館長の朗読日記3057(戦後80年/西暦2025年4月13日 新規)
○第29回「小さな朗読~感動をつくる朗読をめざして~」を開催した
・第29回「小さな朗読~感動をつくる朗読をめざして~」を以下のように開催した。
・また第29回「小さな朗読~感動をつくる朗読をめざして~」をもって最終とした。
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第29回「小さな朗読~感動をつくる朗読をめざして~」
〔日時〕戦後80年(西暦2025年)3月26日(水)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕船橋市民文化創造館(きららホール)
〔交通〕JR総武本線・船橋駅/京成本線・京成船橋駅より徒歩2分(フェイスビル6階)
〔プログラム〕
1「藪の陰」山本周五郎原作 久保田和子
2「第一夜」(『夢十夜』より)夏目漱石原作 志村 葉子
3「ある書評」(『一日一話 その二』より)眉村卓原作 内田 升子
<休 憩>
4「蔦の門」岡本かの子原作 江本なつみ
4「セロ弾きのゴーシュ」宮澤賢治原作(シリーズ3) 東 百道
〔司会進行〕飯野由貴子
〔主宰〕 東 百道(ひがし・ももじ)
〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会
〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)
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・今回は最後の「小さな朗読館~感動をつくる朗読をめざして~」ということで、私が指導している4つの朗読サークルからそれぞれの朗読的代表格の会員にゲスト出演を依頼した。
1 船橋朗読サークル「はなみずき」の久保田和子さん
2 品川朗読サークル「あやの会」の志村葉子さん
3 千葉朗読サークル「風」の内田升子さん
4 八千代朗読サークル「新・みちの会」の江本なつみさん
・しかし八千代朗読サークル「新・みちの会」の江本なつみさんが、昨年の暮から病にかかってしまった。体調は一進一退という感じだったので、私はもちろんご本人も朗読出演の望みを保持し続けていた。江本なつみさんの朗読のファンは多数いたし、誰よりもこの私が江本なつみさんの朗読を聴きたかった。
・そこで、もしプログラムの岡本かの子原作「蔦の門」の練習がままならぬなら、以前からの持ちネタである宮澤賢治原作「よだかの星」でも良いから、という話しまでしていたのである。江本なつみさんのレパートリーは数多くあったが、宮澤賢治原作「よだかの星」はかつて私と共演したときの作品である。
・その江本なつみさんの「よだかの星」の朗読は絶品であった。しかし、真に残念ながら、それも叶うことがなかった。そして、その最後の第29回「小さな朗読館」を開催した翌日(2025年3月27日)に逝去された。私は、私の責任において断言するが、江本なつみさんの朗読は日本一のレベルであった。
・その江本なつみさんと、朗読を研究し『朗読の理論』『宮澤賢治の視点と心象』を執筆&発行し、朗読漫画『花もて語れ』を「朗読原案・朗読協力」という形で共著した私が、千葉県八千代市という同じ街に住み、約20年の長きにわたって朗読的な交流を深めたということは、正に奇しきご縁という他はない。
・ところで他の三人のゲスト出演者の朗読も、それぞれ最後の「小さな朗読館」を飾るにふさわしい力演で真に素晴らしかった。私も今回が最後の「小さな朗読館」という想いをこめて、また、江本なつみさんの欠演を少しでも埋めるために、精一杯の朗読をしたのだが、果たしてそれが客席に届いたであろうか。
・今回の観客数の総計は100人を少し超えた。チケットの総発行数は107枚。無料招待券は4枚、有料チケットは103枚である。有料チケットのうち、前売チケットが67枚、電話よる予約チケット(本番の受付で代金と引換えた分)が22枚、本番当日に会場で直接に販売したチケットが14枚であった。
・この「小さな朗読館」における収入は、チケット販売代金の10万3千円のみである。直接の支出は、会場費その他の10万五千円強である。したがって、今回の「小さな朗読館」に限ってみれば、ほぼ収支トントンというところであった。これまでの全体的な収支は、累積してきた黒字がまだ少しは残っている。
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