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館長の朗読日記1533/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記1533  (戦後69年11月02日 新規)



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月01日)の9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンをやった。このサークルは今回から第2期・朗読ステップ5に突入する。今回はその第1回目。レッスン台本は三浦哲郎原作「みちずれ」である。今回はこの「みちずれ」の第1回目でもある。今回は、先ず、第2期・朗読ステップ5の意義と目的を話す。

 ただし、今回は、先月に開催した第7回「小さな朗読館・ちば」の後の初めてのレッスンでもあるから、レッスンの前に観客として聴いていただいた方々からの感想・意見をお互いに披露し合って、全員で共有してもらった。ここでは具体的なことは記さないが、様々な感想・意見があった。聴き手によって正反対の感想・意見もあった。

 第2期・朗読ステップ5の意義と目的について、次のように説明した。すなわち、朗読者の立場から、舞台の上で、文学作品の文字言語を眼で読み取り、そこに表現されている作品世界(場面と心情のイメージ)を文学的に認識しながら、同時併行的にその作品世界を自分の音声言語で再表現していくこと、を理解し、修得していくこと。



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 さらに1期生に対しては、すでに第1期において朗読ステップ5の内容は理解しているはずなので、この第2期においては、理解をさらに深めると共に、単に理解するだけでなく、その「技」を身につけることを目指して欲しい、という話しをした。この「技」を完全に修得することはむずかしい。まあ「芸」の「技」に完全はないが。

 また2期生に対しては、この朗読ステップは朗読ステップ1〜4の内容がすべて含まれていること、それを練習の場だけではなく、実際の聴き手を目の前にした舞台の上で、改めて実行していく段階であること、を説明した。そして、この朗読ステップ5の段階を実行するためには、当面「語りかける語り口」が必要であるとを強調した。

 そしてレッスン台本「みちずれ」で、この朗読ステップ5の意義と目的を意識しながら、実際に1人づつ朗読してもらった。さらに1人づつ、イメージした作品世界を確認しながら、私なりの作品世界のイメージやそういうイメージのつくり方を説明していった。映画監督が脚本をカメラワークを意識しながら読み取っていくように、と。



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(3)

 その中で、若い2期生の会員が、大変に優れたその人なりの作品世界のイメージの方法を披露してくれた。すなわり、最初にその台本を読んだときに浮かんできた作品世界を絵で台本に描き込んでいく、というのである。そして、その絵を自分の言葉で表現するように朗読しているということであった。まるで映画監督の絵コンテである。

 朗読漫画『花もて語れ』でも、理論派の佐佐木満里子が藤色きなり先生の指導を、レッスン台本に細かくメモしているのに対して、感覚派の主人公・佐倉ハナはレッスン台本に漫画を描き込んでいたという場面があった。これなども、どちらが良いか、という問題ではない。「あれか、これか」ではなく「あれも、これも」なのである。

 この若い2期生の会員も、おそらく、レッスン台本に初読みのときに感じたイメージを絵コンテを描いているだけでなく、私の指導内容もレッスン台本にメモしているはずである。今回は、絵コンテの方の話しに感心して、他の方をやっているか否かまでは確認しなかった。次回は、念のために、忘れずに、そのことを確認しようと思う。




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