館長の朗読日記1330/千葉「風」の朗読レッスンと2人の会員の傘寿のお祝い会
館長の朗読日記1330 (戦後69年02月02日 新規)
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)
昨日(2月01日)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」の第2期・朗読ステップ4の第5回目の朗読レッスンを行なった。レッスン台本は山本周五郎原作「狐」で、これは今回の5回目で仕上げの通し読みとする。通常は6回のレッスンで仕上げるのだが、このサークルは年2回の朗読会を開くため、この台本は1回短縮する。
この台本の朗読時間は40分弱なので、1回の通し読みで仕上げる。その後で、私からの講評をした。どのサークルでも同じ傾向だが、このサークルも2期生の上達が速い。否、上達が速いというよりも、初めからある程度の水準の朗読経験者が入会してきている、といった方がよい。その上、より高い水準の1期生と共にレッスンする。
これでは上達が速くない方がおかしい。それがまた1期生を良い意味で刺激する。その結果1期生の上達も、停滞するどころか、グンと加速していく。今回の通し読みにも、その良い傾向が出ていた。私としては、早く1期生が朗読力だけでなく、朗読の指導力も上達して、後輩の2期生をドシドシと指導していって欲しいと思っている。
○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)
ちなみに、念のために記しておくが、私は新規入会者が朗読経験者でなければならないとは全く考えていない。全くの初心者も大歓迎である。現に、何人もの 初心者が新規入会している。そういう初心者も、初心者当時の1期生よりも速いスピードで上達している。レッスン中に、そういう1期生に無意識に誘導されて いるためであろう。
このサークルは、次回から、6月に開催する第6回「小さな朗読館・ちば」に向けたレッスンに入っていく。会員を2組に分け、1組は1人1作品形式で、他の1組は全員で1作品を読み継ぐ形式で朗読上演する。10月開催の第7回「小さな朗読館・ちば」では、その逆になる。今回、全員が自分の1人1作品の台本を全員に配布した。
その台本の内容を勘案しながら、2回の朗読会の作品内容が偏らないように、私が組分けをする。ちなみに、1組が全員で1作品を読み継ぐ形式の台本は、第6回が芥川龍之介原作「龍」であり、第7回が同じ芥川龍之介原作「六の宮の姫君」である。1期生や2期生が果たしてどのような場面イメージを表現してくれるか楽しみである。
○2人の会員の傘寿のお祝い会(1)
昨日(2月01日)の12時00分から、会場を移して2人の会員が傘寿になったお祝い会が催された。私も喜んで参加した。この2人の会員は、小学校〜女学校の同期生で、当時から文学少女で仲が良かったという。この千葉朗読サークル「風」が立ち上がるときにも、1人が他の1人を誘う形で入会してきたバリバリの1期生である。
さすがに、元文学少女だけあって、2人とも朗読が大好きだという。お祝い会の挨拶で、声が出なくなるまで朗読は続ける、と力強く語っていた。人生の後輩である他の会員たちはもちろん、私も元気と勇気をいただいた。1人は太極拳もやっており、他の1人は近隣の他の朗読グループにも所属して小学校に読み聞かせにいっている。
2人とも弁が立ち、レッスン中でもよく漫才もどきの対話をしている。それを他の会員や私が楽しんで聴いている。もちろん、漫才もどきの話だけではない。お祝いの会でも、先の戦争において、千葉市が大空襲にあったときの体験談をしてくれた。お二人ご自身の目撃談であるだけに迫力があり、全員が襟を正して拝聴したものである。
○会員の傘寿のお祝い会(2)
実は、この2人の同期生がもう1人、別の朗読サークルの会員になっている。入会してから、お互いが私の指導している別々の朗読サークルに入会している事実を知って、その偶然に3人ともとても驚いていた。この3人目の傘寿の会員は、今年になって私が助成金を贈呈された「ジロー基金」のことを教えてくれた方で、お元気である。
会員の中には、傘寿(80歳)になったことで自分の人生に自分で区切りをつけ、自ら朗読サークルを退会した方も何人かいた。しかし今回のように、傘寿(80歳)になって、改めて、ますます朗読に意欲を沸き立たせ、朗読サークルの会員として朗読活動することの喜びを感じとり、声が出るかぎり続けようと決意された方々もいる。
どちらが良いというわけではない。人にはそれぞれの事情があるし生き方もある。私も、今後十数年、無事に生き続けられた場合には、同じような決断を迫られる秋がくる。その秋に、私がどういう決意をするか、正直いって分からない。しかし、今は、今回のお二人の傘寿と朗読を継続するという決意を心からお祝いし、共に喜びたい。
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