05館長の朗読日記 164
館長の朗読日記 164 (戦後63年6月20日 新規)
○三鷹「さつきの会」の朗読勉強会
一昨日の6月18日(水)には、三鷹朗読サークル「さつきの会」の朗読勉強会『ガラスのうさぎ』が開催された。
今回は、ある事情のために一般公開の朗読「発表」会ではなく、非公開の朗読「勉強」会として『ガラスのうさぎ』(高木敏子原作)を上演した。
したがって、三鷹市の市報にも広告文を投稿しなかったし、公民館などの掲示板にもポスター類を掲出しなかった。当然、新聞などに取材を働きかけることもしなかった。
しかし、このために、逆に、三鷹朗読サークル「さつきの会」の会員たちは燃えて、知人友人たちに積極的に口コミで宣伝し、少しでも多くのひとに来場して自分たちの朗読を聴いていただくよう努力を重ねたのである。
その努力の甲斐あって、今回の来場者は120人ほどになり、会場(座席数250席)はかなり良い雰囲気になった。このくらいの会場の場合、来場者が100人もあれば「まあまあ入ったな」という感じになる。半数近くの120人も入れば「かなり盛会だな」という感じになるのである。
朗読表現の方は、全体としては「まあまあ」というところだったのではないだろうか。ある人は「2時間があっという間に経ってしまった」という感想を語ってくれた。なかには、部分的にかなり手厳しい感想を率直に語ってくれた方もいたが、グループ全員で一つの作品を朗読する場合にはそういう手厳しい批評を受けることもやむを得ないのである。
終演後の講評会&懇親会では、私が改めて講評するまでもなく、会員同士が互いにドンドン講評し合っていた。今回は、文字通りの「講評会」という感じであった。
さらには、話しは早くも来年の朗読発表会のことに発展していった。来年は太宰治生誕100年ということで、太宰治に縁の深い三鷹市では、太宰治に関するいろいろな記念行事が行なわれることが予想される。三鷹市は朗読の盛んな土地柄でもあるので、いろいろなグループが太宰治の作品を取り上げた朗読会を開くことも予想される。そこで、わが三鷹朗読サークル「さつきの会」も、是非、朗読発表会で太宰治の作品を取り上げたい、という意見が強く出された。
○船橋「はなみずき」の朗読発表会
昨日の6月19日(木)には、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンを行なった。
今回は、三浦哲郎原作の『忍ぶ川』の朗読練習を行なった。
当面は、地の文を語りかけるような語り口で朗読表現する練習、さらに具体的にいうと2音目ないしは1音目を高く(上へ)出る語り口で朗読表現する練習を一つの軸としている。同時併行的に、セリフとその前後の地の文の「つなぎ」を意識した朗読表現の練習も行なう。さらには、地の文を「視点の転換」を意識しながら語り口を変えて朗読表現する練習も合わせて行なっていく。
これは、かなりむずかしいのだが、会員たちは一所懸命に取り組んでいる。
このサークルの会員の中でも、一昨日の三鷹の朗読勉強会を聴きに行った方がいる。その一人が、朗読発表会の朗読を聴いていて、私が普段から言っている「視点の転換」がいかに大事か、それが行なわれると聴き手をいかに感動させるか、がよく分かったという感想を語ってくれた。その「視点の転換」の大切さが、朗読ステップ3に入って初めて理解できたこと。そして、今回はその理解を踏まえて朗読発表会を聴いたので、出演者の「視点の転換」を聴き分けることができ、さらにはその大切さも初めて実感できた、ということを語ってくれた。
そういうことが、他人の朗読表現を聴いて、聴き分け、実感できるということ自体が、実は大したものなのである。
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