館長の朗読日記1523/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン
館長の朗読日記1523 (戦後69年10月17日 新規)
○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)
昨日(10月16日)15時00分から船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ3の11回目。森鴎外原作「じいさんばあさん」と夏目漱石原作「硝子戸の中」の2本を併行でレッスンする5回目である。この2作品は来年3月の第22回「ふなばし東老朗読会」で読み継ぐ予定である。
ここにきて1期生の研究ぶりが目につく。朗読も9年目になると、顕著な上達はなかなかむずかしい。逆に、いろいろと試行錯誤の研究をする余裕と実力が着いてくる。その研究ぶりがレッスンのときの朗読にそのまま出てくる。なかなか自分事(わがこと)としての心情を表現できなかった1期生が、苦心しながら表現に努めている。
心情が入ってくると声が上ずってくる癖のある1期生が、自分の普段の声出しの音域に収めようといろいろと試行錯誤を繰り返している。助詞や助動詞のところを無意識に下げてしまう癖のある1期生が、着実にその癖を克服しようとしている。新派大悲劇的な語り口に惹かれている1期生が、普通の語り口との兼ね合いを探っている。
○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)
2期生は、2〜3年目になる会員たちと、まだ半年にしかならない会員たちが併存している。2〜3年目になる2期生は、今が伸び盛りである。練習や研究も熱心だから、グングンと上達している。その意味で、1期生たちの良い刺激になっている。平板な読みや変な読み癖も、レッスン毎に着実に直ってくる。これは嬉しい驚きである。
まだ半年にしかならない2期生は、朗読経験者と初心者に大別される。朗読経験者は、最初の数ヶ月はいささか戸惑い気味であった。しかし、私のレッスンを何ヶ月か経て、直すべきところがかなり直ってくると、本来の地力を発揮してくる。今回も、前回とは見違えるような立体的な表現(視点の転換)をしてみせ、皆を驚かせていた。
初心者は、それこそ毎回のように上達している。変に助詞を上げる癖のあった会員も、急速に表現が滑らかになってきた。最初から、かなり堂々と朗読していた会員は、すっかり「語りかける語り口」の朗読に慣れてきたようだ。もちろん、朗読レベルとしてはまだまだだが、朗読発表会においても、一人前の分担ができそうである。
○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)
昨日(10月16日)18時00分から、習志野朗読サークル「茜」のレッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ1の5回目、レッスン台本・芥川龍之介原作「杜子春」の5回目でもある。今回は欠席者が2人いたので、第2期における朗読ステップ1〜6の概要と目的の説明はまたも順延した。正直にいうと、忘れていた。
このサークルは1期生が全体の半分弱である。その他に別のサークルからの転入者が2人いる。この2人はレッスン歴が3〜5年である。はっきりした2期生はレッスン歴がまだ1年前後である。朗読表現のダメ出しは、それぞれの会員の朗読レベルに合わせて行なう。作品解説は、ステップ1らしく、かなり詳しく丁寧に行なっている。
今回のレッスン台本は、知名度と内容の分かりやすさの点で、この芥川龍之介原作「杜子春」を選んだのだが、レッスンに合わせて読み込んでみると、意外に面白い。主人公・杜子春の心の変化、それに対応した仙人のセリフ表現、地の文とセリフにおける「視点の転換」、その他いろいろな謎などなど。いや、さすがに芥川龍之介だ。
○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)
レッスンの他に、来年の朗読発表会についても話し合った。台本は、すでに藤原てい原作『流れる星は生きている』に決定済みである。ただし、会場について新たな提案があった。従来の会場は習志野市市民会館のホールであったが、第2期に突入した現在の会員数が10人(リハビリ中の1人を除く)と減ったので変更したいという。
すなわち、習志野市市民会館のホールは使用料が高いので、会員数が減った分、1人当たりの負担金が多くなる。そこで、使用料が比較的安い他の会場に変更したいというわけである。今年11月中に決定する必要があるので、これから色々と会場の現場調査をしていくことになった。交通の便の良し悪しが、最大のポイントとなる。
その他では、舞台条件、音響&照明装置の有無、会場スタッフの有無、外部の騒音の防音性などがポイントとなる。また新しい会場に変更する場合には、本番の会場でリハーサルをやることが必須となる。それやこれやの条件を勘案しながら、来年の朗読発表会の会場を選定していくことになる。これも楽しみの一つとしてやって欲しい。
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