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05館長の朗読日記 560

館長の朗読日記 560  (戦後65年11月03日 新規)



○品川「あやの会」の朗読レッスン

 昨日(11月02日)の午前9時30分より、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンを行なった。今回は、朗読レッスン台本・山本周五郎原作「蜜柑畑」の後半部分の朗読練習を行なった。1人1ページ弱づつ朗読してもらいながら、少し丁寧にダメ出しとコメントを行なっていった。

 だいたい「語る語り口」の基本的な方法が出来てきたように感じる。特に、読むような語り口からなかなか抜け出せないでいた会員が、今回、にわかに滑らかで、高く上に出る、語りかける語り口で朗読したのである。私は、思わず「オーッ」というような声を上げてしまった。

 もともと、この語りかける語り口は、私たちが日常会話で語っている語り口であるから、潜在的には達人・名人クラスの腕前を備えているのである。ところが、いざ、朗読の場でその語り口を再現しようとすると、いろいろな理由でそれがなかなか実現できないことが多い。

 しかし、潜在的な力はもっているのだから、何かきっかけさえつかめれば、今回のこの会員のように、あるとき一気にできるようになるのである。この点が、そういう潜在的な能力がまったく備わっていないピアノやヴァイオリンの演奏のレッスンの場合とは決定的に違う点なのである。

 しかし、その「語りかける語り口」を、自分の言葉として自在に朗読台本の内容を表現するところまでは、なかなか一気にはいかない。そのためには、朗読の場における「語りかける語り口」を完全に身につけて、無意識にそれが出来るところまでいかなければならない。

 無意識に「語りかける語り口」ができるようになって、初めて、朗読の台本の内容を朗読表現する方に意識を集中できるからである。実は、朗読の台本の内容を朗読表現する方に意識を集中することの方が、「語りかける語り口」を身につけるよりも何倍も重要であり、大変なのである。


○ボランティア朗読会を行なう場合の注意事項

 去る10月30日(土)に品川区立八潮在宅サービスセンターで、ボランティア朗読会『ホタル帰る』を上演したが、朗読会の運営に関していろいろと教訓が得られた。そこで、会員の皆さんに3点に絞って、それについてのお話をした。

 1点は、開演時間よりもかなり早め(1時間前くらい)に会場に集合し、準備時間を多めに確保するように心がけること。ボランティア朗読会の場合には、会場は普段どおりに雑然としていることが多いし、事前のリハーサルもできないから、準備に予想外の時間がかかる可能性がある。

 2点は、出演者や舞台周りのスタッフの他に、全体をメネージメントする司会役&交渉役の会員を1名参加させること。聴き手がご高齢の場合には、いろいろなハプニングが起りやすい。その場合に、施設のスタッフと連携をとりながら、適切に処理する役目の会員が必要となる。

 3点は、ボランティア朗読会の場合には、ともすれば「朗読をしてやる」という気持になりやすい。逆に「朗読をさせていただく」という心構えで臨む必要がある。その心構えに基づいて、態度や会話や服装などの身なり、その他の準備も行なうことが肝腎である。

 それから、今後は、このようなボランティア朗読会を開催する機会が増えることが見込まれるので、総てを会員の力で出来るように、あらかじめそれに備えたいろいろな準備をしておくことを提案した。マイク&スピカーなどの音響装置やバック音楽の音源の確保などがそれである。

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