過去のイベント記録/戦後67年(2012年)後期
過去のイベント記録/戦後67年(2012年)後期
(戦後67年12月17日 新規)
【過去のカレンダー】
12月11日(火)第5回「東百道・講演と朗読の会」 NEW!
〜〜芥川龍之介の文学とその軌跡(中期)〜〜
/「感動をつくる・日本朗読館」主催
11月30日(金)朗読漫画『花もて語れ』第6巻発売 更新!
/片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館
11月26日(月)朗読くらぶ「満天星」Live(第1回)
/朗読くらぶ「満天星」主催
11月22日(木)ふなばし東老朗読会(第9回)
/船橋市東老人福祉センター主催
11月21日(水)第1回「小さな朗読館・ふなばし」
/船橋朗読サークル「はなみずき」主催
10月26日(金)第8回「小さな朗読館・やちよ」
/八千代朗読サークル「花ことば」主催
10月21日(日)第3回「小さな朗読館・ちば」
/千葉朗読サークル「風」主催
9月28日(金)朗読発表会『ホタル帰る』
〜第2期・朗読ステップ3修了記念〜
/八千代朗読サークル「新・みちの会」主催
9月27日(木)ふなばし東老朗読会(第8回)
/船橋市東老人福祉センター主催
9月11日(火)第8回「品川朗読交流会」
/品川「あやの会」主催、他3グループ共催
8月30日(木)朗読漫画『花もて語れ』第5巻発売
/片山ユキヲ作/東百道(朗読協力&朗読原案)/小学館
7月27日(金)朗読発表会『今日われ生きてあり』
/習志野「茜」(朗読ステップ4修了記念)
7月26日(木)ふなばし東老朗読会(第7回)
/船橋市東老人福祉センター主催
【くわしい内容】
第5回「東百道・講演と朗読の会」 NEW!
〜〜芥川龍之介の文学とその軌跡(中期)〜〜
〔日時〕戦後67年」(2012年)12月11日(火)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕千代田区立内幸町ホール
〔交通〕
○JR新橋駅(日比谷口)より徒歩4分(広場より階段を下りる)
○都営浅草線、銀座線:新橋駅7番出口に向かい内幸町地下通路(E方面)より徒歩5分
○都営三田線:内幸町駅A−5番出口より徒歩5分(広場より階段を下りる)
【注意】専用駐車場はありません。お車の方は新幸橋ビルなど周辺の有料駐車場をご利用ください
〔講演&朗読〕東 百道
〔プログラム〕
【第1部】講 演「芥川龍之介の文学とその軌跡(中期)」
〜〜中期における文学的な挫折と創作路線の大転換〜〜
1 芥川龍之介における三つの作品世界
2 芥川龍之介の文学的な生涯における四つの時代区分
3 芥川龍之介における文学的な生涯の全体像
4 芥川龍之介における中期文学作品の全体像
5 中期の憂悶と文学的な挫折の自覚と新たな模索
6 中期の文学的な挫折(主に古典的世界の挫折)の表白
7 江戸的世界の創作路線の内容的な転換
8 文学的な創作路線を大転換する決意を表白
<休 憩>
【第2部】朗 読
「私の出遇ったこと」(後に「蜜柑」と「沼地」に分離&改題)
「六の宮の姫君」
「トロッコ」
〔主催〕感動をつくる・日本朗読館
〔参加〕チケット予約券/2000円
チケット当日券/3000円
(全席自由/183席限定)
《館長のコメント》
本番当日は幸い晴天にも恵まれ、無事に上演することができた。わざわざ会場に足を運んでくださったご来場の皆様には深く感謝している。また、サークルを上げて支援してくださった品川朗読サークル「あやの会」の皆さん、および、その他の朗読サークルの会員の皆さんにも、深く感謝の意を表したい。
今回の来場者数は90人を少し超えたくらいであった。発行したチケット数の1〜2割は欠席という通例は、今回も当てはまった。会場の客席数183席が90席以上埋まると、ある程度は来場者が来ているという雰囲気になる。しかし、今回は前回よりも10人ほど少なくなっている点が気になっている。
今回に新しく試みたのは、講演と朗読の一部始終を撮影したことであった。朗読サークルの会員のご主人がプロ並みの腕前をもっておられることを知ったので、この撮影をお願いしたのである。それをブルー・レイに録画して製品化し、木鶏社(出版社)を通して全国に頒布できる体制を整えることを計画している。
第1部の講演は、75分を見込んでいたが、ほぼ予定どおりであった。自宅練習では、どうしても75分を切ることができなかったのだが、本番では逆に少し時間が余ったくらいであった。やはり、気合いの入り方が違ったのであろう。余った数分で、次の第6回「東百道・講演と朗読の会」のPRをすることができた。
第2部の朗読は、今回、初めてホリゾントの照明を使ってみた。朗読の場面に応じて、バックの色を変えてみた。朗読サークルの朗読発表会ではやっていたのだが、今回は自分の朗読に使ってみたのである。品川朗読サークル「あやの会」が寄贈してくれた舞台の花にも照明を当てたが、それがとても栄えたようである。
今回は、電話で予約チケットを購入して下さった方がかなりいた。東村山市や横浜市など遠路から来て下さった方もいた。また、ご縁のできた元テレビアナウンサーの小林大輔さんや俳優・ナレーターの西村俊彦さんも聴きに来て下さっていた。小林大輔さんは、その後ご自身のブログで好意的に論評して下さっている。
朗読漫画『花もて語れ』単行本(第6巻)発売 更新!
〔発行日〕戦後67年(2012年)11月30日(金)
〔出版社〕小学館
〔目 次〕
【第29話】野ばら (1)
【第30話】野ばら (2)
【第31話】野ばら (3)
【第32話】野ばら (4)
【第33話】おきなぐさ (1)
【第34話】おきなぐさ (2)
【第35話】おきなぐさ (3)
【第36話】おきなぐさ (4)
【第37話】おきなぐさ (5)
【第38話】注文の多い料理店 (1)
〔作 者〕 片山ユキヲ
〔朗読協力・朗読原案〕東百道(日本朗読館)
〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ
〔単行本編集責任〕高島雅
〔定 価〕620円(税込み)
《館長のコメント》 NEW!
朗読漫画『花もて語れ』は、昨年(戦後66年/西暦2011年)末まで『月刊!スピリッツ』に連載されていたが、今年5月末からは『週間 BIG COMIC スピリッツ』へ連載誌が移籍された。この第6巻は、第5巻に続いて連載移籍後の2冊目の単行本である。この巻も、まだ、連載移籍の影響を受けている。
新しい読者に向けて、副主人公・佐佐木満里子の現在と過去を詳しく紹介し、加えて、主人公・佐倉ハナとの現在の関係を詳しく紹介する。他方、元からの読者に向けては新たな朗読シーンを提供する。それが、小川未明の「野ばら」を、佐佐木満里子と佐倉ハナが、別個に、しかも同じように朗読するシーンとなった。
さらに、この第6巻の後半において、いよいよ連載移籍後の全く新たな展開に移っていく。その発端が、佐倉ハナと佐佐木満里子の二人が、宮澤賢治の作品を朗読するために、岩手県の雫石盆地と小岩井農場を現地取材しに行く道行きである。ここから、連載移籍後の本格的な物語と朗読の展開が始まるのである。
朗読くらぶ「満天星」Live(第1回)
〔日時〕戦後67年」(2012年)11月26日(月)
開場12時30分 開演13時00分
〔会場〕シャンテ八千代 ミニホール
〔交通〕京成本線・八千代台駅より徒歩3分)
〔プログラム〕司会進行(上田悦子・大野栄子)
【第1部】
「十三夜」樋口一葉原作 小林正子、大野栄子
成川洋子、誉田信子
<休 憩>
【第2部】
「傲慢な眼」坂口安吾原作 櫻井芳佳
「檸檬(れもん)」梶井基次郎原作 江本なつみ
「糸車」山本周五郎原作 上田悦子
〔参加〕入場無料(定員30名/要予約)
〔主催〕朗読くらぶ「満天星」
《館長のコメント》
会場は八千代台駅から徒歩で3分ほどのところにある、個人が設営した「シャンテ八千代」という小ホール。客席数は35席ほどで少ないが、とても雰囲気の良い空間である。今回は正に満席であった。この「満天星」は、八千代「新・みちの会」の旧会員と現会員の仲良しグループ的に立ち上げた朗読倶楽部である。
諸々の事情で「新・みちの会」を退会したが、朗読を介した交流は続けたいという趣旨で設立し、今年の前半から自主勉強会を続けてきた。そうして、今回、朗読会を開催することになった。こういう朗読会に臨むとき、私は、2つの視点を内面にもって、その2つの視点から同時併行的に朗読を聴くことにしている。
1つは、朗読会を心の底から楽しむ鑑賞者としての視点である。2つは、朗読を自ら研究し、指導し、実演している研究者としての視点である。このように複眼的に聴くことは、なかなかむずかしいが、それが出来ると朗読会は楽しい。この点について、今回、自分の内面ながら2つの面白いことに気がついた。
1つは、朗読の上達度が高い場合の方が、研究者としての視点で聴く比重が大きい、ということである。これは、朗読の上達度が高いほど、朗読の作品世界を容易にイメージできるから、いわば安心して研究者としての視点で聴けるからであろう。作品世界のイメージを楽しみながら、あれこれ考えられる至福のときである。
2つは、初めて聴く未知の台本(文学作品)の場合には、鑑賞者としての視点で聴く比重が大きく、既知の台本の場合には、研究者としての視点で聴く比重が大きい、ということである。初めて聴く未知の台本の場合には、次はどうなるのか、という方に意識が集中して、つい鑑賞者としての視点で聴いてしまうのであろう。
終演後の歓談において、次の2つのことを強調しておいた。1つは、仲良しグループは、皆が元気で参加しているうちは良いが、何らかの事情で徐々に仲間が抜けて行くと、残った仲間だけではなかなか存続がむずかしい。その場合はあまり閉鎖的に考えないで、新しい仲間を受け入れることを考えるべきだ、ということ。
2つは、各人が「新・みちの会」を退会した事情が好転した場合には、また「新・みちの会」に復帰して欲しい、ということ。6年かけてせっかく朗読が上達したのだから、今度は後輩会員を先導・指導し、できるだけ早く「新・みちの会」が自立的な指導体制を構築できるために協力してもらいたい、ということである。
ふなばし東老朗読会(第9回)
〔日時〕戦後67年(2012年)11月22日(木)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室
〔プログラム〕
1「助け合い運動」「豆腐」向田邦子原作 百咲文恵
2「葉っぱのフレディ」レオ・バスカーリア原作 吉崎瑠璃子
3「窓」堀辰雄原作 亀田和子
〔主催〕船橋市東老人福祉センター
〔参加〕入場無料(定員20名)
《館長のコメント》
この朗読会は、私の朗読レッスン日と重なるので、ほとんど参加することができない。いつも、出演者の調整やプログラムの構成を考えるくらいしか、この朗読会には寄与できていない。今回も参加することができなかった。事後に、船橋朗読サークル「はなみずき」の窓口担当や出演者から報告を受けたのみである。
この朗読会は、船橋市東老人福祉センターの図書室で行なわれるが、20人も入るとほぼ満杯になる小さな会場である。今回も、会場は満杯であったと聞いている。この朗読会も今年度は後2回を残すのみである。朗読会の主催者は船橋市東老人福祉センターであるが、来年度もこの企画が継続されることを期待している。
今回のふなばし東老朗読会(第9回)は、第1回「小さな朗読館・ふなばし」を開催した翌日に開かれたので、窓口担当や出演者を初めとする船橋朗読サークル「はなみずき」の会員有志は大変だったと思う。報告では、今回もおおむねうまくいったようである。ただ、一般の観客数が伸びていかない点を心配していた。
第1回「小さな朗読館・ふなばし」
〔日時〕戦後67年(2012年)11月21日(水)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)
〔プログラム〕
1 芥川龍之介原作「仙人」 谷千和子、井上みつ江、村木ひろみ
中山慶子、畑野欸子、昌谷久子、内田洋子(朗読順)
2 下野圭子作「良寛さん」 下野圭子
3 山本兼一原作「利休にたずねよ」 小林いさを
4 夏目漱石原作「夢十夜」より「第一夜」 中浜ツトム
<休 憩>
5 小川未明原作「月夜と眼鏡」 飯野由貴子
6 幸田文原作「濃紺」 遠田利恵子
7 芥川龍之介原作「秋」 亀田和子
8 芥川龍之介原作「たね子の憂鬱」 久保田和子
〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道
〔主催〕船橋朗読サークル「はなみずき」
〔参加〕入場無料
《館長のコメント》
会場「きららホール」に、客席数を約150席ほど(うち電動収納式移動観覧席が136席)設営した。来場者は約100名。それに船橋朗読サークル「はなみずき」の会員と私で15名が加わるから、客席には約120名が座っていた。厳密に見れば30席ほど空いている計算であるが、一見した限りでは満席状態であった。
受付簿によると、約30名が市報や地域紙を見て来たという未知の一般市民の方々であった。100名の観客のうち、このように約3割も一般市民の方々に来て頂けると非常に嬉しい。この会場は何と云っても交通の便が良いから、その影響もあるかも知れない。今後は、その比重が過半を超えてくれるとありがたいと思う。
この「きららホール」は、上演中に会場スタッフが3人(総括担当、音声担当、照明担当)ついてくれた。3人ともスキルが高く、応対態度も良かった。移動式の舞台や舞台周り(両脇の引き幕や背景のスクリーンなど)も良かった。司会のプロの会員によると副調関係の機材も最新のものが揃っているということだった。
特に、今回使用したコンデンサー・マイクは良かった。出演者のかなり前の低い位置に設置してもキチンと音声を拾ってくれるので、出演者はマイクの存在を気にすることなく、朗読や椅子への着席や離席に専念できる。観客も、マイクに邪魔されずに出演者の朗読する姿を見ることが出来る。それが大変に良かった。
肝心な朗読の出来栄は、レッスンや立ち稽古のときより2〜3割ほどアップしていた。立ち稽古のときまで声が十分に出ていなかった会員も、それなりの声が出ていたし、作品世界に集中する度合いも格段にアップしていた。下手で癖のある朗読と、個性的な朗読とは紙一重であるが、何ほどか個性的な朗読に聴こえた。
終演後、開演後に遅れて会場に入ってくる来場者をどうするかで、会員と意見を交換した。結論として、次回からは、開演後も受付とドアに会員を配置して、朗読が一区切りつくまで入場を待ってもらうようようにしようということになった。この会場のロビーは、上演中の舞台の音声が聴こえるから、そこで聴いてもらう。
音楽演奏会などでは、開演時間に遅れないように入場することや、万が一遅れた場合には演奏が一段落するまで入場を控えることは、常識になっている。しかし、残念ながら、朗読会に関しては、まだそういう基本的なマナーが常識になっていない。日本の朗読文化向上には、こういうマナーの向上も含まれていると思う。
第8回「小さな朗読館・やちよ」
〔日時〕戦後67年(2012年)10月26日(金)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕オランダ家花見川店・ホール(2階)
〔プログラム〕
1「美少女」太宰治原作 磯部晴玄、柳沢豊子、松本恵
野中れん子、守田公子、本間かおる(朗読順)
2「『日本百名山』より」深田久弥原作 高橋初栄
3「牛女」小川未明原作 永田 空
<休 憩>
4「髪」幸田文原作 百咲文恵
5「薮の蔭」山本周五郎原作 河西礼子
6「デューク」江國香織原作 安部奈々子
〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道
〔主催〕八千代朗読サークル「花ことば」
〔参加〕入場無料(全席自由)
《館長のコメント》
「小さな朗読館・やちよ」は、八千代市内で私が朗読指導している朗読サークルが適宜に主催・出演を交代しながら開催を重ねている。今回の第8回「小さな朗読館・やちよ」の主催・出演は八千代朗読サークル「花ことば」であった。今回の会場はオランダ家花見川店・ホール、観客はざっと50人ほどであったろうか。
交通の便があまり良くない割には、予想以上の入りという感じだった。爽やかな秋晴れに恵まれたせいもあろうが「地域新聞」を見てこれまでも2〜3回は聴きに来ているという未知のリピーターも何人かいた。
出演者の朗読表現は、観客の耳にはどのように聴こえたかは不明だが、継続的にレッスンしている私の耳には、今まででもっとも良い出来だったように聴こえた。もちろん、絶対的な意味での評価は別ものだろうし、出演者によっての出来不出来も違いがあった。私の評価は、今までのレッスンに比べてのものである。
舞台挨拶で私が話したことだが、このオランダ家のホールは、6年前に第1〜3回の「小さな朗読館・やちよ」を開催した会場である。あの3回の朗読会はとりあえずの試行版であったが、とても懐かしい。当時の出演者も、これを聴きに来た観客も、私と似た想いを持っているらしく、この会場は意外に人気がある。
安普請の割には色々なデコレーションをあしらった、いかにも田舎のホールといった会場なのだが、こういう小さな朗読会には手頃な広さを持っている。防音設備はまるでなく、隣室に店員が出入りする音は無遠慮に聴こえてくるし、会場担当者の応対や気遣いはなっていないが、妙に華やいだ雰囲気があって捨てがたい。
第3回「小さな朗読館・ちば」
〔日時〕戦後67年(2012年)10月21日(日)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下1階)
〔プログラム〕
1「桜桃」太宰治原作 高橋正枝、藤田多恵子、内嶋きみ江
村井とし子、吉永裕恵子、内田升子(朗読順)
2「チヨ子」宮部みゆき原作 杉山佐智子
<休 憩>
3「首飾り」モーパッサン原作(新庄嘉章訳) 大島範子
4「驟り雨」藤沢周平原作 助川由利
5「清兵衛と瓢箪」志賀直哉原作 吉田光子
〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道
〔主催〕千葉朗読サークル「風」
〔参加〕入場無料
(客席数80席分の整理券を事前に発行/全席自由)
《館長のコメント》
この「小さな朗読館・ちば」も3回目ともなると、会員の皆さんは手慣れたもので、自立的にドンドン準備を進めていく。直前のリハーサルも、午前中で声が出にくいにも関わらず、全員がプログラムの順に自分の持分を全部朗読する形でドシドシ進めていく。私は、節目節目で重点的に注意するだけで済んでしまった。
肝心な「小さな朗読館・ちば」の本番は、午前中の私の注意を80パーセントはクリアできていた。それだけで、かなり良くなったと思う。もちろん、本番特有の緊張感が、朗読表現や文学作品の本来の良さを引き出した、という作用も働いたと思うが。終演後、出演者たちは「成功! 成功!」と自己評価していた。
最後の舞台挨拶で、私は次のような趣旨のことを話した。曰く「継続的に聴きに来てくださる方には、少しづつ上達していることが分かっていただけたと思う。これは、上達の余地が多くあるということで、ある意味では問題なのだが、しかし、毎年必ず上達しているということは、とても大切なことでもあると思う」と。
朗読発表会『ホタル帰る』
——特攻隊員と母トメと娘礼子——
〜第2期・朗読ステップ3修了記念〜
〔日時〕戦後67年(2012年)9月28日(金)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)
〔演目〕
井上ひさし原作『水の手紙——群読のために——』
赤羽礼子・石井宏原作『ホタル帰る——特攻隊員と母トメと娘礼子——』
〔プログラム〕
第1部 『水の手紙』
<休 憩>
第2部 『ホタル帰る』
○少年飛行兵と富屋食堂の小母さん「トメ」
○特攻始まる
○特攻隊員・群像
<休 憩>
○赤いテープ
○アリランの歌声
○ホタル帰る
○神々のたそがれ
〔出演〕
石田和美、市川すすむ、江本なつみ、大塚拓一、小林正子、竹川則子、冨田博子、増尾克子、松田益孝、松田洋子、吉崎瑠璃子(アイウエオ順)
(八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員)
〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道
〔主催〕八千代朗読サークル「新・みちの会」
〔参加〕入場無料(全席自由)
《館長のコメント》
この会場の最大座席数は326席。来場者数は120人くらいであった。これくらい入ると、客席の中央部分はほぼ満席となり、かなりの雰囲気ができ上がる。舞台は、第1部の「水の手紙」も、第2部の「ホタル帰る」も、大過なく上演できた。2人の会場スタッフにお願いした音響と照明もほぼ完璧であった。
私は、客席の最後列でバック音楽の音出しを担当したので、客席の反応も大体分かった。観客の感動度は、いろいろな面から推測できる。確かなのは拍手である。①お義理でする拍手。②やっと終わったかという拍手。③なかなか良かったという拍手。④心から感動したという拍手。今回は③〜④の拍手であった、と思う。
今回は、サークル代表の知人(男性)が2人、ボランティアで会場整備や記念写真の撮影などを手伝って下さった。この会場は、前半分の床がフラットになっており、通常は、その部分の座席はパイプ椅子を出演者が並べなければならない。それで一汗なくのだが、それをこの2人の方がやって下さったので大いに助かった。
イラストレーター・池田憲昭さんの絵画とポストカードの展示も、朗読とのコラボレーションとして、会場のロビーで行なった。これも、いつもボランティアの方々が展示の準備やあと片づけを引き受けて下さる。こういうボランティアの方々の縁の下の力持ちに、こういう催し物は支えられて成り立っている。感謝。感謝。
終演後の打上げ(懇親会&講評会)は、盛上がった。こういう本格的な舞台上演が初めての2期生は、大いに達成感に浸っているようだった。こういう舞台が5回目で、慣れているはずの1期生も、3年ぶりということもあって、かなりの達成感を抱いたようである。こういう達成感こそが、次のエネルギーになるのである。
ふなばし東老朗読会(第8回)
〔日時〕戦後67年(2012年)9月27日(木)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室
〔プログラム〕
1「清兵衛とひょうたん」志賀直哉原作 遠田利恵子
2「驟り雨」藤沢周平原作 助川由利
3「水籠(みずごもり)」伊藤左千夫原作 小林正子
〔主催〕船橋市東老人福祉センター
〔参加〕入場無料(定員20名)
《館長のコメント》
この朗読会は、私の朗読レッスン日と重なるので、ほとんど参加することができない。いつも、出演者の調整やプログラムの構成を考えるくらいしか、この朗読会には寄与できていない。今回も、同様に参加することができなかった。事後に、船橋朗読サークル「はなみずき」の窓口担当や出演者から報告を受けるのみである。
朗読会への参加者は関係者を含めて約30人。リピーターが多いが、新規参加者も3人ほどいたという。リピーターが多いので、終演後の感想や意見を述べ合う時間には活発な発言が相次いだという。東老人福祉センターのスタッフ方も、とても気をつかって熱心に朗読会を支えて下さっているようである。感謝。感謝。
他サークルの出演者の話しによると、観客の皆さんは朗読を楽しみに聴いていて下さるので、朗読する方も気持ち良く演技することができるという。また、東老人福祉センターのスタッフ方はもちろん、主催する船橋朗読サークル「はなみずき」の皆さんもとても気をつかって下さるので、とても楽しい朗読会だったという。
第8回「品川朗読交流会」
〔日時〕戦後67年(2012年)9月11日(土)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕東京都品川区五反田文化センター・音楽ホール
〔プログラム〕
☆朗読の会「宙」
山月記(中島敦原作)
☆品川朗読サークル「あやの会」
鼓くらべ(山本周五郎原作) 片桐瑞枝、岡林和子、山崎光世
渡辺芳枝、根本泰子、赤塚弘子、山本扶美子【朗読順】
<休 憩>
網走まで(志賀直哉原作) 山崎光世
贋のビーチ(原田宗典原作) 田中早苗
☆朗読サークル「こだま」
にごりえ(樋口一葉原作)
〔主催〕品川朗読サークル「あやの会」
〔共催〕朗読サークル「こだま」
朗読の会「宙」
「朗読塾 Live 品川教室」
〔参加〕入場無料(全席自由)
《館長のコメント》
今回の第8回「品川朗読交流会」は、初めて東京都品川区五反田文化センター・音楽ホールという大きな開場で開催された。観客数は、最大時で約100人、終演時には約50人であった。当初は、観客数が出演者数(12人)よりも少ないのではないか、と冗談半分に心配していた。
当初の心配に比べれば予想外に多数の観客数であった。私にはよく分からなかったが、出演者の話では、観客の中に、品川区内で様々な朗読活動をやっている方々の姿もけっこう見かけたらしい。最後の舞台挨拶でも、品川区内で朗読活動をやっている方々に「品川朗読交流会」への参加を呼びかけていた。
互いに自立した複数の朗読グループが、まったく自発的に協力し合って、このような朗読交流会を定期的に開催するような例はめったにない。お山の大将的になったり、排他的になりやすいためであろうか。そういう壁を乗り越えて、是非、他の多くの朗読グループも参加してもらいたいと、私も心から願っている。
ところで、私はこれまで、この「品川朗読交流会」に直接参加したことはなかった。従来の開催日は、私の朗読レッスン日と重なって、時間的な都合がつかなかった事情が大きい。しかし、今回は、どうにか参加することができた。私はいわば新参者だから、なるべく遠慮しつつ、舞台裏に詰めていた。
出演者はそれぞれ異なる朗読グループの所属だから、朗読スタイルもかなり違っている。違っているからこそ、相互啓発の場としての朗読交流会の意味がある。この「品川朗読交流会」は優劣を競う場ではないし、また、そういう場にしてはいけない。私は、今回、それぞれの朗読を楽しませていただいた。
私が指導する品川朗読サークル「あやの会」の会員7人は、山本周五郎原作「鼓くらべ」を読み継ぎ形式で上演した。この「鼓くらべ」にはバック音楽をつけた。そのバック音楽を構想したのは私だが、今回は舞台袖の音出し作業は総て「あやの会」の会員が自力で行なった。なかなか上手くやっていた。
終演後に同じ品川区五反田文化センターの3階会議室で行なわれた反省会(?)にも、今回は参加させていただいた。皆さんは、淡々とした雰囲気の中にも、満足した心情を漂わせていた。次の交流会を来年3月に開催すること、会場はいつものように荏原第5集会所の集会室で行なうこと、などが話し合われた。
もともと、この交流会には4つの朗読グループ(朗読塾Live、朗読の会「宙」、朗読サークル「こだま」、品川朗読サークル「あやの会」)が参加していた。今回は、いろいろな事情があって、朗読塾Liveからの出演が見送られた。しかし、今後も「品川朗読交流会」への参加は継続していく、ということであった。
その朗読塾Liveの主催者・吉田真理さんが、開演前の楽屋裏へ挨拶に来られた。いろいろとお話しをしたが、その中には、吉田さんの友人が朗読漫画『花もて語れ』をとても気に入ってくれている、という嬉しいお話もあった。私からは、吉田さんに、今後とも「品川朗読交流会」をよろしく、とお願いしておいた。
朗読漫画『花もて語れ』単行本(第5巻)発売
〔発行日〕戦後67年(2012年)8月30日(木)
〔出版社〕小学館
〔目 次〕
【第20話】ごん狐
【第21話】麦藁編む子の唄
【第22話】黄金風景 (1)
【第23話】黄金風景 (2)
【第24話】黄金風景 (3)
【第25話】黄金風景 (4)
【第26話】黄金風景 (5)
【第27話】黄金風景 (6)
【第28話】黄金風景 (7)
〔作 者〕 片山ユキヲ
〔朗読協力・朗読原案〕東百道(日本朗読館)
〔カバー・デザイン〕黒木香+ベイブリッジ・スタジオ
〔単行本編集責任〕高島雅
〔定 価〕630円(税込み)
《館長のコメント》
朗読漫画『花もて語れ』は、昨年(戦後66年/西暦2011年)末まで『月刊!スピリッツ』に連載されていたが、今年5月末からは『週間 BIG COMIC スピリッツ』へ連載誌が移籍された。この第5巻は連載移籍後の初の単行本である。したがって、この単行本は連載誌の移転をつなげるべきむずかしい立ち位置にある。
一方で、新しい読者のために従来の内容(朗読と物語)を分かりやすく紹介しつつ、他方で、元からの読者にも新たな内容を提供しなければならない。この両睨みのような内容を構想することは、大変であったようだ。朗読は私の担当だが、物語の構想・展開や朗読作品との絡ませ方は漫画家と担当編集者の担当である。
この第5巻では、先ず主人公・佐倉ハナの過去を紹介し、次に現在の藤色朗読教室のメンバーをざっと紹介する。さらに、主人公・佐倉ハナの職場の状況や人間を紹介する。そして、最後に、副主人公・佐佐木満里子の佐倉ハナに関わる過去と現在を紹介する(この副主人公に関わる部分は次の第6巻に持ち越しとなる)。
しかも、単に紹介するだけでなく、それと朗読を絡めなければならない。主人公・佐倉ハナの過去の紹介と絡めて新美南吉原作「ごん狐」を、藤色朗読教室のメンバーの紹介に絡めて金子みすゞ原作「麦藁編む子の唄」を、主人公・佐倉ハナの職場状況や人間紹介と絡めて太宰治原作「黄金風景」を朗読するのである。
11月頃に発売予定の第6巻の前半で、現在、すでに『週間 BIG COMIC スピリッツ』に連載を終えた小川未明原作「野ばら」の朗読が収録されるが、その朗読は副主人公・佐佐木満里子が主人公・佐倉ハナに関わる過去と現在の紹介に絡めて行なわれる。それで、やっと連載誌移転に伴なうつなぎの部分が終わるのである。
つまり、連載誌の連載移籍に際して、移籍前と移籍後をつなげるために、何と単行本1巻半に相当する分量をかけたわけである。しかも、その1巻半の内容が、つなぎであるが故に、より一層、朗読的にも、物語的にもクオリティの高い充実したものにしなければならない。そこにこそ、創作に携わる人間の苦心があった。
ネットに書き込まれたレビューや感想を見る限り、その苦心はまあまあ報われたようである。私としても「ごん狐」「麦藁編む子の唄」「黄金風景」の朗読シーンが、かなり評価されているのでホッとしている。特に「黄金風景」を解読した、従来とは全く異なる作品世界がとても好意的に評価されているのは嬉しかった。
朗読発表会『今日われ生きてあり』
〔日時〕戦後67年(2012年)7月27日(金)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕習志野市市民会館
〔演目〕神坂次郎原作『今日われ生きてあり』
〔構成〕
【第1部】
一 心充たれてわが恋かなし
二 取違(といたげ)にて
三 第百三振武隊出撃せよ
<休 憩>
【第2部】
四 サルミまで……
五 背中の静(しい)ちゃん
六 素裸の攻撃隊
七 あのひとたち
〔出演〕
飯田三美、石津谷法子、糸久初江、遠藤昌子、遠藤都子、大嶋京、下家美樹子、鈴木邦子、千名和子、土田和子、央康子、西山洋子
(習志野朗読サークル「茜」)
〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道
〔主催〕習志野朗読サークル「茜」
〔参加〕入場無料(全席自由)
《館長のコメント》
会場の客席数は400席である。今回は、猛暑のせいもあってか、観客の数はあまり多くなく100人くらいだったであろうか。400席の会場で100席くらいしか埋まっていないと、いささか寂しい感じである。まあ2回目はこんなものかも知れない。来年に向けて、広報活動も見直す必要がある。
会場スタッフは3人ついてくれた。総合(舞台)担当、音声担当、照明担当の3人である。バック音楽は私が担当したが、客席の中央後方の客席を2列分つぶして機材を設置してもらい、音出し調整用の座席も確保した。このようにしてバック音楽を流したので、音声とのバランスはまあまあ上手くいった。
さて、肝心の朗読だが、少なくとも今までのどの練習よりも良い出来栄であった。ただし、その絶対水準は、まだまだ、まだまだ、と答えるしかない。まあ、今回の台本が朗読的にもの凄くむずかしかったのも事実であるが、切迫感や緊迫感が、まだまだ、まだまだ、なのである。
今回も、反省すべき点が多くあった。来年は、戦争の悲劇をテーマにした台本ではなく、一般の文学作品を読み継ぐことに挑戦する。一般の文学作品の場合には、さらに表現力を高めないと、とても観客に感動してもらうことはできない。会員の皆さんの更なる精進を求めたい。
ふなばし東老朗読会(第7回)
〔日時〕戦後67年(2012年)7月26日(木)
開場13時00分 開演13時30分
〔会場〕船橋市東老人福祉センター・図書室
〔プログラム〕
1「花かんざし」立原えりか原作 昌谷久子
2「スミレ島」今西祐行原作 永田 空
3「虹の空」藤沢周平原作 久保田和子
〔主催〕船橋市東老人福祉センター
〔参加〕入場無料(定員20名)
《館長のコメント》
この「ふなばし東老朗読会」も7回を数えるが、来場者もかなり常連客が増えてきたようである。その常連客は耳が肥えているらしく、朗読上演後の感想や意見も盛んに出てくるということである。なかには、かなり手厳しい指摘もあるようである。今回も、題材の選び方や、原作のカットの仕方について、遠慮のない意見が出たと言う。
原作の選び方については、夏になると先の戦争に関わる題材がよく朗読されるが、戦争体験者にはつらい想い出が沢山あって、そういうものをこういう憩いの場で改めて聴かされるのは嬉しくない、というような意見が出たらしい。この問題はよく聴く感想である。この問題は、客層にもよるし、題材にもよるし、朗読の出来栄にもよる。
原作のカットの仕方については、大幅にカットしたために過去の経緯が十分に説明されず、主人公の行動に矛盾があると感じられてしまった、ということらしい。これも、限られた時間に、長い原作を無理に朗読しようとすると、必ず発生してくる問題である。原作選び、台本づくり(カットの仕方)から、すでに朗読は始まっている。
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