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05館長の朗読日記 408

館長の朗読日記 408  (戦後65年01月06日 新規)

厳しくも美しくそして素晴らしい試合であった

○今季の全日本フィギュアスケート選手権大会

 昨年の末に開催された全日本フィギュアスケート選手権は、バンクーバー冬季オリンピックの出場権がかかっていた。そのために、初めから緊迫した雰囲気があった。
 女子シングルスは、3枠の出場権のうち、安藤美姫選手(22才)がすで内定していた。しかし、他の2枠はこの全日本フィギュアスケート選手権の順位が決定的な選考材料になるということであった。そのために、有力候補とみなされていた浅田真央(19才)、鈴木明子(24才)、中野友加里(24才)、村主章枝(28才)の4選手は、まさに真剣勝負という心境で、この試合に臨んでいたと思われる。
 結果は、浅田真央選手が優勝、鈴木明子選手が2位、中野友加里選手が僅差の3位、安藤美姫選手が4位、村主章枝選手がいささか崩れて7位ということになった。残り2枠のオリンピック出場権は浅田真央選手と鈴木明子選手が獲得した。
 結果は結果として、今回の全日本フィギュアスケート選手権・女子シングルスは、厳しくも美しくそしてまれにみる素晴らしい試合であった。
 それだけに、私は、この試合に太田由希奈さんが選手として出場していないのが、残念でならなかった。彼女は、足の故障が完治せず、昨年、アマチュアの競技選手としては、現役を引退せざるを得なかったのである。

○最終組に残った女子シングルス6選手の素晴らしさ

 今季の全日本フィギュアスケート選手権大会において、最終組に残った6選手は、オリンピックの出場権を競い合った有力5選手(浅田真央、鈴木明子、中野友加里、安藤美姫、村主章枝)と、今季の全日本ジュニア選手権で優勝した村上佳菜子選手(15才)であった。
 この6選手の演技は、もちろん、とても素晴らしかったが、演技後に行われたインタビューの内容もかなりのものであった。
 この最終組6選手のうち、ジュニアの村上佳菜子選手を除く5選手は、何らかの形でトリノ冬季オリンピックに関わりをもっていた。特に、浅田真央、中野友加里、安藤美姫、村主章枝の4選手は、そのトリノ冬季オリンピックへの出場権を競い合った4年前の全日本フィギュアスケート選手権にも出場している。
 その4年前の全日本フィギュアスケート選手権における演技後のインタビュー内容と、今季のそれとでは雲泥の差があったように思う。フィギュア選手としても、人間としても、一回りも二回りも大きく立派になっていた。
 この4選手にとって、この4年間がいかなるものであったのか。4年間を隔てたインタビュー内容の大きな差、大きなレベルアップが、それを何よりも雄弁に語っているように思えた。
 また、鈴木明子選手は、摂食障害の影響に苦しんでいた時期に、トリノ冬季オリンピックにおける荒川静香の演技を観て、自らを奮い立たせたと聞いている。その後の4年間、バンクーバー冬季オリンピックを目指して見事に復活し、さらに、それ以上に自らを向上させていった。まさに見事という他はない。
 私は、もっぱらテレビで観るだけで、まだ一度も実際のリンクに足を運んだことのない、怠惰でミーハー的な一フィギュアスケート・ファンに過ぎない。しかし、去年の暮のひと時、このように素晴らしい全日本フィギュアスケート選手権大会を観せてもらって、本当に心嬉しかった。
 ただ、一つだけ残念だったのは、何度でも繰り返すが、この試合に太田由希奈さんが選手として出場していなかったこと、この一点である。

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