館長の朗読日記1569/第2回「小さな朗読館」のリハーサル
館長の朗読日記1569 (戦後69年12月18日 新規)
○第2回「小さな朗読館」のリハーサル(1)
昨日(12月17日)の9時30分〜16時30分に、第2回「小さな朗読館」のリハーサルをやった。場所は、習志野市大久保公民館の集会室(3階)である。参加者は、ゲスト出演者の山本扶美子さん、小林正子さん、石井春子さん、吉田光子さん、司会進行役の飯野由貴子さん、それに私の計6人であった。
このリハーサルはレッスンではない。出演者が自分で選んだ文学作品を皆の前で披露&チェックし、バック音楽の必要の有無や全体の進行の段取りを確認する。第2回からは、ゲスト出演者が朗読する前に、司会進行役の飯野さんが短いインタビューをすることになっているので、その予行練習(まあ、感じを掴む程度)もする。
レッスンではないから、細かいダメ出しなどは一切しないつもりだったが、いざとなるとやはりダメ出しをしてしまった、指導者の性である。ゲスト出演者同士や司会進行役からも、ダメ出しや意見がかなり出た。特に、バック音楽の有無やアクセントに関しては、ゲスト出演者同士や司会進行役からのダメ出しが主であった。
○第2回「小さな朗読館」のリハーサル(2)
午前中に、まず、プログラム1〜4を順々にやってもらい、それぞれに私からのダメ出しや、他のゲスト出演者や司会進行役の意見を聴いた。ゲスト出演者はさすがに皆さんかなり読み込んできたとみえ、仕上げた感じの朗読をしていた。私は半分は指導者の立場で、半分は観客の立場で聴き、特にバック音楽の有無を考えていた。
昼食休憩を挟んで、午後には再び同じ順番で朗読をしてもらった。午後には、ゲスト出演者が朗読する前に、司会進行役に実際にインタビューをしてもらった。ゲスト出演者は皆さん堂々と応答していた。インタビューの応答の方が朗読より上手いのでは、と思われたほどだった。朗読の方も、午前中よりもかなり良くなっていた。
午後の朗読には、それぞれに試みのバック音楽をつけてみた。まず太宰治「貨幣」につけてみたのだが、この作品にはバック音楽は合わないようだった。次に高村光太郎「『知恵子抄』より」につけてみた。構成を少し変え、詩の合間にバック音楽を入れてみたが、合わない。結局、中間部分の詩の冒頭部分につけるだけにした。
○第2回「小さな朗読館」のリハーサル(3)
藤沢周平「木綿ぶれ」は、物語性の強い内容だから、バック音楽を入れるととても効果的であった。当人の意見も踏まえて、中間部と最後の山場に少し長めのバック音楽を入れることにした。同じ藤沢周平の「明烏」は、朗読する当人が新内「明烏」の録音を持参したので試してみたが、朗読者自身があまり気に入っていなかった。
朗読者当人が、窓の外から聴こえてくる新内「明烏」を部分的に謡う場面がある。当人は新内を習っているわけではないから、プロの録音を参考にしながら、それらしく謡うしかない。大分、そのことを気にしていた。私は、何も本物の新内を謡う必要はない、新内らしいイメージを表現すれば十分だからと堂々とやるよう勧めた。
結局、この「明烏」にはバック音楽の類は何もつけないことにした。全体的にみると、かなりバラエティに富んで面白いプログラムになったと思われる。後半は私の「零落」を含めて藤沢周平の作品が3つ続くが、それぞれの作品世界が全く異なるし、第一に朗読者の個性がまるで違っている。実に面白い組合わせになったと思う。
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