読み通したこと自体が大したものだと感心した。まして、その内容をキチンと理解し、その価値が分かったとは、大したものである。朗読漫画『花もて語れ』ならともかく。



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 第1期生に対して、第3期のレッスン重点3項目の①の出来具合をさっそくチェックした。その結果はまだまだ物足りないものであった。この①は、大まかに3つに区分できる。1つは、ナレーター的な心情づくりである。2つは、放送の実況中継的な心情づくりである。3つは、登場人物そのものの心情に近い心情づくりである。

 第2期生には、語り口の問題から、そろそろイメージ表現と心情表現の方に指導の重点を移動させた。第3期のレッスン重点3項目の③は、文学作品の文字言語で表現していないものをどれだけ自分の朗読表現に盛り込むか、という点に帰着する。これを説明しながら、拙著『朗読の理論』の中で紹介した次の挿話を思い出した。

 私の友人がフルートを習いだした当初、ホロビッツがピアノ演奏を録音するドキュメントをテレビで見て、その演奏に感心して、同じ曲をフルートで吹いてみた。その後、私に「オイ、驚いたよ。ホロビッツは楽譜に書いてないことばかりやっているんだ」といった。朗読でも、作品に書いてないことをやることが大切なのである。



〇大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(1)

 昨日(7月03日)に、大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第1期・朗読ステップ2の第4回目、レッスン台本・太宰治原作「葉桜と魔笛」の第4回目のレッスンである。このサークルは朗読ステップ1の「おさらい会」終演を機に会員数が半減して5人になったが、新たに2人が入会し7人になった。

 今回はレッスンの前に今後の大まかな予定を説明した。第1期・朗読ステップ2が終了する来年5月に、第2回目の「おさらい会」を開催する。その「おさらい会」では、会員が各自で自分が朗読する作品を選定し、台本化(カットなど)し、レッスン参加者全員分の台本を印刷&製本し、配布する。最終期限は今年11月である。

 ただし、朗読ステップ1の「おさらい会」後に新たに入会した会員は、斎藤隆介原作の童話から私が選定&配布したものを朗読すること。会場は、朗読ステップ1の「おさらい会」と同じようなものでよいこと、観客動員やそのための広報活動なども、朗読ステップ1の「おさらい会」と同じようなものでよいこと、をも説明した。



〇大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(2)

 再来年5月の朗読発表会についても説明した。第1期・朗読ステップ3の朗読発表会は、朗読時間120分(2時間)程度の大作を、サークルの会員が全員で読み継ぐ形式で上演すること。会場は本格的な舞台(緞帳、照明、音響)のある会場で、バック音楽とバック照明をつけること。観客も、本格的な広報で盛会を期すること。

 レッスン台本・太宰治原作「葉桜と魔笛」のレッスンも、第4回目ともなると本格化してくる。この段階になると、レベルの高い会員は、この「葉桜と魔笛」という作品の朗読的なむずかしさが分かってきたようである。特に、主人公が妹に宛てて偽名で書いた手紙を朗読するところでの、手紙の朗読の仕方がむずかしいのである。

 このサークルは、第1期・朗読ステップ2の段階にしてはレベルが高い。3人の会員は、朗読の経験者でもあり、第1期・朗読ステップ1の段階ですでに「語りかける語り口」が身についたようである。他の4人は朗読の初心者であるが、第1期・朗読ステップ1を経た2人は様になってきたし、新人の2人も今後が楽しみである。

 

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館長の朗読日記2192/習志野「茜」の第4回「小さな朗読館・ならしの」を開催した

館長の朗読日記2192  (戦後73年07月02日 新規)



○習志野朗読サークル「茜」の第4回「小さな朗読館・ならしの」を開催した(1)

 一昨日(6月30日)に、開場13時00分、開演13時30分で、習志野朗読サークル「茜」の朗読会(第4回「小さな朗読館・ならしの」)を開催した。先日のリハーサルは私が体調を崩して休んだので、今回は第2期・朗読ステップ4の朗読レッスンとしては第20回目、この朗読会におけるレッスンの8回目である。

 会場は、習志野市谷津公民館の講義室(2階)である。本番会場の講義室は午後しか借りれず、午前中は隣りの研修室で当日リハーサルをやることになった。本来のリハーサルを休止したので、この当日リハーサルはかなり念入りにおこなった。このサークルは会員数が少ないので、全員がいくつもの役割を引き受け頑張っていた。

 この日は、ちょうど梅雨明けと重なり、気温もかなり暑くなった。司会進行役には、ときどき会場のエアコンの効果を観客に訊くなりして、朗読の進行だけでなく、会場の全体的な運営を取り仕切るように指導した。結果的には、それがとても良かったように思う。司会進行役は大変だが、朗読会全体を管理運営する係なのである。



○習志野朗読サークル「茜」の第4回「小さな朗読館・ならしの」を開催した(2)

 このサークルは会員数が少ない上に、レッスン歴がわずか数箇月の会員から丸10年になる会員まで、かなりバラついている。また、入会した時の朗読の経験度合いもちがっている。したがって、それぞれの朗読の上達水準もバラついている。今回も、全体的な水準は向上していたが、やはりそのバラつきの大きさが気になった。

 これからは、会員数を増やすことももちろん大事だが、このバラつきを少なくするための朗読指導が重要な課題となる。レッスン歴の短い会員の1人1人の要改善点は明白なのだが、本人がなかなかそれを直せない。あるいは、本当の意味での自覚がないのかも知れない。いずれにせよ、1人1人を根気よく指導していくしかない。

 かなりレベルの高い朗読をした会員は、耳のレベルもかなり高くなっていると思われる。そういう会員には、私の方もかなり高いレベルの指導をすることができる。しかし、他の先行サークルの会員たちの例を振り返ると、あまり楽観はできないかも知れない。これくらいは分かるだろうと油断すると足元をすくわれることがある。



○習志野朗読サークル「茜」の第4回「小さな朗読館・ならしの」を開催した(3)

 今回の朗読会の会場は、当初、パイプ椅子の客席を約60席分用意した。会場が狭いため、予約整理券を発行したのだが、その発行数が40枚だった。予約整理券なしで当日直接来場する観客を、予約整理券発行数の5割と見込んだのである。ところが、開場後の来客の様子で、座席が足りないかも知れないという恐れが出てきた。

 そこで急きょ、客席を15席くらい追加した。結果は、最終的な来場者数が約60人という計算になったが、会場の雰囲気としては、客席数を追加したのは正解だったと思う。今回は、顔の広い少数の会員が一所懸命に広報してくれたらしい。その少数の会員の知人友人が20人前後いたのではないか。元会員も何人かいたようだ。

 私が指導している他サークルの会員や元会員も20人前後はいたようである。残りの20人弱が、一般の広報(地域新聞や市の広報紙その他)を見て来場してくださった方々であった。その中から、新規の入会希望を申し出てきた方もいた。アンケートによると、今回のような本格的朗読会を初めて聴いたという方がけっこういた。

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館長の朗読日記2191/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2191  (戦後73年06月29日 新規)



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(6月28日)の13時30分から千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。今回は、第3期・朗読ステップ1の第7回、レッスン台本・向田邦子原作「父の詫び状」の第2回目のレッスンである。私が4月に体調を崩し、この「わかば」のレッスンを1回休止した。そのために、レッスン回数が1回減っている。

 今回のレッスンでは、マイク&スピーカーを設定せず、机を前に自分の椅子に着座して朗読するいつものレッスン・スタイルにもどっていた。まあ、マイク&スピーカーの使用はときどき試行すれば良しとしよう。それよりも今回は、第3期の全体的な私の指導方針を披露した。各サークルごとに披露している3つの基本方針である。

 1つは、地の文を表現するときの朗読者の心情のつくり方を、第3期全体を通した朗読指導の軸にするというものである。2つは、レッスン中に他の会員がおこなう朗読を、他の会員はどのような心構えで聴くべきかという問題である。3つは、その順々におこなう朗読を各会員がどのような心構えで表現すべきかという問題である。



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 第1期生の朗読は、語りかける語り口をかなり身につけて良くなっているが、地の文を表現するときの朗読者の心情のつくり方がまだまだ不十分であるということを改めて痛感した。同時に、地の文の朗読に文字言語に書かれていないイメージや心情を、もっともっとタップリと盛り込まなければならないということも痛感した。

 第2期生の朗読は、語りかける語り口の基本はかなり身についてきた。ただし、会員によっては、まだ言葉の1つ1つにイメージと心情が十分に込められていないこと。それと深く関連しているが、朗読者自身の本来の声出しがまだ十分にはできておらず、全体的に声が高くなり過ぎている(音域の上限に張り付いたような声)。

 第3期生の朗読は、まさに語りかける語り口を習得している段階である。声を下げないということ。主語も述語も目的語も、また、さまざまな修飾語も、特に文節の末尾についている助詞や助動詞についても、声を下げないということ。そういう表現の仕方も意味も目的も、まだまだ本当には理解できていない段階なのであろう。







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館長の朗読日記2190/第12回「小さな朗読館」に向けた準備

館長の朗読日記2190  (戦後73年06月28日 新規)



〇第12回「小さな朗読館」に向けた準備(1)

 昨日(6月27日)の水曜日に、久しぶりに床屋に行った。実は、これは来月の7月25日に開催する第12回「小さな朗読館」に向けた準備の一つなのである。近年の私は、髪の毛が細くなったのと伸び方が遅くなったのとで、床屋にも3ヶ月に1回くらい行けば十分になっている。若い頃には毎月でも足りないくらいだったが。

 近年は「小さな朗読館」の開催日から逆算して、髪の伸びがほど良くなる時期に床屋に行くようにしている。八千代市に転居以来20年以上も通った馴染みの床屋が数年前に閉店してしまった。その後に見つけた床屋も、いつの間にか馴染みの扱いになっている。昨日は強風だったので、途中で数年前に見つけた喫茶店に避難した。

 もうひとつ「小さな朗読館」に向けた準備として、歯医者に行くことにしている。歯の点検を兼ねて歯垢を取ってもらうためである。こちらは完全に「小さな朗読館」に合わせ、その開催月の早い時期に行くことにしている。そろそろ歯医者に予約を入れなければならない。とにかく朗読にたずさわる者にとって歯は命なのである。



〇第12回「小さな朗読館」に向けた準備(2)

 さらに「小さな朗読館」の開催の約1箇月前に、会場である「船橋市きららホール」のスタッフと事前の打合せをすることも、重要な準備の一環である。今日(6月28日)の午前中に「船橋市きららホール」に電話を入れ、日程を調整した。その結果、打合せの日時は7月04日(水)の10時30分からということになった。

 打合せには家人も同行する。本番当日の受付やポスター張りや水差しの準備などは家人の受持ちである。また、打合せ後に、いつもの店で「小さな朗読館」当日用の弁当を注文する。主宰者(2人)とゲスト出演者(4人)と司会進行役(1人)と会場運営支援者(6人)の計13人分の弁当を注文するのも、家人の受持ちである。

 また本番の数日前には、受付で配布する資料(プログラム代わりのチラシ、次回・第13回「小さな朗読館」の宣伝用のチラシ、私の出版物リスト)、水差し、舞台用衣装、受付で販売する出版物などを荷物にまとめなければならない。もちろん、私自身の朗読も自宅練習しなければならない。本当は、これが最も問題なのである。





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館長の朗読日記2189/電話における応対について

館長の朗読日記2189  (戦後73年06月25日 新規)



〇電話における応対について(1)

 近ごろの「館長の朗読日記」は各サークルの朗読レッスンについての記事がほとんどを占めている。私の朗読レッスンは火曜日と木曜日と土曜日におこなっている。火曜日だけは隔週であるが、大まかにいってほぼ1日おきに朗読レッスンをやっている。最近は、その朗読レッスンの記事を書くだけで手いっぱいの状態なのである。

 今回は久しぶりに朗読レッスンやその延長である朗読発表会以外の記事を書いてみる。私は朗読レッスンのために外出する以外はだいたい自宅にとどまっている。その間は、あれこれ電話がかかってくる場合、私が電話に出て応対することが多い。相手は、朗読サークルの会員や朗読会「小さな朗読館」のチケット申込み者が多い。

 朗読レッスンを欠席する場合にも、律儀に私に電話で断わってくる会員もいる。各サークルとも年に1回は朗読発表会を開催するのだが、その準備期間になると、各サークルとも会員(特に代表を務めている会員)からの電話が増えてくる。各サークルが自主的に開催した朗読会について、その開催模様を報告してくる電話がある。



〇電話における応対について(2)

 朗読レッスンの見学希望に関する電話も、ときどきかかってくる。現在、私は7つの朗読サークルを指導しているが、各サークルに年に1~2人は見学希望者がいる。そのたびに、それに関する電話がかかってくる。見学希望者が直接電話で申し込んでくる場合もあれば、サークル会員を介して間接的に申し込んでくる場合もある。

 それが、見学申し込みだけでなく、事情があって都合が悪くなったとかで見学の取り消しや見学日の変更の電話もかかってくる。私は、そういう朗読に関する連絡事項はサークル別に用意したノートにメモしている。しかし最近は、名前を聴いただけではとっさにどのサークルの件だか思い出せず、応答に慌ててしまうこともある。

 もちろん朗読以外の電話もある。電話セールスや電話アンケートの類は除くとしても、たとえば、つい最近のことだが、アメリカ在住の遠い親戚の者が急逝したという電話連絡がかかってきた。名前を知る程度で、面識も何もない疎遠の親戚である。しかも、亡くなったのが遠いアメリカの病院である。どうすることもできない。

 





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館長の朗読日記2188/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2188  (戦後73年06月24日 新規)



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(6月23日)の13時30分から八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ3の第16回目、今秋9月22日に開催する八千代朗読サークル「新・みちの会」朗読発表会「星の王子さま」の第4回目のレッスンである。今回はその後半(第2部)のレッスンである。

 今回は、読み継ぎの朗読分担に基づいた会員1人1人の朗読レッスンの2回目、この「星の王子さま」の後半(第2部)については初めてのレッスンとなる。前回に休んだ会員もいるので、この「星の王子さま」に対する私の作品解読の基本的な方法と内容の説明を簡単にくり返した。今回も休会した会員がいる。今後どうしよう。

 ある熱心な会員が、この「星の王子さま」の翻訳本の解説で、この作品の内容がいろいろと象徴的に描かれているとして、それがいかに象徴化されているかをくわしく解析しているということを報告してくれた。今回は時間がなかったから、その内容の報告まではいかなかったが、次回にその会員に説明してもらおうと思っている。



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 今回のレッスンにおいては、この「星の王子さま」の後半(第2部)が実質的に初めてのレッスンであるから無理もないかもしれないが、朗読表現としてはまだまだ不十分であった。朗読の練習不足がはっきりしている会員もいるし、練習はしていても単に読んでいるだけの段階に止まっている会員もいた。仕上げまでの道は遠い。

 ましてや、この「星の王子さま」は、物語性の展開だけではなく、原作者の思想性の展開を朗読で表現しなければならない。特に原作者自身が「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」とキツネに言わせている。朗読も、声で聴こえない部分を心で見つつ表現しなければならない。

 この「星の王子さま」の朗読は、聴き手の観客に向かって、朗読する出演者自身がこの「星の王子さま」を介して心で見たものを、心で感じたことを、そして「いちばんたいせつ」だと思ったことを、心をこめて語りかけなければならない。朗読発表会までの残り約3ヶ月間、レッスンや自主練習会や自宅練習で努力して欲しい。








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館長の朗読日記2187/船橋「はなみずき」の朗読レッスン

館長の朗読日記2187 (戦後73年/西暦2018年06月22日 新規)



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 昨日(6月21日)の15時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ1の第4回目、レッスン台本・芥川龍之介原作「杜子春」の第4回目である。レッスン台本も第4回目ともなると、朗読レッスンも佳境になる。会員の皆さんの朗読も急速に仕上げの段階に入る。

 私の朗読指導も、多少のゆとりが出てくる。そこで今回は、第3期の全体的な指導方針を披露した。それは、地の文を表現するときの朗読者の心情のつくり方を、第3期全体を通した朗読指導の軸にする、というものである。地の文における表現主体と視点については指導したが、その心情づくりについての指導は十分でなかった。

 加えて、レッスン中に順々におこなう会員の朗読を他の会員がどのような心構えで聴くべきか、という問題。さらに、その順々におこなう朗読を各会員がどのような心構えで聴くべきか、という問題。これら2つの問題についても、第3期の重点課題として私から説明した。こういうことを説明したのは、おそらく初めてであろう。



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 まず、レッスン中に順々におこなう会員の朗読を他の会員がどのような心構えで聴くべきか、という問題。これは、他の会員は、もし自分が朗読している会員の朗読指導をするとしたら、どの点を誉め、どの点を注意するか、という指導者としての心構えで聴くように指導した。これは、朗読を客観的に聴く耳を鍛えるためである。

 つぎに、その順々におこなう朗読を各会員がどのような心構えで聴くべきか、という問題。その場合、文字言語で直接に書かれている以上のイメージなり心情なりをどれだけ自分の朗読に籠められるか、という心構えで朗読するように指導した。これは、レッスンの場でなるべく豊かなイメージ表現と心情表現を試みるためである。

 以上の3点を、第3期(朗読ステップ1~6)の段階をたどっている朗読サークルを中心に、他の段階の朗読サークルも含めて、当面の主軸的な課題として私の朗読指導を展開していこうと考えている。今後、このことを、順次、全サークルに説明していくつもりである。同じサークルに同じ説明をしないように気をつけなければ。







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館長の朗読日記2186/品川「あやの会」と大田「くすのき」の朗読レッスン

館長の朗読日記2186  (戦後73年06月20日 新規)



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(6月19日)に、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ1の第2回目、その第1本目のレッスン台本・芥川龍之介原作「杜子春」の第2回目のレッスンである。前回は、芥川龍之介原作「杜子春」の物語性と思想性の展開について、私の解読内容をくわしく解説した。

 今回からは、会員1人1人にこの「杜子春」を少しづつ朗読してもらいながら、その朗読についていろいろと指導していく。第3期全体における私の朗読指導は、地の文の心情表現の仕方を主軸にしようかと考えている。もちろん、サークルには第1期生から第3期生までが混在しているし、個々の会員の上達過程も異なっている。

 それぞれの会員の上達段階に応じて、それに適応した朗読指導をおこなっていくことは当然である。そういう個々の朗読指導と第3期全体の主軸の指導を組み合わせて遂行していくのである。そのために、会員には自分以外の会員の朗読を真剣に聴いて自分の参考にするように注意した。朗読を聴く耳を鍛え、向上させるのである。



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 特に、第1期生には、後輩の朗読を指導する気構えでその朗読を真剣に聴くように指導した。少しうまくなったからと、後輩が朗読している間、仲間と雑談するようでは、自分の耳を鍛えるためのせっかくの機会を無駄にしてしまう。私は、全サークルの全会員の朗読を真剣に聴いているから、自然に耳が鍛えられたと思っている。

 前回の朗読発表会「修禅寺物語」についての感想アンケートをきれいな冊子に綴じたものが私に手渡された。まず、私に見せて、他の会員に回覧するという。ありがたく自宅に持ち帰って、家人にも見せた。家人がピアノ演奏した音楽に関する感想も記されていたからである。全体に好評だったが、なかには手厳しい指摘もあった。

 今回のレッスンの終了後に、午後から昼飯を食べながら会員総会を催すという。役員人事や会計のことや今後の活動について相談をし、決定をするという。このサークルは活発なだけになかなかの論客揃いであるから、毎回のようにかなり熱の入った会員総会になるという。私は、次のレッスンが控えているので、お先に失礼した。



〇大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(1)

 昨日(6月19日)に、大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第1期・朗読ステップ2の第3回目、その1本目のレッスン台本・太宰治原作「葉桜と魔笛」の第3回目のレッスンである。このサークルは朗読ステップ1の「おさらい会」終演を機に会員数が半減し、現行会員はわずか5人となった。

 会員数が5人では、欠席者が1~2人も出れば、レッスン参加者はわずか数名になってしまう。これではグループレッスンの意味がない。私の指導理論においては、サークル内の他の会員の朗読とそれに対する私の指導を傍聴することが、きわめて重要な意味をもつ。したがって、会員数は最低でも10人を超すことが望ましい。

 現行会員もわずか5人となって、ようやく少しはそのことを実感したらしい。最近は、新規会員の増加のための対策をに真剣に考え、実行するようになってきた。折よく、今回から1名の新規入会者がレッスンに参加した。さらに、その会員が自分の友人を誘ってきた。レッスン終了後には、その友人も正式に新規入会者となった。



〇大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(2)

 これで大田朗読サークル「くすのき」の会員数は7名になり、会員数10人まであと3人となった。会員数が10人の大台に乗ると、サークルとレッスンの雰囲気がガラリと変わる。来年の5月には第2回の「おさらい会」を開催し、再来年の5月には初めての朗読発表会を開催する。それまでには会員数10人以上を確保したい。

 太宰治原作「葉桜と魔笛」の朗読レッスンも第3回目ともなると、軌道に乗ってくる。朗読ステップ1のときとはちがい、朗読ステップ2のレッスンはかなり歯ごたえがあるらしい。特に、この太宰治原作「葉桜と魔笛」を朗読するのはむずかしいらしい。そういう感覚は正しい。これから朗読レッスンは本格化していくのである。

 そして、朗読レッスンが本格化していくにしたがって、朗読というものの本当の面白さ奥深さが体感されていく。それにつれて徐々に朗読に夢中に取り組むようになっていく。気がついてみると、最初の6年間(朗読ステップ1~6)はあっという間に経ってしまい、いつの間にか自分でも驚くほど朗読が上達していることになる。


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館長の朗読日記2185/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2185  (戦後73年6月17日 新規)



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 6月16日(土)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ2の第14回目。会員の半数は、共通レッスン台本・宮澤賢治原作「毒蛾」のレッスンに入る。会員の他の半数は、10月に開催する第18回「小さな朗読館・ちば」に向けた1人1作品のレッスンに入る。

 今回は、6月03日(日)に開催した第18回「小さな朗読館・ちば」後の初めてのレッスンであり、レッスン後に打上会が開かれることになっている。したがって、その「小さな朗読館・ちば」に関する観客からの感想や意見の紹介、および、私の寸評などはその打上会においておこなうことにし、レッスン中は台本に集中した。

 共通レッスン台本・宮澤賢治原作「毒蛾」は、私にとっては朗読的に大変に面白い作品であった。ただ、その朗読的な面白さが会員の全員に理解されるか否かはわからない。そこで、レッスンの冒頭で、この作品の朗読的な面白さについて、私としてはかなり念入りに解説した。しかし、理解されたか否かは今はまだわからない。



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 第18回「小さな朗読館・ちば」に向けた1人1作品のレッスンは、朗読時間を15分以内にまとめてもらった短い台本を、毎回、台本の3分の1づつレッスンしていく。基本的には、文章ごとに、表現主体は誰で、その年齢は何歳くらいかを確認することから始める。また、その文章を表現している相手についても確認する。

 ついで、その文章を表現している主体の視点の位置、心情、何をイメージして表現しているか、などを確認していく。そういうことを確認するだけで、会員のイメージ表現や心情表現が改善されていくから不思議である。もちろん、語りかける語り口ができていない場合や十分に身についていない場合には、まずその点を指導する。

 語りかける語り口の基本について、今回は、アニメ「スヌーピー」における子供のセリフ表現(日本語)を例にして説明した。アニメ「スヌーピー」は、子供の語り口をたどたどしく聴かせるために、わざと各文節の末尾の助詞を下げるように表現している。その実例を指摘して、各文節の末尾の助詞を下げないように指導した。



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(3)

 レッスン終了後に、会場を変えて先日の第18回「小さな朗読館・ちば」の打上会をおこなった。この打上会を仕切るはずだったサークルの代表が、残念ながら事情があって出席できなくなった。急きょ、副代表が司会進行役を務めることになった。この副代表は、こういう司会進行が、自然体で、きわめて上手で暖かいのである。

 私は、その会員に、そういう自然な語り口が朗読でできたら、あなたの朗読は超一流だ、とよく冷やかしている。その他、先日の第18回「小さな朗読館・ちば」に出演した半数の会員の朗読に対し、私から寸評をした。レッスン歴のまだ短い2期生や3期生に対しては、私も気を使い、寸評においても褒めたり注意したりする。

 しかし、レッスン歴が10数年の1期生には、褒めることを省略して、要改善事項の指摘をもっぱらにした。ところが、やはり1期生も人間である。ちっとも褒めてくれない、という不満が出てきた。褒めないと良い指導はできない、という指導論まで持ち出されて辟易した。今後は、古参の1期生もせいぜい褒めることにしよう。

 





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館長の朗読日記2184/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2184  (戦後73年06月15日 新規)



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(6月14日)の13時30分から千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。今回は、第3期・朗読ステップ1の第6回、今回から新しいレッスン台本・向田邦子原作「父の詫び状」に入る。今回はその第1回目のレッスンである。レッスンの前に、弁天自治会主催「朗読会」と「わかば朗読会」の報告があった。

 また船橋朗読サークル「はなみずき」が発案・企画・準備している、宮澤賢治原作「やまなし」の特別レッスンについて私から案内をした。ついで、向田邦子原作「父の詫び状」のレッスン台本としての特長を説明した。向田邦子は文章の巧者であること、テレビドラマの脚本家だから場面がテレビ画面のように構想されていること。

 今回のレッスンでは、マイク&スピーカーが設定され、会員の皆さんは順々にマイクの前に立って、朗読していた。マイクを使った朗読、マイクの扱い方、マイク&スピーカーの設定の仕方、などに慣れてもらうためである。合わせて、台本の持ち方やページのめくり方も修得してもらうためである。これは、何回かやる必要がある。



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 今回は、台本を6つのパートに分け、半数の6人の会員に順々に1回目の朗読してもらった。ついで、残りの半数の6人の会員に順々に2回目の朗読してもらった。1回目の朗読のときに、順次、この作品の構成を解説していった。プロローグの中の話の進め方、プロローグと本題の話のつなげ方、本題の中の話の進め方を解説した。

 解説をしながら、改めて向田邦子の文章の巧者ぶりに感嘆した。文字言語によるこの話の進め方やつなげ方の巧者ぶりを、朗読では《間》と《メリハリ》を使って音声言語で再表現していかなければならない。第2期生や第3期生にはなかなかむずかしいと思うが、第1期生にはぜひ挑戦してもらいたい。その価値のある作品である。

 向田邦子原作「父の詫び状」といえば、この作品を朗読した渡辺美佐子の録音を思い出す。朗読のあるべき語り口を模索していた山梨時代の私は、この渡辺美佐子の「父の詫び状」の朗読を熱心に聴き、研究した。私が指導している朗読サークルの会員にも、この渡辺美佐子の朗読を推奨している。これは自然な語り口の手本である。








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