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館長の朗読日記1340/朗読漫画『花もて語れ』の第93話

館長の朗読日記1340  (戦後69年02月13日 新規)



○朗読漫画『花もて語れ』の第93話(1)

 昨日(2月12日)、ようやく小学館から『週刊スピリッツ』2014年11号が届いた。先週の10号は朗読漫画『花もて語れ』が休載だった。従って、本号には9号以来の第93話「瓶詰地獄③」が掲載されている。「瓶詰地獄」は、全部で4通の手紙文で構成された作品である。今回は、前回に続いて2つめの手紙の朗読である。

 この「瓶詰地獄」という作品には、いろいろと不可解な、あるいは、不合理な点があるため、読んでいてなかなかスッキリと納得できない感覚が残る。いわば、作者から読者への謎かけがあちこちに散りばめられているのである。その謎を発見することは面白いが、それを本気になって解明しようとすると、作者の術中にはまってしまう。

 訳の分からない謎を、アアでもないコウでもないと考える謎なぞ遊びが好きな人間なら、本気になって解明することも一種の高級な遊びとして面白いかもしれない。しかし、私は、作者が仕掛けた謎を発見して楽しむ段階で止めておきたい。芥川龍之介の「トロッコ」や太宰治の「黄金風景」に込められた謎とはタイプが違うのである。



○朗読漫画『花もて語れ』の第93話(2)

 かつて、この作品をレクチャーしたときに、そのようなことを話した記憶がある。そういう私のレクチャーの内容を、今回の第93話「瓶詰地獄③」ではまことに上手くアレンジして、漫画の朗読シーンにつなげている。こういう点が、片山ユキヲさん(漫画家)と高島雅さん(担当編集者)の本当にすごいところだ。私は脱帽している。

 私は、かつてのレクチャーやネームチェックのときに交したやりとりで、片山ユキヲさんと高島雅さんが、朗読ステップ5〜6の内容をどのように漫画的に表現するか、という点でかなり悩んでいたのを知っている。一時は、朗読ステップ6を省略したり、あるいは、朗読ステップの5と6の順序を逆にしようか、とも考えたようである。

 しかし結局は、本来の順序が最も現実的でもあり、論理的でもあり、上達の段階としても自然で美しい、ということを再確認したようである。それ後は、漫画的な表現の仕方や漫画的な物語の流れについても、いろいろなイメージやアイデアが湧き上がってきたらしい。朗読の理論的な面も、漫画的に少々オーバーだが、的確である。



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