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05館長の朗読日記 418

館長の朗読日記 418   (戦後65年01月26日 新規)

八千代市の公的施設(ホール)の利用料金について              

○当面「1%支援制度」を活用しない場合の対策

 昨日の「館長の朗読日記 417」で、八千代市の「1%支援制度」について触れ、結局、当面は「1%支援制度」の活用を見合わせることにした、と記した。
 しかし、だからといって、来年からの「八千代・朗読を楽しむ会」(仮称)の開催を諦めたわけではない。諦めてはいないが、赤字を出すことは極力さけたい。
 昨日の収支計画のままでは赤字となることは確実だから、収支を均衡させつつ「八千代・朗読を楽しむ会」(仮称)を開催していくには、より収入を増やすか、より支出を減らすしかない。
 しかし、より収入を増やすことはなかなかできない。観客数を50人~60人と見込んでいるが、これを大幅に増やすことはむずかしい、と思っている。また、入場料を500円より高くすることは、この朗読会の趣旨からいって、避けたいと考えている。
 そうなると、支出を減らすしかないことになる。当面「1%支援制度」を活用しないということになれば、収入が当初の計画より半減するわけだから、支出も半分に減らさなければ収支のバランスがとれない。
 支出の中で大きいのは、会場の利用料と出演者への謝礼である。出演者への謝礼は、当初の1人1万円を、1人5千円で勘弁してもらえば、それはそれで何とかなる。問題は、会場の利用料の方である。これを何とか半減させなければ、収支のバランスを維持することは不可能である。

○現行の公的施設(ホール)利用料金体系の不合理性

 現在の八千代市における公的施設のホール利用料金体系は、公演の際に入場料を1円でも取ると、そうでない場合に比べて料金が2倍(100%割増し)に跳ね上がるようになっている。入場料を1円でも取ると、その公演を「営利」とみなしているからである。
 八千代市は、文化やスポーツを振興させることを謳っている。現に、現在「財団法人八千代市文化・スポーツ振興財団」なる市役所の外郭団体が存在し、八千代市の関係施設に関する八千代市の「指定管理者として、文化施設及び市民体育館、総合運動場、野球場などのスポーツ施設の管理・運営、自主事業を行ってい」(同財団のホームページの「財団概要」欄より)るくらいなのである。
 公演の際に入場料を1円でも取れば「営利」とみなす、ということは、一般市民が「非営利」で行なう文化活動は経費を全て自己負担しろ、といっていることと同じではないか。これで、地域の文化を振興していると言えるであろうか。
 朗読の公演は、舞踊や演劇など他の舞台芸術に比べたら、格段に経費がかからない。しかし、それでも、会場(ホール)の利用料金を初め、チラシやプログラムの制作費など、それなりの経費がかかるものである。その経費の一部を来場者(朗読を聴いて楽しむ人)に、入場料という形で負担してもらうことの、一体どこが「営利」なのだろうか。

○他市における先進的な公的施設(ホール)利用料金体系

 現に、他市においては、そういう事情を勘案したと思われる料金体系を設定している例が多々ある。
 たとえば、市川市の市民会館(ホール)の場合には、「入場料なし」「1000円以下」「3000円以下」「3000円超」の4段階に分けて、利用料金を次のように設定している。

 「入場料なし」   割増しなし
 「1000円以下」 20%割増し
 「3000円以下」 50%割増し
 「3000円超」 100%増割し

 したがって、入場料を取ったとしても、それが「1000円以下」ならば、20%の割増し料金で済むことになる。私の計画している「八千代・朗読を楽しむ会」(仮称)の場合は、入場料を500円に抑えるつもりだから、市川市であれば、この20%の割増しで済む。20%の割増しで済むならば、会場の利用料をほぼ半減できるわけである。
 また、千葉市の美浜ホールは、さらに細かい区分をしている。

 「入場料なし」   割増しなし
 「500円以下」  20%割増し
 「1000円以下」 40%割増し
 「1000円超」  50%増割し
 「営利の場合」   80%割増し

 この千葉市の例で注目すべきは、入場料を取るということ(入場料の金額の高)と、営利か非営利かということとを、別のこととして分けて扱っている点である。たとえ、入場料が「1000円超」の場合でも、必ずしもそれを「営利の場合」とは扱わっていない。これこそが正しい現実認識である。事実、入場料を高く設定しても、その公演が「営利」目的ではなく、文化振興のために「非営利」で頑張ってやっている例は沢山あるのである。
 さらに、東京都中野区の「なかの芸能小劇場」などは、入場料が「1000円以下」の場合と、「1001円以上」の場合の2種類しか、利用料金を設定していない。

 「1000円以下」 割増しなし
 「1001円以上」 約40%増割し

 何と、この東京都中野区の場合は、「入場料なし」の料金区分が特には設定されていない。つまり、営利であろうが、非営利であろうが、公演をする場合には入場料を取って当たり前、という感覚なのである。もちろん、入場料を取らない場合もあるであろう。しかし、その場合の利用料金は入場料が「1000円以下」の設定区分のものとして扱われるのである。

○八千代市役所に対するアプローチ

 上記の他市の現況は、私自身がインターネットで短時間のうちに調べたものである。今日では、そういう他市の情報を、他市の市役所のホープページで、誰でも簡単に知ることが出来る。
 実は、昨日、こういう情報をもった上で、八千代市役所の担当部局に電話を入れたのである。
 そして、担当者に、八千代市における現行の公的施設(ホール)利用料金体系の不合理性を説明し、上記のような他市の事例を引き合いに出して利用料金体系を変更するように説得した。
 予想していたことではあるが、応対した担当者は、担当部局の人間であるにもかかわらず、他市の現況をまったく知らなかった。独占的な大組織の中で働いている人間は、驚くほど外の現況を知らないものである。根本的なところ、肝心なところで、勉強が不足している。
 電話で応対した担当者は、それでも、なかなか丁寧に私の話しを聴き、一応、私の言い分を理解したようだった。まあ役所の人間らしく、利用料金体系を変更することの困難さと、手続きに時間がかかることなどをクドクドと言い訳していたが、とにかく検討して関係部局に図ってみる、という回答であった。
 ただし、私は、今までの苦い経験から、役所の人間の「検討してみる」という言葉だけでは信用できない。そこで、2~3週間後には、その「検討してみる」の途中経過を知らせるように要求し、そうする旨の回答を得た。
 私は、この件については、簡単に引き下がるつもりはない。
 もっとも私がこだわって、やり遂げたいのは、入場料を1円でも取れば、その公演を「営利」だとみなす、粗雑で安直な考え方を是正することである。その象徴として、現行の公的施設(ホール)利用料金体系を必ず是正させたいと思っているのだ。
 それが実現するまで、いろいろな手段を講じて、ジックリと市役所に対してアプローチしていくつもりである。

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