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館長の朗読日記1396/船橋「はなみずき」の朗読発表会

館長の朗読日記1396  (戦後69年04月24日 新規)



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読発表会(1)

 昨日(4月23日)の午後1時30分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読発表会『白旗の少女』が開催された。朗読レッスン的には第2期・朗読ステップ2の第21回目の朗読レッスン、台本『白旗の少女』の9回目に相当する。朗読発表会は、一般の方々に聴いていただき、1年間の朗読レッスンの成果を確認する場である。

 観客数は約140人(受付記帳者数120人)であった。会場の船橋市市民文化創造館(きららホール)は約160席あるので、ほぼ満席状態で、会場全体に盛況感が漂っていた。こういう会場の雰囲気は、出演者に多大な力を与えてくれる。特に、船橋市の市報や地域新聞の情報欄を見て、聴きに来て下さった未知の方々が3割もいた。

 船橋市は人口が約62万人という大都市である。同じ市報や地域新聞に記事が載っても、私が居住している八千代市のように人口が約19万人に比べると、反響の大きさがまるで違う。代表のところに事前に電話で問い合わせてきた人数も多いし、事後に入会を希望してきた人数も少なくない。こういうことも出演者に力を与えてくれる。



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読発表会(2)

 朗読の出来栄は、立ち稽古やリハーサルに比べれば2〜3割は良くなっていた。この点は、どの朗読サークルも同じである。しかし、今回の「白旗の少女」のように、先の大戦の悲劇を直接体験した人間が書いたものは、本番の舞台で朗読する朗読者の気持の入り方が違う。聴き手の気持の入り方も、一般の文学作品と全く違うのである。

 それだけに、普段のレッスンや立ち稽古やリハーサルに比べて、朗読表現も格段に良くなる。新しい会員の感想のなかに、本番では、まるで別の作品かと思うほど違っていたというのがあった。バック音楽の音入れをしていた私の耳にも、まあまあの出来栄に聴こえた。会場のあちこちですすり泣く声が、舞台でも聴こえたそうである。

 自分たちの朗読を聴いていただいた方々が泣いていたのを喜ぶというのは、いささか不謹慎な気がしないでもない。しかし、朗読する者にとっては、自分たちの朗読を聴いて、泣くほど感動していただいたということは、正直いって、これ以上の喜びはないのである。そういう会場の雰囲気に、舞台で朗読する方も大いに感激したという。



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読発表会(3)

 その後、会場と同じビルの地下の居酒屋に場所を変えて打上会が行なわれた。会員の皆さんは、それぞれ達成感に浸っていた。特に、この1年間の代表を務めた会員は、大役を無事に果し終えて、本当にホッとした様子であった。このサークルは、1期生と2期生がほぼ半々の比率である。2期生は、大作を読み継ぐ形式は初めてである。

 1期生はすでに何回か経験しているが、それでもかなり久ぶりの読み継ぎ形式の上演である。それぞれに、先の大戦の悲劇の体験を題材にした大作を、読み継ぎ形式で朗読上演する良さを味わったようである。1人づつ感想を述べてもらったが、1期生は1期生なりに、2期生は2期生なりに、いろいろと努力し、工夫したようであった。

 打上会の最中に、何人かの会員の携帯電話に、聴きに来てくれた知人友人から感想のメールが届き、それぞれの会員がそれをその場で紹介してくれた。その内容は、本当に感動してくれたことを伝えるものばかりだった。それにしても、携帯電話のこういう使われ方は、初めての経験であった。今はこういう時代になったことを痛感した。



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