05館長の朗読日記 190
館長の朗読日記 190 (戦後63年9月03日 新規)
○品川「あやの会」の朗読レッスン
昨日の午前は、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンを行なった。八月は後半の朗読レッスンが休みだから、約1ヶ月ぶりとなる。
朗読レッスンが休止の期間、自宅での一人練習をやるかやらないか、どのように一人練習をやるか、によってその休止期間の上達ぶりが大きく違ってくる。
品川朗読サークル「あやの会」は、今回は三浦哲郎原作『忍ぶ川』の仕上げの通し読みだったのだが、ほとんどの会員が目を見張るような上達振りを見せていた。朗読レッスンの休止明けには、他のサークルでも急激な上達振りを示す人がいるのだが、それはポツリポツリという感じで、決して多くはない。ところが今回は大勢の会員がゴソッと急激に上達していたので、ちょっとびっくりした。
このように急激に上達するのは、特に、後から途中入会した会員とか、これまでなかなか上達しなかった会員の場合によく見られ、すでにある程度上達している会員の場合は上達の上昇カーブが緩やかであることが多い。そこで、いわば後発の会員が急激に上達することは、先発の会員の良い刺激となるのである。刺激を受けた先発の会員は、再び気を引き締め直して練習に励んで、さらに上達していく。それを後発の会員が間近で直に耳で聴いて、また、さらに頑張って追いかける、という良い循環が生じてくるのである。
そういう意味でも、朗読サークルの会員数はある程度の人数がいた方が良い。あまり少人数の朗読サークルは、良く言えば和気藹々、悪く言えば仲良しクラブ的な雰囲気になって、切磋琢磨する真剣さや真面目さが薄れてしまうのである。
品川朗読サークル「あやの会」は、発足当初は会員数が少なく、追加募集をしたりしたのだが、その後、口コミで入会してくる会員があって、いつの間にか私の指導するサークルでは最多の会員数を擁するまでになった。
サークルの会員数には、レッスン会場の広さや借用時間という物理的な制約があって、当然、上限がある。しかし、その上限の範囲内ならば、会員数が多いほど朗読の上達という点では好ましい。この私の持論を、品川朗読サークル「あやの会」は改めて証明してくれつつある。
また、今回は来年に開催する、このサークル初めての朗読発表会の台本を最終的に決定した。特攻隊の悲劇を描いた赤羽礼子・石井宏原作『ホタル帰る』である。
○三鷹「さつきの会」の朗読レッスン
昨日の夜間は、三鷹朗読サークル「さつきの会」の朗読レッスンを行なった。こちらも、ほぼ約1ヶ月ぶりのレッスンであった。こちらは、朗読ステップ5の最初のレッスン台本『小さき者へ』(有島武郎原作)のと夕である。
朗読ステップ5ともなると、新たな上達は胸突き八丁である。1ヶ月ぶりとはいっても、そうそう急激な上達は望めない。それでも、徐々に、上達していっていることは確かであるから、胸突き八丁のキツさに負けずに、粘り強く頑張って欲しいものである。
来年の朗読発表会については、過去2回、先の大戦の悲劇を扱った台本をやったので、今度は一般的な文学作品をやることになる。三鷹市は太宰治ゆかりの地であり、来年は太宰治の生誕100年ということもあって、太宰治の作品を取り上げたいという希望もある。反面、太宰の作品で2時間もの長時間、観客をステージに引きつけるのは至難であるから、別の作家の作品を取り上げたい、と意見もある。いずれも一理あるので、なかなか決まらない。キリがないので、今後は、具体的な作品名を会員に提案してもらい、サークルとしての希望案をいくつかに絞ってもらう。その中から台本化の難易や朗読レベルとの相性、その他のことを勘案し、最終的には私が決定するしかない、と考えている。
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