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05館長の朗読日記 233

館長の朗読日記 233  (戦後63年11月27日 新規)

○新習志野公民館寿学級への出向朗読レッスン
 昨日の午後は、新習志野公民館が主催する寿学級に出向して、朗読レッスンを行なった。
 今年の7月に習志野市で開催した「感動をつくる・習志野朗読教室」の最終日に、新習志野公民館の担当者が見学に来て、その場でこの寿学級への出向レッスンを依頼してきたものである。
 寿学級というのは、文字通りお年寄りのための定期的な学習会である。必ずしも朗読をやりたくて集まった人たちではない。もちろん、ほとんどは朗読の全くの初心者であろう。そういう人たちを相手に2時間1回きりの朗読レッスンをやるのはむずかしい。
 いろいろ考えたが、寿学級の人数が20人弱ということなので、今回はとにかく全員に実際に朗読を実演してもらい、自分で朗読することの楽しさを味わってもらうことに、主眼を置くことにした。
 レッスン台本は斎藤隆介の「花咲き山」とした。公民館の担当者が見学した「感動をつくる・習志野朗読教室」では、たまたま、その「花咲き山」を教材にしていたのだが、その担当者の話しでは、寿学級でも以前に斎藤隆介の「花咲き山」を劇仕立てで実演したことがある、という。短いレッスン時間を有効に使うには、少しでも馴染みのある作品の方が良いということで、これをレッスン台本にすることとしたのである。
 今回の朗読レッスンの標題を「斎藤隆介『花咲き山』を朗読してみましょう」ということにした。
 レッスンでは、まず自己紹介がわりに、朗読には大きく分けて二種類のタイプ(音訳的なタイプの朗読と感動をつくるタイプの朗読)があることを説明し、ついで「自分で朗読することを楽しむための基本的なポイント」を、ごく簡単に説明した。
 次に、「花咲き山」を5つのパートに分け、受講者も5人1組のグループに分けてもらい、各組の5人に5つのパートを一つづつ割り当てて、一人一人の朗読する分担を決めてもらった。受講者は全部で19人いたので、4組のグループができた。最後の組は、一人足りずに4人となってしまったが、「花咲き山」ははじめの4つのパートで内容が一区切りつくので、そのままとした。
 そして、先ずミニレッスンとして、一人づつ順に自分の分担したパートを朗読してもらい、一人づつ私からコメントしていった。コメントといっても、ダメ出しではなく、作品内容(作品世界)の読み取り方、イメージの仕方を中心とした、作品解釈的なコメントである。
 これが一通り終わった段階で1時間15分ほど経ってしまったが、その後に5分くらいの休憩をとった。その休憩時間を利用して、ミニ発表会ができるように会場の長机と椅子の配置を変えてもらった。前に5つの椅子を並べ、ステージがわりとした。長机は会場の脇に寄せ、中央部に椅子を受講者の人数分だけ並べて観客席とした。
 休憩後に、さっそくミニ発表会を行なった。5組のグループ全部に、順番に前の5つの椅子に座ってもらって、「花咲き山」を読み継いでもらったのである。各グループが朗読し終わるたびに、観客に拍手をしてもらい、朗読者には礼をしてもらった。
 ミニ発表会が終了した時点で、15分ほど時間が残った。その残った時間で、私から簡単なまとめのコメントをした。それから、千葉朗読サークル「わかば」の朗読発表会『白旗の少女』の紹介を行なった。ついでに、そのチラシを新習志野公民館に掲出してもらうように担当者にお願いした。最後に、私の『朗読の理論――感動をつくる朗読をめざして――』の紹介を行なった。
 寿学級の受講者のさまざまな反応から、今回のこのやり方はまあまあ成功したのではないかと思っている。やはり、観客の前で実際に自分で朗読し、それに対して拍手をもらうという、朗読の楽しさを実体験してもらうことが大切だと改めて感じた次第である。

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