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05館長の朗読日記 195

館長の朗読日記 195  (戦後63年9月12日 新規)

○千葉「わかば」の朗読レッスン
 昨日の午後は、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。
 今回は、樋口一葉原作『わかれ道』の作品解説を中心とする、私からの話しに終始した。その後に、来年の朗読発表会に使用する比嘉富子原作『白旗の少女』の台本を配布し、朗読の分担を発表した。
 私の朗読分担に関する考え方は、かなりシンプルである。まず、朗読の分量を平等にする。分量は行数でカウントする。字数までカウントすることはしない。朗読の分担は、いろいろな要素を勘案して決めるので、一概には言えない。いろいろの要素とは、朗読表現のレベル、語り口の個性、台本内容と読み手の相性などである。それらの要素をもとに、観客にいち早く舞台に集中してもらい、その集中をなるべく終演まで持続してもらうべく、出演者の前後の組み合わせなどを考えて決めるのである。
 相撲の番付のように、実力の順に並べる、などというように単純な決め方ではない。第一、朗読の実力は、相撲の実力のように単純に勝ち負けで決められるものではない。
 したがって、出演者は、読む順番などにあまり拘泥せず、自分が分担するパートの朗読に専念して欲しいものである。そのパートを朗読する時間帯は、その人は間違いなく唯一の登場人物であり唯一の主役である。その間に、聴き手を感動せしめる朗読をすれば、聴き手は必ず感動してくれるし、評価もしてくれる。何しろ、日本人(成人)ならば、誰しも、朗読の聴き手としては達人クラスなのだから、良い朗読、感動をつくる朗読は、必ずそれと聴き分けてくれる。肩書きや芸歴や知名度などはほとんど通用しない。まして、読む順番などは全く通用しないのである。朗読においては、文字通り、お客様は(朗読評価の)神様だと言える。それを信じて、自分の朗読に誠心誠意集中すべきなのである。

○八千代「花ことば」の朗読レッスン
 昨日の夜間は、八千代朗読サークル「花ことば」の朗読レッスンを行なった。
 今回は、宮沢賢治原作『注文の多い料理店』の全体練習である。前回までで、この作品の朗読的解説はすべて終了している。今回を含めた後3回のレッスンは、この全体練習をじっくり行なっていく。
 今回の朗読レッスンで次のことを改めて痛感した。現在、このグループは朗読ステップ4の段階にあるのだが、この段階くらいまで来ると、一人一人が当面もっとも力を入れて取り組まなければならない課題がはっきりと見えてくる。本人自身もそのことをかなり明確に認識できるようになる。また、ある程度はそれに取りくめるだけの実力がついてくる。それやこれやで、レッスンの歯車がお互いに噛み合っているな、という実感を抱くことができる。まあ、少し大げさな言い方をすれば、ツウといえばカア、というようにレッスンの呼吸が合ってくるのである。
 そういう具合にあと約半年間のレッスンを続けると、このグループにとって2回めの朗読発表会の開催時期になる。朗読するのは菅野静子原作の『戦火と死の島――太平洋戦・サイパン島全滅の記録』である。あと約半年間の朗読レッスンで、一人一人が自分の課題をどれだけ解決し、どれだけレベル・アップした朗読表現ができるようになるか。それが今から楽しみである。

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