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05館長の朗読日記 213

館長の朗読日記 213  (戦後63年10月19日 新規)

○八千代「こちの会」の朗読レッスン
 昨日の午後は、八千代朗読サークル「こちの会」の朗読レッスンを行なった。
 いつも使用している八千代台東南公民館の会場が、ここの公民館祭りのために今日は使えない。そのため、今回の会場は八千代市教育委員会庁舎(京成線大和田駅より徒歩八分)の会議室に変更された。
 いつもは、午前中にやっているアルバイトの仕事先から、遠路、レッスン開始10分前ギリギリにかけつける。しかし、今回は、いつもより会場が遠くなったので、文字通りレッスン開始間際に会場に滑り込むことになった。
 今回のレッスンは、芥川龍之介原作『トロッコ』の後半部分の朗読練習である。後半部分に限定して、一人一人の朗読表現をかなりミッチリとダメ出しした。
 サークルの会員たちの間には、朗読ステップ3に入ると私の指導が急に厳しくなる、という評判が出回っているらしい。皆さんもそう思いますか、とレッスンが終わった後でたずねてみた。そうしたら、会員の一人が間髪を入れず「すごく厳しくなりました」と即答したので、大笑いとなった。
 私としては、厳しくするというより、朗読ステップ3に入ってレッスン内容がいよいよ本格的になってきたので、指導自体にも自然と熱が入ってくるだけなのである。厳しさと熱心さは、どうやら深く関連しているらしい。
 八千代朗読サークル「こちの会」にも個性的な会員が多い。そのためか、なかなか私の指導を素直に受け入れないところがある。まあ、会員に言わせると、素直に私の指導を受け入れないのではなく、私の指導内容を理解し、実行しようと努めているのだが、それがなかなか出来ないだけ、なのだそうだ。
 しかし、果たしてそうだろうか。会員の意識としては確かにそうなのかもしれないが、心の奥の無意識な部分で、私の指導を素直に受け入れることを拒む何ものかがあるに違いない、と私は推察している。
 それは、その会員の個性であるかもあるかもしれないし、何ほどかのプライド意識であるかもあるかもしれない。あるいは、その会員なりの朗読観であるかもしれない。
 しかし、芸事には、そういうものを一旦はかなぐり捨てて、素直な気持ちで指導を受け入れた方が良い段階がある。特に、初期段階においては、そうである。
 朗読ステップ1~3は、ある意味では、会員をして、そういった諸々の意識を投げ捨てて、素直に私の指導を受け入れる気持ちになってもらうための段階であり、時間帯なのかも知れない。
 これを別言すれば、朗読ステップ1~3の期間において、サークルの会員たちは、朗読とはなにか、を理論的にも、実感的にも、本当につかんでいくのかも知れない。
 先行する朗読サークルの会員たちの、私の朗読レッスンに取り組む姿勢の変遷を振り返ってみると、どうもそういうことを思わざるを得ないのである。

○千葉「風」の朗読レッスンは他日にスライド
 通常は、、八千代朗読サークル「こちの会」の朗読レッスンに引き続いて、夜間に千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンを行なっている。しかし、今月は、月末に千葉朗読サークル「風」の朗読発表会がある。そのため、通常とは異なる日程で立ち稽古や舞台リハーサルを行なうことにしている。その影響で、今日の朗読レッスンは休止なのである。
 日が短くなったので、家に帰るころには辺りは暗くなっていた。しかし、夕食には間に合った。土曜日に家族と共に夕食を食べたのは、何だか久しぶりのような気がした。

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