02過去の朗読会の記録 11
過去の朗読会の記録(2008年後期)
(戦後63年 8月12日 新規)
(戦後64年 1月03日 更新)
【過去のカレンダー】
●2008年(後期)
11月26日(水)新習志野公民館寿学級「朗読入門」 NEW!
/新習志野公民館主催
10月29日(水)朗読発表会『流れる星は生きている』
/千葉「風」(朗読ステップ4修了記念)
10月05日(日)八千代台公民館まつり・演技部発表会
/八千代「みちの会」(演目:「もんがく」)
9月10日(水)朗読発表会『クリスマスキャロル』
/八千代「みちの会」「ことのは」(朗読ステップ5修了記念)
7月31日(木)「感動をつくる・習志野朗読教室」
(第2クラス 第3回)
/「感動をつくる・習志野朗読教室」実行委員会主催
7月17日(木)「感動をつくる・習志野朗読教室」
(第1クラス 第3回) (第2クラス 第2回)
/「感動をつくる・習志野朗読教室」実行委員会主催
7月10日(木)「感動をつくる・習志野朗読教室」
(第1クラス 第2回)
/「感動をつくる・習志野朗読教室」実行委員会主催
7月03日(木)「感動をつくる・習志野朗読教室」
(第1クラスと第2クラスの合同教室 第1回)
/「感動をつくる・習志野朗読教室」実行委員会主催
【詳しいご案内】
新習志野公民館・寿学級の朗読レッスン NEW!
――斎藤隆介『花咲き山』を朗読してみましょう――
/新習志野公民館主催
〔日時〕2008年11月26日(水)
13時00分~15時00分
〔会場〕新習志野公民館・研修室
〔講師〕東 百道(ひがし・ももじ)
〔内容〕朗読の基本の解説と実際の朗読指導
教材:斎藤隆介原作『花咲き山』
〔参加〕新習志野公民館寿学級の会員
〔主催〕習志野市新習志野公民館
●館長メモ 今回の出向レッスンは、今年の7月に習志野市で開催した「感動をつくる・習志野朗読教室」の最終日に、新習志野公民館の担当者が見学に来ていたのだが、その時その場で依頼されたものである。
寿学級というのは、文字通りお年寄りのための定期的な学習会である。必ずしも朗読をやりたくて集まった人たちではない。もちろん、ほとんどは朗読の全くの初心者であろう。そういう人たちを相手に2時間1回きりの朗読レッスンをやるのはむずかしい。
いろいろ考えたが、寿学級の人数が20人弱ということなので、今回はとにかく全員に実際に朗読を実演してもらい、自分で朗読することの楽しさを味わってもらうことに、主眼を置くことにした。
レッスン台本は斎藤隆介の「花咲き山」とした。公民館の担当者が見学した「感動をつくる・習志野朗読教室」では、たまたま、その「花咲き山」を教材にしていたのだが、その担当者の話しでは、寿学級でも以前に斎藤隆介の「花咲き山」を劇仕立てで実演したことがある、という。短いレッスン時間を有効に使うには、少しでも馴染みのある作品の方が良いということで、これをレッスン台本にすることとしたのである。
今回の朗読レッスンの標題を「斎藤隆介『花咲き山』を朗読してみましょう」ということにした。
レッスンでは、まず自己紹介がわりに、朗読には大きく分けて二種類のタイプ(音訳的なタイプの朗読と感動をつくるタイプの朗読)があることを説明し、ついで「自分で朗読することを楽しむための基本的なポイント」を、ごく簡単に説明した。
次に、「花咲き山」を5つのパートに分け、受講者も5人1組のグループに分けてもらい、各組の5人に5つのパートを一つづつ割り当てて、一人一人の朗読する分担を決めてもらった。受講者は全部で19人いたので、4組のグループができた。最後の組は、一人足りずに4人となってしまったが、「花咲き山」ははじめの4つのパートで内容が一区切りつくので、そのままとした。
そして、先ずミニレッスンとして、一人づつ順に自分の分担したパートを朗読してもらい、一人づつ私からコメントしていった。コメントといっても、ダメ出しではなく、作品内容(作品世界)の読み取り方、イメージの仕方を中心とした、作品解釈的なコメントである。
これが一通り終わった段階で1時間15分ほど経ってしまったが、その後に5分くらいの休憩をとった。その休憩時間を利用して、ミニ発表会ができるように会場の長机と椅子の配置を変えてもらった。前に5つの椅子を並べ、ステージがわりとした。長机は会場の脇に寄せ、中央部に椅子を受講者の人数分だけ並べて観客席とした。
休憩後に、さっそくミニ発表会を行なった。5組のグループ全部に、順番に前の5つの椅子に座ってもらって、「花咲き山」を読み継いでもらったのである。各グループが朗読し終わるたびに、観客に拍手をしてもらい、朗読者には礼をしてもらった。
ミニ発表会が終了した時点で、15分ほど時間が残った。その残った時間で、私から簡単なまとめのコメントをした。それから、千葉朗読サークル「わかば」の朗読発表会『白旗の少女』の紹介を行なった。ついでに、そのチラシを新習志野公民館に掲出してもらうように担当者にお願いした。最後に、私の『朗読の理論――感動をつくる朗読をめざして――』の紹介を行なった。
寿学級の受講者のさまざまな反応から、今回のこのやり方はまあまあ成功したのではないかと思っている。やはり、観客の前で実際に自分で朗読し、それに対して拍手をもらうという、朗読の楽しさを実体験してもらうことが大切だと改めて感じた次第である。
朗読発表会『流れる星は生きている』
/千葉朗読サークル「風」
〔日時〕2008年10月29日(水)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕千葉県文化会館・小ホール
〔演目〕藤原てい原作『流れる星は生きている』より
〔構成〕
第1部
一.宣川の日本人会に引揚げの機運動く
二.観象台疎開団の分裂
三.赤土の泥の中をもがく
四.凍死の前
<休憩>
第2部
五.二千円の証文を書く
六.牛車について歩く
<休憩>
第3部
七.川を渡るしくみ
八.三十八度線を突破する
〔出演〕
内嶋きみ江、内田升子、大方和代、大島範子、助川由利、鈴木品子、鈴木久子、藤田多恵子、村井とし子、吉田光子、吉永裕恵子(千葉朗読サークル「風」)
〔朗読指導・演出〕 東 百道
〔参加〕入場無料(全席自由)
【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にどうぞ
●館長メモ 千葉朗読サークル「風」の朗読発表会『流れる星は生きている』は、総てが、ほぼ予定通り無事に終了した。観客数は約180人であった。昨年のように、会場の250席が満杯になって、座席が足りなくなる、というほどではなかった。しかし、それでも、かなり一杯入っている雰囲気にはなっていた。
今回の朗読表現は、全体的にはまあまあであったと思う。まだ、十分には語りかける語り口になっていない場合や、変なところに力が入って強調するポイントを外している場合も、ところどころ見受けられた。しかし、観客を最後まで舞台に集中させることは出来ていたように思う。今回の台本『流れる星は生きている』は、朗読表現的にはかなりむずかしい部類に属するが、その割には観客の笑いを取ったり、シミジミさせたり、ホロリとさせたり出来ていた。朗読練習のときや、立ち稽古の段階では、こんな朗読では話しにならない、と思っていた。しかし、舞台リハーサルから本番にかけて会員たちは猛練習したらしく、最終的にはまあまあのところまで漕ぎ着けていた。どうやら、会員同士で猛烈に特訓し合ったらしい。
今回も、舞台周り(開幕ベルや緞帳の係り)や蔭マイク、および、受付を千葉朗読サークル「わかば」の会員が担当してくれた。また、文化会館の会場スタッフが二人、照明と音響(バック音楽BGMと朗読音声)の幅調を担当してくれた。お蔭で、私はバック音楽BGMの出し入れだけに集中することができた。皆さん、終始、気持ち良く動いてくれたので、舞台をスムーズに進行させることができた。
今回は、ロビーで、プログラムの表紙絵を描いてくださった池田憲昭さんの絵画と絵葉書(ポスト・カード)を展示・販売した。池田さんと3人のボランティアが飾りつけや販売を行なっていたが、それがロビーにとても良い雰囲気をかもし出していた。プログラムも大変好評で、大勢の来場者が池田さんの絵画や絵葉書を購入していた。朗読発表会と池田さんの絵画のコラボレーションはなかなか良いアイデアであったと思う。
終演後の講評会&懇親会は明るく和やかな中に大いに盛り上がった。昨年の講評会&懇親会は、初めての朗読発表会をやり終えたという達成感と、観客が満席になったという喜びと、上手く朗読できたという主観的な思い込みとで、ものすごく盛り上がっていた。今年の講評会&懇親会も盛り上がっていたが、その盛り上がり方は昨年とちょっと違っていた。今回は、昨年の朗読発表会の朗読表現が主観的な思い込みほどは良くなかったという反省の上に立って、今年の朗読発表会の表現は昨年に比べて確実に進歩向上したという、いわば地に足が着いた自己評価をベースにした盛り上がりであった。朗読の表現力が向上し、聴く耳が肥えてくると、講評会&懇親会の内容や雰囲気もそれなりに違ってくるようである。
八千代台公民館まつり・演技部発表会
/八千代「みちの会」(演目:「もんがく」)
〔日時〕2008年10月05日(日)
13時00分~16時30分
〔会場〕八千代市八千代台文化センター・多目的ホール
〔演目〕斎藤隆介原作『もんがく』
〔出演〕
大野栄子、桜井佳芳、成川洋子、吉崎瑠璃子 (八千代朗読サークル「みちの会」)
〔主催〕八千代台公民館・八千代台公民館サークル連絡会
〔参加〕入場無料(全席自由)
●館長メモ この八千代台公民館まつり・演技部発表会というのは、八千代市八千代台公民館に登録しているサークルが、その活動成果を公民館としてまとめて発表するために年一回の発表会である。出演したサークルは10サークル。女性コーラス、カラオケ、詩吟、ギター演奏、日本舞踊、インドネシアの歌、フラダンス、民謡、ヨーガ実演などに混じって、今年からこの公民館に登録していた八千代朗読サークル「みちの会」が朗読を発表した。1サークルの持ち時間が15分ということなので、朗読時間13分くらいの短編・斎藤隆介原作『もんがく』を四人の会員が読み継いだのである。朗読の上演は初めてとのことで、かなり注目されていたらしい。観客は150人くらいだったが、ほとんどが本格的なステージ朗読は初めてだったらしく、実際に聴いたステージ朗読の迫力と表現力に驚いていたようだった。会場全体が静まりかえって聴き入っていた。上演後の観客や関係者の評判も上々だったようである。
朗読発表会『クリスマスキャロル』
/八千代朗読サークル「みちの会」「ことのは」合同
〔日時〕2008年9月10日(水)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール
〔演目〕ディケンズ原作『クリスマスキャロル』
〔構成〕
第一章 マーレーの亡霊
第二章 一番目の精霊
<休憩>
第三章 二番目の精霊
<休憩>
第四章 三番目の精霊
第五章 物語の結末
〔出演〕
上田悦子、江本なつみ、大野栄子、小林正子、桜井佳芳、成川洋子、誉田信子、三井若菜、吉崎瑠璃子 (八千代朗読サークル「みちの会」)
浅川かね子、大塚拓一、河西礼子、川西美千代、内藤静枝、前田はるみ、山崎桃代 (八千代朗読サークル「ことのは」)
〔朗読指導・演出〕 東 百道
〔参加〕原則非公開 入場無料(全席自由)
【注】お問い合わせは「感動をつくる・日本朗読館」にどうぞ
●館長メモ 八千代朗読サークル「みちの会」と同「ことのは」の合同朗読発表会『クリスマス・キャロル』は予定通り無事に開催された。ライブで行なう朗読発表会には、不測の事態が発生する危険性が常についてまわる。今回も、何人かが不意に出演できなくなるかもしれない事情を抱えていた。結果は、幸いに、予定していた全員が出演できたが、それだけに今回は「無事に開催された」という言葉が実感として胸中に湧き上がってくる。
当日の来場者は130人~150人であった。座席数は、常設の電動椅子の316席に加え、可動椅子を68席分セットし、合計で384席とした。したがって、来場者数は座席数の3分の1強ないしは2分に1弱であった。しかし、客席の雰囲気としては、かなり入ったな、という盛り上がった感じであった。
今回は、私が朗読指導する朗読サークルとしては、初めて、普通の文学作品を原作とした「語り継ぐ」形式の朗読上演であった。
これまでは、先の大戦の悲劇をテーマにした実話に基づいた作品を台本化したものを「語り継ぐ」形式によって朗読上演してきた。幸いに、観客はかなり感動して下さったようだったが、それは、内容自体の深刻さや、事実の重み(ノン・フィクションの強み)に助けられた側面が強かった。朗読表現力による感動とは、必ずしも言い切れない側面があった。
今回はディケンズ原作の『クリスマス・キャロル』を台本化したものの上演である。単にフィクションであるだけでなく、現実には存在し得ない亡霊や精霊が登場したり、現実にはあり得ない過去や未来の出来事や場面が現出する。まさにノン・フィクションとは対極にある、ファンタジックな完全にフィクションそのものの作品世界なのである。
このフィクションそのものの作品世界を2時間にわたって、一人一人がただ「語り継ぐ」形式で上演していく。日本で初めての試みであるとは必ずしも断言できないが、少なくとも私の知っている範囲では皆無の試みである。果たして2時間もの長丁場を、観客に舞台に集中してもらえるものか、感動してもらえるものか。私としても、初めての試みだけに、とても心配であった。
ところが、結果は、かなり上々であった、と思う。
今回は、会場スタッフの方が二人ついてくれた。一人が照明、一人が音響を担当してくれた。バック音楽(BGM)も音響担当が引き受けてくれた。お蔭で、私はほぼ完全にフリーとなり、幅調室や観客席や舞台裏に自由に移動して、いろいろな角度から舞台や客席を観察することができた。
出演者の朗読表現は、立ち稽古や舞台リハーサルのときよりも格段に良くなっていた。バック音楽(BGM)や照明との組み合わせも、かなり良かった。観客は、2時間の間、ダレることなく舞台に集中していた。第一部、第二部、第三部と各部が終わって緞帳が下りる度に沸き起こる拍手には、確かに心が籠もっていた。
終演後、ロビーで観客の何人かとお話ししたが、その中に視覚障害の娘さんがいた。エスコート役の母上と二人連れだったが、口々に良かったという感想を述べてくださった。
この娘さんは、文学作品が好きで、これまでも月に2回ほど、図書館などの対面朗読で文学作品を聴くのを楽しみにしている、という。しかし、対面朗読で長時間朗読を聴いていると、ついウトウトとしてしまうことが多いという。しかし、今回は2時間の間、ずっとイメージを頭と心の中に思い描きながら、集中して聴きとおすことが出来た、ということだった。
私には、この娘さんのお話しが何よりも嬉しかった。まさに、わが意を得たり、という想いだった。この娘さんの感想を聞いて、今回の朗読発表会『クリスマス・キャロル』が成功したことを確信した。いや、それ以上に、普通の文学作品を「語り継ぐ」形式で2時間の長丁場を上演する、という朗読上演の新しい道が開けた、という確信を持つことができたのである。
「感動をつくる・習志野朗読教室」(全3回)
〔日時〕
【第1クラス】
(第1回)2008年7月03日(木)9時半~12時
(第2回)2008年7月10日(木)9時半~12時
(第3回)2008年7月17日(木)9時半~12時
【第2クラス】
(第1回)2008年7月03日(木)9時半~12時
(第2回)2008年7月17日(木)18時半~20時半
(第3回)2008年7月31日(木)18時半~20時半
〔会場〕
【第1クラス】
(第1回)習志野市谷津公民館・研修室
(第2回)習志野市谷津公民館・講義室
(第3回)習志野市谷津公民館・講義室
【第2クラス】 NEW!
(第1回)習志野市谷津公民館・研修室
(第2回)サンロード津田沼5階・研修室
(第3回)サンロード津田沼5階・研修室
〔内容〕
(第1回)朗読の基本を語る
文学作品の朗読的な読み込み方
(第2回)朗読のモデル・レッスン
(斎藤隆介原作「花咲き山」)
(第3回)朗読のミニ・発表会(斎藤隆介原作「花咲き山」)
〔講師〕 東 百道
〔定員〕各クラスとも定員20名
〔料金〕全3回分・1人1000円(会場費・教材費込み)
【注】お申し込みは「感動をつくる・日本朗読館」へもどうぞ
●館長メモ 「感動をつくる・習志野朗読教室」(全3回)は35名の受講者を迎えて、無事に終了した。受講者の感想や意見は、今後「館長に寄せられた感想・意見」欄に掲載していくが、おおむね好評のようであった。
受講者の中で、継続的な朗読指導を求める人数が一定数を超えたので、新たな朗読サークルを8月7日に立ち上げた。私のスケジュールの関係などで、レッスン時間が夜間とした。
継続的な朗読指導を望んでいるが、夜間はどうしても都合がつかないという方が何人もいた。時間的には昼間(午前中)もレッスンできないことはないのだが、肉体的・精神的・知力的には私の限界を超えてしまう。ご希望に添えなくて残念だが、無理をして身体を壊しては却ってご迷惑をかけてしまう。申し訳ない気持ちでいっぱいだが、今回はお断りをした。
ただし、過去に朗読の経験がある方については、朗読ステップ3の段階にある他の朗読サークルを紹介した。本当は、朗読ステップ1から始めた方が良いのだが、是非、今からやりたい、という本人の希望があったからである。朗読が未経験の方には、来年の10月から八千代の朗読サークルがⅡ期目の会員を募集するので、その案内を郵送するつもりでいる。一年待ってもらって、その時点でも朗読レッスンを受ける気があるならば、是非、応募していただきたいと考えている。
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