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05館長の朗読日記 222

館長の朗読日記 222  (戦後63年11月05日 新規)

○品川「あやの会」の朗読レッスン
 昨日の午前は、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンを行なった。
 今回は、芥川龍之介原作『トロッコ』の4回目、その全体練習を行なう日である。
 今回も、会員の一人一人が着実に上達している兆候が見られた。
 一つ一つの文や文節の朗読は上手なのだが、文と文のつなげ方や文節と文節のつなげ方が不十分だった会員が、日常会話風につなげるような語り口に変わってきた。読む語り口からなかなか抜け出られなかった会員が、語る語り口に変わってきた。高く上に出る語り口ができなかった会員が、高く上に出る語り口に変わってきた。高音を無理に出していた会員が、若干低音の方にシフトして朗読できるように変わってきた。
 少しづつだが、着実に、個々別々にだが、全員が漏れなく、上達している様を、毎回のように目撃できることは嬉しい。
 このサークルは、来年の朗読発表会に向けた取り組みも熱心で、午後には会場を別室に移してその相談会を催していた。私も、依頼されて、その前半には参加し、いろいろと相談に乗った。

○三鷹「さつきの会」の朗読レッスン
 昨日の夜間は、三鷹朗読サークル「さつきの会」の朗読レッスンを行なった。
 今回は、山本周五郎原作『蜜柑畑』の3回目、この台本の後半部分の朗読練習を行なうべき日であった。ところが、来年の5月に予定している台本がまだ決まらない。そこで、レッスン時間の前半を使って、台本選定に関する議論を行なうことにした。
 いつまで議論してもキリがないので、会員全員から改めて希望作品を提案してもらい、議論しながら、それを3つまで絞り込んでもらうことにした。そして、その3つのどれになっても文句を言わないという約束の上で、後日、私がその3つを比較検討して1つに決定する、という段取りをつけた。今回、絞り込まれた3つの作品は、太宰治原作『ヴィヨンの妻』、太宰治原作『新釈諸国噺』より数編、宮部みゆき原作『片葉の芦』であった。
 その議論の途中経過は省略するが、私は、その3案を今後の数日間で比較検討し、最終結論を出すつもりである。
 レッスン時間の後半1時間で、『蜜柑畑』の後半部分の朗読練習を行なった。
 前半の議論が影響したのかどうか分からないが、今回の朗読練習は皆いつになく真剣であった。またいく分かは上手に朗読していた。皆、それぞれに、現在の水準より着実に上達しているようであった。
 これまでの経験では、どのグループも、朗読ステップ3以降に、上達のペースが加速されていくようである。

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