館長の朗読日記2055/品川「あやの会」と大田「くすのき」の朗読レッスン

館長の朗読日記2055  (戦後72年09月20日 新規)



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月19日)に品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ6の第7回目、今回から新しいレッスン台本・菊池寛原作「仇討三態(その1)」のレッスンに入る。今回はその第1回目、初回であるから、会員に少しづつ朗読してもらいながら、主に私から朗読的作品解説を行なう。

 少しづつ朗読してもらった文章とその場面に応じて、その文章と場面の朗読的なポイントを解説していく。また、私が全体を通して強調したのは、この作品は主人公・惟念の悲劇的な前半生と仏門に入ってからの悟りの物語を表側とすると、その裏側に敵役の老僧の生涯を通しての悲劇の物語が逆表現されているということである。

 老僧(鳥飼八太夫)という、文武両道に秀で、人格識見も豊かで高い武士であるからこそ辿らなければならなかった悲劇。その老僧の悲劇性をどこまで自分事(わがこと)イメージできるかが、この文学作品の厚みと深さを読みとる鍵であり、この文学作品の朗読に厚みと深さをもたらす鍵である。どのくらい理解してもらえたか。



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 来年5月に予定しているこのサークルの朗読発表会の台本が最終的に決まった。岡本綺堂原作「修禅寺物語」である。ただし戯曲の方ではない。岡本綺堂が戯曲「修禅寺物語」を書いた想い出や舞台となった修禅寺温泉を再訪したときの随想を交えながら、小説として戯曲「修禅寺物語」のエッセンスを書き直した方の作品である。

 現代離れした内容と古めかしい文体を危惧する意見も、会員の間にはあったようだ。しかし、会員全員で熱心に議論した上で採決された作品であるから、私はその選考過程と結論を尊重したいと考えた。また、会員の間にあった危惧の念も十分理解できるが、朗読する側の本気度と熱意さえあれば、観客の感動を呼ぶことはできる。

 逆にいえば、この作品は、会員の皆さんの奮起を促すともいえるわけである。それが、吉と出るか凶と出るかは、会員の皆さん次第である。最後に、会員有志がやっている「ほっと♥サロンあやの会」が開催した「第1回おさらい会」の報告があった。これは、会員有志が老人の希望者に朗読を指導している会のおさらい会である。



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月19日)に大田朗読サークル「くすのき」の第7回目の朗読レッスンを行なった。今回は、第1期・朗読ステップ1の第7回目。前回から2本目のレッスン台本・芥川龍之介原作「蜜柑」のレッスンに入っている。今回はその第2回目である。今回は、作品解説よりも、会員の朗読の「語り口」を重点的にレッスンした。

 朗読レッスンも7回目ともなると、いくら記憶力が減退した私でも、ある程度は名前と顔が一致してくる。完全に一致したといえない点が情けないところであるが。とまれ「語り口」に重点をおいて会員の朗読を聴いてみると、初心者的な「語り口」も、また、いわゆる朗読調に染まった「語り口」も、それほど耳につかなかった。

 いずれにしても、このサークルの会員の朗読水準は、この時期にしてはかなり高いようである。声優的な訓練を受けたという2人の若い会員は、さすがの表現力である。朗読は未経験という何人かの会員は、それぞれ年輪を感じさせる味のある朗読をしている。それぞれ「語りかける語り口」の基本を習得した結果が楽しみである。



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(2)

 朗読の経験者の何人かは、やはり、なかなかの朗読をしていた。しかし、基本的な「語り口」という点では、まだまだ課題がいくつかあった。今回、特にびっくりしたのは、朗読のかなり経験者である会員が「語りかける語り口」という点では、ほとんど満点の朗読をしたことだった。果たして、どういう系列の先生に習ったのか?

 当の会員は口を濁して語らなかったが、私の『朗読の理論』を読み、私の朗読入門講座(今年1月に大田文化の森で開催した入門講座)に参加して、痛切に「今までの自分の朗読は何だったのか」と思ったという。それを聴いて内心唸ったのは私の方である。この会員が今後どういう朗読をするようになるか、非常に楽しみである。

 レッスンの最後に、来年5月に予定しているおさらい会について説明した。上演形式は1人1作品形式で行なうが、台本は全員に斎藤隆介原作の童話を朗読してもらう。台本は年末に配布することにした。配布する台本の中から、好きなものを選んでもらう。重なったら、ジャンケンで決めてもらう。久しぶりのおさらい会となる。









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館長の朗読日記2054/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2054  (戦後72年09月17日 新規)



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月16日)の9時30分から千葉朗読サークル「風」朗読レッスンを行なった。今回は第3期・朗読ステップ1の第19回目、今回は10月に開催する第17回「小さな朗読館・ちば」に向けたレッスンの6回目。通常型レッスンの最後である。次回は、午前〜午後を通した立ち稽古を行ない、その次は本番である。

 このサークルの朗読会「小さな朗読観・ちば」は、半数の会員が向田邦子原作「ごはん」を読み継ぎ形式で朗読し、他の半数の会員が1人1作品形式で朗読をする。今回のレッスンでは、事情で2人の会員が欠席し、3〜4人の会員が用事のために早めに帰りたいという。そこで早めに帰りたい会員を先にレッスンするようにした。

 このサークルは、平均するとかなり朗読水準が高くなってきた。特に、最近新たに入会してきた2期生は、他でかなり朗読経験を積んできたとみえ、とても上手である。しかも、私の朗読指導を良く受け入れて、自宅練習をしてくる。本来なら、新規入会者は下手か不慣れであるから、平均的な水準を下げるものだが、逆である。



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 レッスン歴が長くなった2期生も、着々と朗読水準を上げてきている。特に、声出しと語り口の基本がしっかりしてきた。イメージ表現と心情表現は、まだまだ1期生とはかなり開きがある。しかし、何ごとも例外はある。1期生に追いつきそうな2期生もいれば、2期生に追いつかれそうな1期生もいる。切磋琢磨している。

 イメージ表現と心情表現の水準を上げてきた2期生には、演出的な内容に踏み込んで指導していく。また、声出しと語り口の基本がまだ十分身についていない1期生には、そちらを修得することの重要性と修得法を重点的に指導する。古参である1期生は、それなりの朗読水準に到達している。それに応じて、私の指導も厳しくなる。

 逆に1期生の方も自分の意見や疑問をぶつけてくる。それが朗読レッスンに緊張を与えるし、面白さも与える。初心者を一方的に指導する場合も真剣勝負であるが、古参会員を相手に丁々発止の指導をする場合もまた別の意味での真剣勝負となる。その結果、上達した1期生は、仲間の会員が思わず唸るような朗読をするようになる。








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館長の朗読日記2053/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2053  (戦後72年09月15日 新規)



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月14日)の13時30分から千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ6の第12回。夏休み明けから来年2月に開催する朗読発表会に向けた台本・澤口たまみ原作「水仙月の三日」のレッスンに入る。本来の予定を1回分くり上げ、レッスン回数を1回分増やしたのである。

 台本を前半(第1部)と後半(第2部)に分け、それぞれを会員全員が1回づつ読み継いでいく。本番では、前半と後半の間に短い休憩を入れる。レッスンでは、前半と後半を交互に指導していく。今回は、前半を全員で読み継いでもらった。会員の皆さんは、かなり自宅練習をしてきたらしく、初回としては良い朗読をしていた。

 この作品は、盛上がりのある事件が起こるわけでもなく、けっこう複雑な謎解き的な要素もあるので、観客を舞台に引きつけるためには相当な朗読上の工夫が要る。朗読作品としては非常にむずかしい部類に属する。もっとも重要なことは、一つ一つの言葉にイメージと心情を込めてクッキリと立ててする、滑らか朗読表現である。



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 この作品は、盛上がりのある出来事はさほどないが、心理的な盛上がりは随所にある。そういう心理的な盛上がりを朗読で表現するためには、表現主体(登場人物や原作者)の心情を朗読者自身のものにしなければならない。これがもっとも重要であり、かつ、もっともむずかしい。また、その心情を朗読的に表現することも……。

 この作品は、けっこう複雑な謎解き的な要素もあるのだが、その謎解き的な展開を耳だけで聴く観客に理解してもらうためには、文章の流れをうまくつなげて相互の論理的な関連性を朗読で観客に伝えなければならない。そのためには、説得力のある語りかけと内容的な意味(イメージ)を観客に訴求する語りかけが必要となる。

 このサークルとしては久しぶりに新規入会者があった。今回は見学であったが、次回から入会することになった。そのため、朗読発表会向け台本の読み継ぎ分担を変更しなければならない。念のため、あらかじめ用意していたので、さっそく新たな朗読分担を全員に告知した。新規入会者の分担は従来からの会員の約半分に抑えた。






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館長の朗読日記2052/第10回「小さな朗読館」に向けた準備の本格化

館長の朗読日記2052 (戦後72年/西暦2017年09月12日 新規)



○第10回「小さな朗読館」に向けた準備の本格化(1)

 昨日(9月11日)から、私が第10回「小さな朗読館」で朗読する岡本かの子原作「みちのく」の自宅練習を開始した。この「みちのく」の朗読はむずかしい。盛り上がるべき山場らしいものが、ほとんどなにもない。先に朗読した「鮨」と「家霊」も比較的地味な作品だが、それでも山場らしいところが何ヶ所かあった。

 この「みちのく」は、二人の男女の主人公が会話するところが山場といえば山場なのだろうが、その内容は心理的なものであって、なにか盛り上がるような事件が起こるわけではない。しかも、男の主人公は白痴なのである。白痴のセリフはむずかしい。せめての救いは、朗読時間が30分弱と私の朗読として短い点である。

 先に朗読した「鮨」と「家霊」の朗読時間は40分〜50分であった。聴き手の気分を変えるために、また、私もひと息つくために、途中で何ヶ所かで30秒程度の効果音を入れた。今回の「みちのく」は、短い上に、適当な効果音が見当たらない。果たしてどうしようかと思案している。私は好きな作品だが、むずかしい。



○第10回「小さな朗読館」に向けた準備の本格化(2)

 本番当日の会場で配布する、第11回「小さな朗読館」のチラシも作成しなければならない。そのためには、先ず、ゲスト出演者に朗読作品を確定してもらわなければならない。朗読作品は、著作権の切れた文学作品をそのままノーカットで台本化したもの、というのが原則である。しかし、必ずしも原則通りにはいかない。

 著作権の切れていない文学作品の場合、あるいは、朗読時間の関係で原作をカットしなければならない場合には、ゲスト出演者当人に上演するための許諾手続きをしてもらうことにしている。それがむずかしいらしく、なかなか最終的な確定までいたらない。近年は、チラシの印刷もネットで容易かつ安価になったので助かる。

 その他、事前(本番前1ヶ月頃)のリハーサルや会場スタッフ打合せ、チケットの販売と電話予約受付など、あるいは、その次の来年7月に開催する第12回「小さな朗読館」の準備などもいろいろある。それらのすべてを管理表に時系列的にまとめておかないと、とてもではないが管理不能になる。なかなか面倒なのである。







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最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第172版

最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第172版

                  (戦後72年09月10日 更新)



【カレンダー】



●戦後72年(西暦2017年)



9月23日(土)八千代「新・みちの会」朗読発表会『この世界の片隅に』
 /八千代朗読サークル「新・みちの会」主催

9月28日(木)ふなばし東老朗読会(第37回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

9月30日(土)第18回「品川朗読交流会」
 /品川朗読サークル「あやの会」&朗読サークル“こだま”共催

10月16日(月)第17回「小さな朗読館・ちば」
 /千葉朗読サークル「風」主催

10月17日(火)「満天星」ライブ第6回 NEW!
 /「満天星」主催

11月29日(水)第10回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」 
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催



【くわしいご案内】



●戦後72年(西暦2017年)



八千代「新・みちの会」朗読発表会『この世界の片隅に』

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)9月23日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)

〔演目〕こうの史代原作/蒔田陽平ノベライズ『この世界の片隅に』

〔プログラム〕

【第1部】『この世界の片隅に』前半
        <休 憩>
【第2部】『この世界の片隅に』後半

〔出演〕

 中島浩美、小畑勝彦、篠原知惠子、倉林成年、竹川則子、植本眞弓、吉崎瑠璃子、江本なつみ(五十音順/八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員)

〔朗読指導〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「新・みちの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にどうぞ
    047−487−3721 (東)



ふなばし東老朗読会(第37回)

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)9月28日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「無名の人」司馬遼太郎原作                  谷千和子
「第一夜」「第三夜」夏目漱石原作 (『夢十夜』より) 井上みつ江
「狐物語」林芙美子原作                    遠田利恵子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員25名)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047ー487ー3721 (東)



第18回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)9月30日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区荏原第五地域センター・第1集会室

〔交通〕東急大井町線下神明駅より徒歩3分

〔プログラム〕

☆品川朗読サークル「あやの会」
「マイフェアホテルレディ」犬丸りん原作   岡林和子
「風」井上靖原作                片桐瑞枝
「絶望の濁点」原田宗典原作         志村葉子

☆朗読とことばの会「ことばの舟」
「ごんぎつね」新美南吉原作         野池鈴江
「夜の雪」藤沢周平原作            藤田咲子

☆朗読サークル“こだま”
「つぶれた鶴」向田邦子原作  
朗読ミュージカル「杜子春」(芥川龍之介原作「杜子春」より)

〔共催〕品川朗読サークル「あやの会」
     朗読サークル“こだま”

〔参加〕入場無料(全席自由)

〔問合せ先〕品川朗読サークル「あやの会」
        03−3786−0006(山本)

【注1】品川朗読交流会は、合同の朗読会を通じて、互いに学び合うことを目的として年2回(春・秋)開催しています
【注2】終了後、懇親会を予定しています



第17回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後72年(2017年)10月16日(月)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・小ホール(地下)

〔プログラム〕

1 「ごはん」向田邦子原作 
     齋藤恵津子、石田幸子、金附ひとみ、小田志津子
     細川美智子、内嶋きみ江、村井とし子、吉田光子(朗読順)
2 「貨幣」太宰治原作                森川雅子                   
3 「なた」幸田文原作               松尾佐智世
4 「舞踏会」芥川龍之介原作           杉山佐智子                  
               <休 憩>
5 「おかあさんの木」大川悦生原作        大島範子                
6 「子猫」高樹のぶ子原作            藤田多恵子
7 「十三夜」樋口一葉原作             助川由利
8  「レモン」内舘牧子原作            吉永裕恵子
9  「すみか」三浦哲郎原作             内田升子

〔朗読指導〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

〔問合せ&申込み先〕043(265)8793/助川

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047−487−3721 (東)



「満天星」ライブ第6回 NEW!

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)10月17日(火)
     開場12時30分 開演13時00分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

【第一部】 司会:大野栄子
1 神無月(原作:宮部みゆき)       上田悦子
2 花の詐欺師(原作:古屋信子)      誉田信子
3 泳げない魚(原作:池田晴海)      櫻井芳佳
4 鮒(原作:向田邦子)           江本なつみ
             <休憩>
【第二部】 司会:江本なつみ
5 余寒の雪(原作:宇江佐真理)     成川洋子
6 ラブ・レター(原作:浅田次郎)      大野栄子
7 知恵子抄(原作:高村光太郎)     小林正子

〔主催〕満天星

〔参加〕入場無料(全席自由)

〔申込〕047−450−6648 「満天星」代表/上田悦子



第10回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」 

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)11月29日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「弁財天の使い」菊池寛原作         中山慶子
2「令嬢アユ」太宰治原作            白澤節子
3「十三夜」樋口一葉原作            助川由利
             <休 憩>
4「龍」芥川龍之介原作            江本なつみ 
5「みちのく」岡本かの子原作            東 百道

〔司会進行〕飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが消防法のために満席になりしだい締め切りとなります
     出来るだけ事前にお電話でお申し込みください
     047−487−3721 東/ひがし


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館長の朗読日記2051/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記2051 (戦後72年/西暦2017年09月08日 新規)



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 9月07日(木)の15時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第2期・朗読ステップ6の第8回目、新しいレッスン台本・菊地寛原作「仇討三態(その一)」の第2回目である。今回は、会員に順々に少しづつ朗読してもらい、各会員の朗読指導主眼をおいてレッスンした。

 前回のレッスンでもそうだったが、今回のレッスンも会員の皆さんはそれぞれ相当に読み込んできたことが分かるような朗読をしていた。夏休みがあったため、朗読レッスンは約1ヵ月ぶりになるが、その間の自宅練習を相当やってきたな、と思わせる朗読であった。朗読が初心者だった2期生も、言葉がすべて上がってきた。

 同じ条件のもう1人の2期生は、語りかける語り口になってきただけでなく、全体的的に自然な語り口の感じが出て来た。朗読経験者であったが高齢の2期生は、いつの間にか「自然な語り口」に変貌していた。私が「相当練習してきましたね」と訊くと、即座に「他にやることがなくて暇ですから」という返事が返ってきた。



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 朗読レッスン歴がそろそろ6年になり、朗読ステップ1〜6の修了まで残り半年あまりとなった2期生も、メキメキといった感じで朗読が上達してきている。基本的な語り口などは、ほぼ修得できてきている。そろそろ、一つ一つの言葉に、一まとまりの言葉の塊全体に、表現主体のイメージと心情を明確に込める段階になった。

 朗読レッスン歴が10年を超え、そろそろまる12年になろうかという1期生は、文学作品の各場面をそれぞれ立体的に朗読表現する「技」に挑んでいる。会員の皆さんが、かなり良くなってきているので、私も嬉しくてビシビシ指導してみたのだが、改めて考えてみれば、今回はこのむずかしい台本のまだ2回目のレッスンだった。

 来年4月に開催する朗読発表会の演目が、森沢明夫原作「虹の岬の喫茶店」に決まった。朗読時間を2時間にするための台本化と版下作成は、サークル会員が自立的にやることになっている。また、今年12月に船橋市西部公民館から依頼された寿大学の朗読会の企画、朗読練習、出演・運営も、会員たちが自立的に取組んでいる。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 9月07日(木)の18時10分から、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンを行なった。今回は、第2期・朗読ステップ4の4回目、レッスン台本・太宰治原作「燈籠」の4回目である。このサークルは、第2期目だが、いろいろと事情があって、他のサークルが第3期で使用しているレッスン台本を先行して使用している。

 このサークルは、会員数が少ないのだが、今回は全員が出席していた。今回は、レッスン台本「燈籠」の4回目のレッスンであり、会員の皆さんはそれなりに読み慣れてきた感じである。このくらいの段階になると、会員数が多いサークルの場合は、会員のなかの1〜2人が前回よりもグッと飛躍した朗読をしてくれることがある。

 そういう朗読をその場で聴くと、すなわち、ある人間がグッと飛躍した瞬間を間近で目撃すると、仲間の会員だけでなく、指導している私自身までも、とても良い刺激を受ける。しかし、会員数の少ない場合は、当然、そのチャンスが少なくなる。その結果、朗読レッスンの場にマンネリの雰囲気が徐々に醸成されてくることになる。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 入会したときは、朗読する言葉そのものがよく聴き取れなかった会員が、その後のレッスンを通じて少しづつだが着実に言葉がはっきりした朗読が出来るようになってきた。レッスン歴が6年を過ぎた最近は、かなり良くなってきていたのだが、今回のレッスンでは従来になく言葉がはっきりしていたように感じた。すごい努力である。

 それでも、ときたま助詞のところや助動詞のところで、言葉を飲み込んでしまうような感じで聴き取りにくくなることがあった。そこで、各文節の最後の1音まで、各文の最後の1音まで、意識して丁寧に発声するように指導した。この会員は、もともとイメージ表現や心情表現は良い味を出していた。この会員の今後の朗読が楽しみだ。

 今回のレッスンでは、この「燈籠」という作品に対する私の解読を軸にしつつ、この作品のイメージ表現や心情表現のあるべき姿を解説したのだが、会員の皆さんにどれだけ理解されたかは不明である。レッスンの最後に、サークルの今後のあり方、さらには会員の増加対策を話し合った。結論は、当面は様子を見ることになった。







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館長の朗読日記2050/品川「あやの会」と大田「くすのき」の朗読レッスン

館長の朗読日記2050  (戦後72年09月06日 新規)



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月05日)に、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ6の第6回目、レッスン台本・宮澤賢治原作「なめとこ山の熊」の第6回目(最終回)である。したがって、今回はこのレッスン台本の仕上げの通し読みを行なう。いわば、サークル内でのミニ朗読発表会である。

 まず、全会員を9名づつの2グループに分け、それそれに「なめとこ山の熊」を読み継いでいってもらう。それを聴きながら、このサークルもレベルが高くなったものだと、改めて感心した。特に、声だしが全員しっかりしてきた。特に、出遅れていた古参会員が夏休みに頑張ったらしく、今までの出遅れを取り戻しつつある。

 特に嬉しいのは、古参である1期生が、それぞれ自分の長所は長所として自覚しつつも、自分の短所や課題をキチンと自覚して、その短所や課題を自分なりに着実に克服していっていることである。今のまま進んで行って、さらにもうひと踏ん張りすれば、これら1期生は全員が一流の朗読者になっていくのではないだろうか。



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 2期生の場合には、それぞれの長所短所がかなり鮮明になってきている。そういう意味では、指導する方がもっとも面白い段階である。また2期生には、他で朗読経験あるいは音声言語経験を積んできている会員が何人もいる。そういう会員の指導はスリリングである。私の指導を受け入れた途端に、その効果が顕著に現れる。

 このサークルの渉外担当役員から、戸越小学校の校長先生から「6年生に戦争のお話しを朗読して欲しい」という依頼があったという報告があった。レッスン会場の荏原第五地域センターの広報紙「えばごReport」に品川朗読サークル「あやの会」が紹介された記事を見つけて依頼して来てくれたのである。嬉しい話しである。

 レッスンの最後に、来年5月に開催する朗読発表会の原作選びをしていた。近年は、それらのことをサークルが完全に自立的におこなっている。私は、時間の許す限り傍聴しているだけである。原作を提案した会員が、それぞれ2分づつの持ち時間で、自分が提案した原作の良さをプレゼンテーションするのである。非常に、面白い。



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月05日)に、大田朗読サークル「くすのき」の第6回目の朗読レッスンを行なった。今回は、第1期・朗読ステップ1の第6回目。今回から2本目のレッスン台本・芥川龍之介原作「蜜柑」のレッスンに入る。今回は、その第1回目である。今回は、その「蜜柑」を少しづつ朗読してもらいばがら、じっくりと解説した。

 この「蜜柑」は朗読指導のポイントが豊富に詰まっている。たとえば「視点の転換」「時制の転換」「表現された対象から逆表現されていること」などなど。おそらく、会員の皆さんが初めて聴くような話ばかりではないかと思う。私の話しを理解できているか、探りながら話していく。分かったような分からないような顔がある。

 けれども、このサークルには音声言語の経験が豊富で、しかも、感度の良い会員が何人かいる。質問を促すと、なかなか鋭い質問がをしてくる場合がある。他の会員も含めて、まだお互いのことがよく分からない段階である。私と会員の間も、会員同士の間も、まだ何となくお互いのことを瀬踏みしているような感覚がある。面白い。



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(2)

 たとえば、芥川龍之介が作中で良く使っている「が」という接続詞に関する設問があった。この「が」は「しかし」と同じ意味で使っているのだと説明すると、その「が」は鼻濁音で表現するのが良いのか、それとも濁音で表現しても良いのか、という質問があった。第1期の朗読ステップ1の第5回目のレッスンでこの質問は凄い。

 声優の訓練の経験者なので、そういう訓練の先生は「鼻濁音」のことをどのように教えているのか、逆に私が質問してみた。案の定の答えであった。すなわち「鼻濁音」について何ら本質的な説明がなされていないのである。そこで、私なりの「鼻濁音とはなにか」を説明したが、果たして私の説明が理解できたか否か。しかし、面白い。

 この芥川龍之介原作「蜜柑」は、斎藤隆介原作「花咲き山」、宮澤賢治原作「やまなし」と共に、私の朗読レッスンの試金石ないしは登竜門である。この3作品についての私の作品解読を面白いと感ずるか、その面白さがまったく分からないか。朗読者は、その2種類の人間に大別される。不思議なことだが、それが私の経験則である。

 

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館長の朗読日記2049/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2049  (戦後72年09月03日 新規)




○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 昨日(9月02日)の9時30分から千葉朗読サークル「風」朗読レッスンを行なった。今回は第3期・朗読ステップ1の第18回目、今回は10月に開催する第17回「小さな朗読館・ちば」に向けたレッスンの5回目。会員の半数は1人1作品の朗読を、会員の半数は向田邦子原作「ごはん」の読み継ぎをレッスンする。

 1人1作品形式で朗読する会員は、それぞれかなり仕上げてきていた。その会員なりに仕上がってくると、私の指導内容も会員ごとに的が絞られてくる。大部分の2期生に対しては、強調すべき言葉、立てるべき言葉、特にイメージと心情を籠めるべき言葉、をもっとキチンと識別して、そのように朗読表現するように指導する。

 大部分の1期生に対しては、慣れてきたがために油断した部分の注意、あるいは、演出的な意味での意見などを提示する。ただし、同じ1期生でもまだ基本的な「語り口」を修得できていない会員の場合は、その基本的な「語り口」について指導する。声が弱々しい会員に対しては、弱々しい声と小さい声とは違うことを説明する。



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 「ごはん」を読み継ぐグループには、2期生のしかもレッスン歴がまだ短いにもかかわらず、上手な朗読をする会員が複数いる。いずれも他で朗読経験を積んできた会員である。そういう場合、自分の過去の朗読に固執する会員もいないではないが、このサークルの会員の皆さんは積極的に私の指導する朗読に順応しようとしている。

 レッスン歴を積んだ2期生も着実に上達している。1期生のなかに、最近のレッスンで格段に良くなってきた会員がいる。語りかける語り口が自然になり、しかも作品世界に適合したイメージ表現(心情表現)ができていた。そういう場合、私は「これまで下手だと思っていたが、今回はすごく良い朗読だ」とはっきり褒める。

 最古参の会員で、未だに自分のアクセントに自信がもてていない会員がいる。下手なうちは強気で歯牙にもかけなかった方言的なアクセントが、上手になるにしたがって気になってきたようである。アクセントよりも、自分の言葉と普段の語りかける語り口で朗読するように指導してきたが、今回はそれが少し出来たようであった。






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紹介された記事 55/『八千代よみうり』第294号

紹介された記事 55/『八千代よみうり』第294号(2017年8月25日)

                                           (戦後72年9月02日 新規)


八千代朗読サークル「新・みちの会」
発表会『この世界の片隅に』
9月23日 勝田台文化センター


 日本朗読館の主宰者・東百道さん指導の八千代朗読サークル「新・みちの会」(吉瑠璃子会長)が、発表会『この世界の片隅に』を9月23日(土)午後1時30分から勝田台文化センターで開催。入場無料。問合せ電話043・253・4977(小畑)

 今回は戦時下、物資が乏しくなる中で知恵と明るさで乗り切っていく主人公すずの物語「この世界の片隅に」を朗読。作品は、こうの史代原作の漫画からアニメーション映画へ、さらに蒔田陽平が小説化して人気を博した。

 自身も東京から新潟へ疎開、玉音放送を聞く大人達の姿も覚えているという吉会長は「平和な世界で忘れられていく戦争の苦しみを語り継ごうと、この作品を選びました。アニメにもなり広く親しまれる作品ですので、ぜひ若い世代も来場を」と呼び掛けている。

【出演】植本真弓/江本なつみ/小畑勝彦/倉林成年/篠原知恵子/竹川則子/中島浩美/吉瑠璃子

【写真】八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員と東百道の集合写真


11月に選抜の朗読会

 なお、東さんが指導するサークルの選抜メンバーが出演する「第10回小さな朗読館」が11月29日(水)午後1時30分から船橋市のきららホールで開かれる。入場料1000円。会員4人と東さんが朗読。新・みちの会からは江本なつみさんが出演。問合せ&予約申込み電話047・487・3721(東)


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『八千代よみうり』第294号(2017年8月25日)









 発行/千葉東部読売会八千代支部
 編集・制作/有限会社 北総よみうり新聞社





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館長の朗読日記2048/『朗読の上達法』を書いている(その4)

館長の朗読日記2048  (戦後72年08月31日 新規)



○『朗読の上達法』を書いている(その4/1)

 ここ数日は『朗読の上達法』の第1部第2章の初稿を書き進めている。否、書き進めているというより、くり返し書き直している。書いているのは第2章の第1節〜第2節なのだが、実はこの第2章は、私の前著『朗読の理論』の第3章「文学作品における作品世界をいかにイメージするか」でくわしく展開したところなのである。

 したがって、内容的に重複する部分が多い。しかし、この『朗読の上達法』の構成上からいえば欠かすことのできない内容なのである。前著と重複するところは、なるべく簡潔にまとめなければならない。あるいは、枠組あるいは観点を変えてまとめ直してみたい。さらに、新たに付加したり補足するところはくわしく展開したい。

 また、使用する用語なども、前著『朗読の理論』との整合性を図らなければならない。そこで、前著『朗読の理論』の第3章をていねいに読み直す必要がある。変な話しだが、自分で書いたものを、ノートを取りながら9年ぶりに精読した。もちろん、不十分な部分は多々あるが、我ながらなかなか良く書けているところもあった。



○『朗読の上達法』を書いている(その4/2)

 昨日(8月30日)と今日(8月31日)は、比較的に暑さが和らいだ。正直なもので、暑さが和らぐと、やる気も出てくるし、集中力もいくらか持続する。しかし、この『朗読の上達法』の原稿執筆は、一種の創造活動だから、精神的あるいは頭脳的になかなか大変である。年齢のせいか、季節のせいか、すぐに疲れてしまう。

 しかし、幸いに猛暑の季節は過ぎようとしている。まあ「暑さ寒さも彼岸まで」というように、9月中旬までは暑さの揺り戻しはあると思う。しかし、夏休みの猛暑と比べればグッと仕事がしやすくなる時期である。ただし、焦ることなく、しかもサボらず、書き継いで行こうと考えている。他の事情も徐々に良くなってきている。

 この『朗読の上達法』の原稿執筆は、各1章ごとに1〜2ヵ月を要するとすれば、すべて書き上げるために約1年間はかかる計算になる。前著『朗読の理論』を書いた西暦2008年3月以降かなり間が空いてしまったので、もはやそう遅らすわけにはいかない。他の仕事も溜っている。この1年間で片をつけたいと思っている。



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過去のイベント記録/戦後72年(西暦2017年)後期

過去のイベント記録/戦後72年(西暦2017年)後期

                 (戦後72年08月28日 新規)

            
             



【過去のカレンダー】 NEW!



7月27日(木)ふなばし東老朗読会(第36回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

7月26日(水)第9回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」 
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催



【くわしい内容】 NEW!



ふなばし東老朗読会(第35回)

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)7月27日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「海からきた少年」立原えりか原作  昌谷久子
「菊の香り」阿刀田高原作       鳥海治代
「五十鈴川の鴨」竹西寛子原作   村木ひろみ

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員25名)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047ー487ー3721 (東)

《館長のコメント》

 船橋朗読サークル「はなみずき」は、船橋市東老人福祉センターの依頼で、毎奇数月の第4木曜日に「ふなばし東老朗読会」を主宰している。すでに6年以上も継続しているが、今年度も引き続き依頼されている。しかし、私は第4木曜日は千葉「わかば」の朗読レッスンと重なるので、この朗読会には参加できない。

 そこでサークルの窓口担当役員が、毎回その開催模様を私に報告してくれる。前年度の担当役員はファックスと電話だったが、今年度の新役員はメールである。以下に、その報告の概要を記す。来場者数は21名(そのうち新規の来場者は6名)、船橋「はなみずき」からは15名が参加、参加者総数は36名であった。

 立原えりか原作「海から来た少年」は、海辺の砂浜を舞台に、不老不死の薬で永遠の命を得た少年の苦悩と、その少年に恋をした少女のおとぎ話。読み始めと終盤にアルパ(インディアンハープ)の演奏のバック音楽を流して朗読。朗読と音楽の組み合わせで、独特の「立原えりか ワールド」をつくりあげていた、という。

 阿刀田高原作「菊の香り」は、当初は森鴎外原作「舞姫」を予定していたが、作品を変更して朗読。少年がレジャーランドの菊人形を製作中の現場で、菊人形の中に亡くなった父親を見かける。菊に囲まれた青白いその顔は「(出棺前) 最期に見た顔と同じ」だったという少々ブラックなショートショートであったという。

 竹西寛子原作「五十鈴川の鴨」は、自身も被爆した原作者が、ある原爆被爆者の胸のうちを綴った小説。人災・原発事故の起きた2011年の8月に、この作品は出版された。神域である伊勢神宮の内宮を流れる「五十鈴川」の清流。そこに浮かぶ鴨の親子、被爆者故に家庭を持つことを選ばなかった友人。靜謐な時間の流れ。

 最後の朗読作品「五十鈴川の鴨」は、朗読者が2011年に出会い「いつか朗読したい」と思った作品であったという。その後、2016年にラジオで朗読されたのを聴いて、この「ふなばし東朗朗読会」で朗読すべく約1年をかけて練習したという。その成果が出て、観客が身を乗り出して作品の世界に引き込まれていた。

 今回は、休憩時間に、会員の1人がリードして「あめんぼ あかいな あいうえお」で始まる滑舌の練習、北原白秋の『あめんぼの歌』を参加者全員で唱和した。皆さんは、元気に、大きな声を出してくれたという。この参加者全員の声出しが意外に好評で「またやりたい……」という声を多数いただいたということであった

 来場者からの感想は、つぎのようなものであったという。

★三作品、それぞれでとても楽しかったです。また次回も来たいです。
★竹西寛子原作「五十鈴川の鴨」の朗読がとても良かったです。
★今まで知らない作家・作品が朗読で聴けて、毎回楽しみにしています。



第9回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」 

〔日時〕戦後72年(西暦20167年)7月26日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「ある夜の星たちの話」小川未明原作      遠田利恵子
2「炎のメモワール『滅亡の日』」             央 康子
     山本信子原作(英文)小野瑛子翻訳  
3「ちいちゃんのかげおくり」あまんきみこ原作     小松里歌
                 <休 憩>
4「身投げ救助業」菊池寛原作                内田升子 
5「家霊」岡本かの子原作                      東 百道

〔司会進行〕飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが満席になりしだい消防法のために締め切りとなります
     出来るだけ事前にお電話でお申し込みください
     047〜487〜3721(東/ひがし)

《館長のコメント》

 今回の観客数は約105人。前回よりかなり減ったけれど、何とか100人の大台は確保することができた。従来から、私は無料招待券の類のものをほとんど発行していない。今回も6枚しか発行しなかった。そのほとんどは、いわば儀礼的なものであったから、そのうち実際に来場したのは2人だけであった。

 逆に言えば、観客のほとんどは入場料を支払って下さった方々である。また特記したいのは、電話予約者は1人を除いて全員が来場して下さったことである。
実経費的な収支分岐点は、チケット販売が90枚のところにある。チケット販売数が90枚を超えれば、一応は赤字にはならない。今回も赤字にはならなかった。

 実経費的な収支とは、私の出演料や、朗読会を準備&運営する私と家人(マネージャー役)の人件費など実経費として実際の金銭を支払っていない分を除いた実経費を支出とし、チケット販売収入のみを収入とした場合の、収支勘定のことである。
実経費的な収支が赤字ではないといっても、本来的には大赤字ではある。

 今回も、ゲスト出演者が所属している3サークルから2人づつ、計6人が当日の運営スタッフとして支援して下さった。その支援者の皆さんは、とても協力的に受付役(2人)や会場案内兼避難誘導役(4人)を担って下さった。昼食時に弁当とお茶を出す以外、お礼などは何もしていない。この人件費も支出に見込んでいない。

 今回も、朗読会の司会進行役を飯野由貴子さんにお願いした。飯野さんは船橋朗読サークル「はなみずき」の会員であるが、本職はプロの司会者である。毎回さすがプロという司会進行をしていただいている。司会進行がピシッとしていると、朗読会が引き締まる。私はもちろん4人のゲスト出演者もそれに大いに支えられている。

 また、宣伝用チラシのデザインをして下さったのは、今回は千葉朗読サークル「風」の小田志津子さんであった。今回の4人のゲスト出演者の朗読もそれぞれ大変に良かった。ゲスト出演者の全員が、それぞれ現時点における最高の朗読をしてくれたと感じている。これらの方々にも、人件費なしに協力していただいている。

 私は、今年から、3回ごと(1年ごと)に作家を変え、それぞれの作家から作品3つを厳選してシリーズとして朗読上演することにしている。今年は、岡本かの子シリーズとして「鮨」「家霊」「みちのく」の朗読を3回連続で上演していく。今回の「家霊」は、前回の「鮨」と同じく、私の好きな作品なので楽しく朗読できた。

 舞台挨拶は、その「家霊」を目一杯に朗読した直後だったから、話すべき適切な内容が思い浮かばなかった。そこで、この「小さな朗読館」の会計収支に関する内輪話を少しだけ披露した。今回ぐらいの来場者があれば、会計収支的には帳尻が合うこと。ただし、その場合の支出には私の出演料や家人の人件費を含めていないこと。

 ゲスト出演者と司会進行者には交通実費程度しか進呈していないこと。これまでも、赤字になったことはないこと。したがって、少しづつ手持資金は貯まっているが、それは将来的な企画(音楽演奏や外部の朗読者とのコラボなど)、あるいは、当面の運転資金のためにプールしていること。挨拶にふさわしい内容ではなかったか?















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館長の朗読日記2047/八千代朗読サークル「新・みちの会」の舞台リハーサル

館長の朗読日記2047  (戦後72年08月27日 新規)




○八千代朗読サークル「新・みちの会」の舞台リハーサル(1)

 昨日(8月26日)の13時〜17時に、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読発表会『この世界の片隅で』の舞台リハーサルを行なった。朗読レッスンとしては、第3期・朗読ステップ2の第20回目、9月の朗読発表会『この世界の片隅に』に向けたレッスンの第8回目。場所は本番会場の勝田台文化センターのホール。

 会場スタッフも2名(音響担当と照明担当)が副調室についてくれた。今回は、上演開始10分前の陰マイク、同じく3分前の予鈴と陰マイク、上演開始の本鈴と陰マイクなども、すべて本番と同じスタイルで行なった。まず第1部(前半)を通しでやり、その後、会員の皆さんの意見提起、私からのダメ出し、そして、休憩をとった。

 第2部(後半)も、まず陰マイクと朗読をすべて通しでやり、最後に舞台挨拶のリハーサルをやった。すべてを終えた後、会員の皆さんの意見提起、そして、私からの最終的なダメ出しを行なって、舞台リハーサルを終了した。全体としては、やはり舞台リハーサルは気合が入っていた。特に第2部(後半)はかなり良くなっていた。



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の舞台リハーサル(1)

 このサークル会員は、現在10人を切って少数であるが、全体的にはまあまあの水準でまとまっている。従って、朗読発表会『この世界の片隅で』としてはまあまあの仕上がりになっていると思う。しかし、上演時間が全体で140分(前半70分、後半70分)というのはやはり長すぎる。1人の朗読時間が前後各8分強である。

 特に、第1部(前半)をいかにもたせるかが勝負となる。これはどの作品にも言えることだが、朗読時間が2時間前後の大作を読み継ぎで朗読する場合は、前半は後半の布石のような内容である場合が多く、そこをどう乗り切るかが最大の課題になる。後半は物語の山場であるため、聴き手も自然に舞台に引き込まれることになる。

 前半は、登場人物の紹介的な内容や、物語の全体的な情景描写、背景説明、経緯説明などの内容が多い。本当は、このような内容の方が、朗読的には面白いし、やりがいもあるのだが、そういうことを実感することも、そういう部分をうまく朗読することも、かなりむずかしい。こういう部分で聴き手を引き込む朗読が理想である。








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館長の朗読日記2046/『朗読の上達法』を書いている(その3)

館長の朗読日記2046  (戦後72年08月24日 新規)



○『朗読の上達法』を書いている(その3/1)

 その後『朗読の上達法』の第1部第1章の初稿は無事に書き終えた。こまかい用語や表現の仕方を前著『朗読の理論』と一応は対応させた。ついでに、前著『朗読の理論』の関連するところも読み直した。さらに『朗読の上達法』の第1部第1章に新たに書き加えるべき内容も書き加えた。第1章の初稿は一応完結したわけである。

 今は『朗読の上達法』の第1部第2章の初稿を書き進めている。今のところは順調に進んでいる。実をいえば、この部分は、今から約4年前に調布市文化会館たづくりの映像シアターで「朗読とはなにか〜朗読の基本から実技の上達まで〜」と題して公演した「東百道・講演と朗読の会」において講演した内容の一部なのである。

 その講演で話した内容はごく概要だったのだが、今の『朗読の上達法』もまさにその概要部分を書いている段階だから順調に進んで当然である。その概要部分を記した後、いよいよ本格的な内容を展開する段階に入る。したがって、第2章の執筆もこれからが本番になる。登山でいえば、直に最初の胸突き八丁が始まるわけである。



○『朗読の上達法』を書いている(その3/2)

 登山といえば、旧友3人が3泊の日程で立山に登山した。あいにく台風5号とかち合ったため、予定を大幅に変更し、実際に登ったのは雄山だけだったという。メールで写真を送ってくれたが、古希になった老人3人が防水着を着込んで山小屋の脇に並んで立っている。元気というか、無謀というか、無事に下山できて良かった。

 しかも、そのうちの2人は明日(8月25日)から5日間のスケジュールでモンゴルに旅行にいくという。現地での移動は馬、宿泊はゲル(遊牧民の円形テント)、朝は0度近くまで冷え込むという。満天の星空を見るのが楽しみだそうだが、元気というか、年寄りの冷や水というか。私はエアコンの効く書斎で執筆する方が良い。

 私の『朗読の上達法』の原稿を書き上げるという「登山」は、ようやくベースキャンプを出発して本格的な登坂の段階に入る。前回も記したが、自分で創った目次構想を見るだけで、まるでヒマラヤに登るような気になってしまう。しかも、それは単に嶮しく高いだけでなく、まったく未知かつ未到の山々なのである。頑張らねば!







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館長の朗読日記2045/夏休みの仕事あれこれ

館長の朗読日記2045  (戦後72年08月23日 新規)



○夏休みの仕事あれこれ(1)

 私の夏休み(朗読レッスン休み)は毎年お盆すぎの8月、すなわち、8月後半の約2週間である。夏休みといっても、朗読レッスンに限っての話しであるが。それでも、その夏休みの間にも、朗読レッスンがらみの仕事があれこれと入ってくる。そもそも夏休みだからといって、朗読レッスン自体がすべて休みになるわけでもない。

 この期間に朗読レッスンをやらざるを得ない場合もある。今夏は、八千代「新・みちの会」の立ち稽古が8月19日(土)の午後にあった。また、8月26日(土)にも舞台リハーサルがある。その舞台リハーサルに向けての準備があれこれある。会場の勝田台文化センターはスタッフを2人(音声担当と照明担当)つけてくれる。

 彼らの台本を作成し、音声と照明に関する指示を各々の台本に書き入れなければならない。プログラムの校正作業もある。八千代「新・みちの会」の朗読発表会は9月23日(土・祝)であるが、その打上げの席上で、次の朗読ステップ3のレッスン台本とレッスン計画表を配布する。その準備は夏休み中にやっておく必要がある。



○夏休みの仕事あれこれ(2)

 その他にも、船橋「はなみずき」が検討中の来年4月に開催する朗読発表会の台本について、幻冬舎から電話があった。森沢明夫『虹の岬の喫茶店』の朗読上演が許可されたという連絡である。本来は上演許可を申請した船橋「はなみずき」の代表に回答すべきなのだが、連絡がつかないという。ブログを見て私に連絡したという。

 また、朗読くらぶ「満天星」の代表から10月17日(火)の午後に開催する第6回LIVEの案内状とチラシが郵送されてきた。この朗読くらぶ「満天星」は、八千代「新・みちの会」の元会員と現会員の仲良し7人組が自立的に結成した朗読グループである。毎年10月に朗読会を開催してきて、今年で早くも6回目になるという。

 今年は、その日(第3火曜日)には午後に大田「くすのき」の朗読レッスンがあるので、聴きに行けない旨の返事を出さなくてはならない。近年は暑中見舞いの葉書も少なくなり、私もこちらから積極的に暑中見舞いを出さないようにしている。しかし、少なくとも、いただいた葉書には必ずお返しの葉書を出すことにしている。







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館長の朗読日記2044/『朗読の上達法』を書いている(その2)

館長の朗読日記2044  (戦後72年08月21日 新規)



○『朗読の上達法』を書いている(その2/1)

 先日(8月14日)は『朗読の上達法』の第1部第1章の初稿を書き上げた後、直ちに第2章の執筆に入った。ここでは、文学作品の作品世界の読みとり方(文字言語の認識法)を論じるのだが、その第1節はこの章のイントロとして、前著『朗読の理論』との関連づけをしたいと考えている。ただし、あまり重複してはいけない。

 しばらく書いているうちに、こまかい用語や表現の仕方を前著と対応させなければならないので前著をチェックする必要を感じてきた。関連する部分を改めて読み返してみると、前著で展開している内容をけっこう面白がっている自分を再発見した。他方、もっと前著をキチンと読み直してからでないと先に勧めないことも感じた。

 そうこうしているうちに、書き上げたばかりの第1章についてもさらに書き加えるべき内容を思いついた。自分で言うのも変だが、その内容がなかなか良いのである。そこで、今、前著の読み直しをしながら、今回の第1章に書き加えるべき内容の構想を練っている。こういう揺り返しは楽しいが、他方、前途の多難も思いやられる。



○『朗読の上達法』を書いている(その2/2)

 若い頃、登山というのはおこがましいが、何度か低い山に登ったことがある。単行本の原稿を書くという行為は、登山と似ていると感じている。最初は楽しいが、疲れてくると、何で山なんか登る気になったのかと悔やまれてくる。しかし、山頂で見晴らしの良い景色を見ると、他愛なく歓び、下山する頃には次の登山を考えている。

 今回の『朗読の上達法』は、自分で創った目次構想を見るだけで、まるでヒマラヤに登るような困難さを感じてしまう。しかも、まったく未知かつ前人未到の山に挑む困難さである。前著『朗読の理論』を書き出したとき、書いている途中にも、似たような困難さを感じた。それでも書き上げたときは、一端の山に登頂した気がした。

 しかし、今回の『朗読の上達法』に比べると、前著の執筆はベースキャンプを設営した程度のものに感じられる。そのベースキャンプが、今度の山の何合目位に当たるのかは分からないが……。とにかく、今回は相当な資材も用意し、かなりな経験と訓練を積んできたつもりなのだが、やはり、とてつもない困難さを痛感している。







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館長の朗読日記2043/八千代朗読サークル「新・みちの会」の立ち稽古

館長の朗読日記2043  (戦後72年08月20日 新規)



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の立ち稽古(1)

 昨日(8月19日)の13時〜17時に、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読発表会『この世界の片隅で』の立ち稽古を行なった。朗読レッスンとしては、第3期・朗読ステップ2の第19回目、9月の朗読発表会『この世界の片隅に』に向けたレッスンの第7回目である。会場は習志野市大久保公民館の教室AとBであった。

 朗読発表会に向けた立ち稽古の最大の意義はいつも同じで、朗読発表会向けの台本『この世界の片隅で』を初めて通しでレッスンすることである。それは同時に、通しで朗読する時間と舞台で読み継ぐ段取りを確認することでもある。実際に計測した朗読時間は、第1部(前半)と第2部(後半)が各70分、計140分であった。

 読み継ぎ形式の朗読上演として、この朗読時間140分(2時間20分)は上限ギリギリである。映画の上映時間でも140分(2時間20分)は大作の部類に入る。普通の映画は上映時間が120分(2時間)のものが多い。映画の上映時間に匹敵する長い時間を、朗読だけで保たせようというのである。生半可な時間ではない。



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の立ち稽古(2)

 天気が雨模様で、蒸し暑いなかでの立ち稽古である。しかも、観客がゼロの普通の教室内での朗読レッスンである。気合を入れた熱演というわけにはなかなかいかない。それにしても、緊迫感や切迫感や訴求力の乏しい朗読が多かった。しかも、このサークルは会員数が多くないから1人当たりの朗読時間が長い。仕上がりはまだまだ。

 第1部(前半)の立ち稽古は、私のコメントより会員同士の意見交換を重視した。しかし、休憩後の第2部(後半)は、残り時間が少なくなったこともあり、私からのコメントを主とした。上手な朗読や巧みな朗読ではなく、自分の言葉で自分事(わがこと)として観客に語りかけて訴えかける朗読でなければ感動はつくれない。

 そのことをコメントで再三再四強調した。今後は、舞台リハーサル、朗読発表会本番へと進んでいく。舞台リハーサルで実際のホールの舞台に立てば、さらには朗読発表会本番で多数の観客を眼の前にすれば、段々と気合も入ってくるし、段々と自分事(わがこと)として観客に語りかけて訴えかける朗読に仕上がってくると思う。








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館長の朗読日記2042/『朗読の上達法』を書いている(その1)

館長の朗読日記2042  (戦後72年08月19日 新規)



○『朗読の上達法』を書いている(その1/1)

 先日の「館長の朗読日記2040」に「これからが夏休み」という記事に『朗読の上達法』の原稿を執筆していることを記した。この8月後半で、少しまとめて『朗読の上達法』の原稿を執筆しようと思っているのだが、今後の進行状況をときどき「館長の朗読日記」に書こうと思っている。一種のドキュメントになれば、と思う。

 8月中旬に『朗読の上達法』の原稿執筆を本格化した。数年前に途中まで書きかけた原稿を、まず全面的に見直しつ、改めて最初から書き直している。ここ数日、夏休みにはなったし、気温もやや低めでいく分か過ごしやすい。原稿の執筆も多少は進み、ようやく第1章の初稿を書き上げることができた。ただあくまで初稿である。

 私はもともと文章がスラスラ書けるタイプではない。何回も書き直しながら仕上げていくタイプである。第1章の初稿を書き上げたからといっても、これから何回も遂行を重ねていかなければならない。それにしても、第1章が入口である。全体の構想がまとまらないと、なかなか書き出すことが出来ない。苦戦の連続であった。



○『朗読の上達法』を書いている(その1/2)

 この夏休み中に、あと何章か書き上げ、秋に向けて調子を上げていきたい。拙著『朗読の理論』(東百道/木鶏社)と、その内容を基軸とした朗読漫画『花もて語れ』(片山ユキヲ&東百道/小学館)および拙著『宮澤賢治の視点と心象』、それに次著『朗読の上達法』を加え、日本の朗読文化の向上に少しでも寄与したいと思う。

 現時点で考えている『朗読の上達法』の大まかな構成を記しておこう。全体は2部構想である。第1部は朗読の演技論と上達論を本格的に展開する。第2部は朗読レッスンの大まかな教則を体系的に展開する。ただ、第1部の分量がどのくらいになるか今のところ不明である。もし分量が多すぎたら、第2部は切り離すことになる。

 第1部第1章は「朗読の演技」の本質論を解明する。第1部第2章は文学作品の作品世界の読みとり方(文字言語の認識法)を論じる。第1部第3章は文学作品の作品世界を朗読で表現する仕方(音声言語の表現法)を論じる。第1部第4章は朗読で表現される文学作品の作品世界のイメージの仕方(音声言語の認識法)を論じる。





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館長の朗読日記2041/今年も8月15日が過ぎてしまった

館長の朗読日記2041  (戦後72年08月17日 新規)




○今年も8月15日が過ぎてしまった(1)

 すでに戦後73年目に入ってしまったのだが、私が採用している戦後歴は正月に切り換えることにしているから、カレンダー的にはまだ戦後72年である。私なりに先の大戦について考えているが、まだ納得がいくまでまとまっていない。また、このブログの記事は朗読という文化の一分野に限定しているから、書くべき場所でもない。

 しかし、先の大戦の悲劇は、歴史の教訓として、朗読でキチンと語り継いでいかなければならない、という想いは変わらない。近年は、私が指導している朗読サークルの朗読発表会の演目を各サークルの自主性に任せているが、毎年、先の大戦の悲劇を題材にした演目を選考するサークルが一つはあるから、常に途切れることがない。

 来年は、東日本大震災の悲劇を題材にした演目を朗読発表会にかけようと準備を進めている朗読サークルがある。戦後では、伊勢湾台風(1959年)の犠牲者(死者・行方不明者)5,098人、阪神淡路大震災(1995年)の犠牲者6,437名、東日本大震災(2011年)の犠牲者18,456人(関連死を含めると2万人強)の悲劇が大きい。



○今年も8月15日が過ぎてしまった(2)

 戦前を考えれば、何回かの戦争、震災、津波で多数の犠牲者が生じるなど、幾多の悲劇が起こった。それらの悲劇を忘れない多数の日本人が、何らかの形でその悲劇を語り継ぎ、書き継いできている。そのうちの文章で書き継がれてきたものを、朗読という形で語り継ぐことは、日本の朗読文化の一つの柱として考えるべきだろう。

 お盆は、日本の人々が、自分たちの故人を偲ぶだけではなく、そういう過去の大きな悲劇を思い起こす時期でもある。また、日本の文学は、太宰治が書いていたように、そういう悲劇をキチンと書き遺すという伝統が昔からあった。私が指導している朗読サークルの会員の皆さんも想いは同じだから、朗読会にもそれが反映される。

 長い作品を全員で読み継ぐ形式で上演する朗読発表会の場合は、サークル会員の総意によって。短い作品を1人1作品形式で上演する「小さな朗読館」の場合は、サークル会員の個々の意志によって。心嬉しいことに、毎年、どこかのサークルが開催する朗読発表会なり「小さな朗読館」なりで、それらの悲劇が語り継がれている。







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館長の朗読日記2040/これからが夏休み

館長の朗読日記2040  (戦後72年08月15日 新規)



○これからが夏休み(1)

 すでに生業(会社勤務)を離れて」10年以上になるから、本来は毎日が日曜日という生活ぶりのはずである。しかし、月2回とはいえ複数の朗読サークルを指導している関係上、お盆時期の夏休みと年末始の冬休みはやはり格別のものがある。毎年8月の後半、そして12月の後半と1月の前半は朗読レッスンを休んでいる。

 今年も8月の後半は朗読レッスンを休みにしたのだが、例外がある。八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読発表会「この世界の片隅で」の立ち稽古(8月19日)と舞台リハーサル(8月26日)をやることになっている。昨日(8月14日)の午後には、その関連で、勝田打台文化センターの会場スタッフ打合せがあった。

 八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読発表会は、毎年この会場を使っている。したがって、打合せそのものは短時間でスムーズに終わった。打合せから帰宅した後、最寄りの家電量販店に車で出かけて行って、パソコン用プリンターのインクを購入した。その途中でガソリン・スタンドで給油したり、郵便局へ寄ったりした。



○これからが夏休み(2)

 昨日の午前中と一連の外出から帰った後の数時間、懸案の『朗読の上達法』の原稿を執筆した。途中まで書きかけていた原稿を全面的に見直し、改めて最初から書き直している。ここ数日、夏休みになったし、気温もやや低めでいく分過ごしやすかった。原稿の執筆も多少は進み、ようやく第1章の初稿を書き上げることができた。

 私はもともと文章がスラスラ書けるタイプではない。何回も書き直しながら仕上げていくタイプである。第1章の初稿を書き上げたからといっても、これから何回も遂行を重ねていかなければならない。それにしても、第1章が入口である。全体の構想がまとまらないと、なかなか書き出すことが出来ない。苦戦の連続であった。

 この夏休み中に、あと何章か書き上げ、秋に向けて調子を上げていきたい。拙著『朗読の理論』(東百道/木鶏社)と、その内容を基軸とした朗読漫画『花もて語れ』(片山ユキヲ&東百道/小学館)および拙著『宮澤賢治の視点と心象』、それに次著『朗読の上達法』を加え、日本の朗読文化の向上に少しでも寄与したいと思う。





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過去のイベント記録/戦後72年(2017年)前期

過去のイベント記録/戦後72年(2017年)前期

            (戦後72年08月14日 新規)

             
                         

【過去のカレンダー】 NEW!



6月28日(水)船橋朗読サークル「はなみずき」朗読発表会
 /船橋朗読サークル「はなみずき」主催

6月25日(日)習志野朗読サークル「茜」朗読発表会
 /習志野朗読サークル「茜」主催

6月06日(火)大田朗読サークルの立上げ会&第1回朗読レッスン
 /大田朗読サークル主催

6月04日(日)第16回「小さな朗読館・ちば」
 /千葉朗読サークル「風」主催

5月25日(木)ふなばし東老朗読会(第35回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

5月16日(火)品川朗読サークル「あやの会」朗読発表会 
 /品川朗読サークル「あやの会」主宰

4月10日(月)朗読と音楽の刻・虹(第3回)
 /「朗読と音楽の刻・虹」主催

4月04日(火)大田朗読サークルを立ち上げる相談会
 /「大田朗読サークルを立ち上げる相談会」事務局主催

3月22日(水)第8回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

3月18日(土)第17回「品川朗読交流会」
 /品川「あやの会」および他グループの共催

3月09日(木)ふなばし東老朗読会(第34回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

2月23日(木)第15回「小さな朗読館・ちば」
 /千葉朗読サークル「わかば」主催

1月31日(火)朗読入門講座(第2回)
 /大田文化の森運営協議会主催

1月26日(木)ふなばし東老朗読会(第33回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

1月24日(火)朗読入門講座(第1回)
 /大田文化の森運営協議会主催



【くわしい内容】 NEW!



船橋朗読サークル「はなみずき」朗読発表会

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)6月28日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市民文化創造館(きららホール)/フェイスビル6階

〔交通〕JR総武本線・船橋駅/京成本線・京成船橋駅より徒歩3分

〔演目〕浅田次郎原作「夜の遊園地」/山本周五郎原作「四年間」

〔プログラム〕

【第1部】「夜の遊園地」浅田次郎原作
          <休 憩>
【第2部】「四年間」山本周五郎原作

〔出演〕

 小糸洋子、田中幸子、黒田裕子、御代川裕子、鳥海治代、谷千和子、井上みつ江、小林いさを、村木ひろみ、中山慶子、遠田利恵子、畑野欸子、昌谷久子、飯野由貴子、平松歩、亀田和子、久保田和子(朗読順/船橋朗読サークル「はなみずき」の会員)

〔朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕船橋朗読サークル「はなみずき」

〔参加〕入場無料

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にどうぞ
    047−487−3721 (東)

《館長のコメント》

 会場の船橋市民文化創造館(きららホール)には電動収納式移動観覧席が136席ある。これは階段状の客席であり、会場の後の半分を占めている。前部分の半分は平らな床になっており、必要に応じてパイプ椅子を並べる。標準型の客席設定は、パイプ椅子を電動収納式移動観覧席の前面に一列に並べたもの(16席分)である。

 今回はその標準型に加えパイプ椅子を2列(16席×2列)並べたので、総客席数は184席になった。見た目には会場の客席はほぼ満席状態であった。受付担当の報告によると、来場者数は160人強ということであったから、20席くらいは空いていたことになる。後の方の座席が空いていたそうだが、暗くてよく見えなかった。

 出演者の朗読は、まあまあの出来栄えであった。私としては、まだまだ不満がある。しかし、会員の皆さんが舞台の上で自分の今もっている力を最大限発揮して頑張っていることは十分伝わってきた。それは、私だけでなく、会場の観客の皆さんにも伝わったはずである。舞台挨拶のときの暖かい拍手がその何よりの証だと考えている。

 もちろん、絶対的なレベルはまだまだである。しかし、毎年、全ての会員が、前年の朗読発表会より朗読のレベルを向上させている。それは確かである。そして、これが私の朗読指導者としてのなによりの誇りなのである。今年の朗読発表会においても、それぞれの会員は、昨年の朗読発表会よりも確実に朗読のレベルを上げていた。

 このサークルは、今回の朗読発表会で設立11年となる。会員の3分の1はレッスン歴11年になる。しかし、レッスン歴が3年の会員もいる。会員によってレッスン歴が区々である。事前の自主練習会では、会員同士がかなり相互啓発を行なったという。レッスン歴の長短にかかわらず、率直活発に相互啓発を図る良い雰囲気だという。

 今回「J:COMチャンネル」というケーブルテレビ(船橋市、習志野市、八千代市)が取材にきた。開場から開演の間に、取材記者&撮影者の事前インタビューに古参会員の1人と共に15分ほど応じた。今回の取材結果は、6月30日(金)17時40分に放送される「デイリーニュース」という番組の中でとり上げられるという。

 今回は、若い会員が1人体調を崩して欠演した。しかし、体調が心配された最長老の会員は、元気に出演することができた。出演しただけでなく、終演後の打上げ会にも参加した。その席上で、今後も、朗読レッスンと朗読発表会に頑張って参加する、と宣言していた。このような最長老会員の頑張りは、みんなに勇気を与えてくれる。

 終演後の打上げ会は、新たにご縁ができたというフランス料理店で行なわれた。本来は休店日なのだが、特別に開店してくれた。実質的な貸し切りであった。シェフの方々も感じが良く、会員の皆さんは大いに盛り上がっていた。私は疲労困憊だったが、会員の皆さんは元気一杯で、打上げ会の後も揃って「お茶」に繰り出していった。




習志野朗読サークル「茜」朗読発表会

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)6月25日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕習志野市実籾コミュニティホール 2階

〔交通〕京成本線・実籾駅より徒歩3分

〔プログラム〕

「杜子春」芥川龍之介原作   平野かほる 今関研一郎 土田和子
「千利休とその妻たち」三浦綾子原作             三浦邦子
「おとなになれなかった弟たちに……」米倉斉加年原作 下屋美樹子
                  <休 憩>
「サアカスの馬」安岡章太郎                   松本 恵
「仙人」芥川龍之介原作                     伊東佐織
「炎のメモワール『滅亡の日』」                  央 康子
     山本信子原作(英文)小野瑛子翻訳                  

〔朗読指導〕 東 百道

〔主催〕習志野朗読サークル「茜」

〔参加〕入場無料(全席自由)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047−487−3721 (東)

《館長のコメント》

 私が集合時間の9時30分に開場に到着したときには、早めに集まった会員の皆さんによって開場の設営はほぼ終了していた。設営が完了した段階で、簡単なミーティングを行ない、午前中の準備の段取りを確認した。中心は、もちろん直前リハーサルである。蔭マイクや舞台挨拶を含め、照明やマイクの設定と撤去まで確認した。

 朗読会の来場者は約60人(客席数88席)。サークルを退会したOBも何人か来ていた。朗読の舞台はシンプルで、バック音楽もバック照明もスポット照明もなにもない。音響装置もプアで、スピーカーなどは移動式である。しかし、出演者は現時点の自分のレベルにおいて、それぞれが最高の朗読をしたと思う。私は感心した。

 このサークルは会員数が少ない割には、レッスン歴が2年弱〜丸9年とバラついている。それぞれの朗読の上達水準もバラついている。それが、直前の立ち稽古やリハーサルのときに比べて、それぞれが格段にレベルアップした朗読表現になっていた。このサークルは最後発のグループだが、いつの間にか朗読レベルが上がっていた。

 打上げ会&講評会の席上で、私はかなり本気で褒めた。もちろん、会員1人1人については、上達しただけではなく、今後も取り組んでいかなければならない重要な課題も数多く残っている。しかし、この第2期・朗読ステップ3の1年間の上達ぶりがなかなか立派であった。特に、今回、演劇調から自然な語り口に進化した会員。

 口ごもりつつも早口であるために、個々の言葉がはっきりしなかった会員が、今回は最後まで言葉をしっかりと語っていた。しかも途中で悠々と水を補給した落ち着きぶりであった。その他、狡猾な医者の女房、戦争末期に栄養失調で死んだ弟を悼む兄、昔の茶人、それぞれの語り。また「杜子春」の読み継ぎ、皆、頑張っていた。




大田朗読サークルの立上げ会&第1回朗読レッスン

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)6月06日(火)

〔会場〕大田文化の森・第2集会室

〔参加〕サークル会員と入会希望者(事前に申込んでください)

〔内容〕

①サークル発足式
②朗読レッスン(第1回)

〔教材〕無料(筆記用具各自持参)

〔主催〕大田朗読サークル

〔申込・問合せ先〕047?487?3721(東)

《館長のコメント》

 今回は、大田朗読サークル「くすのき」の記念すべき第1回目の朗読レッスンであった。第1期・朗読ステップ1の第1回目、最初のレッスン台本・宮澤賢治原作「やまなし」の第1回目でもある。このサークルにとっては初めての朗読レッスンであるから、色々とやらなければならないことがあった。

 まず、今回初めて参加した3人の方々の確認から始めた。入会希望者が2人、見学希望者が1人であった。つぎに、参加者全員(10人)に机の上に置く名札に名前を記入してもらった。名札は私の手製である。会員が互いの名前と顔を覚えるまで、それを自分の前に掲出してもらう。つぎに全員に簡単な自己紹介をしてもらった。

 つぎに、資料「朗読の上達ステップ」を配布し、その内容を大まかに説明した。つぎに、拙著『朗読の理論』の書評(『音声表現』第5号/2009年春の「朗読本を観る(5)欄に掲載)のコピーを配布し、拙著を読むときの参考にするよう補足した。つぎに、資料「大田朗読サークルの設立・運営要旨」を初参加者に配布した。

 つぎに、第1期・朗読ステップ1の「レッスン計画表」と最初のレッスン台本・宮澤賢治原作「やまなし」を初参加者に配布した。つぎに、この大田朗読サークルの名称を会員の皆さんに決めてもらった。サークル発足の説明会に来た入会希望者には、事前に名称を色々と考えて、最初のレッスン時に提案するように頼んでおいた。

 結局、十数個の名称が提案された。レッスンの最後に色々と議論した上で、何回かの投票を重ねた結果、最終的に「くすのき」という名称に決まった。このサークルの正式名称は、大田朗読サークル「くすのき」ということになった。また、サークルの3役も、名簿のアイウエオ順の下から3人づつ順に就任することに決まった。

 レッスンの冒頭で、私の朗読レッスンは2本柱からなっていることを説明した。柱の1本は文学作品の解読方法のレッスンである。これは、文学作品の作品世界を深く豊かにイメージするための基本である。柱の1本は朗読の「語り口」のレッスンである。これは、自分のイメージと心情を自分の言葉で表現するための基本である。

 第1期・朗読ステップ1のレッスンのポイントは2点ある。1点目はレッスン台本の解読とイメージづくりの学習。2点目は、読の「語り口」の基本の学習。その後、最初のレッスン台本「やまなし」を会員1人につき台本の4分の1を順に朗読してもらった。1巡目の4人の朗読は、ただ聴いて内容を把握してもらうだけにした。

 2巡目の4人の朗読は、1人の朗読が終わる度に、朗読した部分の解説をした。その解説の内容は、朗読漫画『花もて語れ』(第1巻?第2巻)の「やまなし」における解説とほぼ同じか、ややくわしいものである。3巡目の2人には、私の解説を頭に入れて朗読をしてもらった。今回は、特別に見学希望者にも朗読してもらった。

 この大田朗読サークル「くすのき」を立ち上げるに際しては、品川朗読サークル「あやの会」の会員・赤塚弘子さんに大変お世話になった。赤塚さんは、今回の第1回目の朗読レッスンにも立合うばかりでなく、色々と手伝っていただいた。最初のレッスン台本「やまなし」の朗読レッスンも、久しぶりで懐かしかったようである。




第16回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後71年(2016年)6月04日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・小ホール(地下)

〔プログラム〕

1 「父の詫び状」向田邦子原作 
    森川雅子、松尾佐智世、杉山佐智子、大島範子
    藤田多恵子、助川由利、吉永裕恵子、内田升子(朗読順)
2 「人形」小林秀雄原作             石田幸子  
3 「マサの弁明」宮部みゆき原作       金附ひとみ
4 「鮒」向田邦子原作              小田志津子
              <休 憩>
5 「林檎」新井素子原作            細川美智子
6 「キャラメル工場」佐多稲子原       内嶋きみ江
7 「南京の基督」芥川龍之介原作       吉田光子                                                   
〔朗読指導〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

〔問合せ&申込み先〕043−265−8793(助川)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047−487−3721 (東)

《館長のコメント》

 観客数は約80人であり、ほぼ満席という盛況であった。千葉朗読サークル「風」は、自主・自立的な会員が多い。ほとんどの会員は朗読会のやり方を心得ている。本番当日の直前リハーサルは、サークルの役員を中心に、自分たちで相談しながらドンドン進行していく。私が口を出す必要はほとんどなかったと言ってよい。

 今回は出演を予定していた会員のうち2人がそれぞれの事情で出演できないことになった。1人は、読み継ぎ形式で上演する向田邦子原作「父の詫び状」に出演するはずであった。これは前後を分担する会員が補った。1人は西澤實原作「糸子と木村さん」を1人1作品形式で上演する予定だったが、これは欠演ということにした。

 毎回、朗読会が終了したら、その場で講評することになっている。そこで私は、最後列中央の席に陣取って、講評用のメモをとりながら聴く。まず最初が、向田邦子原作「父の詫び状」を7人で読み継ぐ朗読である。メンバーのレッスン歴は2年強?12年強とバラついている。全体的なレベルは、前回よりは確実に向上していた。

 その後は6人の会員が1人1作品形式で朗読していったのだが、それぞれの作品はバラエティに富み、朗読表現も1人1人の会員が自分の朗読レベルの最上限近くまで仕上げた朗読を披露していた。全員が「語りかける語り口」となっており、しかもそれぞれが個性に満ちた朗読表現であった。私も全員の朗読を楽しんで聴いた。

 このサークルは1期生と2期生が半々である。1期生は、入会したときはほぼ全員が初心者であった。2期生は、入会したとき、初心者と何らかの朗読経験者が半々であった。2期生であっても朗読経験者はさすがにレベルの高い朗読をする。また初心者の場合でも2期生の場合は上達が速い。その結果、全体のレベルは高くなる。

 この千葉朗読サークル「風」は、今、第3期の朗読ステップ1の半ばを越したところである。今秋10月に今年2回目の朗読会・第17回「小さな朗読館・ちば」を開催する。この朗読会が、第3期の朗読ステップ1が終了する節目でもある。次回のレッスンから新規会員が入会するが、この会員から後は3期生ということになる。

 打上げ会での歓談ぶりを見る限り、1期生と2期生はほぼ完全に融合している。違いは、1期生に比べて2期生の口数がいく分か少ないくらいである。もちろん、これにも例外はある。とにかく、2期生の上達が速いのは1期生が2期生を有言無言を問わずリードしてくれているからである。2期生もそのことを十分に分かっている。

 1期生は、確実に朗読指導者としての実力を身につけてきている。その実力を、実際に発揮するか否かは、それぞれの会員の資質や性格や生活条件による。従って、朗読指導者、あるいは、次代の朗読指導者の育成者としての私のやるべき仕事は、レッスン歴の長い会員に朗読指導者としての実力を修得してもらうことなのである。



ふなばし東老朗読会(第35回)

〔日時〕戦後72年(2017年)5月25日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔企画・運営・出演〕船橋朗読サークル「はなみずき」

〔プログラム〕

「小さな青い馬/童話集『 海いろの部屋 』より」今江祥智原作      田中幸子
「瀬戸内の鬼/朗読脚本集『 ヘンな本 』より」西澤實原作      
「学而」浅田次郎原作                             飯野由貴子
 (エッセイ『 ひとは情熱がなければ生きていけない〜勇気凛凛ルリの色 』より)
「飛鳥山」藤沢周平原作                              中山慶子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員25名)

《館長のコメント》

 この朗読会は、開催日(奇数月の第4木曜日)が私のレッスン日と重なるため、担当役員が毎回報告してくれることになっている。このコメントは、その報告に基づいている。

 今回は今年度初回であったので、船橋市東老人福祉センター所長の挨拶があった。また、楽しみにして下さる方が増えているとのことで、今年度から定員を20名から今年度は25名に増やしてくれたという。

 今回の来場者は16名(うち新規の方は3名)。船橋朗読サークル「はなみずき」からは出演者3名を含めて13名。後半、空調の調節をしに来た若い女性の職員も、そのまま聴いていたという。参加者は計30人。

++++++++++++

《 感想 》

 偶然、夫婦・親子の情を題材にした内容になりました。
 バラエティに富んでいて、どの作品も楽しかった…との感想を頂きました。
 特に、中山さんの朗読には ファンの方もいらして、『中山節』を楽しんでいらっしゃいました。
 それぞれの朗読に、来場者の皆様が引き込まれていく様子が見られ、朗読する側も手応えを感じました。

今回からマイクを使わずに生の声で朗読をすることにしました。
マイクを通さない声での朗読で、聴いて下さる方々への届き方がいつもと違ったかも?と思いました。
又は、六年経験を積んでじっくりと聴いて頂ける朗読会のレベルに近づいた……と云うことでしょうか……?

《 新規の来場者からの感想 》

★期待半分で来ましたが、とても良かったです。また次回も楽しみです。
★とても楽しかった、引き込まれました。
★色々な方が指導している朗読会を聴いているが、比べ物にならない位高レベルでとても良かった。



品川朗読サークル「あやの会」朗読発表会『阿弥陀堂だより』

〔日時〕戦後72年(2017年)5月16日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕小山台会館・3階大ホール

〔演目〕南木佳士原作『阿弥陀堂だより』

〔プログラム〕

【第1部】 『阿弥陀堂だより』前半
         <休 憩>
【第2部】 『阿弥陀堂だより』後半

〔出演〕

 根本泰子、木下徳子、森千恵子、松倉美那子、中込啓子、末次眞三郎、中村洋子、藤本敦子、岡林和子、白澤節子、佐々木澄江、片桐瑞枝、赤塚弘子、馬場圭介、山本扶美子、山本淑子、小松里歌、志村葉子(朗読順/品川朗読サークル「あやの会」の会員)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047−487−3721 (東)

《館長のコメント》

 昨年の経験が効いているせいか、私と家人が到着したときは、客席の椅子はきれいに並べられていた。舞台上の朗読用の椅子やマイクもすでに配置されていた。とにかく会場の諸準備が総てキチンと出来ていたので、私たちが到着するとすぐに直前リハーサルが始められた程であった。直前リハーサルはかなり充実したものになった。

 今回は天候も良く、観客数は106人に達した。今回は、受付を担当した会員が来場者数を総て漏れなく把握しており、観客数は106人に間違いはないそうである。それに、会場の壁際に座席を占めた出演者と私と家人の19人を合わせると、会場には全部で125人という人数が集まっていたことになる。まさに盛況であった。

 朗読の出来栄えはとても良かった。少なくともレッスンや立ち稽古やリハーサルより格段に良かった。会員の1人1人が現在の自分のレベルにおいて、最大限に頑張ったようである。朗読時間だけで150分(2時間半)もかかった超大作を100人を超す観客が最後まで舞台に集中して聴いて下さった。感動も笑いもとれていた。

 会員たちは、レッスンの他に自主勉強会を何回も重ねて、お互いに真剣かつ友好的に注意し合ったという。まだレッスン歴が数年と短い会員が、こんなに率直に相手の朗読に対して自分の意見をドシドシ言いながら、しかも和気藹々とした雰囲気をたもっているグループは初めてで、私はこのサークルが大好きだ、と感嘆していた。

 私が朗読サークルを指導する目的のうちの大きな1つは、次の朗読指導者を育てることにある。朗読を理論的に研究し、その成果を理論的に説明しているのは、感性や思いつきや恣意的な信念だけの指導ではない指導、客観的な根拠のある指導をする朗読指導者を育成するためである。自主勉強会はその格好の修練の場なのである。

 今回は、朗読を始める前、前後2部の最初と最後と途中2箇所の部分にクラシック音楽の生のピアノ演奏を入れた。ピアノ演奏と朗読をまともに重ねたら、人間の音声はピアノの音に負ける。人間の声をマイクでただ増幅しただけでは負けてしまう。想いの籠った声と、抑えたピアノ演奏をどう組合わせるが、重要なポイントとなる。

 今回は、音楽の選曲も演奏も前回よりうまくいったと思う。朗読と音楽を重ねてうまくいったときは、朗読も引き立つが、音楽も引き立つ。文学作品もこんなに良い作品だったかと見直してしまうが、音楽の方もこんなに良い楽曲だったかと見直すことがままある。ただ聴くよりも、さらに良い楽曲のように思えてくるわけである。

 終演後の打ち上げ会は、会場と同じ建屋の地下の会食室でやった。場所だけを借りて、料理や飲み物を他から取り寄せたのである。こういうやり方は気軽で安くてなかなか良い。打ち上げは談話も飲食も大いに盛り上がった。私をふくめ遠路から来た人間は20時ごろに引き上げたが、近隣の会員はそれから飲みに出かけたらしい。



朗読と音楽の刻・虹(第3回)

〔日時〕戦後72年(2017年)4月10日(月)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市美浜文化ホール(2F音楽ホール)

〔出演〕

【朗読】 吉田光子 吉永裕恵子 助川由利
【音楽】 杉本美津子(ピアノ) 積田由吏子(オカリナ)

〔参加〕入場無料(定員150席/予約優先/全席自由)

〔主催〕朗読と音楽の刻・虹

〔後援〕感動をつくる・日本朗読館

〔問合せ先〕043−277−3255(杉本)

〔予約申込〕043−265−8793(助川)

《館長のコメント》

 チラシの副題に「朗読とピアノとオカリナのコラボレーション」とあるように、朗読と音楽演奏(ピアノとオカリナ)のコラボレーションである。前半は、朗読が主でその前後あるいは途中に短い音楽演奏が入る。後半は、音楽演奏(ピアノとオカリナ)が主でその前後あるいは途中に短いナレーションが入る。

 途中2回の休憩時間を入れて、全部で2時間半。3本の朗読「台所の音」「凧になったお母さん」「供物」と音楽物語「くるみ割り人形」。とても楽しい時間帯だった。3本の朗読は、千葉朗読サークル「風」で私が朗読指導しているベテランのサークル会員3人がそれぞれ朗読した。まさに堂々とした朗読だった。

 音楽演奏は、前半の朗読1本につき1〜3曲づつを挿入し、後半の「くるみ割り人形」は15曲もある。全部で20数曲をすべて演奏し、観客を楽しませてくれた力量には感心した。

 今回の「朗読と音楽の刻(とき)・虹」は、私が主宰する「感動をつくる・日本朗読館」が後援するという形になった。前回、終演後に頼まれて私が感想や意見を言ったのだが、それが大いに参考になった、と主催者の皆さんが喜んで下さった。そして、今回の公演を「感動をつくる・日本朗読館」が後援する形をつくってくれた。

 今回も、終演後に感想と意見を求められた。私は、音楽演奏の方はまったくの門外漢である。従って、口幅ったいコメントは言えない。朗読に関しては、これはキチンとしたことを言わなければ私の役割が果たせない。3人の朗読者に対して、良かった点、課題として改善や工夫を重ねるべき点について、コメントした。

 音楽演奏については、前半の朗読にからめた部分は、曲も良かったし、挿入した箇所も良かったし、演奏も良かったと思った。後半の音楽物語「くるみ割り人形」は、企画も良かったし、曲も演奏も良かったし、私はもちろん会場の観客も十分に楽しんだと思う。ナレーションも良かったが、もう少し短くしても良かったかと思う。



大田朗読サークルを立ち上げる相談会

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)4月04日(火)
     開場14時00分 開演16時00分

〔会場〕大田文化の森・第1集会室(4階)

〔主催〕「大田朗読サークルを立ち上げる相談会」事務局

〔お問合せ〕03−3775−2989(赤塚)

《館長のコメント》

 この相談会は、今年の1月末に開催した「大田文化の森運営協議会主催公募企画事業『朗読入門講座』」が発端である。両方とも、大田区在住の「あやの会」会員・赤塚弘子さんが積極的にお膳立てしてくれた。1月の講座に参加者した30人弱のうち、8人が大田区内に朗読サークルを立上げる相談会へ参加を希望した。

 後日、その8人に相談会の案内状を発送したのである。案内状を出した8人のうち、実施に参加したのは6人であった。不参加者2人のうちの1人は急きょ用事ができたと連絡があった。残りの1人は連絡なしの不参加であった。案内状は出さなかったが、新たに4人が参加を希望してきた。結局、相談会の参加者数は10人となった。

 私が、まず、大田朗読サークルの設立・運営要、朗読レッスンのやり方、朗読ステップ1〜6の概要など、私が指導する朗読サークルについての基本的な内容を説明した。ついで、朗読サークルの定員を10人〜20人とすること、および、その定員の意味と意義を説明した。設立時の会員数によっては、会員募集が必要であることも。

 最後に改めて大田朗読サークルへの入会希望者を確認したところ、9人が希望した。今回の相談会には参加できなかった入会希望者が数名いるということなので、とりあえず大田朗読サークルを発足させることにした。その上で、会場確保の方法、サークル名と役員の選考、朗読レッスンの開始時期など、実務的なことを相談した。

 結論として、レッスン会場は当面は「大田文化の森」の集会室とすること、もっとも早めに会場予約ができた6月から朗読レッスンを開始すること、当面の7月〜8月の会場予約をする係、その後の会場予約の当番制などを決めた。最後に、私が、最初のレッスン日(6月6日)までにレッスン台本など必要資料を郵送する旨を話した。

 

第8回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」

〔日時〕戦後72年(西暦20167年)3月22日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「さかあがりの神様」重松清原作       畑野欸子
2「煙管」芥川龍之介原作            植本眞弓
3「天の町やなぎ通り」あまんきみこ原作   小松里歌
            <休 憩>
4「ゆき女聞き書き」石牟礼道子原作      吉田光子
 (『苦海浄土』より) 
5「立会い人」藤沢周平原作            東 百道
  (『三屋清左衛門残日録』シリーズ・第8話)

〔司会進行〕飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが満席になりしだい消防法のために締め切りとなります
     出来るだけ事前にお電話でお申し込みください
     047−487−3721(東/ひがし)

《館長のコメント》

 今回の観客数は約130人。前回より30人ほど増えたが、これはゲスト出演者の1人が、自分の多数の知人友人を熱心に誘ってくれたお蔭である。チケットの発行数は133枚。そのうち無料招待券を4枚発行したから、チケット販売の実数は129枚。結局、チケットの入手者は、ほとんど実際にご来場いただいたようである。

 特に、電話でチケットを予約した方々は全員が受付に見え、実際にチケットを購入して下さった。この朗読会の観客数は、増減を繰り返していながらも、何とか毎回100人の大台を確保できて来ている。これは本当にありがたいことである。観客数の増大そのものを求めているわけではないが、やはり観客は多い方が嬉しい。

 今回も、ゲスト出演者が所属している3サークルから2人づつ、計6人が当日の運営スタッフとして応援に来て下さった。その応援の皆さんも、とても協力的に受付役(2人)や会場案内兼避難誘導役(4人)を担って下さった。お礼などは昼食の弁当を出す以外のことは何もしていないだけに、とてもありがたく、感謝している。

 今回も、朗読会の司会進行役を飯野由貴子さんお願いした。飯野さんは船橋朗読サークル「はなみずき」の会員であるが、本職はプロの司会者である。毎回さすがプロという司会進行をしていただいている。司会進行がピシッとしていると、朗読会全体が引き締まる。私はもちろん4人のゲスト出演者もそれに大いに支えられている。

 また、宣伝用チラシのデザインをして下さったのは、今回も品川朗読サークル「あやの会」の志村葉子さんである。記して、感謝したい。また、きららホールの会場スタッフの皆さんにも、毎回、感謝している。千葉県内の公的施設にはめずらしく、きららホールのスタッフは事務スタッフも含め応対も親切であり、スキルも高い。

 今回の4人のゲスト出演者には、大いに感謝している。私は、舞台袖でモニターを通して聴いていたので、会場の観客席でどのように聴こえたかは定かでない。しかし、ゲスト出演者の全員が、それぞれの現時点の最大限の実力を発揮してくれたのではないかと感じている。今回は、プログラムの変更があったので余計そう感じた。

 ちなみに、私も今回は演目を変更せざるを得ないことになった。この「小さな朗読館」の第1回から第7回まで、藤沢周平原作『三屋清左衛門残日録』をシリーズで朗読してきたが、前回の第7回で打ち止めとした。今回からは、3回ごと(1年ごと)に作家を変えて、それぞれの作家から作品を3つ厳選して朗読することにした。

 それら1人1人の作家から厳選した3つの作品を作家シリーズとして朗読していく。今年は、岡本かの子シリーズとして、この作家の3つの作品「鮨」「家霊」「みちのく」の朗読を3回連続で上演していく予定である。どういう作家のどういう作品を朗読するか、毎回が真剣勝負だと考えている。私自身とても楽しみにしている。



第17回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)3月18日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区荏原第五地域センター・第1集会室

〔交通〕東急大井町線下神明駅より徒歩3分

〔プログラム〕

☆朗読サークル“こだま”
「座頭市物語」子母沢寛原作  
「海の見える理髪店」萩原浩原作
「砂丘の風」曽野綾子原作

☆フォークローバーズ
 ……新美南吉の世界……
「新美南吉を語る」                   上野廣
朗読劇「うた時計」
    小川恵子、岩田ますみ、森本康子、上野廣
「こぞうさんのおきょう」                森本康子

☆品川朗読サークル「あやの会」
「花咲き山」斎藤隆介原作         末次眞三郎
「カトリーン」アンネ・フランク原作        木下徳子
「ほくろのある金魚」井上靖原作     佐々木澄江
「人生は一度だけ」唯川恵原作     松倉美那子

〔共催〕品川朗読サークル「あやの会」
     朗読サークル“こだま”

〔参加〕入場無料(全席自由)

〔問合せ先〕品川朗読サークル「あやの会」
          03−3786−0006(山本)

【注1】品川朗読交流会は、合同の朗読会を通じて、互いに学び合うことを目的として年2回(春・秋)開催しています
【注2】終了後、懇親会を予定しています



ふなばし東老朗読会(第34回)

〔日時〕戦後72年(2017年)3月09日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔企画・運営・出演〕船橋朗読サークル「はなみずき」

〔プログラム〕

「みちづれ」三浦哲郎原作         昌谷久子
「詩/祝婚歌・他」吉野弘原作       全員
「おせん」池波正太郎原作     久保田和子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この朗読会は、開催日(奇数月の第4木曜日)が私が指導している朗読サークルのレッスン日と重なるため、担当役員の小糸洋子さんがその上演模様を毎回報告してくれることになっている。以下のコメントは、その報告に基づいている。

 来場者数は24人(初参加者はその内の3人)、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員の参加数は17人(全員)、船橋市東老人福祉センターの担当者1人(伊藤さん)、総計42人。初めに、センターの伊藤さんから今年度の最終回(第6回)であるという挨拶がありました。

【感想】

・「みちづれ」「おせん」共にしんみり聴かせていただきました。声のトーン、なめらかな語り口、主人公の心情表現に大好評でした
・詩の朗読は、村木さんの推薦で、プリント、読み順、配分などを主導していただきました。皆さま独得の個性で全員参加して朗詠され、大変好評でした
・おおとりの「おせん」は、30分間、皆さん聴き入って感涙されておられました
・現代風の「詩」もなかなか楽しいですね。買い求めて読みます。
・今回が一番良かったです。特に「おせん」に感動しました




第15回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後72年(2017年)2月23日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1「じねんじょ」三浦哲郎原作  神田和子、大山玲子、石井せい子
                        石井春子、的場正洋、金子可代子
2「舞台再訪ー竜馬が行く」司馬遼太郎原作       吉野久美子             
3「ねぶくろ」三浦哲郎原作                         金子方子
                       <休 憩>
4「山桜」藤沢周平原作                           田中和代
5「死の舞台」星新一原作                         仲田紘基   
6「梅の蕾」吉村昭原作                           井手陽子
7「草履」幸田文原作                             高木幸恵

〔朗読指導〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔参加〕入場無料(客席数80席/予約整理券が必要/全席自由)

〔問合せ&申込み先〕043−252−2665(石井)
                  043−231−1363(石井)

《館長のコメント》

 この千葉朗読サークル「わかば」も、この手の朗読(発表)会を1期生は10数回、2期生でも10回近くは経験しているから、やり方は十分に心得ている。役員と1期生を中心に自立的に準備を進めている。従って、そういう事前準備はもちろん、午前におこなった本番直前のリハーサルも会員たちがテキパキと進めていった。

 私はほとんど口を出すこともなくただ立ち合っているという具合だった。最後の昼食休憩のときに、ワンポイント的なコメントをしただけである。朗読(発表)会における、このようなサークルの自立的な企画・準備・運営は、私が従来からイメージしていた理想のあり方である。近年はどのサークルもその理想形になってきた。

 本番当日は午前中にかなり雨が降ったので、来場者の数はさほど多くなかった。定員が80名のところ来場者数は50〜60名くらいであったろうか。午前中の天候にしては、多くの観客に来ていただいた方だと思う。会員たちの朗読は、どれもなかなか聴き応えがあった。1期生はもちろん2期生もいつの間にか上達したものだ。

 今回は事情があって、かなり本番間近の段階で3人の会員が朗読作品を変更した。1人は2年前の朗読会で朗読した布施明原作「この手のひらほどの幸せ」を再演した。1人はかなり前にレッスンで取り上げた芥川龍之介原作「蜜柑」を舞台にかけた。1人は実母の語った民話を自ら「再話」した「国本ノ観音サマ」を朗読した。

 当初のプログラム通りの作品を朗読した会員も、よく上達したものだと実感した。しかし、2年前の作品を再演した会員や、以前にレッスンでやった作品を舞台で朗読した会員は、以前と今回の比較ができた分、余計、その上達ぶりがはっきりと分かった。また、自分で「再話」した作品を朗読した会員は一段と上達して聴こえた。

 来場者を出入口で見送ったさいの彼らの反応も一段と良かった。終演後、同じ会場で1時間ほどの講評会を行なった。私から一通りの講評を行なった後、会員たちにお互いの講評をしてもらった。さすがに2期生は遠慮して自分の朗読について話していたが、1期生は自分だけでなく全員の朗読について堂々と意見を述べていた。

 自分の朗読だけでなく、他人の朗読についても的確な講評ができるようになることが大切である。それは、朗読者として自立することであり、また、朗読指導者として他人の朗読を指導する場合にも不可欠である。このサークルだけでなく他の朗読サークルも、自主勉強会を通して互いの朗読を聴く耳を鍛えているのは頼もしい。

 講評会の後、場所を変えて打上会を行なった。ここでは、朗読の話しも出たが、さらに幅の広い話題もあった。健康状況、家庭の諸事情、このサークルに入会するまでの経緯、自分が生まれ育った昔の千葉県の田舎の様子、今回の朗読会に来場していたちょっと得体の知れない来場者の正体の推察、などなど話題は尽きなかった。



大田文化の森運営協議会主催公募企画事業「朗読入門講座」(第2回目)

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)1月31日(火)
     開場14時00分 開演16時30分

〔会場〕大田文化の森・第2集会室(4階)

〔内容〕第2回目

・ミニミニ朗読レッスン(教材:斎藤隆介原作「花咲き山」)

〔講師〕東百道(ひがし・ももじ)

○朗読研究 
 単行本『朗読の理論』(木鶏社)日本図書館協会選定図書
 単行本『宮澤賢治の視点と心象』(木鶏社)「朗読のための文学作品論」シリーズ第1作
 朗読漫画『花もて語れ』(小学館)漫画/片山ユキヲ+朗読協力&朗読原案/東百道
○朗読指導 品川区、八千代市、船橋市、習志野市、千葉市で6つの朗読サークルを指導
○朗読公演 朗読会を船橋市民文化創造館(きららホール)で年3回定期公演

〔募集対象〕どなたでも(未就学児同伴不可)

〔募集人数〕抽選で35名まで

〔募集締切〕2017年1月10日(火)

〔参加費〕500円(2回分/資料&教材費込み)

〔主催〕大田文化の森運営協議会

〔参加方法その他のお問合せ〕

 大田文化の森運営協議会(平日9時〜17時)
 03−3772−0770

《館長のコメント》

 今回は、第1回の後半でくわしく解読した斉藤隆介原作「花咲き山」を教材にした、ミニ朗読レッスンである。前回の受講者数が33人だった。もし全員が参加したら今回のミニ朗読レッスンは時間管理がかなり厳しくなると覚悟していたが、実際の受講者数は25人だった。その1人は風邪をひいており、朗読はやらなかった。

 今回は「花咲き山」を4人で読み継いでもらう予定にしていた。実際に朗読する24人を6組に分け、順々に1組づつ読み継いでもらった。1組の朗読が終わり次第、その組の4人の朗読に対して私から簡単なコメントをした。初心者もいたが、かなり実力のある経験者も混じっていた。なかにはプロの声優も1人いた。

 受講者の実力がこれだけ違うと、同じようなコメントでは済まない。私の方もかなり乗ってくる。相手によっては、セリフと地の文の組み合わせの問題、あるいは《間》の取り方の重要なポイントなど、入門講座ではそこまでコメントするつもりのなかった高度な問題にまで踏み込んでいった。初心者にも面白かったとは思うが。

 回収したアンケートにも目を通したが、受講者の全員がかなり満足していたようであった。私が気になっているのは、せっかく応募してくれたにもかかわらず約半数(約35人)の応募者が抽選に漏れてしまったことである。何とか「大田文化の森」に考えてもらい、その方々にも受講の機会をもってもらうよう希望している。

 終了後、今回の企画・準備・会場設営の主軸を担ってくれた「あやの会」の会員と、それを手伝ってくれたもうひとりの会員と、私の3人で、喫茶店で簡単な反省会をした。2人とも、第1日の座学を「あやの会」でもやって欲しいという。1期生はともかく、2期生は私の「朗読の理論」を体系的に聴いていないというのである。



ふなばし東老朗読会(第33回)

〔日時〕戦後72年(2017年)1月26日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔企画・運営・出演〕船橋朗読サークル「はなみずき」

〔プログラム〕

「がんばらない・より」鎌田實原作    御代川裕子
「幼年時代」室生犀星原作        小糸洋子
「ゆらゆら小舟」佐江衆一原作     飯野由貴子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この朗読会は、開催日(奇数月の第4木曜日)が私が指導している朗読サークルのレッスン日と重なるため、担当役員の小糸洋子さんがその上演模様を毎回報告してくれることになっている。以下のコメントは、その報告に基づいている。

 今回、来場者数は19人(初参加者はその内の2人)、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員の参加数は13人、船橋市東老人福祉センターの担当者1人(伊藤さん)、総計33人。まず、センターの伊藤さんから新年の挨拶があり、ついで「はなみずき」会員の飯野由貴子さんの司会進行で朗読が始まりました。

1.御代川裕子「がんばらない・より」

 諏訪病院院長(鎌田實)のお父様の肝臓癌再発を、医者として、本人・家族に本当のことを伝えた。死とどう向き合うか、限られた生涯を、お父様が進んで駅前の道路を毎日掃除されたり、行きたい安曇野に行ったりと、悔いのない生き方をされた様子など、皆がそれぞれに死と向き合う姿勢をリアルに表現しました。

 サークルの自主練習のとき、朗読時間25分という長い文章で暗いイメージでは、との皆さんからのコメントがあり、初めに朗読することになりました。当日は、赤いセーターで、明るいトーンで20分に短縮され、暗いイメージが一掃され、爽やかな語り口に、皆さんから賞賛されていました。相当努力されたようです。

2.小糸洋子「室生犀星の幼年時代」

 私生児で生れ、養母に育てられ、お寺の和尚さんの養子になるまでの生い立ちです。「姉」のアクセントを注意される。文章を区切りすぎ、間がない、読み急ぎなどいろいろ指摘されました。良い教訓になりました。これからの朗読に活かしたく、ありがたい忠告に感謝です。

3.飯野由貴子「ゆらゆら小舟」

 3歳で兄のマーちゃんが亡くなり、主人公の弟が生まれ変わりに誕生する。そして、母が88歳で亡くなるとき、兄のマーちゃんがゆらゆら小舟で迎えに来た。母はその小舟に乗って行ってしまった。飯野さんの、滑らかな自然な語り口で、聴き手をストーリーのなかに引き込んでゆく朗読に、皆さん聴き入っていました。さすがベテランの貫禄に、感動です。

【参加者の感想】

・初参加の方の夫が、同じ病気で5年間の闘病体験をされた。自分のことのように聴いていました。
・とても良かったです
・また参加したい
・題材は各々重い作品で、時間が短く感じられた
・時代物も是非取り入れてほしい



大田文化の森運営協議会主催公募企画事業「朗読入門講座」(第1回目)

〔日時〕戦後72年(西暦2017年)1月24日(火)
     開場14時00分 開演16時30分

〔会場〕大田文化の森・第2集会室(4階)

〔内容〕第1回目

・朗読の基本について(資料)
・文学作品の朗読的な読み方(教材:斎藤隆介原作「花咲き山」)

〔講師〕東百道(ひがし・ももじ)

○朗読研究 
 単行本『朗読の理論』(木鶏社)日本図書館協会選定図書
 単行本『宮澤賢治の視点と心象』(木鶏社)「朗読のための文学作品論」シリーズ第1作
 朗読漫画『花もて語れ』(小学館)漫画/片山ユキヲ+朗読協力&朗読原案/東百道
○朗読指導 品川区、八千代市、船橋市、習志野市、千葉市で6つの朗読サークルを指導
○朗読公演 朗読会を船橋市民文化創造館(きららホール)で年3回定期公演

〔募集対象〕どなたでも(未就学児同伴不可)

〔募集人数〕抽選で35名まで

〔募集締切〕2017年1月10日(火)

〔参加費〕500円(2回分/資料&教材費込み)

〔主催〕大田文化の森運営協議会

〔参加方法その他のお問合せ〕

 大田文化の森運営協議会(平日9時〜17時)
 03−3772−0770

《館長のコメント》

 今回は、前半で「朗読の演技」の基本を説明した。特に、その基本的な「技」は、朗読の台本(文学作品)の解読という認識的な「技」と「語りかける語り口」で朗読するいう表現的な「技」であることを説明した。後半で、朗読の台本(文学作品)の解読の「技」を、斎藤隆介原作「花咲き山」を教材にしてくわしく解説した。

 私がもっとも気をつけたのは時間の管理である。前半の「朗読の演技」の基本の説明に75分、休憩時間に15分、後半の「花咲き山」の解読に60分、計150分と予定していた。結果、時間的にはほぼ予定通りにやることができたし、内容的にも説明べきことはほぼ過不足なく語ることができた。我ながら、成功であっと思う。

 もちろん、私の最大の目標は、今回の受講者に私の話しを十分に理解し、かつ、興味深く受けとめてもらうことである。受講者希望者は定員35人のところ70人に達したという。抽選で38人に絞ったが、実際に会場に来た受講者数は33人であった。通常は1割のドタキャンがあると言われているが、それは当たっていた。

 当日の受講者は、終始、私の話しを熱心に聴いていた。その熱心さは、受講者1人1人の目の輝きに現われる。受講者の眼は、ほぼ全員、終始キラキラと輝いていた。受講者は多種多様であったと思う。まったくの初心者もいれば、相当の朗読経験者もいたにちがいない。私のことを知っていた人も知らなかった人もいたと思う。

 私の朗読指導を直に受けたいと思ってきた人もいれば、ただ私の朗読観だけを知りたいと思ってきた人もいたはずである。あるいは、その他の目的で来た人もいるかもしれない。どのような人に対しても、私は心を籠めて私の朗読観を説明する。それが何らかの形で日本の朗読文化の向上に役立つことを信じているからである。









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