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05館長の朗読日記 419

館長の朗読日記 419   (戦後65年01月27日 新規)

日本で初めての朗読漫画『花もて語れ』がついに登場              

 日本で初めての朗読漫画『花もて語れ』がついに登場した。
 これに、私も「朗読協力」という形でかかわっている。
 今回は、その経緯の一端を、ごく簡単に記しておく。

○『月刊スピリッツ』の編集者からの突然の電話

 小学館という大手の出版社がある。この小学館は、いろいろな漫画雑誌を発行している。『月刊コロコロコミック』や『週刊少年サンデー』および『ビッグコミック』や『ビッグコミックスピリッツ』などが有名であり、発行部数もメジャーである。
 その小学館が、昨年の秋頃から、新たに『月刊スピリッツ』という青年向けの漫画月刊誌を発行し始めた。本屋の漫画雑誌の置き場を見ても、隅の目立たないところに置かれているから、その気になって探さないとなかなか見つからない。まだ、それほど有名でもないし、今のところ、発行部数もそれほど多くはないと推測される。
 実は、昨年の9月末に、その『月刊スピリッツ』の編集者から、突如電話がかかってきたのである。
 私は、その時まで『月刊スピリッツ』という漫画雑誌のことを知らなかったから、一体何事かと思った。その編集者(=高島雅氏)の話しによると、来春(つまり今年の春)から朗読を題材にした漫画を新しく連載することになっている。現在、その準備を進めているのだが、漫画の中で朗読の内容にかかわる部分について、私に協力を依頼したい、ということであった。
 私の『朗読の理論』をくわしく読んで、この本の内容なら漫画の参考になるし、この本の書き手なら漫画への協力を依頼できる、と思ったのだそうである。漫画家(=片山ユキヲ氏)とも相談した上で、協力依頼の電話をかけることにした、というのである。

○片山ユキヲ氏(漫画家)と高島雅氏(編集者)との出会い

 電話の様子では、私の『朗読の理論』を非常に高く評価してくれているらしい。高く評価してくれると、私としても、やはり嬉しい。また、私の本を高く評価してくれたということは、私の本の価値を読み取る力量&見識があるということでもあるから、私の方もそのことでその人間を高く評価することにしている。さらに、私は、どちらかというと、そういう内容(漫画の企画や編集)の話しが大好きであり、直ぐに乗ってしまう傾向がある。
 しかし、さすがにこの時は、少し慎重に構えざるを得なかった。青年向けの漫画の中には、あまり好ましくないものも数多く混じっているからである。
 ただし、私の朗読についての考え方からすれば、朗読と漫画の相性は必ずしも悪くない。朗読で表現すべきイメージを、漫画で視覚的に表現すればよいからである。したがって、瞬時に、これは面白い着想だ、と感じた。
 先方は、とりあえず私の朗読サークルでの指導ぶりを見学させて欲しい、という。そこで、直近の10月初めに予定していた船橋朗読サークル「はなみずき」と習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンを見学してもらうことにした。
 見学の当日、レッスン会場へ行くために最寄の京成線・大神宮下駅の改札口を出て、信号の方を見たら、それらしい二人連れの男たちが行く手を指さしながら、何か話している。多分そうだろうと思って、後ろから声をかけたら、案の定、漫画家の片山ユキヲ氏と担当編集者(副編集長)の高島雅氏の二人であった。それが、文字通り初めての出会いであった。

○朗読漫画『花もて語れ』の第0回(プロローグ)がついに出た

 その後の経緯については省略するが、とにかく、片山ユキヲ作の朗読漫画『花もて語れ』の第0回(プロローグ)が、ついに、1月27日発行の『月刊スピリッツ』3月号に掲載されたのである。
 実は、一昨日(1月25日)に高島さんから電話があって、その『月刊スピリッツ』が印刷できたので一冊郵送する旨の連絡があった。そして、昨日(1月26日)にそれが自宅に届いたのである。
 さっそく一読してみたが、正直、私は感心してしまった。この朗読漫画『花もて語れ』は、世界的にみてレベルが高いといわれている日本の漫画の中でも、際立って高いレベルにある、ということが分かったからである。このレベルを維持しつつ、さらにその物語と朗読内容を展開していけば、日本の漫画史のなかでも傑作の一つに数えられるようになるだろう、と私は思っている。
 特に、これを描いている片山さんが、自分の全力を込めて、この漫画に取り組んでいる気迫というか、本気さがヒシヒシと伝わってくる。表現というものは何でもそうだが、表現する人間の内面からほとばしり出てくる、この気迫、本気さがとても大切なのである。
 この朗読漫画『花もて語れ』は、4月末に発行される6月号から、本格的な連載が始まるという。私も、微力ながら、全力で朗読にかかわる部分の協力をしていきたいと思っている。

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