05館長の朗読日記 103
館長の朗読日記 103 (戦後63年1月29日新規)
○高木敏子先生からのお葉書
三鷹朗読サークル「さつきの会」が、朗読ステップ4修了記念の朗読発表会として、高木敏子原作の『ガラスのうさぎ』をやりたい、という話になった。そこで、過日、原作者の高木敏子先生に、昨年秋に千葉朗読サークル「風」が上演したときと同じ台本による、再上演の許可をお願いする手紙を差し上げた。
昨日、その高木敏子先生から葉書をいただき、再上演を快諾する旨を知らせていただいた。何ともありがたいことである。しかも、それに加えて、もし先生の体調さえ良ければ、その朗読発表会を聴きに三鷹まで来てくださる旨のことが書かれてあった。これはまさに望外のことで、朗読する者にとってこんなに嬉しい、そして、こんなに光栄なことはない。
現在、高木敏子先生は体調を崩されており、病院通いが欠かせない状況だと聞いている。しかし、もし幸いにして朗読発表会当日にご来場いただけるとしたら、これはものすごい朗報である。さっそく、三鷹朗読サークル「さつきの会」の方に電話で知らせておいた。きっと、次回の朗読レッスンではこの話題でもちきりになるであろう。
実は、昨年秋に千葉朗読サークル「風」が開催した朗読発表会『ガラスのうさぎ』については、その直後に、朗読を録音したカセットテープを私の方から高木敏子先生にお送りし、聴いていただいた。その後、今度は高木敏子先生の方からのご要望により、朗読発表会の模様を写した写真も何枚かお送りした。恐らく、それで、それまで私たちの朗読上演にいくらか半信半疑のご様子だった高木敏子先生も、何となく安心されたのではないだろうか。とにかく、体調が良いことが前提だとはいえ、原作者が朗読発表会を聴きに行くというご意向を示してくださったのは、私どもの上演をかなり信頼してくださった証ではないかと思っている。そして、それには、昨年秋の千葉朗読サークル「風」による上演実績が大きく寄与していることは間違いない。今年の三鷹朗読サークル「さつきの会」も、その実績に恥じない、いや、それ以上の実績を上げるためにぜひ頑張って欲しいものである。
さらに、高木敏子先生のご実家の菩提寺である妙寿寺が三鷹市に近い、ということもそのお葉書に記されてあった。この妙寿寺は『ガラスのうさぎ』の中にも、大事な場面の一つとして登場してくる。あわてて地図で確認したら、たしかに三鷹市牟礼のすぐ南に妙寿寺があった。これも、また何かのご縁なのかも知れない。
○2月3日の「小さな朗読館・山桜」に向けての朗読練習
いよいよ今度の日曜日の2月3日に「小さな朗読館・山桜」が開催される。会場は、三鷹市内にあるギャラリー・オークである。出演は、三鷹朗読サークル「さつきの会」の代表である本田悠美子さんと私の二人で、本田さんは佐藤愛子原作『ああ、六十八歳』と藤沢周平原作『山桜』を朗読し、私は宮沢賢治原作『紫紺染について』と藤沢周平原作『荒れ野』を朗読する。
私は、宮沢賢治原作『紫紺染について』については、すでに何度か朗読しているし、つい最近も船橋マスター学院の出向講義の場で朗読しているから、まあ何とかなると思っている。
問題は藤沢周平原作『荒れ野』の方である。これが、予想以上にむずかしい。本番をあと5日後にひかえた今もなお、朗読表現の仕方に四苦八苦している。本番直前のこの時期になって、こんなに切羽詰ったことは、今まで経験がない。もっとも、内容の点からいっても、今までの私のレパートリーとは異質な面が多い作品(台本)ではあるのだが。まあ、今回の切羽詰った苦しい経験を経て、私の朗読表現の幅が少しでも広げることができれば、と願うばかりである。
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