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05館長の朗読日記 466

館長の朗読日記 466  (戦後65年05月14日 新規)
             

○千葉「わかば」の朗読レッスン

 昨日(5月13日)の午後1時30分から、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。今回は、朗読ステップ5の5回目、レッスン台本・有島武郎原作「小さき者へ」の5回目のレッスンである。
 レッスン計画では、今回はこの台本の全体練習ということになっているが、最初から1人1頁くらいづつ朗読してもらっては、私からダメ出しをしていったので、実際は台本の全体までいかず、途中までしかできなかった。
 最近は、朗読の土台である「語り口」の基本は「語る語り口」であり、朗読表現の基本はその「語る語り口」で「実際の聴き手に語りかけるように朗読表現すること」である、という確信がいっそう強まってきた。そこで、今回は、その点に関する指導を中心に行なった。
 朗読ステップ5くらいまで来ると、何とか「語る語り口」くらいまでは出来るようになっている。しかし、その「語る語り口」ができることと、その「語る語り口」で「実際の聴き手に語りかけるように朗読表現すること」との間にはかなりの道のりがある。最近、そういうことも痛感するようになった。
 このグループも、何とか「語る語り口」はできるようになってきた。あとは「実際の聴き手に語りかけるように朗読表現すること」であるが、これは本人が本気になって自得しなければならない側面が多い。本気になれば直ぐ出来るようになるのだが、そのほんの僅かなところがなかなか突破できないようなのである。

○朗読漫画『花もて語れ』第3話の「ネーム」

 昨日(5月13日)の午後5時00分から、八千代朗読サークル「花ことば」の朗読レッスン会場である八千代市東南公共センターの3階ロビーで、小学館の『月刊スピリッツ』の担当編集者と待ち合わせ、朗読漫画『花もて語れ』第3話の「ネーム」のチェックを行なった。
 この「ネーム」というのは、漫画の下書きのようなもので、より一般的には「コンテ」とも呼ばれているらしい。2ページ大の用紙に、ページ割り(コマ割り)がなされ、漫画の下絵が描かれている。セリフも、すべて手描きで書かれている。
 朗読漫画の物語の内容(登場人物も含め)やその展開については、もちろん私は一切関与しない。ただ、朗読の理論的な側面とか、朗読する文学作品に関する朗読的な読み込み方についてだけ、レクチャーしたり、毎回の「ネーム」の内容をチェックするのである。
 すでに掲載された第0話と第1話はもちろん、今月(5月)末に発売の『月刊スピリッツ』7月号に掲載される予定の第2話についても、すでにこの「ネーム」チェックが終了している。今回は6月末に発売の『月刊スピリッツ』8月号に掲載される予定の第3話の分の「ネーム」チェックなのである。
 信義上、その内容について触れることはできないが、朗読的な面では、この第3話あたりから俄然おもしろくなってくる。この日本初の朗読漫画は、かなりレベルの高い日本の漫画の中でも、恐らく傑作の一つに数えられる存在になるのではないか、と私は思っている。

○八千代「花ことば」の朗読レッスン

 昨日(5月13日)の午後6時00分から、八千代朗読サークル「花ことば」の朗読レッスンを行なった。今回は、朗読ステップ6の3回目、レッスン台本は宮沢賢治原作「セロ弾きのゴーシュ」の3回目である。
 この台本については、一人一頁くらいの分量の朗読を全会員について一通り録音にとり、それをその場で再生して皆で聴き合い、会員同士でお互いに講評したり、自己批評してもらうことにしている。これは、朗読ステップ6が聴き手の立場からの朗読を学ぶ場であることから、そのような特別の試みをしているのである。
 このグループには、前回から新しい会員が一人加わっている。この新しい会員は、これまでも多少の朗読経験があるためか、さほど物怖じせずに、従来の会員たちに混じって、この相互講評に参加している。しかも、今までの経緯を知らないから、その場で聴いた印象をそのまま素直に語ってくれる。
 従来の会員たちは、たとえば、早口の読み癖があった会員とか、アクセントがなかなか直らなかった会員とかが、それなりの苦労をしてそれを直してきた過去をよく知っている。だから、必ずしもそれが完璧に直っていなくても、かなり改善されて来ていることに感心してしまうから、ついその点に関する評価が甘くなってしまう。
 新しい会員は、そういう過去を知らないから、その点に関する現在の状況をそのまま先入観なしに評価する。結果として、その点に関する指摘は、かなり手厳しいものになる。したがって、指摘された当人ばかりでなく、つい評価が甘くなってしまっていた他の会員たちも、思わず虚をつかれて笑い出してしまう。こういうこともあって、レッスン中に笑いが絶えなくなるのである。

○文学作品をカットする場合の基本的な方法

 千葉「わかば」と八千代「花ことば」の朗読レッスンの中で、朗読用の台本をつくる場合の、文学作品のカットの仕方について、その基本的な方法を説明した。
 これについては、順次、他の朗読サークルの会員にも説明していくつもりである。また、現在執筆中の『朗読の上達法』にも書き込むことにしようと思っている。

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