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館長の朗読日記1339/雪ごもりの日々

館長の朗読日記1339  (戦後69年02月12日 新規)



○雪ごもりの日々(1)

 今日(2月12日)は水曜日だが、2月08日(土)の大雪から昨日(2月11日)の火曜日までの4日間、まったく外出せずに自宅にこもっていた。家の周囲に出ることさえ、雪かきと、野鳥への餌やりと、郵便函のチェック以外は、まったくなかった。これを「雪ごもりの日々」と名づけてみた。いくらか風流な感じになる。

 雪かき、野鳥への餌やり、というのも風流といえば風流である。しかし、郵便函のチェックというのは、いかにも他にやることがない暇つぶしという感じで、風流味は薄れる。家人から「郵便オジサン」と揶揄されるのも無理はない。まだ「郵便お爺さん」と呼ばれないだけマシとするか。そういえば、昨日から郵便配達が再開された。

 昨日も書斎で書き物をした。朗読とは別の仕事である。それから、太宰治の作品を通読した。一昨日と昨日で、筑摩全集類聚『太宰治全集』第8巻の「パンドラの匣」「津軽通信」「貨幣」を読んだ。特に「パンドラの匣」が面白かった。このように書いてみると、我ながら風流な感じがする。晴耕雨読、否、晴耕雪読の趣きがある?



○雪ごもりの日々(2)

 テレビはあまり見ない。最近は、特に不愉快なニュースが多いので、ますます見なくなった。その代わり、インターネットの「You Tube」で落語や音楽を聴くことが多くなった。落語は、やはり古今亭志ん朝が断トツにうまい。音楽は、一昨日、佐藤久成を探したついでに、庄司紗矢香と古澤巌と葉加瀬太郎の演奏を初めて視聴した。

 佐藤久成のヴァイオリン(ピアノ伴奏/鳥羽泰子)は、2012年9月25日〜26日に埼玉県富士見市民会館「キラリ☆ふじみ」大ホールで行なわれた演奏である。画像はリハーサル風景の静止画像であるし、録音も「チャールダーシュ」の一部分(1分23秒)でしかなかったが、それでも十分に聴き手を引きつける演奏であった。

 庄司紗矢香は、メンデルスゾーン「バイオリン協奏曲」第1楽章を聴いたが、良く言えばオーソドックス、悪くいえば面白味のない演奏であった。古澤巌は確かに上手いのだろうが、私には面白くなかった。葉加瀬太郎は、視覚的なパフォーマンス(為にするボディ・アクションなど)はともかく、ヴァイオリン演奏自体は凡庸に感じた。



○雪ごもりの日々(3)

 もっとも、私の音楽鑑賞は素人も素人、まさにミーちゃんハーちゃんの類にすぎないので、庄司紗矢香、古澤巌、葉加瀬太郎のお三方や彼らのファンにはお許しをいただきたい。もっとも、このお三方は、すでに十分にメジャーな方々で、ファンも非常に多いと聞いている。私のこういう素人感想は痛くも痒くもないであろう。

 私が、書斎で書き物をしながら、バック音楽としてよく聴いているのは、前橋汀子のヴァイオリン、アイザック・スターンのメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」、アルトウール・ルービンシュタインのショパン「ノクターン」全19曲である。佐藤久成のCDはまだ持っていないので、バック音楽として聴いたことはない。

 佐藤久成のヴァイオリン演奏はライブで2回ほど聴いている。それは、いわば病み付きになりそうな演奏であった。CDで聴いたらどうなるのか、楽しみにしている。逆に、前橋汀子、スターン、ルービンシュタインの演奏はCDで聴くのみで、ライブで聴いたことはない。それほどの音楽ファンではないので、それで良いと思っている。


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