館長の朗読日記1425/朗読漫画『花もて語れ』のネームチェック
館長の朗読日記1425 (戦後69年05月30日 新規)
○朗読漫画『花もて語れ』のネームチェック(1)
昨日(5月29日)の15時00分に、八千代市東南公民館3階ロビーで小学館の高島雅さんと待ち合わせ、朗読漫画『花もて語れ』のネームチェックを行なった。今回は、現在連載中の芥川龍之介原作「蜜柑」篇の後半部分についてのネームチェックである。3話分のネームをまとめてチェックした。あと残るは最後の1話のみである。
私の見解では、この「蜜柑」は芥川龍之介が従来の創作路線に行き詰まり、深刻な模索の上に、新たな創作路線への転換を決意した時期(文学的な中期)の冒頭に位置する重要な作品である。今回のネームには、その創作路線の行き詰まりと転換について登場人物が説明する部分が含まれていた。その説明内容について濃密な議論をした。
この部分のレクチャーは数年前に行なったのだが、その前後の時期に私の芥川龍之介に関する見解はかなり変化していた。従って、レクチャーを受けた片山ユキヲさんや高島雅さんに、現時点の私の見解が必ずしも十分に伝わっていなかったきらいがある。締切の時間が切迫している中で、この説明部分のネームの微修正を検討した。
○朗読漫画『花もて語れ』のネームチェック(2)
微修正の大筋が決まり、細部の文言は片山ユキヲさんと高島雅さんが相談の上で決めることにし、今回のネームチェックを終了した。ところが、昨日の深夜、就寝直前にメールの受信チェックをしたところ、高島雅さんからのメールが入っていた。片山ユキヲさんと相談した結果、微修正ではなく抜本的な修正をすることになったという。
そして、その部分を修正した「台本」が添付されていた。ネームの基になっているのが、この「台本」である。私は、ネームの基になっている漫画の「台本」というものを、今回初めて見た。演劇でいう戯曲に似ている。漫画の創作というのは大変な作業だと、改めて感じた。演劇や映画を創作することと、ほぼ同じことをやるのである。
抜本的に修正された「台本」は、的確に私の見解をまとめていた。簡にして要を得た表現という言葉があるが、さらに平易な言葉が張りのある文体で表現されていた。見事なものだと私は感嘆した。一般に、漫画に描かれた絵ならともかく、書かれた文章などは読み飛ばしがちである。しかし、その総てに心血が注がれていたのである。
| 固定リンク
「05館長の朗読日記(戦後69年/西暦2014年)」カテゴリの記事
- 館長の朗読日記1577/朗読でご縁のできた方々へこの1年の感謝(2014.12.31)
- 館長の朗読日記1576/年の瀬にいろいろとやっている(2014.12.30)
- 館長の朗読日記1575/ついに年賀状を総て投函した(2014.12.27)
- 館長の朗読日記1574/年賀状を書いている最中である(つづき)(2014.12.25)
- 館長の朗読日記1573/「佐藤久成 ヴァイオリン コンサート」を聴きに行った(2014.12.24)


コメント