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05館長の朗読日記 197

館長の朗読日記 197  (戦後63年9月19日 新規)

○船橋「はなみずき」の朗読レッスン
 昨日の午後は、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンを行なった。
 今回は、芥川龍之介原作『トロッコ』の後半部分の朗読練習である。
 芥川龍之介原作『トロッコ』の朗読レッスンのメインテーマは、地の文における視点(と心情)の転換を意識した朗読表現、というものである。しかし、これはかなりむずかしい問題であり、なかなか実際の朗読表現においては実現できない。まして、まだ語りかける語り口ができない段階では、意識はしても実現は無理なのである。
 しかし、ここが大切な点なのだが、実際の表現としては実現できなくとも、意識だけでも視点(と心情)の転換をしながら朗読しなければならない。なぜならば、視点(と心情)の転換を意識することそれ自体が、地の文を語りかける語り口で朗読表現するための重要な必要条件だからである。
 意識が先行して、実現が後になる。こういうことは、現実においてはよく見受けられる。
 先日の朗読発表会『クリスマス・キャロル』に、船橋朗読サークル「はなみずき」のメンバーも何人か観に来てくれていた。色々と率直な感想が出たが、それらについては、総てのサークルを一巡した後で、まとめて記すことにしたい。
 一般的に、私のレッスンを何年か受けた会員は、耳が肥えたせいか、あるいは、自分が朗読する立場で聴くせいか、はたまた、対抗意識をもって聴くせいか、かなり細かく手厳しい。他方、最近入会したばかりの新人は、全体的な朗読レベルの高さに驚くとともに、素直に作品世界に感動したようである。どちらが良いというわけではないが、できれば、肥えた耳で冷静に朗読表現を聴き分け「他山の石」と参考にしながらも、素直な心で作品世界に感動しつつ豊かに深く鑑賞して欲しいものである。

○習志野「茜」の朗読レッスンはスライド
 本来なら、昨日は、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンもあったはずなのだが、会場の都合で10月にスライドすることになった。

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