館長の朗読日記 895

館長の朗読日記 895   (戦後67年05月28日 新規)



○「舘野泉 ピアノ・リサイタル」を聴きに行った

 昨日(5月27日)は、家人と「舘野泉 ピアノ・リサイタル」を聴きに行った。千葉県文化会館・大ホールは客席が1787席もあるが、文字通り満員の大盛況であった。右半身不随の「左手のピアニスト」として有名なのと、NHK 大河ドラマ「平清盛」のバック音楽を演奏したという話題性があるためかも知れない。

 「舘野泉 ピアノ・リサイタル」は、千葉県文化会館・大ホールを会場として、2012年5月27日14時00分に開演ということで開催された。そのプログラムは、次のとおりであった。

1 バッハ(ブラームス編曲):シャコンヌ ニ短調 BWV1004より
2 スクリャービン:左手のための2つの小品 前奏曲と夜想曲 オp.9
3 吉松隆:タピオラ幻景 オp.92 (舘野泉に捧げる)
           <休 憩>
4 エスカンデ:「音の描写」〜三手連弾曲〜
  (舘野泉と平原あゆみに捧げる/舘野泉「左手の文庫」助成作品)
                       共演:平原あゆみ
5 吉松隆:紀行三景(NHK 大河ドラマ「平清盛」より)
      遊びをせんとや  友愛   夢詠み
6 coba:記憶樹(舘野泉に捧げる/舘野泉「左手の文庫」助成作品)

 舘野泉のピアノ演奏は、優しくやわらかであり、しかも、演奏者の心情がこもった表現であった。私の好みに合致していたかというと、必ずしもそうでなかったところもあった。しかし、それはまさに好みの問題であって、彼の演奏の良し悪しとはまた別である。善し悪しという点で言えば、大変に良かったと思う。

 何より注目したのは次の点である。彼は私より10歳年長であり、私と同じ歳であった10年前に脳溢血で倒れ、右半身不随になったこと。その2年後に「左手のピアニスト」として復帰し、現在にいたるまで現役のピアノ演奏家として活躍していること。これである。私も、自分の年齢に甘えてはいけないと思った。

 彼のプロフィールを見ると、脳溢血で倒れるまでのピアニストとしての彼はエリートであり、まさに順風満帆のように見える。それだけに「左手のピアニスト」として復帰することに対して、通常のピアニストとはまた違った葛藤があったと推測できる。おそらく、つまらないプライドを捨てる勇気が要ったと思う。

 もちろん、自分の年齢や脳溢血に倒れた現状に甘えたい心を克服するための、大きな精神力も要ったことであろう。それを想うと、今の自分の精神的弛緩を厳しく指弾されたような気になるし、その気になれば今後もまだ一仕事も二仕事もできるという勇気を与えられたような気にもなった。自分に甘えてはいけない。













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過去のイベント記録/戦後67年(2012年)前期

過去のイベント記録/戦後67年(2012年)前期

            (戦後67年01月30日 新規)
            (戦後67年02月28日 更新)
            (戦後67年03月08日 更新)
            (戦後67年04月01日 更新)
            (戦後67年04月30日 更新)
            (戦後67年05月28日 更新)

            


【過去のカレンダー】



5月24日(木)ふなばし東老朗読会(第6回) NEW
    /船橋市東老人福祉センター主催

5月22日(火)朗読発表会『「ヴィヨンの妻」幻影』 NEW
            〜朗読ステップ6修了記念〜
    /品川朗読サークル「あやの会」主催

5月21日(月)朗読漫画『花もて語れ』の移籍連載開始 NEW
     /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

4月25日(水)船橋「はなみずき」朗読発表会
          〜朗読ステップ6修了記念〜
    /船橋朗読サークル「はなみずき」主催

3月31日(土)第7回「品川朗読交流会」
   /品川「あやの会」など4グループ共催

3月30日(水)朗読漫画『花もて語れ』第4巻発売
     /片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館

3月29日(木)ふなばし東老朗読会(第5回)
   /船橋市東老人福祉センター主催

3月23日(金)八千代「花ことば」朗読発表会
   /八千代朗読サークル「花ことば」主催

3月04日(日)第2回「小さな朗読館・ちば」
   /千葉朗読サークル「風」主催

2月24日(金)千葉「わかば」朗読発表会
         〜朗読ステップ6修了記念〜
   /千葉朗読サークル「わかば」主催

1月27日(金)富里市立七栄小学校を会場とする
         富里市教育研究会・公開研究会

   /富里市教育研究会主催

1月26日(木)ふなばし東老朗読会(第4回)
   /船橋市東老人福祉センター主催




【くわしい内容】



ふなばし東老朗読会(第6回)
 NEW

〔日時〕戦後67年(2012年)5月24日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕 

1「小切」川端康成原作    畑野欸子
2「菅笠」山本周五郎原作   河西礼子
3「雪の夜の話」太宰治原作  内田洋子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この「ふなばし東老朗読会」は、奇数月の第4木曜日に定期的に開催される。同じ日に朗読レッスンのある私は、残念ながら聴きに行くことができない。今回は新年度で最初の朗読会であったが、やはり聴きに行けなかった。今回で、この「ふなばし東老朗読会」も通算で6回目となる。

 今回も、来場者数は、関係者を含めて、約20人だったという。この数値は、昨年からだいたい横ばいに推移している。私は、この「ふなばし東老朗読会」をとても重視している。今後の展開の可能性を感じるからである。しかし、今のところは、まだ新たな展開の兆しは見えない。

 しかし、焦る必要はまったくない。こういうことは継続が生命である。来場者数が横ばいに推移している期間を、しっかりとした気持で継続していけば、何らかの転機が必ず訪れて、その後の新たな展開に結びついて行く。毎回の朗読会を大切に楽しみながら悠々と継続していけばよい。



朗読発表会『「ヴィヨンの妻」幻影』 NEW

〔日時〕戦後67年(2012年)5月22日(火) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区五反田文化センター・音楽ホール

〔構成〕
 第一部 「燈籠」「散華」
        <休 憩>
 第二部 「ヴィヨンの妻」

〔原作〕太宰治原作『燈籠』『散華』『ヴィヨンの妻』

〔出演〕
 赤塚弘子、岡林和子、片桐瑞枝、亀井久子、佐々木澄江、佐藤えつ子、志村葉子、白澤節子、高橋朝子、根本泰子、山崎光世、山本淑子、山本扶美子、渡辺芳枝
(品川朗読サークル「あやの会」の会員)

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は受付数から140人ということであった。遅れて来た来場者が少なからずいたので、実際はもう少し多かった可能性がある。会場の五反田文化センター・音楽ホールは客席数が250席であるから、雰囲気はまあまあの入りであった。雨が降り、気温が3月下旬並みに寒かった中をありがたいことである。

 私は、舞台袖で、バック音楽の音出しをしていたので、客席から聴いた朗読表現の出来栄は分からないし、観客の反応も定かには分からない。聴いていてくださった関係者に様子を訊くと、観客は心から感動して下さったかどうかは分からないが、最後まで舞台に集中して下さっていたようであった。

 私の録音機は、私がうっかりしていたものだから、第1部は録音ができなかった。しかし、第2部はしっかり録音できていたので、後日それを聴いたところ、朗読表現はなかなか良い出来栄えだった。少なくとも、現在のこのサークルの実力からすれば、上出来の出来栄えだったように思われる。



朗読漫画『花もて語れ』
『週間 BIG COMIC スピリッツ』移籍連載開始
 NEW

〔連載誌〕『週間 BIG COMIC スピリッツ』

〔発売日〕戦後67年(2012年)5月21日(月)

〔内 容〕

第1話(通算第20話) ごん狐

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕 東百道(日本朗読館)

〔出版社〕小学館

〔連載担当&単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕定価320円(本体305円)



船橋朗読サークル「はなみずき」朗読発表会
           〜朗読ステップ6修了記念〜

〔日時〕戦後67年(2012年)4月25日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市宮本公民館・みやもと三百人劇場

〔プログラム〕

1「ひいふう山の風の神」斎藤隆介原作    下野圭子、小林いさを
2「天の笛」斎藤隆介原作              中浜ツトム、井上みつ江
3「ドンドコ山の子ガミナリ」斎藤隆介原作 飯野由貴子、村木ひろみ
4「小切」川端康成原作                           畑野欸子
5「父と呼べ」藤沢周平原作                       中山慶子
6「清兵衛と瓢箪」志賀直哉原作                 遠田利恵子
              <休 憩>
7「花かんざし」立原えりか原作                     昌谷久子
8「踊る手」藤沢周平原作                        野中れん子
9「窓」堀辰雄原作                               亀田和子
10「虹の空」藤沢周平原作                      久保田和子
11「雪の夜の話」太宰治原作                      内田洋子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 来場者の数は110人を超えていたようである。この三百人劇場は、名前の通り座席数が300席である。300の座席に110人以上が座ると、まあまあの盛況感が出てくる。その盛況感が、出演者を大いに力づける。朗読表現も、1人1人の会員のこれまでのどの朗読表現よりもレベルが上がっていた。

 もちろん、絶対的な朗読レベルはまだまだであるが、会員のこれまでの朗読表現を知っている私、あるいは、毎年この朗読発表会を聴きに来てくださっている観客の皆さんは、年々の進歩向上がはっきりと分かるのである。6年間の成果としては、まあまあの線まで行っているのではないかと思われる。

 現に、会場ロビーで、2人の方から入会を希望する旨の申込みをいただいた。朗読発表会での朗読表現が大したことがなければ、こういう入会希望の申込みはないはずである。また、このサークルが「ふなばし東老朗読会」を行なっている船橋市東老人福祉センターの関係者の方々も聴きに来てくださった。

 昨年の朗読発表会のさいには、上演中の会場内で携帯電話で話しをしていた来場者が2人もいたようである。今年は、さすがに、そういう不心得者はいなかった。もう一つ、昨年は、上演中に誰かが出入口の扉に鍵をかけてしまったため、終演後、来場者が外に出ることができずに、一時、大さわぎになった。

 最初は来場者の誰かが悪戯をしたものと推測していたが、事実は違うようである。この会場の扉は、鍵をかけておかないと、上演中に自然に開いてしまうという。そのために、それをふせぐために、鍵をかける人間が出てくる。そして、鍵を開けるタイミングが少しでも遅れると昨年のようなことになるそうである。

 今年も、昨年と似た状況が起こりそうになった。私は、これまで、上演中に鍵をかけないと扉が開いてしまうホールなどというものに出遇ったことがない。これは施設上の欠陥ではないか。早急に対策を打つべき問題である。上演中に地震や火災でも発生して、パニックになり、怪我人でも出たら大変ではないか。



第7回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後67年(2012年)3月31日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕荏原第五区民集会所・第1集会室

〔プログラム〕
 司会進行/朗読サークル「こだま」 

【1時30分〜2時00分】朗読サークル「こだま」
○群読「にごりえ」樋口一葉原作

【2時00分〜2時30分】朗読の会「宙」
○「はなたれ小僧さま」(日本の昔話)
○「動物園」(落語集)
○「ソメコとオニ」斎藤隆介原作

【2時30分〜3時00分】「朗読塾 LIVE」
○「九官鳥」西山登志雄原作
○「かあさんになったあーちゃん」ねじめ正一原作
○「三枚のお札」(東北の民話)

【3時00分〜3時30分】品川朗読サークル「あやの会」
○「モチモチの木」斎藤隆介原作/佐藤えつ子
○「白」芥川龍之介原作/赤塚弘子
○「爺様の湯治」(福島の遠藤とき子さんの話)/志村葉子

〔主催〕朗読の会「宙」
     「朗読塾 LIVE」
     品川朗読サークル「あやの会」
     サークル「こだま」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 今回の交流会も、私は行くことができなかった。そのため、私の方から積極的に言及することは何もない。参加した「あやの会」の会員の話しでは、激しい風雨のなか、出演者は大いに健闘したようである。また「あやの会」から出演した3人の会員の皆さんの朗読は、なかなか良かったということであった。

 今年から、交流会は年2回になって、回数は1回減らすことになった。そのかわり、2回のうちの1回は品川区五反田文化センターの音楽ホールで少し大々的に行なうことになった。これから、その準備にかかるというが、4つのグループが歩調を合わせていくのは大変だと思う。是非、成功させて欲しいものである。



朗読漫画『花もて語れ』単行本(第4巻)発売

〔発売日〕戦後67年(2012年)3月30日(金)

〔発行日〕戦後67年(2012年)4月04日(水)

〔出版社〕小学館

〔目 次〕

 【第15話】花咲き山(7)
 【第16話】トロッコ(1)
 【第17話】トロッコ(2)
 【第18話】トロッコ(3)
 【第19話】トロッコ(4)

〔作 者〕 片山ユキヲ

〔朗読協力・朗読原案〕 東百道(日本朗読館)

〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ

〔連載担当&単行本編集責任〕高島雅

〔定 価〕本体590円(+税)

《館長のコメント》

 朗読漫画『花もて語れ』の第4巻は『月刊!スピリッツ』に連載された最後の部分を収録したものである。連載誌を『週間 BIG COMIC スピリッツ』に移籍することが決まったのは、たしか第4巻の中心「トロッコ」編が始まった頃ではなかったかと思う。

 単行本の掲載頁数から逆算して「トロッコ」編の分量が定められた。「やまなし」編の連載回数が5回、「花咲き山」編が7回に対して、この「トロッコ」編が4回と少なめなのはそのためである。これだけの内容を4回に収めるのは大変だったと思う。

 「トロッコ」編は朗読理論の点で大きな山場であり、とても大切なところである。かなり高度な内容を含んでいるため、この「トロッコ」編が一般の読者にどのように受け入れられるかが、『花もて語れ』という朗読漫画の大きな分岐点になると思う。

 この第4巻が、第1巻〜第3巻と同じように、あるいは、それ以上に読者に受け入れられるならば、この朗読漫画の試みは確かに成功したと言えるであろう。その意味で、朗読協力&朗読原案者としての私は、第4巻の評判を特に注目している。



ふなばし東老朗読会(第5回)

〔日時〕戦後67年(2012年)3月29日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

1「鼓くらべ」山本周五郎原作
       中山慶子、遠田利恵子、畑野欸子、野中れん子
        亀田和子、昌谷久子、久保田和子、内田洋子
        (船橋朗読サークル「はなみずき」1期生)
           <休 憩>
2「龍」芥川龍之介原作             東 百道

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(50人程度)

《館長のコメント》

 船橋市東老人福祉センターが主催する「ふなばし東老朗読会」は、同センターから船橋朗読サークル「はなみずき」が依頼されて、今年度(2012年度)の7月から奇数月の第4木曜日に定期的に開催しているものである。今回は今年度の最後であるので、スペシャル版として、第5木曜日にズラして開催した。

 どこがスペシャル版かというと、今回は「はなみずき」の第1期生が全員で山本周五郎原作「鼓くらべ」を読み継ぐ点、しかも、それにバック音楽を入れる点、また、私が芥川龍之介原作「龍」を朗読する点、そのために、会場をいつもの読書室(観客数上限20人)から和室(観客数上限50人)に変えた点である。

 観客数は関係者を含めて約40人であった。読み継ぎの「鼓くらべ」も独演の「龍」も、まあ大過なく上演することができた。特に、バック音楽付きの朗読を初めて聴いた観客は、かなり感動してくれたようであった。まあ、船橋市という地域に、この朗読会が機縁となって朗読文化が育ってくれれば本望である。



八千代朗読サークル「花ことば」朗読発表会

〔日時〕戦後67年(2012年)3月23日(金)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)

〔プログラム〕

1「春の雲」斎藤隆介原作     高橋初栄、松本恵
2「蜘蛛の糸」芥川龍之介原作        志波澄子
3「捨子」芥川龍之介原作           永田 空
4「助け合い運動」「豆腐」向田邦子原作  百咲文恵
               <休 憩>
5「菅 笠」山本周五郎原作           河西礼子
6「山 桜」藤沢周平原作           本間かおる

7「小ぬか雨」藤沢周平原作  守田公子、安部奈々子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「花ことば」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 今回は、気温が寒い上に雨が降った(天気予報は大雨)せいか、観客数は100人ほどにとどまっていた。今回は1人1作品の上演形式でもあり、会場スタッフも慣れているので、本番中、私はただ観客席で朗読を聴いていた。今回は、会場スタッフが3人もついてくれた。これはありがたかった。

 本番の朗読表現は、なかなか良く出来ていた。少なくとも、出演者それぞれの今までの朗読表現のうちでは最も良い出来であった。今回が初めての観客はもちろん分からないとは思うが、毎年聴きに来てくれている観客には、1年1年と進歩していることが分かってくれたのではないだろうか。

 昨年の朗読発表会は、東日本大震災と福島原発人災が勃発してから1ヵ月も過ぎていなかった。その余波が濃厚に漂い、会場のエレベーターも動かない状況だったが、思い切って開催したのである。今回の朗読発表会の開催中、私がもっとも心配していたのは、開演中に地震が発生することであった。

 幸い、開演中に地震も起こらず、また、ミニ・リハーサルでくり返し確認した、蔭マイク、開幕ベル、緞帳、照明、音響、司会、出演者の出入り、舞台挨拶などの所作&動作や手順も、おおむね大過なく進行した。朗読表現も、出演者の今までのものでは最も良い出来であった。まあ、目出度し、目出度し。



第2回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後67年(2012年)3月04日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下1階)

〔プログラム〕

1 美少女(太宰治原作)
            杉山佐智子、大島範子、助川由利、吉田光子
2 檸檬(梶井基次郎原作)                  藤田多恵子

3 鼻(芥川龍之介原作)                    内嶋きみ江
                <休 憩>
4 へんろ宿(井伏鱒二原作)                 村井とし子
5 燈ともせと(塩谷靖子原作)                 内田升子
6 コスモスの咲く庭(江國香織原作)         吉永裕恵子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料
    (客席数80席分の整理券を事前に発行/全席自由)

《館長のコメント》

 このホールの座席数は80席である。客席数が少ないので、整理券を発行している。整理券は約90席分出たというが、客席は20席分くらい空いていた。また客席にはこのグループの会員(出演者)も座っていたから、その分を差し引けば来場者は実質的には約60人だったということになる。

 有料の場合でも販売チケット数の1〜2割は来ないといわれている。今回のように無料の場合には整理券発行数の2〜3割は来ないと考えた方が良い。今後、無料整理券を発行する場合には、この点を考慮すべきである。他の朗読サークルの会員の中には、整理券はないために来場を諦めた人がいるのだから。

 肝心の朗読表現は、普段のレッスンや直前の会場リハーサルに比べて3〜5割ほど良くなっていた。出演者も終演後のロビーで知人友人たちからかなり褒められたらしい。たしかに、今日の朗読表現を聴く限り、このグループは、全体的に、ようやく「語りかける語り口」ができるようになってきた感じである。

 舞台挨拶でも話したが、朗読には文学作品を認識する力と、その認識内容を表現する力の二つが必要である。第1期のステップ1〜6は、どうしてもレッスンの重点が表現する力の方に向いてしまう。表現する力がある程度ついた第2期のステップ1〜6では、認識する力に重点を置いてやっていくことにしたい。



千葉朗読サークル「わかば」朗読発表会
        〜朗読ステップ6修了記念〜

〔日時〕戦後67年(2012年)2月24日(金)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・ホール

〔プログラム〕

【第1部】
花咲き山ファンタジー〜斎藤隆介の世界〜
「モチモチの木」       神田和子、田中和代
「死神どんぶら」       大山玲子、藤本敦子
「もんがく」        石井せい子、吉野久美子
「三 コ」             仲田紘基、的場正洋
             <休 憩>
【第2部】
「一週間」(井上ひさし原作)       小出ケイ
「ハナレイ・ベイ」(村上春樹原作)   井手陽子
「春の鳥」(国木田独歩原作)    金子可代子
「二十三年」(山本周五郎原作)    高木幸恵
「木綿触れ」(藤沢周平原作)      石井春子

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は受付の記帳数が約100人ということだから、おそらく100人を少々超えていたと思われる。ホールの座席数は302席であるが、雰囲気としてはまあまあの入りであった。

 午前中のミニ・リハーサルでは、進行のやり方やマイクの使い方についてかなりダメ出しをしたが、午後の本番ではおおむね上手くいったと思う。朗読表現も、普段のレッスンや最終の舞台リハーサルのときに比べて3〜5割ほどは良くなっていた。出演者も終演後のロビーで知人友人たちから褒められたらしい。

 何度か経験している1期生もそうだが、今回が初めての舞台である2期生は、皆、大いに達成感に浸っているようであった。そこで、思わず「達成感には大いに浸ってよろしいが、くれぐれも慢心しないように。終演直後に朗読をけなすような知人友人はいませんから」と言わずもがなのことを言ってしまった。

 千葉朗読サークル「わかば」の朗読発表会には、ここ数年、ある視覚障害者の施設から視覚障害者と付き添いの方々が合わせて10数人も聴きに来て下さっている。お楽しみツアーとかで、年何回か食事付きの外出をしているのだが、その一つをこの朗読発表会の鑑賞に当てていただいているということである。

 しかも、年々、少しづつ参加希望者が増えているという。こんな嬉しいことはない。この施設には、千葉朗読サークル「わかば」の会員の有志がボランティアでお手伝いに行っており、ときには朗読をリクエストされることもあるという。リクエストされれば嬉しいから、喜んで朗読させていただいているという。

 朗読サークルも、長く続けていると、このようにいろいろな形で社会に貢献する機会が生じてくる。そういうご縁を大切にして、せっかく身に付けた朗読表現を役立ててもらえば、私としてもこれにまさる喜びはない。少しづつで良いから、どのサークルにも、着実にこういう機会が増えていくことを期待したい。



富里市立七栄小学校を会場とする
富里市教育研究会・公開研究会

〔日時〕戦後67年(2012年)1月27日(金)
     13時00分〜16時30分

〔会場〕富里市立七栄小学校

〔全体プログラム〕
 13時15分〜14時00分 授業展開
 14時10分〜14時20分 5〜6年生群読発表
 14時45分〜16時30分 全体会(含む記念公演)

〔記念講演〕(全体会の中で60分間の記念講演を実施)
 ○講師 東百道
 ○演題 「朗読のための文学作品の解読法
        〜斎藤隆介「花咲き山」を事例として〜」
 ○教材 斎藤隆介原作「花咲き山」

〔主催〕富里市教育研究会主催

《館長のコメント》

 小学校の授業を参観して、小学生は何て可愛いんだろうと改めて思った。私の講演は、演題を「朗読のための文学作品の解読法〜斎藤隆介「花咲き山」を事例として〜」とし、レジュメと「花咲き山」の台本を資料として事前に配布してもらって、持ち時間60分で実施した。聴き手は50〜60人くらいはいたと思う。

 60分の間、皆さん熱心に聴いてくださったが、私の主旨がうまく伝わったことを祈っている。斎藤隆介「花咲き山」の解読を通して、文学作品に書かれた文字言語を解読して、作品世界を豊かにイメージする方法をお話ししたつもりである。朗読というものは「読む」「語る」「聴く」「書く」すべてに役立つのである。



ふなばし東老朗読会(第4回)

〔日時〕戦後67年(2012年)01月26日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室

〔プログラム〕

 「風の旅」星野富弘原作              畑野欸子
 「ト キ」斎藤隆介原作                    昌谷久子
 「年老いた雌狼と女の子」野坂昭如原作 吉田光子
 「朝」太宰治原作                    内田升子  

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員約20名)

《館長のコメント》

 この「ふなばし東老朗読会」は、奇数月の第4木曜日に定期的に開催される。同じ日に朗読レッスンのある私は、まだ1回も聴きに行ったことがない。今回は4回目であったが、やはり聴きに行けなかった。私は、この「ふなばし東老朗読会」をとても重視している。今後の展開の可能性を感じるからである。

 聴き手に満足していただくためには、本当は第1期を修了した会員を主にした朗読会にしたい。しかし、船橋朗読サークル「はなみずき」はまだ第1期の最終年段階だから、第1期を修了した会員は一人もいない。次善の策として、出演者を1期生に限定したのだが、その1期生だけでは手が足りない。

 そこで、船橋「はなみずき」が第1期を修了して、さらに2期生のレベルがもう少し上がるまで、他の朗読サークルで第1期を修了した会員に依頼して、ゲスト出演してもらうことにしたのである。昨年は八千代市の「花ことば」と「新・みちの会」が、今回は千葉朗読サークル「風」の会員がゲスト出演した。

 また、今回は、九州の福岡県下のある公共図書館に勤務している方(男性)が、東京に出張したついでに、わざわざ見学に来られた。拙著『朗読の理論』や朗読漫画『花もて語れ』を読んで、私が提唱している「感動をつくる朗読」に関心をもったと、事前に丁寧な電話をいただいた。

 地域住民の文学書ばなれに歯止めをかけるために、朗読を介して文学作品に興味をもってもらう方法を模索しているという。そういう趣旨には、私も大賛成である。今回は、直接会えなかったのが残念であったが、朗読会の前後に出演者の皆さんのところに挨拶に見え、いろいろお話しをされたという。

 今後は、そういう、いわゆる図書館運動的なものにも、微力ではあるが、できるだけ寄与したいと思っている。少しづつだが、朗読を介して、いろいろな方面に展開して行ければよいと思う。朗読という芸術は、それだけの土台性というか、本質性が備わっているため、幅の広い応用が効く分野なのである。


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館長の朗読日記 894

館長の朗読日記 894   (戦後67年05月27日 新規)



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン

 昨日(5月26日)の午後1時30分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の第2期・朗読ステップ3の朗読レッスンを行なった。今回はその第15回目。今回は朗読発表会に向けた台本「ホタル帰る」の後半のレッスンを行なう。この台本は、もう一つの台本「水の手紙」とは違って、本格的な読み継ぎで朗読する。

 今回は、かなり自宅で練習をしてきたらしく、何となく「らしく」なってきた。1期生は1期生なりに、2期生は2期生なりに、グッと良くなってきていた。しかし、もちろん、マダマダのところも多々ある。特に、最近痛感しているのだが、語りかける語り口になっているか否かで、朗読の良し悪しがはっきりと分かれる。

 とにかく、今回で朗読発表会に向けのレッスンは一巡した。次回から2巡目に入る。その次は、立ち稽古(通し稽古)、舞台リハーサル、本番と続いていく。9月末の本番まで、暦の上では約4ヵ月もあるのだが、途中にレッスンが1回しかない8月が入っているので、実質的にはそれほど期間的な余裕がないのである。

 この4ヵ月の間に、自宅での一人練習、または、皆で集まって行なう自主勉強会をどのくらいやっていくかが重要になる。7〜8月は夏休みの時期でもあるし、タップリと朗読練習に励んでもらいたいと思う。何しろ、八千代朗読サークル「新・みちの会」は、私が指導する全朗読サークルの先頭を行っているのだから。














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特別なお知らせ 92

特別なお知らせ 92    (戦後67年5月26日 新規)



今年も「東百道の朗読館」の開催が近づいてきました!!

6月27日に例年通りの千葉市ハーモニープラザにて!!

今年はフルート&篠笛演奏と絵画展示とのコラボです!!



第5回「東百道の朗読館」
 〜〜朗読をフルートと篠笛の調べにのせて〜〜

〔日時〕戦後67年(2012年)6月27日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市ハーモニープラザ・ホール

〔プログラム〕

【第1部】
○宮澤賢治原作「おきなぐさ」
  トーク&朗読/東 百道
  フルート&篠笛演奏/大澤貴子
○フルート&篠笛独奏/大澤貴子
    演奏曲 未定
      <休 憩>
【第2部】
○火野葦平原作「皿」
  トーク&朗読/東 百道
  フルート&篠笛演奏/大澤貴子

〔主催〕「東百道の朗読館」実行委員会

〔参加〕前売券1500円(全席自由)/要予約

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047−487−3721 (東)

〔主催〕「東百道の朗読館」実行委員会

〔後援〕千葉市教育委員会

〔参加〕前売券1500円(全席自由/200席) 要予約

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047−487−3721 (東)

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館長の朗読日記 893

館長の朗読日記 893  (戦後67年05月25日 新規)



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン

 昨日(5月25日)の午後1時30分から、千葉朗読サークル「わかば」の第2期・朗読ステップ1の第6回目の朗読レッスンを行なった。今回は、宮澤賢治原作「山男の四月」の6回目でもある。今回は、この台本の仕上げの通し読みである。通し読みの結果、1〜2期生ともに順調に上達していることが分かった。

 朗読ステップ1は、どのようにしたら読者の立場から文学作品の作品世界を十分にイメージすることができるか。を中心にレッスンしている。1期生には、ステージでそのイメージをつくりながら朗読することを、2期生には自宅の一人練習のときにイメージを十分つくることを求めている。まあ、むずかしいことだが。

 このサークルで6月の第5回「東百道の朗読館」のチケットを30枚近く注文された。びっくりして理由をたずねると、朗読発表会を毎年聴きに来て下さる視覚障害者施設の方々が、月一度の「お楽しみ会」の今年の6月分として、第5回「東百道の朗読館」を聴きに来て下さるという。真に、ありがたい話しである。

 このサークルが来年2月に開催する次回の朗読発表会の演目が決定した。会員の皆さんの多数決の結果、梯久美子原作『散るぞ悲しき』が第1希望となったのである。この作品は硬い文体だが、読み込めば素晴らしい感動をつくることができる。これまで2つのサークルが上演したが、いずれもかなりの好評であった。



○八千代朗読サークル「花ことば」の朗読レッスン

 昨日(5月25日)の18時00分から、八千代朗読サークル「花ことば」の朗読レッスンを行なった。今回は、第2期・朗読ステップ2の4回目、太宰治原作「太宰治・話体短篇抄」(標題は私が勝手につけたもの)の4回目でもある。1期生は「語りかける語り口」になってきたし、2期生も良くなってきた。

 しかし、朗読表現そのものは、朗読者本人の日常会話における表現のレベルまで達していない。朗読者本人の主観からすると、こんなにオーバーに表現しても良いのかと思えるほど、思い切った演技をして初めて、客観的には当人が日常会話において無意識に行なっている表現のレベルに近づくことができるのである。

 この朗読表現における主観と客観の違いに、どのくらい深刻に気づくことができるか。これが、一つの大きなポイントなのである。そのためには、①自分自身が日常会話でどのような表現をしているかを明確に認識すること、②自分自身の朗読表現をなるべく客観的に聴き取る耳を養成すること、の2つが大切である。

 そのために、この第2期・朗読ステップ2の段階があるのだし、そのためのレッスン台本として現在やっている「太宰治・話体短篇抄」は最適であることを説明した。1期生は、そろそろそういうことを実行して欲しいし、2期生も、たとえ実行できなくとも、私の説明内容を理解することが大切である、と指導した。







 




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『千葉日報』2012年4月30日

『千葉日報』2012年4月30日 

              (戦後67年05月24日 新規)


楽読楽書
朗読テーマに心模様描く
「花もて語れ」など

【本 文】
 東京の桜は今年も美しかった。この春、私はある病院で手術をした。退院後、てくてく歩く道すがら、桜をはじめ、目に付く春の花がとてもキレイに感じて、「私、生きていてよかった」と心から思った。今回は過ぎた花をしのび、これから咲く花を楽しめるよう、花がタイトルに付くマンガを紹介したい。
 まずは「花もて語れ」(片山ユキヲ著、小学館)。最新の第4集(620円)の表紙は、草の中に寝転び本を読む主人公のイラストで、たくさんの草の中にヒナギクが咲き、テントウムシがいる。青々とした草のにおいが伝わってきそうだ。
 これは朗読を題材にしたマンガだ。書店が舞台だったり、読書を題材にしたりしたマンガはあったが、朗読を題材にしたマンガは初めてだと思う。音のないマンガで朗読とは・・・と思う人もいるだろうが、声を出して読み込むことが作品を深く解釈するのにどれだけ貢献するかがよく描かれる。
 主人公も佐倉ハナは普段は引っ込み思案で声も小さいが、物語の登場人物それぞれの目線で物事を見る「視点の転換」の能力を幼いころから自然に持っている。彼女の名前にちなんでか、宮沢賢治の「春と修羅」、斎藤隆介の「花咲き山」など春や花を書いた作品も朗読対象となっている。
 例えば「花咲き山」は、人が涙をこらえてやさしいことをするたびに、人知れず花が咲く山があるという設定の物語。その朗読と、それに触れる人々の心模様の描き方が圧巻なので、ぜひ多くの人に読んでほしい。

 萩尾望都の「なのはな」(小学館・1,200円)は、そのタイトルのほほ笑ましさに反して、原発について考えさせられる問題作。チェルノブイリでは土壌の汚染を除去するのに、菜の花などの植物を植えているという。最終ページ近くの、菜の花畑の見開きページが本当に美しく、底にこめられた祈りに近い気持ちが伝わってくる。他の収録作もすべて原発にちなんだ話である。
 最後に紹介したいのはロングセラーとなっている吉田秋生(あきみ)の「櫻の園」(白泉社文庫・530円)。創立記念日にチェーホフの「櫻の園」を上演するのが伝統になっている女子高が舞台。今まで2度映画化され、舞台化も多くされている。大人になりかけの少女たちの揺れる内面描写が素晴らしい。マンガで桜というと、真っ先にその情景が思い浮かぶ傑作だ。(ヤマダトモコ・マンガ研究家)

【写 真】
「花もて語れ」第4集/表紙カバー


株式会社千葉日報社発行『千葉日報』
2012年4月30日(月曜日) 

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《館長からのコメント》

 2012年5月11日に山梨県在住の永田京子さんが、山梨日日新聞に朗読漫画『花もて語れ』の書評のコピーをファックスで送信してくださったのだが、2012年5月17日には習志野朗読サークル「茜」の会員の1人が、私に千葉日報に掲載された同じ記事のコピーをもってきてくださった。

 同じ「楽読楽書」欄であり、同じ「朗読テーマに心模様描く」という見出しであり、本文もまったく同じであった。ただし、山梨日日新聞が5月11日に載ったのに対し、千葉日報は4月30日に載っていた。この様子では、掲載日こそ違うが、かなり多くの地元紙に掲載されているようである。


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館長の朗読日記 892

館長の朗読日記 892  (戦後67年05月23日 新規)



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読発表会

 昨日(5月22日)の13時30分から、品川朗読サークル「あやの会」の朗読発表会『「ヴィヨンの妻」幻影』を行なった。朗読レッスン的にいうと、今回は朗読ステップ6の21回目、今年4月の朗読発表会に向けた台本の9回目である。今回で、いよいよ、第1期(朗読ステップ1〜6)が終了する。

 観客数は受付数から140人ということだった。遅れて来た来場者が少なからずいたので、実際はもう少し多かった可能性がある。会場の五反田文化センター・音楽ホールは客席数が250席であるから、雰囲気はまあまあの入りであった。雨が降り、気温が3月下旬並みに寒かった中をありがたいことである。

 朗読表現の出来栄は果してどうだったであろうか。何しろ、上演時間が中休みの15分を入れて2時間30分という長丁場である。しかも、第1部の「燈籠」と「散華」は、事件らしい事件はわずかで、ほとんどが主人公ないしは原作者の独り語りである。第2部の「ヴィヨンの妻」は面白い作品ではあるのだが。

 したがって、第1部さえ何とか乗り切れば、最後まで聴き手を舞台にひき付けられる、と私は踏んでいた。出演者の朗読は、第1部が多少ノッタリしたテンポで、ある種の自己満足的な朗読になっていた。第2部はテンポも良くなり、出演者が心から聴き手に語りかける感じになってきていた。

 来場者は、心から感動して下さったかどうかは分からないが、最後まで舞台に集中して下さっていたようであった。戦争時代をご存知の年代の方は、第1部の「散華」を聴きながら涙が流れたとおっしゃっていたそうである。3つの作品のむずかしさを勘案すれば、まあまあの出来だったのではないだろうか。

 このグループは、池田憲昭さんがオリジナルで書いた「椿屋のさっちゃん」のポストカードを、プログラムの添えて来場者に配っていたが、このポストカードは皆さんに大好評のようであった。私も、今回の「椿屋のさっちゃん」は、池田憲昭さんの近年の傑作ではないかと思っていたので、嬉しかった。

 終演後の講評会も、その後に場所を変えて行なわれた懇親会も、このサークルらしく、和気藹々とした実に楽しいものであった。会員の皆さんは、かなりズバズバと話しているのだが、それが相手のため、サークルのため、ということがしっかりと伝わってくるため、より親しみが湧くという感じであった。






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館長の朗読日記 891

館長の朗読日記 891  (戦後67年05月21日 新規)


○拙著『宮澤賢治の視点と心象』に関する木鶏社との最終打合せ

 今日(5月21日)に、拙著『宮澤賢治の視点と心象』に関する木鶏社との最終打合せを行なった。7月02日の出版(発行)に向け、いろいろとスケジュールが差し迫ってきた。木鶏社も私も、それぞれに仕事を抱えているなかで、互いの日程を調整した結果、ようやく今日最終的な打合せをすることができた。

 カバーのデザイン、目次や本文、それに「シリーズ序文」「まえがき」「あとがき」、それに奥付、および、巻末の広告、挿入誌、帯と、まあ多少なりとも著者の私に関係する箇所には、一応、眼を通してチェックした。今後は、木鶏社(の編集者)は版下制作、印刷と製本の外注その他の業務に入っていく。


○朗読漫画『花もて語れ』の移籍連載再開

 今日は、そういう事情で、午前から夜まで外出していたのだが、留守中に『週間 BIG COMIC スピリッツ』の2012年25号が配送されてきていた。いよいよ、朗読漫画『花もて語れ』がこの週刊漫画誌に移籍された連載(再開)が始まったのである。この雑誌の読者に、どのように受け入れられるのであろうか。

 とまれ、今号は、この『花もて語れ』に相当の力の入れようであった。表紙には「47P!! 超大型新連載 オンナは『声』で勝負する 各メディアにて大絶賛の青春ドラマ、今号より本格連載スタート!!」の連載再開」という見出し付きで、主人公の挿絵と漫画名、そして漫画家と私の名前が載っていた。






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館長の朗読日記 890

館長の朗読日記 890  (戦後67年05月20日 新規)



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン

 昨日(5月19日)の午前9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ1の4回目、共通レッスン台本「太宰治・話体短編抄」のレッスンの4回目でもある。今回も「一問一答」「炎天汗談」を1人づつ、また「心の王者」を半分づつ2人で朗読してもらった。

 2期生で、前回のレッスンを休んだ会員が、見違えるような語り口で朗読していた。単に、高く上へ出るだけでなく、前後の文節と文節、文と文がちゃんとつながった語り口で表現していた。1期生が口々に誉めたところ、実際に口で表現している箇所の2〜3行先くらいまで視野に入れて読むように練習したという。

 これは、前々回、私がレッスンで指導した内容である。そうすると、次に何を語るかをその場で事前に確認できるから、次を語り出す前にあらかじめその内容をイメージすることができる。それが、われわれが日常会話で語る場合に無意識でやっている語り口だ、と指導したのである。それを直ぐ実行したようである。

 それに関連して、日常会話風の語り口・表現と文学作品を朗読する場合の語り口・表現の関係、つくったような語り口・演技と自然な語り口・演技の違いなど、1期生たちが口々に疑問や意見を開陳し出した。私は、現在、拙著『朗読の理論』の姉妹編『朗読の上達法』を執筆中なので、その内容がとても興味深かった。



○八千代朗読サークル「こちの会」の朗読レッスン

 昨日(5月19日)の午後2時00分から、八千代朗読サークル「こちの会」の朗読レッスンを行なった。今回は朗読ステップ6の20回目、6月30日(土)に開催する朗読発表会に向けたレッスンの8回目である。今回は欠席者が多かった。もともとの人数が少ないので、まあまあ静かな雰囲気のレッスンであった。

 一人当たりの時間がタップリあったので、朗読発表会向けの1人1人の台本を、それぞれ始めから終わりまで通しで朗読してもらい、それぞれにタップリとコメントしていった。しかし、その効果は、かけた時間にそのまま比例して出てくることは期待できない。朗読の上達の基盤は、自宅での一人練習にあるからである。

 レッスンの場における朗読は練習そのものではないし、それに対する私からの直接のコメントとかダメ出しなどは、あくまで参考に過ぎない。私の話しをジックリと受け止め、それを自分の朗読に生かすのは、すべて自宅での一人練習の場においてである。私が個人レッスンや少人数レッスンをやらない所以である。

 このグループは、今度の朗読発表会を機に解散する予定だという。私は、私のレッスンは終了するにしても、朗読サークルそのものは存続して、朗読会などを定期的に開催したらどうか、と勧めている。せっかく6年間も朗読にとり組んできたのだから、朗読そのものを止めてしまうのはもったいないと思うからである。





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館長の朗読日記 889

館長の朗読日記 889  (戦後67年05月19日 新規)



○第5回「東百道の朗読館」に向けた第2回目の音合わせ

 昨日(5月18日)の9時30分〜15時00分に、千葉市緑区鎌取コミュニティセンターで、第5回「東百道の朗読館」に向けた第2回目の音合わせを行なった。参加したのは、大澤貴子さん(フルート&篠笛奏者)と私(朗読者)と「東百道の朗読館」実行委員会のメンバー5人である。

 まず、宮澤賢治原作「おきなぐさ」の音合わせをした。初めに、一度、通しでやり、聴き役の実行委員の感想や意見を聴きながら、全員で改善案を話し合った。そして、再度「おきなぐさ」を通しで行ない、最終的な改善案、および、大澤さんと私が持ち帰って検討する課題を集約した。上演時間は16分。

 次に、火野葦平原作「皿」の音合わせを通しで行なった。その後、聴き役の実行委員の感想や意見を聴きながら、全員で改善案を話し合った。こちらは、朗読時間が長いので、途中、何ヵ所か30〜40秒の音楽を聴かせる間をとることにし、それを含めた音入れを検討した。その結果の上演時間は40分。

 これでプログラム全体の時間割がほぼ決定した。第1部の前半は最初に私が「おきなぐさ」の作品解説を約14分のトークで行ない、次にその朗読を16分で行なう。第1部の後半は30分のフルート&篠笛演奏(ピアノ伴奏付き)。第2部は、私の簡単なトーク(5分程度)と「皿」の朗読を40分で行なう。

 第1部は前半のトーク&朗読が30分、後半の音楽演奏が30分の計60分。休憩時間は15分。第2部はトーク&朗読で45分。その合計が120分である。その他、主催者(実行委員長)の冒頭挨拶、最後の舞台挨拶などの合計を15分とみても、総合計で135分。終演予定時間は午後3時45分である。

 後は、5月30日(水)に予定しているハーモニープラザ男女共同参画センター・イベントホールにおける会場スタッフとの打合せ&会場下見と、6月27日(水)の本番を残すのみである。近年は、この「東百道の朗読館」が1年前半の〆となっている。後半の〆は、もちろん「東百道・講演と朗読の会」である。



○朗読漫画『花もて語れ』のネームチェック

 昨日(5月18日)の16時00分に、小学館の朗読漫画『花もて語れ』の担当編集者・高島雅さんと千葉市緑区鎌取コミュニティセンターで待ち合わせ、朗読漫画『花もて語れ』のネームチェックを行なった。くわしい内容はまだ書けないが、移籍連載の第8〜9回目に相当する部分のネームチェックであった。

 この部分は、新たな連載誌『週間 BIG COMIC スピリッツ』へ移籍連載した分の、最初の単行本第5巻に収録する予定の最後の部分に相当するということであった。ネームを見ていくと、漫画家の片山ユキヲさんと担当編集者の高島雅さんが、気分的にも内容的にも乗っている雰囲気が伝わってくる。

 日本という漫画大国では、このように文学的なレベルの高い漫画が、漫画週刊誌に連載されるんだ、と改めて感心してしまった。そのくらい、ハイ・クオリティな朗読漫画になっている。こういう朗読漫画が『週間 BIG COMIC スピリッツ』の読者に広く受け入れられることを、心から祈念している。







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