館長の朗読日記2733/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2733  (戦後77年05月22日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 昨日(5月21日)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ6の第12回、レッスン台本・森鴎外原作「高瀬舟」の第6回、この「高瀬舟」の仕上げの通し読みをおこなう最後のレッスンである。

 仕上げの通し読みは、台本「高瀬舟」を5つのパートに分け、それぞれを5人2組の会員に読み継ぎ形式で朗読してもらった。その2組の朗読終了後、休憩を挟んで、私から講評をした。最後に、今秋10月に開催する朗読発表会の朗読分担を私から発表した。

 全体的な講評として、朗読で最重要なことを改めて説明した。すなわち、朗読の場合には複数の表現主体(複数の登場人物と原作者)が登場するが、それがセリフであれ地の文であれ、それらをすべて朗読者自身の「自分事」と設定して表現すること、である。

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 そういう朗読における最重要なことを基点に、レッスン歴に長短があり、朗読レベルにも高低があり、それぞれ別々の個性をもっている一人一人の会員の朗読について、現段階でもっとも必要かつ重要と思われる朗読的なポイントを、講評として指摘していく。

 通常のレッスンにおける指導も基本的に同じではあるが、一つの台本を終了する際におこなう講評は特にそれぞれの会員とのいわば真剣勝負となる。それは知的には面白いが、それをすべての会員に対してやり終えると、文字通りドッと疲れが出てきてしまう。

 このサークルは、今秋10月の朗読発表会で、三浦哲郎原作『ユタとふしぎな仲間たち』を読み継ぎ形式の朗読で上演する。いよいよ次回から、それに向けたレッスンに入る。この台本は、朗読的に非常に面白いし、観客にも十分楽しんでもらえる内容である。

 

 

 

| | コメント (0)

最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第213版

最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第213版

                  (戦後77年05月21日 更新)

 


【カレンダー】

 


●戦後77年(西暦2022年)

 


5月24日(火)品川朗読サークル「あやの会」朗読発表会『忍ぶ川』
 /品川朗読サークル「あやの会」

6月26日(日)朗読サロン「紫苑」 NEW!
 /品川朗読サークル「あやの会」有志主催

7月27日(水)第21回「小さな朗読館~感動をつくる朗読をめざして~」
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

 


【くわしいご案内】

 


●戦後77年(西暦2022年)

 


品川朗読サークル「あやの会」朗読発表会『忍ぶ川』

〔日時〕戦後77年(西暦2022年)5月24日(火)
    開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕小山台会館大ホール

〔交通〕東急目黒線/武蔵小山駅下車 西口より徒歩3分

〔演目〕三浦哲郎原作『忍ぶ川』

〔プログラム〕

【第1部】『忍ぶ川』第1部
     <休 憩>
【第2部】『忍ぶ川』第2部

〔出演〕

 向田敏子、三輪谷香奈子、松田俊恵、川崎玲子、仲亀庸子、白澤節子、片桐瑞枝、山本淑子、末次眞三郎、赤塚弘子、山本扶美子、志村葉子(朗読順/品川朗読サークル「あやの会」の会員)

〔朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」

〔後援〕品川区

〔参加〕入場無料(全席自由)

〔注意〕武漢コロナウイルス感染予防にご協力をお願いいたします
    ・ご来場前のご自宅での検温
    ・マスクのご着用
    ・会場において名簿のご記入

〔申込先〕03-5471ー6467(山本)
    ※入場制限がございますので会員まで事前予約をお願いいたします

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047-487-3721 (東)

 


朗読サロン「紫苑」 NEW!

〔日時〕戦後77年(西暦2022年)6月26日(日)
    開場13時15分 開演13時30分

〔会場〕荏原第一地域センター内・第一区民集会所

〔交通〕東急目黒線・武蔵小山駅西口より徒歩3分
    武蔵小山シティータワー2階

〔プログラム〕

【掛取り】永井荷風原作     川崎 玲子
【お富の貞操】芥川龍之介原作  柴崎美都子
        <休憩>
【鬼火】吉屋信子原作      片桐 瑞枝
【福の神】星新一風原作     志村 葉子
【琥珀】浅田次郎原作      山本扶美子

〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」有志

〔連絡先〕03-3786ー0006(山本)

〔参加〕入場無料

 


第21回「小さな朗読~感動をつくる朗読をめざして~」

〔日時〕戦後77年(西暦2022年)07月27日(水)
    開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市民文化創造館(きららホール)

〔交通〕JR総武本線・船橋駅/京成本線・京成船橋駅より徒歩2分(フェイスビル6階)

〔プログラム〕

1「涙いっぱいのシャンパン」秋山ちえ子原作  石井せい子
2「待ちわびて」内海隆一郎原作        御代川裕子
3「旅情の海」林芙美子原作          赤塚 弘子  
          <休 憩>
4「鍋セット」角田光代原作          内田 升子
5「酒 蟲」芥川龍之介シリーズ2        東  百道

〔司会進行〕飯野由貴子

〔主宰〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが満席になりしだい消防法のために締め切りとなります。
    また武漢コロナウイルスの感染防止のためのお願い事項もありますので、
    出来るだけ事前にお電話でご連絡・お申し込みください。
     047-487-3721(東/ひがし)

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2732/船橋「はなみずき」の朗読発表会

館長の朗読日記2732 (戦後77年/西暦2022年05月20日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読発表会(1)

 昨日(5月19日)の15時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回から、いよいよ第3期・朗読ステップ5に突入する。今回は、その1本目のレッスン台本・岡本かの子原作「家霊」の第1回である。

 今回は、先月の4月27日に開催した朗読発表会『地獄変』の直後のレッスンであるから、レッスンに入る前にこの朗読発表会に対する会員の知人友人の感想や意見を披露してもらった。全体的にとても好評だったようで、嬉しい限りであった。

 レッスンの冒頭に、朗読ステップ5の意義と目的を説明した。朗読ステップ5は、朗読者の立場で朗読に取り組む段階である。そこで改めて朗読者とは何かを説明した。朗読者はまず①文学作品に表現された文字言語を認識しなければならない。

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読発表会(2)

 認識とは、その作品世界をイメージし、こめられた心情を理解することである。朗読者はつぎに②その文字言語を自分の話声言語で再表現しなければならない。自分の話声言語で再表現するとは、自分のイメージを自分の心情で語ることである。

 朗読者はさらに③自分で語った話声言語を、聴き手の立場で認識しなければならない。朗読者は①②③を同時並行的に実演じなければならない。その目的は、作品世界について聴き手に朗読者と同じイメージと心情を共有してもらうためである。

 朗読ステップ5は、そのような朗読者の立場で朗読に取り組む段階なのである。そういうことを、改めて説明した。岡本かの子原作「家霊」は朗読的なポイントが盛り沢山に詰まっている作品であるから、朗読ステップ5に最適な台本だと思う。

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2731/品川「あやの会」の朗読発表会用リハーサル

館長の朗読日記2731  (戦後77年05月18日 新規)

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読発表会用リハーサル(1)

 昨日(5月17日)の10時40分~16時30分に、品川朗読サークル「あやの会」の朗読発表会用リハーサルをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ4の第20回、今月5月24日(火)に開催する朗読発表会『忍ぶ川』に向けたリハーサルである。

 今回は、ピアノ演奏でバック音楽を担当する家人といっしょに出かけたのだが、都営浅草線の信号機事故で会場に着くのが大幅に遅れてしまった。10時に着くはずが10時40分になってしまった。私のせいではないが、会員の皆さんには謝るしかなかった。

 午前中に全体のリハーサルを通しでおこなうつもりだった。しかし、舞台進行の検討課題が多く、結局、第1部(前半)しかできなかった。午後も舞台進行の検討の他に、バック音楽と朗読の合わせを入念におこなったので、第2部(後半)しかできなかった。

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読発表会用リハーサル(2)

 会員の朗読には、第1部(前半)と第2部(後半)とも、各会員の今のレベルに応じてかなり仕上げてきていたので、私のコメントは最小限にとどめた。全体的な傾向は、一連の文章や一つ文の表現は良くても、一つ一つの言葉の表現が不十分という点である。

 一つ一つの言葉にも、それぞれの言葉に朗読者の心情とイメージを籠めて言語表現すべきである。そうすることにより、その朗読の声出しが朗読者の心の籠った力強いものになる。この場合の「力強い」声というのは必ずしも「大きい」声という意味ではない。

 この不十分性は、たとえば、長いセリフ表現はかなり良くなった会員が、短いセリフ表現になるとなかなか満足できないレベルにとどまってしまう、という点に現われてくる。これは地の文の場合も同じである。短いセリフや地の文ほど朗読表現はむずかしい。

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2730/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2730  (戦後77年05月15日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(5月14日)の13時00分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は第4期・朗読ステップ1の第13回、今回から今秋9月に開催する八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読発表会『ユタとふしぎな仲間たち』のレッスンに入る。

 今回は、その第1回のレッスンである。このサークルは、武漢コロナウイルスの感染予防のため、会員を2組に分けてレッスンしているから、これから始まる読み継ぎ形式の上演のためのレッスンをする場合、その組み分けは読み継ぎ朗読を考慮してよくよく工夫しなければならない。

 さらに、サークルの自主練習会をレッスンのない隔週土曜日におこなうというが、その会場はさらに少人数しか入らないので、その場合の組み分けはより複雑になるようである。この『ユタとふしぎな仲間たち』は面白い作品だから、会員の皆さんも楽しんで取り組んで欲しいと思う。

 

 

○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 今回のレッスンのなかで、私が今の日本では超一流の朗読者と判定しているある古参会員が、先日の船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読発表会『地獄変』を聴いた感想を「新・みちの会」の会員に語ってくれた。曰く、全員で良い朗読作品を創ろうという強い意志と熱意を感じた。
 
 読み手が次々に交代する読み継ぎ形式の朗読の場合、読み継いでいく一人一人の朗読者がそれぞれそういう強い意志と熱意を籠めて朗読していくと、それを聴く方もその強い意志と熱意に影響されて自然にその朗読に聴き入ってしまう。私たちのサークルもそういう朗読をしたい、と。

 この発言には多少のお世辞や思惑が混じっているとは思うけれど、大筋は正鵠を射ていると思う。超一流の朗読ができる人間は、やはり、鋭く温かく高いレベルの耳をもっているな、と心底から感心した。このサークルにも『ユタとふしぎな仲間たち』に同じように取り組んで欲しい。

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2729/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2729   (戦後77年05月13日 新規)

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(5月12日)の13時30分から、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ5の第5回、岡本かの子原作「家霊」の第5回のレッスンである。次回は、早くも、このレッスン台本「家霊」を仕上げるための通し読みをおこなう。

 今回は、レッスンの中で、台本を読むのではなく物語ることを特に推奨した。また、語り口についても、私の指導する「語りかける語り口」と「自然な語り口」の内容と両者のちがいを説明した。さらに「語りかける語り口」が出来れば日本ではすでに一流の朗読者であると説明した。

 それに加えて「自然な語り口」で朗読できるレベルになれば、今の日本では間違いなく超一流の朗読者と評価できる。実際、これまで私が朗読指導した会員の中で、この「自然な語り口」で朗読できるレベルになった人間はホンの数人しかいない。その数人の朗読は、本当に素晴しい。

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 ただし、たとえ「自然な語り口」で朗読できるレベルになっても、すべての文学作品について素晴しい朗読が出来るかといえば、なかなかそうはいかない。この「自然な語り口」が出来るということと、その文学作品の深い解読ができるということは、必ずしも一致しないからである。

 その文学作品の深い解読が出来なければ、その作品世界に表現された心情やイメージを的確に認識できない。当然、その朗読においても、的確で深い「心情&イメージ表現」が出来ないことになる。したがって、文学作品によっては演出者または助言者が必要になるケースが出てくる。

 次回にこのレッスン台本の仕上げの通し読みをするが、それはサークル会員が全員参加の読み継ぎ形式でおこなう。その読み継ぎのための朗読分担分けを、レッスンの最後に急きょおこなった。やはり朗読の分担が決まらないと、次のレッスンまで気持が落ち着かないというのである。

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2728/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2728  (戦後77年05月08日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 昨日(5月07日)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ6の第11回、レッスン台本・森鴎外原作「高瀬舟」の第5回である。私にとっては、五月の連休明けの初めてのレッスンであった。

 このサークルは、最近は複数の会員の事情が重なって、レッスンの欠席者が多かった。そういう事情も連休中に解消されたと見えて、今回は久しぶりにフル・メンバーに近いレッスンとなった(ただし、それでも欠席者は1人いたが)が、やはり活気が違う。

 このサークルにも、文学作品における文と文のつながり(積み重ね)を意識して読み込み、朗読表現することの大切さを説明した。私としてはこれまで何度も説明したつもりであったが、会員の皆さんの反応を見ていると、改めて説明して良かったと思った。

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 森鴎外原作「高瀬舟」は、朗読的なポイントが実に豊富な作品である。逆にいえば、それだけ朗読的にむずかしい作品なのである。レッスン歴の短い会員はそういう会員なりに、レッスン歴の長い会員にはそういう会員なりに、私のコメントすべき点は多い。

 この作品のレッスンは次の第6回で終了するが、たったの6回でそれらのすべてをコメントすることはできない。否、その倍のレッスンをしてもむずかしいと思う。とりあえずのところで終わらせるしかない。つぎの第4期からは、第1期の作品に立ち返る。

 このサークルは、今秋10月の朗読発表会で三浦哲郎原作『ユタとふしぎな仲間たち』を読み継ぎ形式で上演する。この作品は「高瀬舟」とまた別な意味でむずかしい。思い切って物語らなければならないからである。うまくいけば、読む朗読を克服できる。

 

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2727/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2727   (戦後77年04月29日 新規)

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(4月28日)の13時30分から、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ5の第4回、岡本かの子原作「家霊」の第4回のレッスンである。冒頭、昨日の船橋「はなみずき」の朗読発表会『地獄変』の話題で盛り上がった。

 それから、このサークルが来年2月に開催する朗読発表会に話題が移った。その流れで、このサークルが一昨年(西暦2020年)の2月17日(月)に上演した朗読発表会「ツバキ文具店」を聴いて感動して入会してきた会員が、そのときの私の挨拶の内容と印象を語ってくれた。

 その挨拶で私は、小川糸原作「ツバキ文具店」は、ある代書屋の話しだが、この代書屋は依頼主の心情と相手に伝えたい内容を依頼主の立場になって文章化する。朗読も、作品の原作者の心情とイメージを原作者の立場になって話声言語化することが大切である、という話しをした。

 

○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 朗読発表会「ツバキ文具店」を聴いて、その朗読表現に感動したばかりでなく、私のそういう挨拶に感動したというこの会員は、とても優れた耳と感受性をもっている。これは決して身びいきな評価ではないと確信している。朗読で大切なのはこういう優れた耳と感受性なのである。

 このサークルにも、文学作品に書かれている一連の文章(例えば一段落の文章)を構成している一つ一つの文は、単に並列に並べて書かれているのではなく、互いに関連づけられ、各文のイメージが積みかねられたものとして表現されている、ということを具体的な例文で説明した。

 したがって、その文章を自分の話声言語(音声言語)で朗読表現する場合も、各文の話声言語(音声言語)をただ並べて表現するのではなく、互いの関連づけやイメージの積み重ねを聴き手に説得するような朗読でなければならない、ということを説明した。理解してもらえたかな?

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2726/船橋「はなみずき」の朗読発表会

館長の朗読日記2726 (戦後77年/西暦2022年04月28日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読発表会(1)

 昨日(4月27日)の13時30分開演で、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読発表会『地獄変』を開催した。今回は、朗読レッスンとしては、第3期・朗読ステップ4の第20回、朗読発表会『地獄変』の第9回のレッスンということになる。

 午前中に直前のリハーサルをおこなった。主に、上演の進行状態のチェックと確認をおこなったのだが、武漢コロナウイルスの感染予防で昨年(2021年)と一昨年(2020年)の朗読発表会を中止したことによるブランクをいろいろと感じた。

 サークル会員の皆さんもそうだが、何よりも私自身のこの「はなみずき」というサークルに対する進行管理上の指導&指揮に関する勘が鈍っていることを痛感した。本番はどうなるかと心配したが、幸い、結果的には案ずるより産むが易しとなった。

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読発表会(2)

 本番の舞台進行は、全体的に順調に推移した。肝心な朗読の方は、会員の皆さんの朗読レベルがそれぞれかなり向上したことを実感できる出来栄えであった。今回は芥川龍之介原作の『地獄変』をノーカットで前後に分け、休憩を挟んで読み継いだ。

 朗読時間は前後で120分。バック音楽は前後それぞれの最初と最後に入れた。前後とも途中ではバック音楽を入れず、会員の皆さんの朗読だけで聴かせた。観客に最後まで舞台に集中してもらえるか心配だったが、かなりの観客が集中してくれた。

 終演後の会場ロビーで、他のサークルの会員や元会員の何人かと話しを交わした。こういう、いわば関係者の感想は、概ね好評だった。もっとも嬉しかったのは、一般の観客と思われる方から「来て良かったです!」と声をかけられたことであった。

 

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2725/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2725  (戦後77年04月24日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(4月23日)の13時00分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は第4期・朗読ステップ1の第12回、レッスン台本・小山内薫原作「梨の実」の第6回である。今回は「梨の実」の仕上げの通し読みをやった。

 この仕上げの通し読みは、サークル内の一種のミニ朗読会であるが、今回も会員を2組に分け、その組ごとに仕上げの通し読みをおこなった。それぞれの組で、その仕上げの通し読みが終わった後、休憩を挟んで私から一人一人の朗読に対して講評をおこなった。

 講評の冒頭で、作品の文と文をただ並べて朗読するのではなく、文同士の関連づけ(文から文の表現的な積み重ね)を意識して物語るように朗読することが大切である、という旨の総評をおこなった。このことは従来もレッスンで繰り返し指導したつもりである。

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 ところが先日、他のサークルのレッスンで、そういう指導、文同士の関連づけ(文から文の表現的な積み重ね)を意識して物語るように朗読するという指導、は今まで無かったという反応があった。これは私の指導の問題なのか、会員の耳のレベルの問題なのか。

 こういう問題は一般論として説明するだけでは足りない。実際の作品の実際の文章について、具体的に説明していかなければなかなか理解してもらえない。そこで、今回から、順次、各サークルのレッスンでこの問題を改めて取り上げて説明しようと考えている。

 このサークルは次回から9月に開催する朗読発表会『ユタとふしぎな仲間たち』に向けたレッスンに入る。その朗読発表会は読み継ぎ形式で上演するので、今回その読み継ぎの朗読分担を発表した。この作品は、物語るように朗読すると非常に面白い作品である。

 

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2724/品川「あやの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2724  (戦後77年04月20日 新規)

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(4月19日)の9時50分~16時30分に、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ4の第19回、今年5月に開催する朗読発表会『忍ぶ川』に向けた第7回のレッスンであり、また、特別の立ち稽古でもある。

 この『忍ぶ川』は、「あやの会」が2011年5月24日(火)に五反田文化センター・音楽ホールで上演したものの再演である。当時は12人の会員で読み継いだが、その内の6人が今回も出演する。今回も12人の会員で読み継ぐから、半数が再演者ということになる。

 この半数の再演者の朗読レベルは、当然、初演時の11年前に比べて見違えるようにアップしている。その再演者にリードされて、他の半数の初演者のレベルもかなりアップしている。したがって今回の再演の全体的な朗読レベルは、初演時に比べて相当にアップしている。

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 しかし、朗読というものは上を目指せば切りがない。朗読レベルがアップすれば、朗読表現が仕上がってくれば、その現段階を踏まえ、私の朗読指導や演出的なダメ出しもさらにその上を目指すことになる。今回は加えて日本語の指示語(あの、この、その)の解説をした。

 会員の皆さんの朗読レベルがアップするということは、単に朗読表現がレベルアップするだけではない。他人の朗読表現を聴く耳のレベルも、文学作品を解読・共感するレベルも、私の朗読指導やコメントを理解・活用するレベルも、すべてがアップするということである。

 今回は、文学作品における一連の文章の流れを、ただ文を並列に並べたものと認識するのではなく、文と文がつながれたもの、積み重ねられたものとして認識することの重要性を、さらに、その一連の文章をそういうものとして朗読表現することの重要性を改めて強調した。

 

 

 

| | コメント (0)

最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第212版

最新のイベント情報(朗読会などのご案内) 第212版

                  (戦後77年04月19日 更新)

 


【カレンダー】

 


●戦後77年(西暦2022年)

 


4月27日(水)船橋朗読サークル「はなみずき」朗読発表会『地獄変』
 /船橋朗読サークル「はなみずき」主催

5月24日(火)品川朗読サークル「あやの会」朗読発表会『忍ぶ川』 NEW!!
 /品川朗読サークル「あやの会」

7月27日(水)第21回「小さな朗読館~感動をつくる朗読をめざして~」 NEW!!
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

 


【くわしいご案内】

 


●戦後77年(西暦2022年)

 


船橋朗読サークル「はなみずき」朗読発表会『地獄変』

〔日時〕戦後77年(西暦2022年)4月27日(火)
    開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市民文化創造館(きららホール)/フェイスビル6階

〔交通〕JR総武本線・船橋駅/京成本線・京成船橋駅より徒歩3分

〔演目〕芥川龍之介原作『地獄変』

〔プログラム〕

【第1部】『地獄変』第1部
     <休 憩>
【第2部】『地獄変』第2部

〔出演〕

 前川忠、直井三枝子、田中幸子、蟹江平三、鳥海治代、御代川裕子、谷千和子、昌谷久子、中山慶子、小林いさを、村木ひろみ、亀田和子、久保田和子(朗読順/船橋朗読サークル「はなみずき」の会員)

〔朗読指導・構成・演出〕 東 百道

〔主催〕船橋朗読サークル「はなみずき」

〔連絡先〕047-439ー9230(代表/亀田和子)

〔参加〕入場無料

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にどうぞ
    047-487-3721 (東)

 


品川朗読サークル「あやの会」朗読発表会『忍ぶ川』NEW!!

〔日時〕戦後77年(西暦2022年)5月24日(火)
    開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕小山台会館大ホール

〔交通〕東急目黒線/武蔵小山駅下車 西口より徒歩3分

〔演目〕三浦哲郎原作『忍ぶ川』

〔プログラム〕

【第1部】『忍ぶ川』第1部
     <休 憩>
【第2部】『忍ぶ川』第2部

〔出演〕

 向田敏子、三輪谷香奈子、松田俊恵、川崎玲子、仲亀庸子、白澤節子、片桐瑞枝、山本淑子、末次眞三郎、赤塚弘子、山本扶美子、志村葉子(朗読順/品川朗読サークル「あやの会」の会員)

〔朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」

〔後援〕品川区

〔参加〕入場無料(全席自由)

〔注意〕武漢コロナウイルス感染予防にご協力をお願いいたします
    ・ご来場前のご自宅での検温
    ・マスクのご着用
    ・会場において名簿のご記入

〔申込先〕03-5471ー6467(山本)
    ※入場制限がございますので会員まで事前予約をお願いいたします

【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にもどうぞ
    047-487-3721 (東)

 


第21回「小さな朗読~感動をつくる朗読をめざして~」 NEW!!

〔日時〕戦後77年(西暦2022年)07月27日(水)
    開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市民文化創造館(きららホール)

〔交通〕JR総武本線・船橋駅/京成本線・京成船橋駅より徒歩2分(フェイスビル6階)

〔プログラム〕

1「涙いっぱいのシャンパン」秋山ちえ子原作  石井せい子
2「待ちわびて」内海隆一郎原作        御代川裕子
3「旅情の海」林芙美子原作          赤塚 弘子  
           <休 憩>
4「鍋セット」角田光代原作          内田 升子
5「酒 蟲」芥川龍之介シリーズ2        東  百道

〔司会進行〕飯野由貴子

〔主宰〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕入場料1000円(会場受付/全席自由)

〔申込〕当日券もありますが満席になりしだい消防法のために締め切りとなります。
    また武漢コロナウイルスの感染防止のためのお願い事項もありますので、
    出来るだけ事前にお電話でご連絡・お申し込みください。
     047-487-3721(東/ひがし)

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2723/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2723  (戦後77年04月17日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 昨日(4月16日)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ6の第10回、今回はレッスン台本・森鴎外原作「高瀬舟」の第4回、今回もこのレッスン台本の本格的指導をおこなった。

 レッスンの冒頭で、日本語における指示語の一部について、つい最近に私が思いついたことを説明した。同時に、朗読における指示語の認識と表現の重要性を解説した。指示語の朗読表現の基準は、日本人が現実に行っている言語表現の仕方である。

 今回のレッスン台本「高瀬舟」の場合も、私が指示語について説明した内容を基に読み込んでいくと、いろいろの面白い事実に気づくことができる。改めて原作者としての森鴎外のすごさが分かってくる。そういう点で文学作品の解読は実に面白い。

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 前々回のレッスンで、助詞を下げない朗読表現を特訓した会員は、前回につづいて今回も、助詞を下げずに朗読することができていた。声出しは、最初はかなり気負っていたので苦しそうだった。この声出しは、少し指導したらかなり自然になった。

 この会員は長らく助詞を下げる表現から抜け出せずにいたが、前々回の特訓を機に「語りかける語り口」の壁を一つ超えることができたようである。こういうことならもっと早く特訓すべきだったとも思うが、早すぎても効果がないような気もする。

 今回は、語り口は上手なのだが心情やイメージの込め方が表面的だった会員が、この「高瀬舟」の「喜助」と「弟」の深刻なやり取りの場面を、なかなか良い心情を込めて朗読していた。普通の場面でも、このように心情を込められると良いのだが。

 

 

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2722/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2722   (戦後77年04月15日 新規)

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(4月14日)の13時30分から、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ5の第3回、岡本かの子原作「家霊」の第3回のレッスンである。冒頭に、今後は朗読ステップの内容をより重視する方針を説明した。

 さらに、日本語の指示語における「あ」系と「こ」系と「そ」系の存在とその意義について、私の最新の見解を解説した。さらに、その私の見解と、文学作品の読み込み方と朗読表現との関連についても解説した。これはあくまで朗読研究者としての見解・説明である。

 それから会員それぞれの「家霊」の朗読についてレッスンしていったが、極力朗読ステップ5にふさわしいレッスンになるように努力した。朗読ステップ5は朗読者の立場から朗読に取り組む段階であり、まず台本の文字言語を眼で読みながら心にイメージを造形する。

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 同時に、朗読者の心に造形したイメージを、聴き手の心にも造形してもらうべく、朗読者の話声言語(音声言語)で聴き手に語りかけ、説得し、訴える。そして台本から朗読者が認識したイメージと感動を、朗読者の朗読表現を介して聴き手と共有するように努力する。

 そのために一流の朗読者に求められることは、自分が台本から受けとったイメージと感動を自分自身のイメージと感動に転化し、そのイメージと感動を自分自身の話声言語(音声言語)で自分事(わがこと)として聴き手に語りかけ、説得し、訴える表現力なのである。

 レッスン後に、来年の朗読発表会について全員で意見交換をした。結果は以下の通りである。来年2月に千葉市の市民会館・小ホールで、深沢七郎原作「楢山節考」を読み継ぎ形式で上演すること。武漢コロナウイルスの感染予防に努めつつマスク無しで朗読すること。

 

 

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2721/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2721  (戦後77年04月10日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(4月09日)の13時00分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は第4期・朗読ステップ1の第11回、レッスン台本・小山内薫原作「梨の実」の第5回である。今回も会員を2組に分け、その組ごとに朗読指導をおこなった。

 私は、近年の自分の朗読指導について反省している点がある。それを一口にいえば、せっかく朗読ステップ1~6という体系的指導を標榜しながら、各ステップにおけるレッスンがその各ステップの内容を明確に盛り込むことに力点を置かなくなっていた嫌いがあった点である。

 八千代朗読サークル「新・みちの会」は、私が指導するもっとも古いサークルである。すなわち、私の体系的指導のもっとも先端をいっているサークルでもある。すでに昨年10月から第4期の朗読ステップ1に入っている。今回は、そのステップ1の内容に特に力点を置いた。

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 今年から、私は『朗読の理論』の続編『朗読の上達法』の執筆を本格的に再開する。前著『朗読の理論』にも朗読の上達を論じてはいるが、その内容はどちらかといえば本質的・理論的なものであった。今度の『朗読の上達法』は、実践的・具体的な内容を論じるつもりである。

 この「新・みちの会」に限らず、今年の私の朗読レッスンは、その『朗読の上達法』の内容を意識して、各朗読ステップにおける実践的・具体的な内容に力点を置こうと考えている。特に、この「新・みちの会」は今年朗読ステップ1に入っているから非常にタイミングが良い。

 朗読ステップ1は「読者の立場から表現主体の《視点》と《心情》で作品世界をイメージする段階」である。そこで今回は、小山内薫原作「梨の実」という実際の作品を教材にして、視点の転換、視線の方向・距離・視界、擬音語、指示語について実践的・具体的な指導をした。

 

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2720/船橋「はなみずき」のリハーサル

館長の朗読日記2720 (戦後77年/西暦2022年04月08日 新規)

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」のリハーサル(1)

 一昨日(4月07日)の10時00分から18時00分まで、船橋朗読サークル「はなみずき」の今春4月に開催する朗読発表会『地獄変』に向けたリハーサルをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ4の第19回、朗読発表会『地獄変』の第8回のレッスンである。

 通常のレッスンでは、レッスンごとに前半と後半に分け、それぞれの会員の分担部分を朗読し、一人の朗読が終わるごとに私が指導する。リハーサルでは、本番と同じように前半と後半ごとに全員が読み継ぎで朗読し、前半全体と後半全体の朗読について私が指導をした。

 まず本番と同じように陰マイクを入れながら前半を全員で読み継ぎ、昼食後後に私から短い指導をした。昼食後に後半を同じように全員で読み継ぎ、休憩後に私からの短い指導をした。その後は、再度、前半と後半を本番仕立てで(途中休憩を挟んで)通しで読み継いだ。

 


○船橋朗読サークル「はなみずき」の立ち稽古(2)

 バック音楽については、前半と後半のそれぞれの最初と最後に入れることは問題なく良いと判断した。問題は、前半と後半それぞれの途中に入れるか否かで、これは悩ましい。バック音楽無しの朗読だけでもそれほど悪くないが、入れた方がより良くなるような気もする。

 本番当日の全体の舞台裏での細かいコンダクトを誰がどう執るかも課題である。当初、私は客席でバック音楽を入れる予定だったから、舞台裏のコンダクトは執れない。ただ今回は会員の平均的朗読レベルは高まったから、バック音楽は最小限で良いような気もしている。

 舞台裏で最小限のバック音楽を入れる私と、舞台挨拶と出演者紹介をするサークル代表と、陰マイクを担当する副代表2人の計4人で、何とか助け合って全体の舞台進行のコンダクトをとることが、最良の策であるように思われてきた。4人寄れば文殊の知恵なのである。

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2719/

館長の朗読日記2719  (戦後77年04月06日 新規)

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(4月05日)の9時50分から、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第3期・朗読ステップ4の第18回、今年5月に開催する朗読発表会『忍ぶ川』に向けた第6回のレッスンである。

 第6回のレッスンということは、通常のレッスンは今回が最後で、本番の朗読発表会まで後は立ち稽古とリハーサルを残すだけなのである。会員の皆さんは、各自それなりの仕上がりを見せていた。その点は安心していられる。

 これは前回も記したことだが、どの朗読レベルの会員の朗読であっても、その会員が一所懸命の努力で仕上げてきた朗読表現は、いろいろなイメージや心情を喚起するだけではなく、いろいろな新しい発見をもたらしてくれる。

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 レッスン歴の短い会員の話しでは、自主練習会で先輩会員たちが遠慮のない意見や感想をドシドシ言ってくれるという。時にはムカッとすることもあるが、真剣かつ親切で言ってくれていることが分かるので聴かざるを得ない。

 そして、結果的に、そういう先輩会員たちの意見や感想が、自分たちの朗読表現のアップに非常に役立っているということであった。どうやら、先輩会員たちの意見や感想は、私の指導よりもよほど厳格かつ詳細なようである。
 
 後輩会員の話しはそうだったが、恐らく先輩会員たちも逆にそれなりに反撃されていると思う。後輩会員が先輩会員の意見や感想をただ黙って聴いているはずがない。逆に、自分の意見や感想も遠慮なく返しているはずである。

 


〇品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(3)

 今回はこのサークルの昼食会に私を招待してくれた。先日「えびす大学」で朗読を上演したのだが、そのときいただいた出演料の使い道を検討した結果、サークルの昼食会でパッと使ってしまおう、という結論になったという。

 その際に、私は「えびす大学」で上演する朗読の特別レッスンをした。その謝礼に私をその昼食会に招待してくれた。冒頭で「私が指導するサークルの朗読出演料で昼食をご馳走されることになるとは感無量です」と挨拶した。

 武漢コロナウイルスの感染予防のためであろうか、全員が一緒のテーブルに座れず、テーブル3つに4人づつ座ることになった。隣のテーブルの声は聞こえるが、やはり各テーブル内の会話が中心となる。この点は残念だった。

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2718/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記2718  (戦後77年04月05日 新規)

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 一昨昨日(4月02日)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをおこなった。今回は第3期・朗読ステップ6の第9回、今回はレッスン台本・森鴎外原作「高瀬舟」の第3回、今回もこの台本の本格的指導をおこなった。

 今回は、家庭の事情で休会した1人以外の会員9人がレッスンに参加した。ようやく、このサークルにも活気がもどってきた。今回意外だったのは、長く助詞の下がった朗読表現をしていた会員が、助詞を下げない朗読ができたことであった。

 実は前回のレッスンで、この会員にレッスン中に助詞を下げない朗読表現を特訓したのである。何回か同じところを、助詞を下げずに朗読できるまで繰り返してもらったのである。その効果が、今回のレッスンで直ちに出るとは思わなかった。

 


○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 単に助詞が下がらないだけではなく、声出しも格段に良くなった。朗読者の心情やイメージの籠った深み、あるいは、重みのある声で朗読するようになっていたのである。この朗読表現が本当に身についたかどうかは、次回で判明すると思う。

 他の会員の1人も、今回、急に声出しが良くなった。この会員は、まだレッスン歴が1年半ほどである。まったくの初心者から始めたから、朗読らしい声出しになるには3年くらいはかかると思っていた。それが今回、かなり良い声になった。

 朗読の上達は必ずしも直線的ではない。あるとき、急に飛躍することがある。会員数が10数人になると、毎回必ず、何人かはこの朗読的飛躍を遂げる会員が出てくる。それが、周囲の会員にとても良い刺激にもなり、参考にもなるのである。

 

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2717/

館長の朗読日記2717   (戦後77年04月04日 新規)

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 先月末の3月31日(木)の13時30分から、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンをおこなった。本来ならば3月24日(木)におこなうべきレッスンを、会場の都合で1週間ずらしたのである。今回は、岡本かの子原作「家霊」の第2回のレッスンである。

 このサークルはレッスンに参加する会員数が6人である。本来は7人いるのだが、武漢コロナウイルスの感染を恐れて長期に休会している。孤立した農村に住んでいると、万一でも家族が武漢コロナウイルスに感染すると大変なことになる。それを恐れているのである。

 私のレッスンは会員数によらず、だいたい2時間半ほどはかけている。当初は、会員数が少ない方が1人当たりのレッスン時間が多いから早く上達するだろう、と誤解した会員もいた。今でもレッスン歴の短い会員の中には、そう誤解している会員がいるかも知れない。

 


○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 人間は、自分のことはなかなか客観的に自覚できないものである。とりわけ、自分の朗読表現を客観的に自覚することはむずかしい。この傾向は、レッスン歴の短い会員に特に強い。したがって、一人の会員に個人的な指導の時間を長くかけても、限界があるのである。

 それよりも、他の会員の朗読を聴き、それに対する私の指導なりコメントを聴いた方がよほど効果がある。その場合、他の会員の数が多ければ多いほど、それに応じたいろいろな種類(個性、レベル、読み癖など)の朗読を聴いて自分の朗読の参考にすることができる。

 そういう意味で、この千葉朗読サークル「わかば」も、もっともっと会員数を増やす方が良いのである。このサークルも、武漢コロナウイルスの感染が始まる直前の2020年2月頃までは会員数が2桁に達していたが、感染拡大後に徐々に会員数が減少したのである。

 

 

 

| | コメント (0)

館長の朗読日記2716/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記2716  (戦後77年04月03日 新規)

 


○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 先月の3月26日(土)の13時00分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンをおこなった。今回は第4期・朗読ステップ1の第10回、レッスン台本・小山内薫原作「梨の実」の第4回である。今回も会員の朗読表現に対する本格的な指導をおこなった。

 前回も記したことだが、この「梨の実」は短いので3つのパートに分け、各パートを3人の会員が順々に朗読する。このサークルは、武漢コロナ感染防止の観点から、会員16人を2組に分けて別々にレッスンする。つまり、この「梨の実」を各組2回、計4回も朗読している。

 ただし会員の皆さんは、他の組のレッスンには参加しないから、毎回のレッスンで2回しか朗読を聴くことが出来ない。しかし、私は、毎回のレッスン日に4回も会員の皆さんの朗読を聴くことが出来る。それでもこの「梨の実」に飽きることがない。毎回、新たな発見がある。

 

 

○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 その発見の内容は様々である。作品世界の新たな発見。作品世界を表現している言語表現に関する新たな発見。それを朗読で再表現する方法の新たな発見。会員の皆さんの個々の朗読を聴いて思いつく朗読指導上の新たな発見。それらの発見が他ならぬこの私を啓発してくれる。

 もちろん、それらの発見は、発見したその都度、会員の皆さんにコメントとして伝えている。その私のコメントをただ聞き流してしまうか、注意深く心にとめたりノートするかはその会員の自由である。さらに、そのコメントを自分自身の作品解読や朗読表現に生かすか否かも。

 私には私なりにイメージしている朗読の一般的な上達プロセスがある。もちろん、個々の会員によっていろいろと個性があり、過去の実績があるから、その一般的な上達プロセスから外れている場合もある。その場合の会員をどう指導し、どう朗読を上達させるかが勝負である。

 

 

 

| | コメント (0)

«館長の朗読日記2715/第20回「小さな朗読館」を開催した