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05館長の朗読日記 587

館長の朗読日記 587  (戦後65年12月31日 新規)



○大晦日にこの一年を振り返る

 年末に私がやらなければならない家事は、昨日までに全部やり終えてしまった。年賀状の作成&投函、書斎の書類&資料の整理整頓、障子紙の張替え、正月飾り、デジタル&横長テレビ設置の下準備(古いパソコンの撤去と分波器の用意)、などなどである。

 家人は今日も大童で立ち働いているが、これはもはや私が手伝える範囲を超えている。そこで、今日はこれからノンビリと今年一年を振り返りつつ、戦後65年(和暦/平成22年、西暦/2010年)の最後の「館長の朗読日記」を書こうという次第である。



○朗読指導について

 現時点で私が朗読指導しているのは、5つの地域、8つの朗読サークルに対してである。昨年の同時期より1地域、1朗読サークルが減っている。それは、三鷹市の三鷹朗読サークル「さつきの会」が、朗読ステップ1〜6を一通り修了したのを機に、グループを解散したためである。

 いずれ、機会があれば、東京都内に新たな朗読サークルを立ち上げ、朗読指導を始めたいとも考えている。しかし、今のところは、その機会も、私の時間的・精神的・体力的な余裕もない。別に慌てる必要もないので、ここは一つジックリと構えてチャンスを待つことにしている。



○朗読サークルの朗読会について

 朗読指導の一環として、各朗読サークルに朗読ステップの修了を機に、各種の朗読会を開催してもらっている。今年は、おさらい会(朗読ステップ1〜2の修了時)が1つ、朗読発表会(朗読ステップ3〜6の修了時)が7つ、小さな朗読館(第2期の朗読ステップ修了時)が2つ開催された。

 2月24日/朗読発表会『あの日夕焼け』/千葉「わかば」
 3月26日/朗読発表会『日本婦道記』/八千代「花ことば」
 4月21日/朗読発表会『流れる星は生きている』/船橋「はなみずき」
 5月10日/第4回「小さな朗読館・やちよ」/八千代「新・みちの会」
 5月15日/朗読発表会『広島の姉妹』/八千代「こちの会」
 5月25日/朗読発表会『流れる星は生きている』/品川「あやの会」
 7月07日/朗読発表会『忍ぶ川』/三鷹「さつきの会」
 7月31日/習志野「茜」朗読おさらい会/習志野「茜」
 9月27日/第5回「小さな朗読館・やちよ」/八千代「新・みちの会」
10月29日/千葉朗読サークル「風」朗読発表会/千葉「風」

 その他にも、朗読サークルが自主的に朗読会を開催したり、あるいは、他の朗読会に参加・出演したりした。これは、私のとって、まことに喜ばしいことである。いずれ、各朗読サークルの自立化が進めば、総ての朗読会が自立的に開催されるように切望している。

 3月13日/品川朗読交流会 Vol.2
   /品川「あやの会」の代表有志が出演
   /品川「あやの会」など3グループ共催
 6月13日/第11回「市民が読む 太宰治作品朗読会」
   /三鷹「さつきの会」の有志が出演   
   /連雀地区住民協議会文化部会&みたか観光ガイド協会
 7月10日/品川朗読交流会 Vol.3
   /品川「あやの会」の代表有志が出演
   /品川「あやの会」など3グループ共催
10月03日/八千代台公民館まつり・公民館祭り
   /八千代「新・みちの会」の代表有志が出演
   /八千代市八千代台公民館主催
10月30日/朗読「ホタル帰る」ミニ再演 
   /品川朗読サークル「あやの会」の代表有志
   /品川区立八潮在宅サービスセンター主催
11月13日/品川朗読交流会 Vol.4
   /品川「あやの会」の代表有志が出演
    /品川「あやの会」など4グループ共催



○館長自身の朗読公演について

 私自身の朗読公演としては、毎年、継続的に開催している2つの朗読会を以下のように行なった。

 6月30日/第3回「東百道の朗読館」
   /「東百道の朗読館」実行委員会主催
11月29日/第3回「東百道・講演と朗読の会」
       芥川龍之介の文学とその軌跡(初期)
       ——初期の作品における三つの世界——
   /「感動をつくる・日本朗読館」主催

 第3回「東百道の朗読館」については、毎回のことだが、主催していただいた「東百道の朗読館」実行委員会に大変にお世話になった。また、今回は、マリンバ演奏(ピアノ伴奏)とのコラボレーションを行なった。音楽とのコラボレーションは本来むずかしいのだが、今回は幸いにかなり好評であった。

 第3回「東百道・講演と朗読の会」については、今回から会場を東京に移してみた。千代田区立内幸町ホールである。この内幸町ホールは、私が山梨から千葉に転居した後、初めて東京の本格的な朗読会を聴きに行った想い出のある会場である。あれから、すでに10年近くが経ってしまった。



○朗読漫画『花もて語れ』(片山ユキヲ)について

 今年の特筆すべき出来事は、何といっても、日本で初めての朗読漫画『花もて語れ』(片山ユキヲ)の連載が開始され、私がこれに「朗読協力・朗読原案」者として参画したことであろう。昨年の9月末頃に片山ユキヲ氏と小学館(担当編集者・高島雅氏)から依頼されて、協力していたのである。

 この今年の朗読漫画『花もて語れ』は、今年1月発売の『月刊!スピリッツ』(小学館)にプロローグ篇「第0話ブレーメンの音楽隊」が掲載され、4月発売の分から本格的な連載が始まった。9月末には、単行本第1巻(第0話〜第4話)が発売され、インターネットのあちこちで絶賛されている。

 この朗読漫画『花もて語れ』は、朗読そのものに関する内容について、かなり忠実に私の理論や指導のあり方を取り入れている。宮澤賢治の「やまなし」の朗読シーンなどがその典型であるが、幸いこのシーンはとても好評であった。この朗読漫画は、日本の朗読文化の向上に必ず寄与すると確信している。



○朗読の実技、理論、指導法の研究について

 拙著『朗読の理論』(木鶏社/2008年3月)を出版してから、ほぼ3年ほどが経った。この本に関する反響は着実に広がり深まっているように思われる。実は、朗読漫画『花もて語れ』へ朗読協力することになったのも、この本を担当編集者・高島雅氏が読んだこときっかけだったのである。

 私のところに口頭あるいは電話や手紙などで直に寄せられてくる反応もあるし、インターネットの朗読関係のホームページやブログなどにもボチボチと反応が出始めている。朗読漫画『花もて語れ』の登場によって、ますます拙著『朗読の理論』が読まれるようになることを期待している。

 今年の初めから、次の『朗読の上達法』の執筆にとりかかった。さらに、それと併行して『宮澤賢治の視点と心象』(仮題)という本の執筆も始めた。この本は、今後、何人かの作家の文学作品を「朗読のための文学作品論」としてシリーズで取り上げていく、その第1弾なのである。

 この「朗読のための文学作品論」シリーズは、文学作品論でもあるが、具体的な文学作品に関する朗読方法を指導する朗読方法論でもある。当面、このシリーズで取り上げようと考えている作家は、宮澤賢治、芥川龍之介、斎藤隆介、太宰治、樋口一葉、そして夏目漱石である。

 現在の私が構想している朗読関係の執筆ラインナップは、下記のとおりである。ただし、これは、他の大切な仕事も多く抱えていることから、少しづつ、少しづつ、ソロソロとやっていくことになる。「急がず、休まず」といいたいところだが、実際は残念ながら「急がず、休みながら」である。

『朗読の理論』(既刊)
『朗読の上達法』(来年中に出版を予定)
「朗読のための文学作品論」シリーズ(その第1弾として『宮澤賢治の視点と心象』を来年中に出版を予定)
『朗読レッスンのための朗読教則本』(全6巻)/出版未定

 こんな執筆構想をここに並べ立てたのは、これらを表示することによって、自分自身を後に引けない立場に立たせるためである。たとえ、実現が遅れてしまうことはあっても、上に掲げたことだけは必ずやり遂げたいと想っている。それらを通して、日本の朗読文化に少しでも寄与したいと願っている。



○皆さんどうぞ良いお年をお迎え下さい

 以上のように、今年の出来事をざっと振り返っただけでも、けっこういろいろなことがありました。その分だけ、いろいろな方にお世話になりました。それに見合ったお礼を、一人一人に申し上げることはとてもできません。そこで、まとめてお礼を申し上げます。今年一年、本当にありがとうございました。

 それらのご恩に報いるためには、来年以降、さらに頑張って私自身の仕事に孜々として励んでいくしかない、と想い定めています。そして、皆さんのご多幸とご健康を心から祈念しております。それでは、皆さん、どうぞ良いお年をお迎えください。

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