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館長の朗読日記1364/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記1364  (戦後69年03月14日 新規)



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(3月13日)の午後1時30分から、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。このサークルは、今回から第2期・朗読ステップ3に入る。最初のレッスン台本は宮澤賢治原作「おきなぐさ」で、今回はこの台本の1回目でもある。今回は先日(2月25日)の朗読発表会の直後であり、いろいろとやることが多い。

 先ず、朗読発表会『グスコーブドリの伝記』を聴きに来てくれた会員の知人友人の感想や意見を披露してもらった。褒めてくれた例もあったが、かなり厳しい感想や意見もあったらしい。代表からは、この朗読発表会を聴いて感動して、入会を希望して電話してきた人がいる旨の報告があった。私も、すでにその報告を受け対処していた。

 次に、朗読発表会の録音をCD化したものが制作・配布されたので、私が持参したラジカセで再生して皆で聴いた。時間の関係で、第2部の各会員の朗読を1人2分くらいづつ聴いた。そして、朗読した本人と直前に朗読した人などの感想を訊いた。どうやら、朗読を聴く耳のレベルは、朗読の上達レベルに比例しているようであった。



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 次に、第2期・朗読ステップ3のレッスン計画を説明した。特に、朗読(発表)会を開催する2つのケースについてくわしく説明した。会員の関心も高く、いろいろな意見や質問が出た。来年のことと笑うなかれ。スケジュールをたどっていくと、意外に時間がないことが判明する。次回に朗読(発表)会の方針を決定することになった。

 次に、朗読ステップ3の位置づけと目標について説明した。朗読ステップ3は、文学作品における「地の文」の朗読の仕方を中心にする。しかし、2期生は、先ず「語りかける語り口」を修得することを優先する。朗読ステップ3の内容は、修得するよりも、理解する方に重点をおく。1期生には朗読ステップ3の内容を修得してもらう。

 「地の文」の朗読の仕方の主軸は、個々の「地の文」を表現している表現主体の「視点の転換」である。しかし、それがイメージできても、そのイメージを「語りかける語り口」で朗読する表現力が身についていなければ、何にもならない。1期生は何とかその「語り口」に到達しつつあるが、2期生はまだまだそこまで行っていない。



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(3)

 次に「おきなぐさ」についてコメントした。これまでは、レッスン台本を始める前に、その文学作品の作品世界について、私からかなりくわしい解説を行なっていた。しかし、この「おきなぐさ」については、拙著『宮澤賢治の視点と心象』の中で詳細に解説している。私のレッスン生なら、それを読むべきだという趣旨の話しをした。

 会員の皆さんの顔色からは、私の話しの趣旨をどれくらい理解したか、よく分からなかった。まあ、馬を川まで引っぱっていくことはできるが、川の水を飲ませることはできない、という格言もある。ただ、そうは言っても、朗読レッスンに必要な最小限の解説は、個々の会員の朗読に対するダメ出しやコメントの中で行なっていくが。

 最後に、会員の1人1人に順番に「おきなぐさ」の素読みをしてもらい、それに合わせて必要最小限の朗読的解説を行なった。朗読の場における「語りかける語り口」を修得するためにも、作品世界における心情とイメージを的確に読み解くことは必要である。文学作品を的確に認識することが、それを表現するための前提なのだから。




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