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館長の朗読日記1308/「講演と朗読の会」太宰治シリーズの準備

館長の朗読日記1308  (戦後69年01月05日 新規)



○「講演と朗読の会」太宰治シリーズの準備(1)

 今年の年末(12月09日)に開催する第7回「東百道・講演と朗読の会〜太宰治の文学とその航跡(死闘期)〜」の準備を少しづつ進めている。準備は次の3点である。①太宰治の全作品の通読、②講演資料の作成、③朗読作品の選定&台本作成&朗読練習。仕事としてもっとも気楽なものは、①の太宰治の全作品の通読である。

 手元の筑摩全集類聚『太宰治全集』(小説篇は第1巻〜第9巻)を第1巻から順々に通読しているのだが、昨日までに第5巻の「水仙」まで読み終えた。頁数にして第5巻の半分を少し越したところである。発表時期は、日米開戦の半年後くらいの昭和17年5月である。太宰にしては長編の「正義と微笑」を読み終えてホッとしている。

 ②の講演資料の作成は、下案づくりの段階である。先ず、大まかな構成を考える。これは、過去4年間4回にわたって続けてきた芥川龍之介シリーズの講演資料が参考になる。もちろん、芥川龍之介と太宰治はかなり違うから、同じ構成にはならない。逆に、構成を違えなければならない点に、2人の作家の違いが鮮明に現われてくる。



○「講演と朗読の会」太宰治シリーズの準備(2)

 ②の講演資料の作成は、困難だけれども心楽しい仕事である。しかし、③の朗読作品の選定&台本作成&朗読練習は、もっとも気が重い仕事である。気が重い最大の要因は、この仕事にはこれで終了というものがない点であろう。芸事というのは、総て同じだと思うが、まさにエンドレスなのである。どうやっても満足感が湧いて来ない。

 今のところ、次回の朗読作品候補は「燈籠」と「姥捨」の2作品である。その台本は、一応、準備もできた。台本「燈籠」は、原作をノーカットでそのまま朗読する。朗読時間は約20分。台本「姥捨」は、時間の関係で、かなりカットする必要があった。それでも朗読時間は約40分。二つの作品で、約60分(1時間)の朗読になる。

 台本「燈籠」は、いつか朗読してみたいと考えていた作品である。文体は、20歳代の女性の独り語りだけに、かなりむずかしいが、内容共々やりがいがある。台本「姥捨」は、最初の奥さん(小山初代)との心中と離別を素材にしたものであるから、総てにわたってやりがいがある。まあ、いくらやっても、満足感は湧かないだろうが。













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