05館長の朗読日記 217
館長の朗読日記 217 (戦後63年10月24日 新規)
○千葉「わかば」の朗読レッスン
昨日の午後は、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。
今回は、来年の2月に予定している朗読発表会向けの台本『白旗の少女』の3回目の朗読練習である。この『白旗の少女』は3部構成であり、毎回1部づつの朗読練習を2回くり返す予定である(2クルー)から、今回は第1クルーの最後となる。
前回は出演メンバーの全員が顔をそろえたが、二人が欠席した。
今回の第3部には、老爺と老婆が登場する。この老爺と老婆のセリフを、いかにも老人の声をつくったような感じで表現していたので、次のように注意した。
老人のフリはしないこと。したがって、老人らしい声をつjくることは当面忘れること。その代わりに、もし自分がこの老人の立場だったら、どのように感じ、どのようにこのセリフを言うかを考え、そのように自分自身の声でセリフ表現すること。
そのように指導したところ、たちどころにこちらがビックリするくらい上手に、そのセリフの心情表現ができるようになった。そこで、その心情表現に加えて、多少老人らしい太くて低い声で朗読するように注文したところ、さっきよりよほど本当の老人らしいセリフ表現になってきた。
朗読ステップ3の段階になると、このようにこちらのダメ出しにある程度は即応できるようになってくる。それにしても、こういう実例によって、着実に表現力が着いてきた、と実感出来るのは嬉しい限りである。
次回から、いよいよ第2クルーに入る。第2クルーからは、バック音楽(BGM)を入れて練習することになる。
○八千代「花ことば」の朗読レッスン
昨日の夜間には、八千代朗読サークル「花ことば」の朗読レッスンを行なった。
今回は、宮沢賢治原作のレッスン台本『注文の多い料理店』の仕上げの通し読みである。
音声言語は、心情の直接表現だけでなく、空間的なあり方(遠近や大小高低あるいは動きや動作など)の直接表現もできる。それは、一種の形象の直接表現と言えるものである。
こういうことを、レッスンの場で明確に説明して指導し始めたのは、確しか、この八千代朗読サークル「花ことば」の前回のレッスンからであった。
前回は、この私の説明を聴いて、背後にいる山猫の親分に後ろを向いて答える山猫の子分のセリフを、実際に後ろを向いて朗読表現した愉快な会員がいた。この会員が今回どのようなセリフ表現をするか楽しみにしていたのだが、結果は、まだまだ実際に後ろを向いてやったときのような表現になっていなかった。
まあ、確かに、前を向いたままの状態で、あたかも後ろの人間に向かってものを言うように朗読表現することはむずかしいが。
しかし、今回の『注文の多い料理店』の通し読みを聴いていて、会員の一人一人がそれぞれ着実に上達していることが実感できた。それに従って、私からの注文も徐々に厳しく高くなっていく。そして、会員の皆さんがそれにどこまで応えてくれるのかが、楽しみになってくるのである。
今回は、来年の朗読発表会の台本・菅野静子原作『戦火と死の島――太平洋戦・サイパン島全滅の記録』を配布し、読み継ぐ分担を発表した。次回から、いよいよ来年3月に開催する朗読発表会に向けた朗読練習に入っていく。
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