05館長の朗読日記(戦後69年/西暦2014年)

館長の朗読日記1577/朗読でご縁のできた方々へこの1年の感謝

館長の朗読日記1577  (戦後69年12月31日 新規)



○朗読でご縁のできた方々へこの1年の感謝(1)

 先ず、5地域6朗読サークルの会員の皆さんに感謝の意を表する。私の朗読指導を受け入れ、共に「感動をつくる朗読」をめざして修練を積んでくださっていることに、心から感謝したい。指導することは、即、指導されることである。これは、私の確信であるとともに、少なくとも私に関しては事実なのだ。来年も共に頑張ろう。

 次に、私が主宰する2つの有料イベント、すなわち「東百道・講演と朗読の会」と「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」にご来場いただいた観客の皆さんに、また、2つのイベントを直接&間接に支援して下さっている方々に、さらには、後者のイベントのゲスト出演者の方々にも、心から感謝の意を表したいと思う。

 次に、私が朗読指導している朗読サークルの朗読発表会や朗読会にご来場いただいた皆さん、また、私が朗読協力&朗読原案の側面で参画した朗読漫画『花もて語れ』、および、拙著『朗読の理論』『宮澤賢治の視点と心象』と「講演と朗読の会」のBD&DVDの購読者(購視聴者)の皆さんにも、心からの感謝の意を表する。



○朗読でご縁のできた方々へこの1年の感謝(2)

 そして、朗読を通じて交流していただいている各地(山梨県、千葉県、大阪府、高知県、東京都、神奈川県など)の朗読家の各位、および朗読関係の方々に、心からの感謝の意を表する。また、朗読漫画『花もて語れ』を創作した漫画家、担当編集者、資料調査&現地調査を担当したフリーライターの方々にも感謝の意を表する。

 さらに、拙著『朗読の理論』と拙著『宮澤賢治の視点と心象』の発行&発売、および、私の「講演と朗読の会」をライブで録音&録画したBD&DVDの制作と発行&発売を担当してくださった方々に、心からの感謝の意を表する。最後に、このブログを訪問してくださった全国の訪問者の皆さんに、心からの感謝の意を表する。

 ともあれ、この1年間、これらの方々のお蔭で、私はかなりの朗読活動を展開することができた。それら総ての方々に、心からの感謝の意を表する。もちろん、今年の私の朗読活動には不十分なところが沢山あった。それらは、次の新しい年に期する他ない。来年は何か思がけない新たな展開が待っているような気がしてならない。

  それでは、皆さん、どうぞ良いお年をお迎えください。


 



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館長の朗読日記1576/年の瀬にいろいろとやっている

館長の朗読日記1576  (戦後69年12月30日 新規)



○年の瀬にいろいろとやっている(1)

 一昨日(12月28日)の夕方に親族に急用が発生し、泊まりがけで駈けつけた。結局、それから昨日の夕方まで家を空けることになった。その間、朗読に関することは総て中断した。昨日の夕食は自宅でとれたので、寝るまでの間、朗読関係の仕事を少しすることができた。一昨日来のやりかけた仕事にケリをつけたのである。

 疲れてもいたし、こういうときに、複雑で深刻な仕事はできない。朗読関係のやりかけ仕事にケリをつけるくらいがちょうど良い。たとえば、朗読発表会用に印刷した台本のページ合わせや穴空け、再来年初めの「小さな朗読館」で朗読する予定の『三屋清左衛門残日録』シリーズ「川の音」の最終カットというような仕事である。

 年の瀬にやるつもりの仕事はまだある。たとえば、千葉朗読サークル「わかば」が2月に開催する朗読発表会『ひとごろし』のタイムテーブルを作成することである。その場合には、ついでに7月に開催する習志野朗読サークル「茜」の朗読発表会『流れる星は生きている』のタイムテーブルも合わせて作成しておくことにする。



○年の瀬にいろいろとやっている(2)

 私が「小さな朗読館」で朗読するための台本も作成しなければならない。来年2月の第2回「小さな朗読館」で朗読する『三屋清左衛門残日録』シリーズ第2話「零落」の台本はすでに作成し、練習も始めている。しかし、第3回用の「白い顔」、第4回用の「梅雨ぐもり」、第5回用の「川の音」の印刷&製本はまだである。

 「白い顔」と「梅雨ぐもり」はすでにカットは終えているし「川の音」のカットは昨日で終えたから、この際の3本の台本を一挙に印刷&製本しておこうと考えている。また、朗読レッスン台本についても、この際、第3期の朗読ステップ2のためのものの版下を作成しておこうと考えている。来年7月から「茜」で使うのだから。

 来年からこのブログ「感動をつくる・日本朗読館」への投稿方法を少し見直す案も構想しなければ。内容を大きく変えるわけではないが、投稿する頻度を少し減らそうかと考えている。今までのように毎日投稿するのでは時間がかかり過ぎる。レッスンのある日にだけ、当日のことは当日に投稿するよう変えようかと考えている。






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館長の朗読日記1575/ついに年賀状を総て投函した

館長の朗読日記1575  (戦後69年12月27日 新規)



○ついに年賀状を総て投函した(1)

 昨日(12月26日)の午前中に、朗読がご縁で知り合った方宛(朗読サークルを退会した元会員を含む)の年賀状を書き終えた。それに、すでに書き終えていた私が指導する朗読サークルの会員宛の年賀状、および、朗読以外の知人友人親戚宛の年賀状を加えた、総ての年賀状の宛先(氏名と住所)と直筆部分を再チェックした。

 午後にそれらを総て最寄りの郵便局へ持って行き、窓口の職員に手渡した。最寄りの郵便局は自宅から歩いて3分ほどのところにある。この特定郵便局は、局長やパートを含めて4〜5人しかいない。とても親切で丁寧で感じが良く、来客との間に良い意味でのアットホームな雰囲気がある。その職員の1人に手渡してホッとした。

 これで、今年の年賀状狂想曲はついに終演となった。その後に、心も晴れ晴れと、正月飾りを買いに出かけた。最寄りのホームセンターで買うので、子どもの頃のように俄づくりの小屋で買ったような、歳末の風情はない。まあ、惰性で買っているようなものである。それを29日〜30日に自宅のしかるべき箇所に飾り付ける。



○ついに年賀状を総て投函した(2)

 その他に、年賀状狂想曲の間は手がつかなかった諸々なことをやり出した。まず、来年6月に開催する朗読サークルの朗読発表会のための台本を作成する。ただし、その朗読発表会は、すでに他の朗読サークルが上演したものを再演するものである。台本の版下はすでにできているので、それをただプリント・アウトすれば済む。

 先ず、自分用にプリントアウトしたものを再読し、サークル会員1人1人が朗読分担する箇所を決めていく。この分担決めは慎重を要する。台本の全体的な流れと各場面ごとの内容を勘案しながら、どの会員の朗読表現が最もふさわしいかを判断していく。私の朗読指導と舞台演出は、すでにその段階から始まっているのである。

 この朗読分担の構想をだいたい仕上げてから、サークル会員に配布する台本をプリント・アウトしていく。今回は古い方のプリンターで印刷することにしている。インクがまだ中途半端に残っているからである。当面は、黒色単独の印刷は古い方のプリンターで、カラー印刷は新しい方のプリンターでと、2台を使い分けていく。



○ついに年賀状を総て投函した(3)

 その他にも、朗読関係では、来年1月28日(水)に開催する第2回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」の準備がある。これは、私自身が朗読する藤沢周平原作「零落」(『三屋清左衛門残日録』シリーズの第2話)の練習と、本番当日に配布する解説資料の作成、の2点が主である。いずれも、そう簡単ではない。

 また『三屋清左衛門残日録』シリーズの第3話以降の台本も徐々につくっていかなければならない。来年から「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」を年3回のペースで開催していく。したがって、来年だけで第2話〜第4話の台本が必要となる。また、再来年の最初の回の分は、年末は「講演と朗読の会」で余裕がない。

 そこで、事前にその分(第5話)の台本もつくっておく必要がある。再来年のことなので、鬼なら笑うどころか大笑いしてひっくり返るかもしれない。しかし、時間に余裕のあるときにやっておかないと、ギリギリになると二進も三進もいかないことになる。来年は、何か予想もつかない新たな展開が発生する予感もするのである。







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館長の朗読日記1574/年賀状を書いている最中である(つづき)

館長の朗読日記1574  (戦後69年12月25日 新規)



○年賀状を書いている最中である(3/つづき)

 その後、私のパソコンOSに適応するプリンターを購入したが、直ぐには印刷できなかった。どうやら、私のデスクトップ型のパソコン(マック)は、CDーROMの読み取り部分が変調をきたしていたらしい。何度も試みたのだが、頑としてCDーROMを受け入れない。結局、新しいプリンターのソフトが取り込めなかった。

 それではノートブック型のパソコン(ウインドウズ)に読み込ませようと試みたのだが、これはもっとひどかった。このパソコンは更に古いOSなので、バージョンアップしないと適応できないというのである。インターネットを介してバージョンアップを試みたのだが、そのサービスはすでに終了していてそれができない。

 まったくパソコンOS業界という奴は、こういうやり方で消費者に製品の買換えを強要している。昔からそうだと大いに憤慨した。見かねて長男が、プリンター会社のホームページから直接ダウンロードする方法がある筈だと、それをやってくれた。それはうまくいって、昨日、ようやく新しいプリンターで印刷することができた。



○年賀状を書いている最中である(4/つづき)

 私の年賀状は宛先が大きく3つに分類できる。1つは、私が指導する朗読サークルの会員宛である。2つは、朗読がご縁で知り合った方宛(朗読サークルを退会した元会員を含む)である。3つは、朗読以外の知人友人親戚宛である。1と3はすでに書き上げてある。これから新しいプリンターで印刷するのは、2の年賀状である。

 昨日(12月24日)の夜に、その一部を書き上げた。今日(12月25日)は残りをすべて書き上げ、今日中に1〜3の年賀状をすべて最寄りの郵便局に投函するつもりである。まったく、毎年のことながら、年賀状を巡って大騒ぎである。しかも、アッという間に来年の今頃が来て、年賀状を巡って大騒ぎすることであろう。

 ところで、古い方のプリンターだが、こちらもしばらく使うことにした。カラー・インクはほとんど残っていないが、黒いインクがまだまるまる1本残っている。そこで、朗読台本の印刷用として、使えるだけ使ってみよう、ということになった。こちらは、もっぱら、ノートブック型のパソコン(ウインドウズ)から印刷する。






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館長の朗読日記1573/「佐藤久成 ヴァイオリン コンサート」を聴きに行った

館長の朗読日記1573  (戦後69年12月24日 新規)



○「佐藤久成 ヴァイオリン コンサート」を聴きに行った(1)

 昨日(12月23日)、14時00分に開演した「佐藤久成 ヴァイオリン コンサート」を聴きに行った。会場はJR中央線/荻窪駅から徒歩7分のところにある「かん芸館」である。会場名の「かん」は「行」という字の中央部分に「干」を入れた漢字であるが、文字コードにないためパソコンのワープロでは打ち出せない。

 この文字は「喜び楽しむ」「和らぐ」「ゆっくりと落ち着く」「満足する」という意味だそうだが、今回のコンサートで、私はまさに佐藤久成のヴァイオリンと秋場敬浩のピアノの「芸」を心ゆくまで「喜び楽しむ」「和らぐ」「ゆっくりと落ち着く」「満足する」ことができた。観客は50人。真に潤沢な時間と空間であった。

 曲目は、シューマン「ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調」(作品121)がメインだったが、その前後に10曲ほどの小品の演奏があった。アイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」やフォーレ「夢のあとに」、マリー「金婚式」、マスネ「タイスの瞑想曲」、サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」などである。皆、良かった。



○「佐藤久成 ヴァイオリン コンサート」を聴きに行った(2)

 今回は、久しぶりに家族全員で聴きに行った。今回は、チケット代と昼食代を親爺顔して私が奢ったのだが、チケットは1枚3千円と格安だったので、まあ、家族へのちょっとしたクリスマス・プレゼント程度の負担で済んだ。会場も洒落た感じで、演奏も素晴らしく、観客も50人であるから、まさにサロン風の音楽会である。

 狭いロビーでコーヒー・サービスもあったが、会場スタッフはいかにも素人のボランティアという風情であった。こういうサロン風音楽会を市民が気軽に楽しむことができる今の日本の文化状況は、必ずしも悪くはないとシミジミ思った。朗読をやっているものの性というか、朗読会だったらということをついイメージしてしまう。

 今年から始めた「小さな朗読館」は、チケット代を1千円に抑えたために、観客を100人くらいは集める必要がある。しかし、チケット代を2千円に倍増すれば、観客数50人の文字通り「小さな」朗読会ができる。その場合には、喫茶タイム(コーヒーとケーキ)なども設けて、和気藹々のサロン風朗読会にすることができる。



○「佐藤久成 ヴァイオリン コンサート」を聴きに行った(3)

 私は音楽については全くの門外漢であるから、今回の佐藤久成と秋場敬浩の演奏についてもっともらしいことは何も言えない。クラシック音楽にくわしい長男やピアノをやっている家人は、素晴らしい演奏だったと言っていた。直ぐ後ろに坐っていた男性客2人は「個性的な演奏だなあ!」と感嘆したような声で評していたという。

 ちなみに、私たちは早めに会場に着いたので、開場前の行列も前から3番目に並ぶことができた。もともと観客数は50人と少ないので、どこの席でもよく聴こえるのだが、折角のチャンスだからと私たち一家4人は最前列の中央左側の座席に坐った。直ぐ目の前で、名人と言って良い2人の目一杯の楽器演奏を堪能したのである。

 来年(2015年)2月22日(日)には、東京文化会館小ホールで「佐藤久成ヴァイオリンコンサート」(杉谷昭子ピアノ)が開催される。それも聴きに行こうということになった。このチケット代はS席5千円、A席4千円である。これは、私が奢ることにはならないと思う。長男は佐藤久成のCDにサインをもらっていた。





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館長の朗読日記1572/太宰治の年表をつくっている

館長の朗読日記1572  (戦後69年12月23日 新規)



○太宰治の年表をつくっている(1)

 年末始の約1ヶ月間は、朗読レッスンを休止しているので、少し長い冬休みという感じになる。その間に、普段はなかなかできない仕事をできるだけやるようにしている。ここ数日は来年12月の第8回「東百道・講演と朗読の会」に向け、太宰治の「純創作期」〜「対米戦期」の太宰30歳〜36歳の時期の年表をつくっている。

 太宰治当人についてのこの時期の年表はすでに大体できていたので、昨日(12月22日)は同時期の社会的な出来事(歴史的な出来事)についての年表をつくってみた。もちろん、太宰治を取巻くこの当時の社会的な雰囲気が分かれば良いのだから、その内容は大まかなものである。ここで当時の歴史研究をするわけではない。

 その内容を大まかに記すと、太宰治が30歳の9月に第2次世界大戦が始まっている。太宰31歳の9月に日独伊3国軍事同盟が成立している。そして太宰32歳の12月に日本が米国領の真珠湾を攻撃し、いわゆる太平洋戦争が始まっている。太宰治が30歳〜32歳の「純創作期」は、第2次世界大戦の前半期に当たっている。



○太宰治の年表をつくっている(2)

 それでは、太宰治が33歳〜36歳の「対米戦期」はどうであろうか。太宰33歳の1〜2月には、日本軍が英国の東洋最大の軍事拠点であったシンガポールを攻略している。6〜7月には日本海軍がミッドウェー海戦で大敗している。7月には日本軍が米国のアジアで唯一最大の軍事拠点であったフィリピン全土を攻略している。

 太宰34歳の5月には、アッツ島で最初の玉砕がなされ、学徒動員体制が組まれている。太宰35歳の8月には連合軍のパリ解放がなされ、10月にはレイテ作戦により、神風特攻隊が初出撃している。11月にはサイパン島から出撃した米軍のB29が日本本土への空襲を開始している。太宰36歳の2〜4月に米軍の沖縄上陸。

 8月に米国が日本の広島&長崎に原爆を投下し、一般市民を大虐殺している。そして、8月15日に日本はポツダム宣言を受諾し、太平洋戦争および第2次世界大戦が終結している。太宰治が33歳〜36歳の「対米戦期」は、第2次世界大戦の後半期に当たっている。こういう状況の中で、太宰治の文学は創作されているのだ。






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館長の朗読日記1571/年賀状を書いている最中である

館長の朗読日記1571  (戦後69年12月22日 新規)



○年賀状を書いている最中である(1)

 私の年賀状は宛先が大きく3つに分類できる。1つは、私が指導する朗読サークルの会員宛である。2つは、朗読がご縁で知り合った方宛(朗読サークルを退会した元会員を含む)である。3つは、朗読以外の知人友人親戚宛である。年賀状に共通して印刷ないしは版画刷りする版下も、数年前から3者3様の内容にしている。

 ただし、これは私の感覚なのだが、総てを印刷ないしは版画刷りしたもので済ませるのはあまりに儀礼的に過ぎ、相手に対して失礼なように思われる。そこで、たとえ短文でも、直筆の書き込みをすることにしている。宛先の住所と氏名も直筆で書く。字が下手で乱雑なのは今さらどうしようもないが、必ず直筆の字を添えている。

 私が指導する朗読サークルの会員宛の年賀状は、全員に向けた朗読指導に関して書きたいことが沢山ある。そこでプリンターの細かい字でギッチリと印刷することになる。個別の会員宛に直筆で書く文章は1〜2行に収める。朗読がご縁で知り合った方宛の年賀状には「昨年の主な朗読活動」と「今年の主な朗読目標」を印刷する。



○年賀状を書いている最中である(2)

 先ず、私が指導する朗読サークルの会員宛の年賀状を印刷し、直筆で書くべき部分も総て書き終えた。次に朗読がご縁で知り合った方宛の年賀状を印刷しようとしたところ、プリンターのインクの残りが少なくなったという警告表示が出てきた。6色インクのうち4色にそういう警告が表示され、残り2色もあまり残量がなかった。

 プリンターは、携帯電話と同じで、機械よりもインクの購入費にお金がかかる。古くなった機械に6色分のインクを新たに注ぎこむよりも、この際、いっそ新しい機械に買い替える方が良いと考えた。機械を選んでいる内に、私の古いパソコンのOSに適応できる機種が限定されている事実が分かった。危ういタイミングであった。

 もう少しタイミングが遅れたら、私のパソコンに適応する機種がなくなってしまい、プリンターを替えるためにパソコンまで買い替えなければならないところだった。もう一つ分かった事実は、最近のプリンターは油性のインク(ただし黒色だけ)が使えることである。従来の水性インクは、水がかかると滲んで読めなくなった。



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館長の朗読日記1570/来年12月の第8回「東百道・講演と朗読の会」に向けて

館長の朗読日記1570  (戦後69年12月20日 新規)



○来年12月の第8回「東百道・講演と朗読の会」に向けて(1)

 世間一般からみたら、まさに鬼が笑う話しであろうが、私は来年12月の第8回「東百道・講演と朗読の会」に向けて準備を進めている。会場である千代田区立内幸町ホールは1年前から予約ができる。先日(12月09日)開催した第7回「東百道・講演と朗読の会」の当日に、早くも来年12月08日(火)の借用予約をした。

 次回の講演は「太宰治の文学とその航跡」シリーズの第2回目「純創作期」である。これは太宰治が30歳〜32歳の3ヶ年間をとり上げたものである。その次の第3回目「対米戦期」は太宰治が33歳〜36歳のほぼ4ヶ年間をとり上げる。実は、この「純創作期」と「対米戦期」はひと続きの航跡として考えることもできる。

 あるいは、ひと続きの航跡と考えないとそれぞれの航跡が理解できない、という関係があるかも知れない。その他もろもろの理由で、当面は「純創作期」と「対米戦期」の講演内容を同時併行的に検討&構想していこうと考えている。まず、この両時期の太宰治の年表を私なりに作成するところから始めている。楽しい作業である。



○来年12月の第8回「東百道・講演と朗読の会」に向けて(2)

 さて、私にとっての「太宰治の文学とその航跡」シリーズの第2回目「純創作期」における最大の難問は、太宰治が31歳の5月に発表した「走れメロス」という作品をどうとらえるか、という点にある。実は、つい先日までは、この「走れメロス」を無視して講演しようかと考えていた。それくらい私にとっての難問であった。

 なぜ太宰治ともあろう作家が、この「走れメロス」のように国語の教科書に採用されるような作品を書いたのだろうか。私には、この修身の教材にさえなりかねない作品は、太宰治にまったく不似合いだとしか思えなかった。この「走れメロス」さえなかったら、太宰治はスッキリと太い1本の筋が通った立派な作家なのに、と。

 しかし、昨夜から急に、この「走れメロス」について、従来の私には全く無かった新しい見方が念頭に浮かび上がってきた。この発見は、嬉しかった。この新しい見方によれば、「走れメロス」も太宰治が辿ったスッキリと太い1本の筋に合致することになる。今後しばらくは、その新しい見方をさらに深めていこうと考えている。







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館長の朗読日記1569/第2回「小さな朗読館」のリハーサル

館長の朗読日記1569  (戦後69年12月18日 新規)



○第2回「小さな朗読館」のリハーサル(1)

 昨日(12月17日)の9時30分〜16時30分に、第2回「小さな朗読館」のリハーサルをやった。場所は、習志野市大久保公民館の集会室(3階)である。参加者は、ゲスト出演者の山本扶美子さん、小林正子さん、石井春子さん、吉田光子さん、司会進行役の飯野由貴子さん、それに私の計6人であった。

 このリハーサルはレッスンではない。出演者が自分で選んだ文学作品を皆の前で披露&チェックし、バック音楽の必要の有無や全体の進行の段取りを確認する。第2回からは、ゲスト出演者が朗読する前に、司会進行役の飯野さんが短いインタビューをすることになっているので、その予行練習(まあ、感じを掴む程度)もする。

 レッスンではないから、細かいダメ出しなどは一切しないつもりだったが、いざとなるとやはりダメ出しをしてしまった、指導者の性である。ゲスト出演者同士や司会進行役からも、ダメ出しや意見がかなり出た。特に、バック音楽の有無やアクセントに関しては、ゲスト出演者同士や司会進行役からのダメ出しが主であった。



○第2回「小さな朗読館」のリハーサル(2)

 午前中に、まず、プログラム1〜4を順々にやってもらい、それぞれに私からのダメ出しや、他のゲスト出演者や司会進行役の意見を聴いた。ゲスト出演者はさすがに皆さんかなり読み込んできたとみえ、仕上げた感じの朗読をしていた。私は半分は指導者の立場で、半分は観客の立場で聴き、特にバック音楽の有無を考えていた。

  昼食休憩を挟んで、午後には再び同じ順番で朗読をしてもらった。午後には、ゲスト出演者が朗読する前に、司会進行役に実際にインタビューをしてもらった。ゲスト出演者は皆さん堂々と応答していた。インタビューの応答の方が朗読より上手いのでは、と思われたほどだった。朗読の方も、午前中よりもかなり良くなっていた。

 午後の朗読には、それぞれに試みのバック音楽をつけてみた。まず太宰治「貨幣」につけてみたのだが、この作品にはバック音楽は合わないようだった。次に高村光太郎「『知恵子抄』より」につけてみた。構成を少し変え、詩の合間にバック音楽を入れてみたが、合わない。結局、中間部分の詩の冒頭部分につけるだけにした。



○第2回「小さな朗読館」のリハーサル(3)

 藤沢周平「木綿ぶれ」は、物語性の強い内容だから、バック音楽を入れるととても効果的であった。当人の意見も踏まえて、中間部と最後の山場に少し長めのバック音楽を入れることにした。同じ藤沢周平の「明烏」は、朗読する当人が新内「明烏」の録音を持参したので試してみたが、朗読者自身があまり気に入っていなかった。

 朗読者当人が、窓の外から聴こえてくる新内「明烏」を部分的に謡う場面がある。当人は新内を習っているわけではないから、プロの録音を参考にしながら、それらしく謡うしかない。大分、そのことを気にしていた。私は、何も本物の新内を謡う必要はない、新内らしいイメージを表現すれば十分だからと堂々とやるよう勧めた。

 結局、この「明烏」にはバック音楽の類は何もつけないことにした。全体的にみると、かなりバラエティに富んで面白いプログラムになったと思われる。後半は私の「零落」を含めて藤沢周平の作品が3つ続くが、それぞれの作品世界が全く異なるし、第一に朗読者の個性がまるで違っている。実に面白い組合わせになったと思う。



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館長の朗読日記1568/いよいよ今年の年末が始まった

館長の朗読日記1568  (戦後69年12月16日 新規)



○いよいよ今年の年末が始まった(1)

 今日(12月16日)から今年も12月の後半に入った。そろそろ今年の年末が始まった。暦だけでなく、私の気分もそろそろ年末モードに入ってきた。近年の私は、12月の第2火曜日(10日前後)に「東百道・講演と朗読の会」を開催している。それが終わり、その余韻が残るその後の数日間は年末という気分になれない。

 昨日(12月15日)になって、ようやく年賀状の制作にとりかかった。私の年賀状の宛先は大きく3つに分類される。1つは私が指導する朗読サークルの会員である。2つは朗読がご縁で知り合った方々である。3つは朗読以外のご縁で知り合った方々である。昨日は先ず、朗読サークルの会員に宛てた年賀状からとりかかった。

 朗読指導を始めた後の数年間は、まだ朗読サークルが少なかったし、私の朗読活動もまだ本格化する前だったから時間的な余裕もあった。そこで、朗読サークルの会員に宛てた年賀状は総て手書きで作成していた。文面も1人1人に宛てた朗読の通知表と見なし、全文を相手ごとに変えていた。今は文面の8〜9割は印刷している。



○いよいよ今年の年末が始まった(2)

 年賀状の制作を昨日にスタートさせたのは、第7回「東百道・講演と朗読の会」を開催した12月09日から約1週間も経った後である。それまでは「東百道・講演と朗読の会」が残っていて、年賀状にとりかかれなかったのである。遠路から来てくれた方に礼状を出し、手紙や電話やメールで感想を寄せてくれた方と応対したり。

 通常の朗読レッスンも2回あったし、朗読の会「響」の朗読ライブも聴きに行った。朗読レッスンと重なったので聴きに行けなかったが、千葉朗読サークル「風」と千葉朗読サークル「わかば」の有志が「千葉市男女共同参画センターまつり」に出演したので、その結果報告を「風」の会員の1人から電話で聴いたこともあった。

 来年1月の開催する第2回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」のリハーサルを明日(12月17日)に行なうのだが、それに関する連絡を電話やメールで行なった。その他、もろもろのことで手紙や電話やメールの応接がある。なかには、月謝袋にお金がちゃんと入っていたかどうかを確認してくる電話などもある。



○いよいよ今年の年末が始まった(3)

 また、これは完全に第7回「東百道・講演と朗読の会」の余韻のせいなのだが、来年に開催する第8回「東百道・講演と朗読の会」の構想をいろいろと考えたりもした。もちろん、まだまだ大まかなものでしかない。しかし、次回の講演資料の構成なども考え始めている。通常は半年がかりで煮詰めていき、直前まで推敲を重ねる。

 しかし、この1年は、次々回の講演内容も合わせて構想し、講演資料の構成も考えていこうと思っている。なぜなら、次回の第8回「東百道・講演と朗読の会」の当日の会場で、次々回の第8回「東百道・講演と朗読の会」のチラシも配布してみようかと考えているからである。まあ、チラシの文言に必要な範囲でよいのだが。

 こういう先々のことは、第7回「東百道・講演と朗読の会」の余韻が残っているうちでないとなかなかできない。また、年末始という比較的時間に余裕のある時期でないとなかなかできない。そうそう、もろもろのライフワークをこなしていくためのスケジュール表(日程表)なども、一念発起して、この際、見直すことにするか。






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