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05館長の朗読日記 487

館長の朗読日記 487   (戦後65年07月01日 新規)

第3回「東百道の朗読館」の公演が無事に終了した
 

○前回(昨年)との違い
 
 昨日(6月30日)は、千葉市ハーモニープラザのイベントホールで、第3回「東百道の朗読館」を開催した。
 今回は、昨年に比べて変更した点が二つある。
 一つは、会場を昨年使用した千葉市生涯学習センター・ホールから千葉市ハーモニープラザのイベントホールに変更した点である。
 千葉市生涯学習センター・ホールは、客席空間が舞台から見て縦長であるだけでなく、客席数も300席と多いので、舞台と客席が離れた感じで、その一体感が醸成しにくい。それに比べて、千葉市ハーモニープラザのイベントホールの方は、客席空間が舞台から見て横長である上に、客整数が200席と少ないので、舞台と客席が近しい感じで、その一体感がすごくある。
 二つは、昨年までの絵画(池田憲章さんのイラスト)とのコラボレーションに加えて、音楽演奏(マリンバ演奏/ピアノ伴奏)とのコラボレーションを追加した点である。
 絵画と朗読は、それぞれ視覚的な表現と聴覚的な表現であるから、コラボレーションといっても、互いの関係はそれほど近くはない。しかし、音楽演奏と朗読とでは、両方ともに聴覚的な表現であるから、互いの関係がものすごく近い。それだけに、逆に、うまくコラボレートすることがむずかしい。
 これまで私も、数は少ないが、音楽演奏と朗読のコラボレーションと称するものを視聴してきた。そのどれもが、成功しているとは思えなかった。一つの表現作品として、何故に音楽演奏と朗読をコラボレートしなければならないのか。その必然性、というか、必要性が明確でないと、せっかくの音楽演奏と朗読の組合せが生きてこないのである。
 
○朗読と音楽演奏のコラボレーションの試み
 
 とにかく、音楽演奏と朗読のコラボレーションのむずかしさを知らない実行委員会の面々が、マリンバ演奏(ピアノ伴奏)とのコラボレーションの企画を持ち込んできたのは昨年末のことであった。
 そのとき、とっさに私の脳裏に浮かんだのは、久世光彦原作『マイ・ラスト・ソング』の中の1篇「ハイケンスのセレナーデ」であった。私は、かなり以前から、この『マイ・ラスト・ソング』において、朗読と音楽演奏とのコラボレーションの構想を温めていた。これをシリーズとしてやっていくことを考えていたのである。そして、コツコツと『マイ・ラスト・ソング』の中の作品の選別と、そこに取り上げられている音楽(歌や唄や楽器演奏)を収集していたのである。
 今回は、必ずしもシリーズとしてやるものではないが、音楽演奏と朗読のコラボレーションとしてどの程度うまくいくものか、試してみたいという想いがあった。
 昨日、実際にそれをやってみたところ、私が予想していた以上に評判が良かったようである。今回の構成は、時間の関係で、朗読が主、音楽演奏の方がやや従という感じになってしまった。しかし、やり方によっては、音楽演奏の方の比重をより高めることもできると思う。
 今回は、その埋め合わせというわけではないが、音楽演奏だけの時間帯をつくって、4曲のマリンバ演奏(ピアノ伴奏)をプログラムに入れたのである。観客の皆さんは、マリンバ演奏を生で聴いたことがあまりなかったようで、これもとても評判が良かったようである。
 以上の、久世光彦原作『マイ・ラスト・ソング』における朗読とマリンバ演奏(ピアノ伴奏)、および、マリンバ独奏(ピアノ伴奏)の2つが、今回の第1部である。
 
○太宰治原作「カチカチ山」の朗読と音楽の間奏
 
 問題は、第2部の太宰治原作「カチカチ山」である。これは、音楽演奏家には大変に申し訳ないと思ったが、途中の4箇所で、状況にふさわしい音楽を見繕ってもらい、それを短い間奏という形で入れてもらった。マリンバとピアノの演奏家のお二人は、嫌な顔も見せずに、まさにピッタリの音楽を演奏してくださった。本当に、感謝、感謝、である。そのお陰で、第2部の「カチカチ山」も、予想以上に好評のようであった。
 
○無事に終わって、今はただ感謝、感謝、感謝

 というわけで、今日のところは、正直、第3回「東百道の朗読館」が無事に終わってホッとしている。まだ、書きたいこと、書かなければならないこと、は多々あるが、それはまた、後日、ということにしたい。とにかく、ここ数日間は、つかの間の安堵感に浸っていたいのである。
 しかし、ともあれ、貴重な半日を割いて聴きに来てくださった観客の皆さまを含め、今回の催しにご協力いただいた皆さまに、心からの感謝と御礼を申し上げたい。
 皆さま、本当にお疲れ様でした。そして、本当にありがとうございました。

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