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館長の朗読日記1371/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記1371  (戦後69年03月23日 新規)



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(3月22日)の13時30分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ5の第9回目、三浦哲郎原作の「とんかつ」と「じねんじょ」の2本を併行して行なうレッスンの3回目である。前回は「じねんじょ」組が先だったが、今回は「とんかつ」組に先にやってもらった。

 今回は、レッスンの初めに、朗読ステップ5の意義と目的を改めて説明した。会員の皆さんにそれを再確認してもらい、今回は特に、声を出して読んでいる少し先の文字言語を眼で先追いし、記されている内容を改めてイメージしながら、朗読することを意識してもらった。1人朗読する度に、そのことを実行できたか否かを訊いてみた。

 その結果、ほとんどの1期生はそれを実行していることが分かった。驚いたことに、2期生の中にもそれが出来ている会員がいた。やはり、日々の積み重ねは大きいと痛感した。たとえ、直ちにその会員の朗読表現に結びつかなくとも、それが、朗読が上達するための必要条件の1つであることは間違いない。必ず、役に立つのである。



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 男性の1期生で、朗読のベテランがいる。その会員は、当初、私が「○○節」と名づけたほど癖のある「語り口」をしていた。しかし、その後、一念発起して「○○節」の「語り口」を克服すべく頑張ってきた。レッスンの最後に、その成果を問われた。私は「○○節」がとれた旨を回答した。当時を知る他の会員も、保証してくれた。

 それを契機に、思い出話しに花が咲いた。その男性会員が自信満々で朗読したのに、私から「○○節」と言われてショックを受けたこと。高く上に出ることや、2音目をクッキリと高く上げることが、なかなか実行できず苦労したこと。『ロミオとジュリエット』のレッスンが面白かったこと。初めてサークルを立ち上げたときのこと等。

 私も思わず山梨時代の思い出を少し話した。山梨の朗読サークルでの先生の指導が、無指導という指導方法だったこと。その結果、朗読の上達を自力でやらざるを得なかったこと。それが出来ない会員は、退会していったこと。残った会員は、それぞれ朗読を指導する力を身につけたこと。話しているうちに懐かしさがこみあげてきた。



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(3)

 ところで、前回のレッスンで、朗読的な飛躍をした会員だが、今回は少し元にもどっていた。もちろん、それ以前よりは良いのだが、前回ほどの朗読ではなかった。私は、この会員は、前回の飛躍を私や他の会員から褒められたものだから、今回は少し守る気持ちになってしまったのではないかと推察した。守る気持ちではだめである。

 朗読の「語り口」の技は、自転車に乗るテクニックや鉄棒を逆上がりするテクニックと同じで、一度獲得すると元にもどることはほとんどない。しかし、朗読の心情表現やイメージ表現というものは、精神的な要素が大きいから、朗読するときの気持ちの持ち方で大きくぶれるものである。一定の幅で、元にもどることはあり得るのである。

 したがって、朗読の場合には、精神的にぶれないための技(精神的な技)を身につけることが特に大切になる。これは、決して朗読にかぎったことではないが、朗読の場合には特にこの精神的な技が重要であるように思われる。こういうことも2期目の後半になって、ようやく指導する必要性と指導できる条件が出来てきたようである。

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