05館長の朗読日記 156
館長の朗読日記 156 (戦後63年5月28日 新規)
○三鷹「さつきの会」の朗読発表会向け立ち稽古
昨日は、10時00分~16時30分のほぼ一日間、三鷹「さつきの会」の朗読発表会向け立ち稽古を行なった。
このグループは、定例の朗読レッスンの他に、自主勉強会を何回か行なって6月の朗読発表会に備えている。先日、品川朗読サークル「あやの会」が「おさらい会」を行なった日も、夜に自主勉強会を行なったという。たまたま同じ日だったので、大部分の会員は昼間の「あやの会」の「おさらい会」を聴きに来ていた。どうやら、2年後輩の「あやの会」の「おさらい会」に刺激をうけたらしく、その夜の自主勉強会はいつも以上に気合が入ったということであった。
そのせいか、昨日の立ち稽古はかなり仕上がってきていた。昨年の朗読発表会『この子たちの夏』の同じ立ち稽古のときは、こんな調子で本番は大丈夫か、と心配になったものだが、今回の立ち稽古ではそれほどの心配はしないで済んだ。なかには、まだまだ読み込みが不足している会員もいたが、大部分の会員はかなり努力していることが分かるような朗読表現をしていた。
○三鷹市芸術文化センターのスタッフとの事前打合せ
この日は、立ち稽古の後で、三鷹市芸術文化センターのスタッフとの事前打合せを行なった。
三鷹市芸術文化センターは「星のホール」(座席数250)を利用する場合、会場スタッフが3人も付いてくれる。照明担当、音響担当、舞台周り総括担当の3人である。この点は千葉と比べて格段に条件が良い。ユーザーとの接し方も明るく親切で、この点でも千葉と比べて大変に好もしい。昨年もお互い同じ顔ぶれなので、何となく和気藹々といった感じで、スムーズに事前打合せは終了した。
○「継続は力なり」余話
一般的に「継続は力なり」と言われており、特に朗読はこの格言がよく当てはまる。
しかし、一言に「継続は力なり」といっても、継続にはさまざまな仕方がある。一方では、朗読レッスンの場で熱心に学び、自宅練習の場で自発的に試行錯誤的に励み、他の朗読者の朗読表現を他山の石として参考とし、優れた関連本や資料を勉強するなど、主体的な研鑽を継続する仕方もある。反対に、朗読レッスンの場では講師の話をいい加減な気持ちで聞き流し、自宅練習はロクにせず、他の朗読者の朗読表現を他人事(ひとごと)として無関心に構え、優れた関連本や資料なども勉強しないなど、ただ止めないだけという継続の仕方もある。
朗読は「継続は力なり」の格言がよく当てはまるから、ただ止めないだけという継続の仕方でもある程度の年月が経てばある程度は確かに上達する。しかし、主体的な研鑽を継続した人に比べれば、同じ年月の間に、雲泥の差が生じてしまう。この事実ばかりは、如何ともしがたい。多くの人はその中間的な継続の仕方をしているのが実態であろう。
それに、人それぞれの人間力の違いもある。同じように努力をしても、同じことが早くできる人もいれば、遅くまでかかる人もいる。
そういうわけで、同じ朗読レッスンを継続していても、一人一人の上達ぶりはバラバラになってしまう。
そして、大事なことは、そういう総てのバラバラを包み込んだ上で、なおかつ「継続は力なり」なのである。朗読は受験競争をしているのではない。自分を深め高めながら、聴き手に少しでも感動してもらえる朗読表現をめざす、終点のない芸術の修練なのである。したがって、バラバラとなり、バラバラである、という事実を見据えながらも、その人なりの「継続は力なり」を実現していけば良い、というように考えている。
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