05館長の朗読日記 86
館長の朗読日記 86 (戦後63年1月01日新規)
○新しい年が明けた
新しい年が明けた。
私の戦後暦でいうと、今日から戦後63年に突入する。
皆さん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
○昨年の朗読活動をふり返る
昨年は、私が生業(会社勤務)をリタイアした2年目であった。リタイアした1年目は、リタイアに伴なう諸々の手続きや新たな生活のスタイルを確立する準備であわただしく過ぎてしまった。2年目の昨年は、1年目ほどのあわただしさはなかったが、新たな生活スタイルを確立する詰めの段階、というか、1年目の後フォローの段階というか、まだまだ気ぜわしさが色濃く残る1年だった。その中の朗読活動について、昨年のことをふり返ってみたい。
①朗読指導とレッスン成果の発表について
一昨年の前半に4つの朗読サークルが結成され、現在の5地域9サークル体制ができ上がったのだが、それも昨年で2年目を迎え、一応、それらの基礎固めをすることができた。
また「おさらい会」や「朗読発表会」も順次実施して、一応、それらのスタイルも確立することができた。特に「朗読発表会」については、朗読所要時間が2時間余にもなる長編の台本を朗読サークルの全員が読み継いでいく、という新たなスタイルを成功裡に確立することができた。これは、日本の朗読文化にとって画期的な出来事ではないか、と私は思っている。
さらに、1人1作品を朗読発表するために「小さな朗読館・やちよ」を3回開催した。ただし、これを私自身が今後も主宰し続けるとすると、私の負担が大きくなり過ぎることもよく分かった。そこで、1人1作品を朗読発表する朗読会は、各地域各サークルの自主性にすべて委ねる方向に転換することにした。その先駆的試みとして、今年2月3日(日)に三鷹市で「小さな朗読館・山桜」を開催することになった。昨年後半から、そのための準備を進めている。これらの経験を通じて、1人1作品を朗読発表する朗読会についても、一つの方向性を定めることができたように思う。
②朗読研究とその成果の発表について
ここ数年の間に研究してきた『朗読の理論――感動をつくる朗読をめざして――』の論文が一応書き上がったので、今年2月に木鶏社から出版する予定で昨年後半から準備を進めてきた。現在、最終校正の段階まできている。この本の出版によって、日本の朗読文化は初めて理論的な土台を得ることができる、と私自身は密かに自負している。
○今年の朗読活動を展望する
今年は、私が生業(会社勤務)をリタイアしてから3年目になる。私の新しい生活スタイルも一通りは確立されてきて、ようやく安定期に入りつつある。船の航海でいえば、港から出航したての慌しい船出状態から、徐々に安定した巡航状態に移行しつつある、といったところであろうか。まだ、いく分、調整しなければならないところもあるが、一応の土台づくりの過程、つまり準備過程を終えて、いよいよ能動的な創造過程に入っていく最初の1年にしたいと思っている。その中の朗読活動について、今年のことを展望してみたい。
①朗読指導とレッスン成果の発表について
現在の5地域9サークル体制は、私が朗読指導に割ける時間からいって、ほぼその限界に近い。いわば、手いっぱいの状態にある。現在、習志野市在住の有志の方が、習志野市での朗読サークル結成を計画されている。もし、それが実現すれば、それをもって朗読サークルの結成は最後にしたい。
今年中に、もっとも先行しているサークルが朗読ステップ6に突入する。そこで、ステップ6修了後のことを、今年のうちからいろいろ企画し、準備していかなければならない。朗読ステップ6を修了した後は、第2期の朗読ステップ1~6の段階に入っていくことになる。その際に、第2期の会員を募集しようと考えている。これまでは、原則としては、朗読ステップ2以降は会員の途中加入を認めてこなかったから、どうしても会員数が先細りになってしまう。サークルとしての活力・パワーを考えると、会員数は最低7人以上は欲しい。サークルの永続性、朗読発表活動、感動をつくる朗読の普及、朗読指導者の育成など、いろいろなことを勘案すると、第2期には従来の会員に加えて第2期会員を募集することが一石三鳥以上の妙案だと考えついたわけである。そこで、第2期会員の募集を含めた、第2期に向けた企画・準備が必要になってくるわけである。
レッスン成果の発表の場としての「おさらい会」「朗読発表会」については、ほぼスタイルが固まってきた。今年はそのスタイルにより磨きをかけていくことにしたい。そして将来的には、朗読発表の一つのスタンダードとして、このスタイルを確立したいと考えている。また、1人1作品を朗読発表する朗読会については、その開催の有無を含めて、各地域各サークルの自主性に委ねることにしたい。なかには三鷹地域の「小さな朗読館・山桜」のように、先駆的に始めるケースもあるが、私の助言・支援・出演などは状況に応じてケース・バイ・ケースで対応していきたいと考えている。
②朗読研究とその成果発表について
拙著『朗読の理論――感動をつくる朗読をめざして――』を今年2月に出版する予定だが、その後は、次の『朗読の上達法――感動をつくる朗読表現をめざして――』(仮題)の研究・執筆に取りかかるつもりである。その内容を、このブログの「館長の朗読指導メモ」欄に、先行して掲載していく予定にしている。これについては3月以降に本格的に取り組んでいくつもりであるが、その総てを今年中に完成させることはむずかしい。しかし、内容的な構想はほとんどできているので、先行の『朗読の理論――感動をつくる朗読をめざして――』ほどの時間はかからないと思う。
③私自身の朗読発表について
今年からは、私自身の朗読発表にも力を注いでいきたいと思っている。当面は、宮沢賢治、太宰治、芥川龍之介などの文学を講演という形で解説・論評しながら、その作品のいくつかを朗読という形でステージ上で再表現する、という「講演と朗読の会」をだいたい1年1テーマのペースでシリーズ化していこうと考えている。今年は、その第1弾として「東 百道・講演と朗読の会――宮沢賢治『セロ弾きのゴーシュ』の世界――」を4月に八千代市で、6月に千葉市で開催する計画にしている。
○一年の計は元旦にあり
昔から「一年の計は元旦にあり」という、また、その裏側には「三日坊主」という言葉も張り付いている。まあ、誰でも、一年の冒頭くらい、景気の良い展望を記してみたい気になるから、こういうことが昔から言われているのであろう。私の場合も、なるべく計画通りにやってみたいと思っているが、口ほどにもなく終わってしまうかもしれない。まあ、無理をせず、あまり自らにプレッシャーをかけないように、孜々として励んでいこうと思っている。
最後に、改めて申し上げます。
皆さん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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