館長の朗読日記1404/拙著『朗読の理論』に寄せられた読者カード
館長の朗読日記1404 (戦後69年05月07日 新規)
○拙著『朗読の理論』に寄せられた読者カード(1)
先日、木鶏社から拙著『朗読の理論』に寄せられた読者カードが回送されてきた。木鶏社は発行した本には必ず「愛読者通信」という読者カードを挿入している。ただし切手代は読者負担だから、実際に郵送されてくる「愛読者通信」は少ない。しかし、それでも、自分でわざわざ切手を貼って返信して下さる熱心な読者が確しかにいる。
今回、拙著『朗読の理論』の「愛読者通信」を寄せて下さったのは、朗読歴10年という50歳代の主婦である。通信欄によると拙著の購入日は今年の4月09日となっている。そして、木鶏社のメモによると、この「愛読者通信」を木鶏社が受信したのは4月30日である。拙著を購入してから、わずか20日で投函した勘定になる。
通信文によると、先ず朗読漫画『花もて語れ』を読み、私と拙著『朗読の理論』の存在を知ったという。その方は、拙著を「久々に『早く読みたくてたまらない本』」だったと記している。事実、読むのがかなりむずかしいはずの拙著『朗読の理論』をわずか20日の間に読了するばかりでなく「愛読者通信」まで投函して下さっている。
○拙著『朗読の理論』に寄せられた読者カード(2)
私が、もっともわが意を得たりと思ったのは、拙著を読み終えて「今はますます声に出すことがこわくなってい」ると感じつつも、今後も「何かをみつけていけたらと思って」いると記されている点である。わずか20日弱で拙著を読了し、こういう読後感をもたれたという点から、この方の朗読レベルは相当なものだと推察している。
拙著を読んで初めて文学作品の解読方法や朗読方法の基本を知った朗読者は、それ以前の自らの朗読を振り返って果たしてどのように思っただろうか。その内、以前の自らの朗読を振り返って「こわく」なったと感じた朗読者はどのくらいいるだろうか。私は拙著の画期性を確信しているから、その数は決して少なくないと推測している。
逆に、朗読漫画『花もて語れ』で取り上げた宮澤賢治「やまなし」、斎藤隆介「花咲き山」、芥川龍之介「トロッコ」、太宰治「黄金風景」の朗読シーンを読み、しかも、それ以前にそれらの作品を朗読したことがあった場合、その過去の自らの朗読を振り返って「こわく」ならなかった朗読者は、果たしてどのくらいいるであろうか。
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