館長の朗読日記1333/品川「あやの会」の朗読レッスン
館長の朗読日記1333 (戦後69年02月05日 新規)
○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)
昨日(2月04日)の9時30分から、荏原第5地域集会所で、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンを行なった。今回は、第2期・朗読ステップ2の14回目、5月に開催する朗読発表会『あ・うん』のレッスンの2回目である。この『あ・うん』は2部構成であるから、今回は「第2部 蝶々」の1回目のレッスンである。
この「第2部 蝶々」を1人づつ朗読してもらいながら、1人づつ私からダメ出しをしていく。今回は、前回に引き続いて、該当部分の初めてのレッスンであるから、どちらかというと台本の解読の方に重点を置いた。具体的な朗読表現も大切だが、登場人物の人物像や表現の背後にある心情を理解する方が、今の段階では重要である。
この私の作品解読は、面白く感じる人には非常に面白く感じられるらしい。前回もそうだったが、今回の私の作品解読もサークルの皆さんには大変に好評であった。向田邦子の文章は、芥川龍之介や太宰治や宮澤賢治とはかなりタイプが違っているが、やはり非常な名文である。したがって、色々と掘り下げて解読していく価値がある。
○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)
この作品を解読していけばいくほど、やはり向田邦子はテレビ・ドラマのシナリオ・ライター出身なんだと痛感する。表現されている場面がきわめて視覚的であり、それが頻繁かつ鮮やかに転換していく。あたかも、テレビ画面でドラマを観ているようである。しかも、作品のどの部分にも神経が行き届いているから、朗読的にも面白い。
従って、会員の皆さんが各パートを読み継いでいく場合、その総てのパートにそれぞれ朗読しがいのある面白い表現が散りばめられている。もちろん、優れた文学作品の場合には、朗読的に面白くないパートなどは無いわけではあるが、この『あ・うん』は特にその傾向が強い。ただし、その面白さを理解するためには解読力が必要だが。
特に登場人物のセリフが素晴らしい。短いセリフほどそうである。それだけに、そのセリフを朗読表現することはむずかしい。今回レッスンした「第2部 蝶々」にも、随所に素晴らしいセリフがあった。それを朗読者の音声言語でいかに表現していくか。この『あ・うん』を、そういう意味で、会員の皆さんは楽しんで朗読して欲しい。
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