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05館長の朗読日記 465

館長の朗読日記 465  (戦後65年05月12日 新規)
             

○品川「あやの会」朗読発表会に向けた会場スタッフ打合せ

 昨日(5月11日)の午前10時00分から、品川朗読サークル「あやの会」朗読発表会に向けた会場スタッフ打合せを行なった。会場は品川区荏原文化センターのホールである。
 このホールは品川区役所の役人が管理しているのだが、実際のスタッフは民間会社から派遣された人間である。このスタッフの方々は、なかなか個性的ながら、いろいろと親切に協力してくれる。
 ところが、その上に立って管理している品川区役所の役人たちは、頭が高いだけで無能かつ不親切きわまりない。直接、応対した会員の話しでは、いかにも「貸してやる」といった横柄な態度であったらしい。そのくせ、というか、それゆえに、というべきか、応対して受け付けた内容を内部にキチンと連絡していない。そのために、今回も、打合せの最中に無駄な時間を30分も費やすことになってしまった。

○例外的に個人レッスンをした

 昨日(5月11日)は、午後6時30分から、三鷹朗読サークル「さつきの会」の朗読レッスンを行なったが、今回は、そのレッスンが始まる前の時間を小一時間ほど利用して、会員の一人に個人レッスンを行なった。
 会員の一人が、連雀地区住民協議会とみたか観光ガイド協会が主催する「市民が読む・太宰治作品朗読会」に出演し、太宰治の「黄金風景」を朗読することになった。そこで、その会員から個別レッスンを依頼されたのである。
 私は、原則として、個人レッスンはしないことにしている。私は、特定の個人の上達のために朗読指導をする、という意識があまりない。それよりも、日本の朗読文化の発展に少しでも寄与するために、自分の手の届く範囲で、なるべく多くの人たちに朗読指導をしたい、という意識の方が強いのである。しかも、個人レッスンは、手間がかかるわりに、効果が少ないから、なおさらやる気が起こらない。
 しかし、今回は、太宰治が終焉した地での朗読会に出演するということでもあるし、また、よりによって「黄金風景」という作品解釈がむずかしい作品を朗読するということでもあるので、これは指導せざるを得ない、という気持ちになった。この作品を、太宰治終焉の地で、いい加減な解釈で朗読されてはたまらない、と思ったからである。
 また、私の時間の都合で、どうせ午後5時30分ころには三鷹に着くことになる。通常は、朗読レッスンを始めるまでの時間を利用して、三鷹駅の周辺の外食店で夕食を取ることにしている。今回は三鷹駅前のコンビニで握り飯でも買って、個人レッスンをしながら食べることにした。
 個人レッスンといっても、それなりに話しが伝わっていたらしく、個人レッスンが始まる前に数人の会員が来ていて、いっしょにレッスンを聴いていた。私としても、その方が、先の趣旨からいって、好ましいのである。
 この「黄金風景」は、何年か前に、千葉のグループの会員の一人が「おさらい会」の台本に選んだために、そのグループのレッスン中にかなり丁寧に指導したことがある。そのグループの「おさらい会」で、その会員が朗読した「黄金風景」は、まさに絶品であった。私は、未だ、あれ以上の「黄金風景」の朗読を聴いたことがない。
 今回の個人レッスンでは、千葉のグループで行なった作品解釈をさらに展開させて説明した。個人レッスンを受けた当人はもとより、傍で聴いていた数人の会員たちも、皆、その私の作品解釈に感動していた。この「黄金風家」は短いけれども、それだけの内容をもった文学作品なのである。
 いずれ、執筆&出版するつもりの『朗読のための文学作品論』シリーズでも、太宰治の作品を論ずる場合には、この「黄金風景」を取り上げ、くわしい作品解釈を行なうつもりである。

○三鷹「さつきの会」の朗読レッスン

 個人レッスンの後、午後6時30分から、同じ会場で、三鷹朗読サークル「さつきの会」の朗読レッスンを行なった。今回は、最終の朗読ステップ6の18回目、朗読発表会向けの台本・三浦哲郎原作『忍ぶ川』の6回目である。この台本は、2部構成であるから、今回は第3クール目の第2部(後半部分)を練習することになる。
 第3クールともなると、全体的にかなり仕上がってくる。したがって、逆に、この時期に自宅での一人練習を怠ってくると、それが鮮明に現われてきてしまう。他の会員の仕上がりとの差が、際立ってくるからである。
 このグループは、今年は、朗読発表会に向けたレッスンを2回分よけいに行なうことになっている。つまり、第4クールまで行なうわけである。
 理由は、毎年、発表会場としている三鷹市芸文センター・星のホールが、今年は芸文センターの都合で6月中は使えないことになってしまったからである。そのために、毎年6月に開催している朗読発表会を、7月に繰り越さなければならなくなった。それに連れて、6月のレッスン計画が空白になってしまった。そこで、会員の要望に基づいて、この6月の空白期間を、朗読発表会向けの台本・三浦哲郎原作『忍ぶ川』の第4クール(レッスン2回分)の練習に当てることにしたのである。
 まあ、このグループは、朗読ステップ6の段階で3人の新規会員が入会しており、その3人の新規会員も朗読発表会に出演するから、2回分の朗読レッスンを増やした方が却って良かったのかも知れない。
 今回のレッスンが終わってから、帰宅するとき、会員の一人と一駅だけいっしょの電車に乗ったのだが、雑談の中で拙著『朗読の理論』(木鶏社発行)に関する非常に嬉しい話しを聞いた。その話しの内容については、別途、改めて記すことにしたい。

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