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過去のイベント記録/戦後70年(2015年)後期

過去のイベント記録/戦後70年(2015年)後期

             (戦後70年10月03日 新規)
             (戦後70年10月29日 更新)
             (戦後70年11月09日 更新)
             (戦後70年12月05日 更新)
             (戦後70年12月30日 更新)

             
                         



【過去のカレンダー】



12月13日(日)「響」朗読ライブ Vol 6 NEW!
 /朗読の会「響」主催

12月08日(火)第8回「東百道・講演と朗読の会」 NEW!
          〜太宰治の文学とその航跡(再出発期)〜
 /「感動をつくる・日本朗読館」主催

11月26日(木)ふなばし東老朗読会(第26回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

11月22日(日)収穫祭(畑の朗読会)
 /さくら農園みらい塾 桜井勝子

11月21日(土)音楽と朗読のプラザ 
 /ブルーローズ楽団&習志野朗読サークル「茜」

11月15日(日)千葉県犯罪被害者週間/千葉県民のつどい
 /千葉県・公益社団法人 千葉犯罪被害者支援センター

10月30日(金)第4回「朗読くらぶ 満天星」朗読会
 /朗読倶楽部「満天星」主催

10月18日(日)第10回「小さな朗読館・ちば」
 /千葉朗読サークル「風」主催

10月17日(土)第14回「品川朗読交流会」
 /品川「あやの会」他2グループ共催

10月12日(月)朝日新聞「Reライフ」欄「朗読に心をこめて」掲載
 /朝日新聞(全国版 朝刊)掲載

9月30日(水)第4回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」
 /感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会主催

9月26日(土)八千代朗読サークル「新・みちの会」朗読発表会『鉄道員(ぽっぽや)』
 /八千代朗読サークル「新・みちの会」主催

9月24日(木)ふなばし東老朗読会(第25回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

9月24日(木)第9回「小さな朗読館・ちば」
 /千葉朗読サークル「わかば」主催

7月23日(木)ふなばし東老朗読会(第24回)
 /船橋市東老人福祉センター主催

7月10日(金)「東百道・講演と朗読の会」DVD&BD(ブルーレイ盤)発売
           〜太宰治の文学とその航跡(前死闘期)〜
 /〔著作&出演〕東百道 〔発行〕木鶏社

7月09日(木)ボランティア朗読会『ホタル帰る』
           ——特攻隊員と母トメと娘礼子——
 /品川「あやの会」/於品川区立荏原第6中学校




【くわしい内容】



「響」朗読ライブ Vol 6 NEW!

〔日時〕戦後70年(2015年)12月13日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕カノンホール

〔アクセス〕

 東葉高速鉄道/八千代中央駅より徒歩6分(八千代市保健センター向い)

〔プログラム〕

原体剣舞連(宮澤賢治原作)  
        〜ちょっと一息〜      
馬鹿囃子(宮部みゆき原作)    恵比寿こよみ 
迷 子(沢木耕太郎原作)        守田公子
おみちの客(池波正太郎原作)    猪俣智子            
          〜休 憩〜   
転生(志賀直哉原作)          須藤美智子         
利休にたずねよ(山本兼一原作)   館はとみ          

〔主催〕朗読グループ「響」
(元八千代朗読サークル「こちの会」会員有志が中心になって結成)

〔参加〕参加費500円
    ※要予約 先着50名様
     会場の都合上、ご予約お願い致します
     会場は土足厳禁になっています(スリッパをこちらでご用意しています)

〔ご予約・お問い合わせ〕047−459−3975(舘)

《館長のコメント》

 元八千代朗読サークル「こちの会」の元会員有志が中心になって上演している、この「響」朗読ライブ(Vol 6)は定期的に年2回の開催である。そのうちの1回は12月中旬に開催するので、従来から私が12月上旬に開催している「東百道・講演と朗読の会」と時期が重なる。従って、残念ながらほとんど欠席せざるを得ない。




第8回「東百道・講演と朗読の会」 NEW!
〜太宰治の文学とその航跡(再出発期)〜

〔日時〕戦後70年(2015年)12月08日(火)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千代田区立内幸町ホール

〔交通〕

○JR新橋駅(日比谷口)より徒歩4分(広場より階段を下りる)
○都営浅草線、銀座線:新橋駅7番出口に向かい内幸町地下通路(E方面)より徒歩5分
○都営三田線:内幸町駅A−5番出口より徒歩5分(広場より階段を下りる)
【注意】専用駐車場はありません。お車の方は新幸橋ビルなど周辺の有料駐車場をご利用ください

〔講演&朗読〕 東 百道

〔プログラム〕

【第1部】 講 演  「太宰治の文学とその航跡(純創作期)」
                     <休 憩>
【第2部】 朗 読  「富嶽百景」

〔主催〕感動をつくる・日本朗読館

〔参加〕チケット予約券/2000円(事前にチケット予約券をお求めください)
      チケット当日券/2500円(当日満席になりしだい販売を中止します)
     (全席自由/133席限定)

【注】会場の座席数183席のところ録音録画用スペース確保のため133席に限定

《館長のコメント》

 今回の観客数は70人で昨年より10数人ほど少なかった。昨年は朗読サークルの会員と一般の観客(会員の知人なども含む)の数がほぼ半々だったが、今年は一般の観客の方が少なかったような気がする。ともあれ、来場してくださった70人の観客各位には感謝している。少しでも聴きに来て良かったと思われたら幸いである。

 私は、原則として、招待券なるものを積極的には出していない。今回も、色々なご縁があって本来ならばこちらからご招待すべき相手の中で、遠路からわざわざ聴きに来ていただけることが判明した場合にのみ、いわば受動的に招待券を発行するに止めた。その数もせいぜい5枚くらいのものである。宣伝のための招待券ではない。

 今回は、毎回、宣伝用のチラシや講演資料の表紙にイラストを提供してくれている池田憲昭さんが、わざわざ来場してくれた。今回も、海上のロビーに池田憲昭さんのポストカードを展示&販売した。今回のチラシや講演資料に使用したイラストは評判が良く、そのイラストのポストカードを中心になかなか売行きも良かった。

 第1部の講演の所要時間は80分弱であった。これは自宅練習の所要時間とほぼ同じで、予定通りである。内容的にも、話すべきことはほぼ話し切ったように思っている。今回の講演は、半分以上の時間を「富嶽百景」「黄金風景」「新樹の言葉」「走れメロス」の作品解読に使った。特に「走れメロス」の解読には力が入った。

 第2部の「富嶽百景」の朗読の所要時間は50数分であった。これも予定通りである。講演後に約15分の休憩を挟んだが、80分弱の講演の後の50数分の朗読は少々キツかった。ところどころ細かいミスが出たし、最後のところは色々な意味で限界ギリギリであった。ただ、心情とイメージの表現は、自宅練習以上にはできた。

 今回も、例年の通り、講演と朗読の一部始終を録音録画し、BDとDVDに収録して製品化するつもりである。当然、それを発行元/木鶏社(出版社)、発売元/星雲社という形で、出版物の全国流通ルートにのせるつもりである。また、この太宰治シリーズの講演内容は、いずれは単行本としてまとめて出版するつもりである。

 毎年、この「東百道・講演と朗読の会」の準備のために費やす体力と知力と気力は、われながら相当のものがある。その成果を1回の朗読イベントだけで消滅させるもはもったいないと思い、それを録音録画したもののBDとDVDの製品化を考えたのは4年前である。これは全国販売すると共に、国立国会図書館に寄贈している。

 また、宮澤賢治にしても、芥川龍之介にしても、また、今回の太宰治にしても、これらの作家たちの文学作品論は、やはり、講演するだけではなく、単行本にまとめて上梓すべきだと考えている。宮澤賢治については『宮澤賢治の視点と心象』(木鶏社)として上梓した。今後は、芥川龍之介と太宰治の文学作品論を頑張っていく。



ふなばし東老朗読会(第26回)

〔日時〕戦後70年(2015年)11月26日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「隣の神様」向田邦子原作         井上みつ江
「七福神」斉藤洋原作               田中幸子
「身体髪膚」向田邦子原作          遠田利恵子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 昨日(11月29日)の夕方、船橋朗読サークル「はなみずき」の「ふなばし東老朗読会」の担当役員から、第26回「ふなばし東老朗読会」の模様をファックスで報告してもらった。開催日(奇数月の第4木曜日)が千葉朗読サークル「わかば」のレッスン日と重なり、私がこの朗読会に参加できないために報告してくれるのだ。

 今回の来場者数は14人だったという。そのうち、初参加者は3人だったという。この朗読会には、船橋朗読サークル「はなみずき」の会員たちも、勉強のために多数が聴きに行く。今回も7人が参加したという。それとは別に、出演者が3人と進行役が2人が参加しているから、計12人。何やかやで、会場に26人が入った。

 お蔭で会場は満席だったという。会場は和室だが、東老人福祉センターが和室用の椅子を増やしてくれたので、参加者全員が椅子に座れるようになったという。毎奇数月の第4木曜日に定期的に和室で朗読会が催されるというのもなかなか楽しい。目立たないかも知れないが、日本の文化のために貢献していることは確かである。

 朗読は、 井上みつ江「隣の神様」向田邦子原作、田中幸子「七福鳥」斉藤洋原作、遠田利恵子「身体髪膚」向田邦子原作の3本である。報告者によると、井上みつ江の朗読は、真摯で優しい語り口が、日常の大切なことを気づかせてくれ、向田邦子の世界に観客を引き込んでいたそうである。朗読は朗読者の人柄が滲み出てくる。

 田中幸子の朗読は、物語自体が楽しく、また、九官鳥やインコの語りが絶妙で、会場をわかせたようである。直後に「声が明快でとてもよかった」という感想があったという。遠田利恵子の朗読は、三人の子供のケガと両親の対応をそれぞれ絶妙な語りで際立たせ、会場から共感の声と笑いが起こったそうである。何よりである。

 報告者は今年度の「ふなばし東老朗読会」担当役員を引き受けてくれた村木ひろみ会員であるが、電話口での追加報告によると、進行役の飯野由貴子会員の司会が良かったという。面白く的確な作品紹介で、朗読の面白さを引き立ててくれたという。飯野会員はプロの司会者で、新人の司会者の指導&講習もしているということだ。




収穫祭(畑の朗読会) 

〔日時〕戦後70年(2015年)11月22日(日)
     13時00分〜14時00分

〔会場〕実籾3丁目 こばと児童遊園集会所
    (習志野市実籾)

〔プログラム〕

1「いとしの犬ハチ」いもとようこ原作                         山本時子
2「父の詫び状」向田邦子原作   遠藤昌子/すわ麦穂/央康子
3「赤いテープ」赤羽礼子&石井宏原作                 下屋美樹子
4「あだ桜」向田邦子原作                                土田和子

〔出演〕習志野朗読サークル「茜」の現・元会員有志

〔主催〕さくら農園みらい塾 桜井勝子

《館長のコメント》

 観客数は約30人。朗読の評判も良かったという。こういう朗読会が末永く継続されていくことを祈念している。




音楽と朗読のプラザ 

〔日時〕戦後70年(2015年)11月21日(土)
     開場13時00分  開演13時30分

〔会場〕習志野市東習志野コミュニティーセンター

〔プログラム〕

【音楽演奏】ブルーローズ楽団

【朗読】(バック音楽/ブルーローズ楽団)
「ざしき童子のはなし」宮澤賢治原作                すわ麦穂
「赤いテープ」                                下屋美樹子
 (赤羽礼子&石井宏原作『ホタル帰る』より)
「虔十公園林」宮澤賢治原作  央康子/遠藤昌子/土田和子

【音楽演奏】ブルーローズ楽団

〔出演〕

【音楽演奏】ブルーローズ楽団

【朗読】習志野朗読サークル「茜」の現・元会員有志

〔主催〕ブルーローズ楽団&習志野朗読サークル「茜」

《館長のコメント》

 ブルーローズ楽団の音楽演奏はとても楽しかったし、習志野朗読サークル「茜」の朗読「ざしき童子のはなし」「ホタル帰る〜赤いテープ〜」「虔十公園林」もなかなか良かった。今回の朗読にはブルーローズ楽団がバック音楽を演奏してくれた。観客数は40人〜50人くらいであろう。皆、楽しんでいたようである。

 実は、この習志野市東習志野コミュニティセンターは、私の散歩コースの範囲にある。このような近場のコミュニティセンターにおいて、無料で、このような音楽演奏と朗読を楽しむことができるというのは、とても幸せなことではないだろうか。日本が平和で、そこそこに文化が普及してきている証左であるように思う。

 今回のこの「音楽と朗読のプラザ」の準備過程においては、私も多少は関与した。もちろん、習志野朗読サークル「茜」に対しては私が定期的に朗読指導をしている。また、今回、会員たちが朗読した作品は、これまでのレッスンで私が指導したものである。しかし、今回のイベントのために、改めての指導はしていない。

 せいぜい、事前の打合せに1回参加したことと、事前の音合わせに1回立ち合った程度である。まして、朗読のバック音楽については、ブルーローズ楽団の皆さんにすべて任せっ放しであり、私は何の寄与もしていない。それにもかかわらず、朗読の上演が終わった後に、出演した会員が朗読指導者として観客に紹介してくれた。

 私は、客席の最後列の一番奥に座っていたので、紹介してもらった際には、ただ自席から立ち上がり無言で会場の皆さんにご挨拶した。こういう紹介のされ方も悪くないとつくづく思った。とても自然であり、このような飾らない音楽演奏と朗読のコラボレーションにふさわしい紹介のされ方だとも思い、大変に嬉しかった。




千葉県犯罪被害者週間/千葉県民のつどい

〔日時〕戦後70年(2015年)11月15日(日)
     13時00分〜16時00分(受付開始12時00分)

〔会場〕千葉市生涯学習センター・ホール

〔プログラム〕

【第1部】
基調講演 「犯罪被害者とその支援〜私の体験〜」 平井紀夫
【第2部】
朗 読 「被害者の声を聴く」 千葉朗読サークル「風」
【第3部】
音楽演奏 植草学園大学附属高等学校/吹奏楽部・合唱同好会

〔主催〕千葉県・公益社団法人 千葉犯罪被害者支援センター

《館長のコメント》

 私は、このイベントにおける朗読出演者の人選、朗読の上演形式および指導&演出を依頼されたので、一種のイベント関係者とも言えるかも知れない。当日は、9時30分に現地に出向き、第2部の朗読に関する舞台設営、舞台振付、音響&照明および直前の舞台リハーサルに、いわばアドバイザー的な立場で参画した。

 朗読する3人の出演者(吉田光子、吉永裕恵子、内田升子)は、まさに真剣で、午前中の待機時間にも控室で朗読全部をおさらいしていた。私も付き合って、ダメだしとコメントを行なった。この3人は、すでにどこに出しても恥ずかしくないレベルの朗読者であるが、今回のイベントに対してはさすがに緊張していた。

 第1部の基調講演は「犯罪被害者とその支援〜私の体験〜」という演題で、講演者は平井紀夫さん(全国被害者支援ネットワーク理事長)であった。犯罪被害者としてのご自身の体験、全国被害者支援ネットワークにかかわった経緯、全国被害者支援ネットワークの紹介と課題などを淡々と語る、すばらしい講演だった。

 第2部の朗読は、娘と父を殺された2人の犯罪被害者の手記のそれぞれを、3人の朗読者が語り継ぐ形式で上演した。私の立場からすると、午前中に控室で行なった私のダメだしとコメントの内容が見事に取り入れられていた。身びいきの評価かも知れないが、すばらしい出来栄えだった。観客の評判も良かったと思う。

 第3部の音楽演奏は、植草学園大学・付属高等学校の合唱同好会によるコーラスと、同じくその吹奏楽部によるハンドベル演奏であった。出演者全員が女子高校生であり、さらに舞台では指導の先生方がきわめて控えめに振舞っておられたため、終始、若さと初々しさに溢れた舞台であった。観客はかなり癒されたと思う。

 今回の朗読出演者3人が所属する千葉朗読サークル「風」からはもちろん、私が朗読指導している各地の朗読サークルの会員の皆さんともチラホラと会場のあちこちで会った。特に、品川朗読サークル「あやの会」の会員たちが遠路から来ていたのが目についた。ボランティア朗読のあり方として関心があったのだろう。

 品川朗読サークル「あやの会」も、ボランティア朗読を軸とした社会活動に熱心に取り組んでいる。特に、地域の中学校で先の大戦の悲劇をノンフィクションで描いた作品を朗読している。今回のように、犯罪被害者の手記を朗読することも素晴らしいボランティア活動だが、中学生に戦争を語り継ぐ活動も素晴らしい。

 私が朗読指導した朗読者たちが、朗読サークルとして、あるいは、個人として、このように朗読を通していろいろな社会活動に参画していってくれることは、私にとっては本当にありがたく、また、素晴らしいことである。私が蒔いた少量の種子が、徐々に実り、かつ増えていって、いつの間にか社会の役に立っている。




第4回「朗読くらぶ 満天星」朗読会

〔日時〕戦後70年(2015年)10月30日(金)
     開場12時30分 開演13時00分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)/フェイスビル6階

〔プログラム〕

【第1部】
「高瀬川」森鴎外原作         成川洋子・上田悦子
「キンモクセイ」重松清原作             誉田信子
「ここが青山」奥田英朗原作             櫻井芳佳  
             <休 憩>
【第2部】
「冬の青空」池波正太郎原作            大野栄子
「夢十夜」夏目漱石原作                小林正子
「春は馬車に乗って」横光利一原作        江本なつみ   

(司会進行:小林正子/誉田信子)

〔主催〕朗読倶楽部「満天星」

〔参加〕入場無料(全席自由/150席〜)

【注】開場・開演が従来より30分早くなっておりますのでご留意ください

【注】お問い合わせ先「満天星」代表/上田悦子
    047−450−6648

《館長のコメント》

 私は開場直前に着いたが、開場の受付には八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員がズラッと並んでいた。会場の案内係は同じ「新・みちの会」の男性会員が担当していた。そういえば、今年9月に開催した八千代朗読サークル「新・みちの会」朗読発表会『鉄道員(ぽっぽや)』の受付は「満天星」の会員が担当していた。

 実はこの「朗読くらぶ 満天星」の構成員は「新・みちの会」の1期生の有志7人からなっている。その内訳は、現会員2人、元会員5人というように、現会員も入っている。従って「満天星」と「新・みちの会」の絆は固いのである。また、私が指導している他の朗読サークルの会員との関係も長く、その多数が聴きに来ていた。

 この「朗読くらぶ 満天星」は、毎年1回の割合で定期的にこのような朗読会を開催している。当日の観客数は170人を超え、パイプ椅子を含めて約200席を設置した客席はほぼ満席状態であった。演目は、思想的な作品が3作、物語的な作品が3作と、硬軟のバランスが良く、最後まで飽きることなく聴くことができた。

 私は、自分が朗読指導している朗読サークルの朗読会は必ず聴きに行くようにしている。聴きに行くというより、舞台周りで演出担当や音響担当のスタッフとして参加しに行くといった方が正確である。朗読指導を離れて聴きに行くという機会はほとんどない。今回は、現会員が2人いるとはいえ、多数である5人は元会員である。

 しかも、演目である朗読作品を直接指導したわけではない。総ては「満天星」の自主練習の成果なのである。しかも、出演者の気心は充分に分かっている。聴いていると、皆、なかなか上手になっているし、よくやっている。こういう朗読会は本当に楽しい。当夜、現会員から電話があったので、感想その他の話しを色々とした。

 今回は、直前に、出演者の一人に不幸があったり、あるいは、別の出演者の体調が不安定になったりで、出演者の皆さんはなかなか大変だったらしい。それでも、満天星の皆さんは、仲良し7人組として互いに励まし合ったり、注意をし合ったりして、なんとか本番の舞台まで漕ぎ着けたという。皆さんは、頑張ったようである。

 朗読的なコメントを少し記す。改めて基本としての「語りかける語り口」が大事だということを痛感した。元会員はそれぞれ上達していたし、朗読に慣れてきてもいた。しかし、肝心な「語りかける語り口」を十分に修得しないままに私の指導から離れてしまった。その点で私には若干の悔いが残っている。もうひと息だったのに。

 いささか驚いたのは、現会員の朗読は、2人ともその「もうひと息」のところが出来ていた。その分、イメージ(場面と心情)のつくり方と《間》のつくり方も「もうひと息」のところに手が届いていた。元会員がその「もうひと息」に手が届けば、さらに強烈な感動を聴き手の心につくることができるようになると思うのだが。




第10回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後70年(2015年)10月18日(日)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1「じねんじょ」三浦哲郎原作    森川雅子、小田志津子、松尾佐智世
              杉山佐智子、内嶋きみ江、助川由利、吉永裕恵子
2「あったかくなんかない」よしもとばなな原作         細川美智子
3「妹の着物」川端康成原作                      大島範子
                  <休 憩>
4「とくべつな早朝」江國香織原作                藤田多恵子
5「宗旦狐」澤田ふじ子原作                    村井とし子
6「イン・ザ・カラオケボックス」石田依良原作           内田升子
7「苦海浄土〜ゆき女聞き書き〜」石牟礼道子原作      吉田光子                       
〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「風」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

《館長のコメント》

 今回の観客数は、70数人(客席数80席)であった。私は家人と共に9時30分に会場に着いたが、千葉朗読サークル「風」の皆さんは9時00分頃には集合し、会場の設営や式次第の手順を確認していた。このサークルは、良く言えば主体的に、悪く言えば勝手にドンドン物事を進めていく。そのうちに直前のリハが始まった。

 直前リハーサルも主体的(勝手)に進めていく。そのうちに、誰かが思い出したように、私にもダメ出しやコメントをしてくれと言い出した。直前リハで指導したところで手遅れだと思ったので、私は気乗りがしなかった。そのうち誰かがマイクのスイッチを入れ忘れていたことに気がついた。これで私の頭にスイッチが入った。

 直前リハで、マイクのスイッチを入れ忘れてリハを始めるとは何事であるか。それからは、私から積極的にダメ出しやコメントを繰り出していった。誰かが、これでいつもの先生になった、などと発言していた。直前リハの私の指導は、少なくとも1期生の何人かにはかなりの効果があった。私もこの何人かの修正能力には驚いた。

 このような舞台裏を記したのは、今回の第10回「小さな朗読館・ちば」では、出演者が、それぞれのレベルにおいてではあるが、かなりの出来栄を示したからである。観客の反応も良好であったし、出演者もかなりの達成感を感じていたようであった。現に、食べ放題のしゃぶしゃぶ料理屋での打上げ会は、かなり盛り上がった。




第14回「品川朗読交流会」

〔日時〕戦後70年(2015年)10月17日(土)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕品川区荏原第五区民集会所・第1集会室

〔プログラム〕

☆朗読の会「宙(そら)」
「お母さんの木」大川悦生原作
「絵に描いた嫁さま」松谷みよ子原作

☆品川朗読サークル「あやの会」
「ドンドコ山の子ガミナリ」斎藤隆介原作  木下徳子
「おきなぐさ」宮澤賢治原作        山本扶美子
「ろくでなしのサンタ」浅田次郎原作     志村葉子

☆朗読サークル“こだま”
「文芸落語『蜘蛛の糸』」芥川龍之介原作  
「紙吹雪」宮部みゆき原作

〔主催〕
朗読サークル“こだま”
朗読の会「宙(そら)」
品川朗読サークル「あやの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 今回の「品川朗読交流会」も、私は他のレッスンと重なったので、参加できなかった。品川朗読サークル「あやの会」の渉外担当役員の話しでは、参加者は約50人、演目もバラエティーに富んでいて面白かったということであった。時間の関係で、今回は、終演後の話し合いはできず、別途の場を設けてやることになったという。

 初めは4グループで始めた「品川朗読交流会」は、現在は3グループになっている。しかし、毎年2回のペースで順調に回数を重ね、今では3グループの年間行事としてしっかり根付いたようである。お互いの違いを前提に「みんな違って、みんな良い」という精神で、互いに刺激し合いながらやってきたのが良かったのであろう。




朝日新聞「Reライフ」欄「朗読に心をこめて」掲載

〔日時〕戦後70年(2015年)10月12日(月)

〔掲載紙〕朝日新聞/2015年10月12日(月曜日)朝刊 全国版

〔記事の構成〕

○インタビュー「視点を転換 イメージつかむ」東百道(ひがし・ももじ)インタビュー
○イラスト「朗読のプロセス/朗読はイメージに始まりイメージに終わる」東百道への取材から
○学ぶ場は「サークルなど 自主練習も」
○いかすには「学校や高齢者施設で朗読会」
○専門的に「視覚障害者らへの『音訳』」

【注】くわしい記事内容は本ブログ「紹介された記事 54」に引用

〔記事制作〕

石前浩之(デスク/朝日新聞大阪本社・生活文化部次長)
十河朋子(記者/朝日新聞大阪本社・生活文化部)
山中位行(グラフィック)

〔発行〕朝日新聞社

《館長のコメント》

 2015年10月12日の朝日新聞(朝刊)の文化欄「Re ライフ 人生充実」に「朗読に心をこめて」という標題の下に、私の理論に基づいて朗読の紹介がなされた。朝日新聞の文化欄は、日本では一流という評価を得ている。そこに、入門用の紹介記事とはいえ、私の「朗読の理論」が紹介された意義は大きい、と考えている。

 そこで、ここにいたる経緯を簡単に整理しておく。今から12年前に本格的な朗読指導を始めた私は、日本の朗読文化の向上に少しでも寄与したいという想いをもっていた。私の朗読指導は、朗読サークルの指導が主である。この指導方法は、身近で詳しい指導ができる反面、指導の範囲や人数が制限され、その点で限界があった。

 そこで朗読を理論的に解明した単行本を執筆&公表することを決意し、今から7年前(西暦2008年3月)に木鶏社から『朗読の理論』を発行した。この本は、学問的な批判にも耐えるように、論理性を重視した。従って、必ずしも一般受けする内容ではなかった。私は、百年後の読者に宛てて執筆したと、独りで豪語していた。

 ただ意外にも、出版直後に日本図書館協会選定図書に指定された。さらに意外だったのは、翌年(西暦2009年)2月、この『朗読の理論』の文章が立命館大学の入学試験(国語問題)として出題されたことである。極め付きの意外さは、同年10月に小学館から、この『朗読の理論』に基づいた協力を依頼されたことであった。

 小学館の編集者・高島雅さんの話しは、次のようなものであった。朗読をテーマにした漫画を企画した後、朗読について取材と調査を重ねてきたが、このままでは漫画にならないと悩んでいた。たまたま『朗読の理論』を読んで、これなら漫画になる、と考えて電話した。この『朗読の理論』に基づいた朗読協力をして欲しい、と。

 文字通り世界をリードしている日本漫画界の水準に、従来から私は一目置いていた。従って、この申し出は、意外でもあり、嬉しくもあった。かくして、その翌年(西暦2010年)1月から日本初の朗読漫画『花もて語れ』(片山ユキヲ&東百道)の連載が始まった。これが、拙著『朗読の理論』の最初の具体的な成果であった。

 朗読漫画『花もて語れ』は幸いに高い評価を受け、新聞各紙の記事にされたりもした。私の「朗読の理論」にも言及されたが、ほとんどは朗読漫画『花もて語れ』の記事の一部として扱われた。朗読そのものを正面から取り上げた記事ではなかった。それも、漫画の連載が終わった昨年(西暦2014年)7月以降は途絶えていた。

 ところが今年(西暦2015年)8月末に、朝日新聞(大阪本社)の十河朋子記者から電話があり、50歳〜60歳の読者向けに朗読を紹介する紙面づくりに協力を依頼された。十河さんの上司(デスク)の石前浩之さんが、以前から『花もて語れ』を高く評価してくれていて、朗読のことならと、私を強く推薦してくれたらしい。

 すなわち、今回の朝日新聞の記事は『朗読の理論』〜『花もて語れ』という流れの延長上に位置づけるべき成果なのである。今後、拙著『朗読の理論』〜朗読漫画『花もて語れ』〜朝日新聞(朝刊)文化欄「Re ライフ 人生充実/朗読に心をこめて」の流れの上に、どんな成果が出てくるか。結果はどうあれ、少し楽しみである。




第4回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」

〔日時〕戦後70年(2015年)9月30日(水)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市市民文化創造館(きららホール)

〔プログラム〕

1「二十三年」藤沢周平原作               高木幸恵
2「夏の葬列」山川方夫原作              飯野由貴子
3「雛」芥川龍之介原作                   助川由利
                <休 憩>
4「檸檬」梶井基次郎原作                江本なつみ
5藤沢周平原作『三屋清左衛門残日録』シリーズ(第4話)
 「梅雨ぐもり」藤沢周平原作               東 百道

〔司会進行〕 飯野由貴子

〔企画・構成〕 東 百道(ひがし・ももじ)

〔主催〕 感動をつくる・日本朗読館「小さな朗読館」きららホール実行委員会

〔参加〕 入場料1000円(会場受付/全席自由)

《館長のコメント》

 観客数は約100人であった。観客数の推移は、第1回が約130人、第2回と第3回が約110人、今回が約100人である。ゆるやかな減少傾向をたどっているが、今回はかろうじて100人を少し上回る水準で踏み止まった。実経費的な損益分岐点は十分にクリアしているが、今後も100人の大台はぜひ維持していきたい。

 船橋市民文化創造館(きららホール)は、きれいで、交通の便が良い。会場スタッフが充実しているだけでなく、スキルも高い。事務スタッフも含めて、応対も親切かつ丁寧である。こういうスタッフは、千葉県内の公的施設ではめずらしい。大いに感謝すると共に、この良き伝統をいつまでも引き継いでいくように期待している。

 今回も、ゲスト出演者が所属している3サークル(今回は八千代「新・みちの会は免除)から2人づつ、計6人が当日の運営スタッフとして応援に来てくれた。その応援の皆さんも、とても協力的に受付役(2人)や会場案内兼避難誘導役(4人)をこなしてくれた。マネージャー役の家内もとてもありがたかったと感謝していた。

 毎回、司会進行役をしてくれている飯野由貴子さんは、今回はゲスト出演者も兼ねていた。1人2役は大変だったと思うが、2役ともとても上首尾にこなしてくれた。他のゲスト出演者3人も、とても良かった。こういう一種の晴れ舞台(真剣勝負の場)は、出演者の飛躍を促進させる。そういうことを実感させる舞台であった。

 もちろん、今回のような有料の朗読会は、聴き手の皆様に楽しんで満足していただくことが最も肝心である。その点で、今回の演目はバラエティに富んでいたし、出演者の朗読レベルもある段階にまでは達していたので、まあまあの合格点をいただけたのではないかと考えている。もちろん、今後も精進に励まなければならない。




八千代朗読サークル「新・みちの会」朗読発表会『鉄道員(ぽっぽや)』

〜第2期・朗読ステップ6修了記念〜

〔日時〕戦後70年(2015年)9月26日(土) 
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕八千代市勝田台文化センター・ホール(3階)

〔演目〕

 浅田次郎原作『鉄道員(ぽっぽや)』

〔プログラム〕

【第1部】『鉄道員(ぽっぽや)』前半
        <休 憩>
【第2部】『鉄道員(ぽっぽや)』後半

〔出演〕

 小畑勝彦、丸山節子、篠原知惠子、竹川則子、冨田博子、倉林成年、市川すすむ、守田公子、植本眞弓、吉崎瑠璃子、小林正子、大塚拓一、江本なつみ(朗読順/八千代朗読サークル「新・みちの会」の会員)

〔台本・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕八千代朗読サークル「新・みちの会」

〔参加〕入場無料(全席自由)

《館長のコメント》

 今回は、第2期の最後にあたる朗読ステップ6の終了を記念する朗読会でもある。レッスン歴はまるまる12年になる。私が朗読指導しているサークルの中では最古参のグループである。次回からは第3期(朗読ステップ1〜6)に突入する。第3期を終了した段階ではレッスン歴が18年になる。気の遠くなるような歳月である。

 今回の観客数は受付名簿で105人、受付を素通りした人を加えると約120人であった。終演後における会場ロビーでも観客の反応、および、回収したアンケートの中身を読むと、かなり好評であった。これまで積み重ねてきたレッスンや立ち稽古やリハーサルに比べて、本番の出来栄はやはり格段に良く、まあまあであった。

 今回は、途中で思わぬハプニングがあった。出演者の奥様が、前半の最後の方で意識を失ってしまったのである。急きょ呼んだ救急車が、ちょうど休憩時間に到着し、その休憩時間の間に当人を搬出していった。その間、さすがに会場も若干ざわめいたが、幸い休憩時間を5分延長しただけで、後半の舞台を始めることができた。

 当人の夫である出演者は救急車に同乗していったので、読み継ぎ形式の場合にはその出演者の朗読部分に穴が空いてしまう。そこで、緊急時に備えたかねての手順に従って、その出演者の前後を読み継ぐ会員が、半分づつその穴埋めをした。その他にもいろいろと緊急対応の必要があったが、全員が主体的に的確な対応をしていた。

 また、出演者の1人が体調を崩したため、車椅子を使わなくてはならなくなった。舞台袖から舞台上までは、介添えの友人の手を借りて歩いて出演したが、最後の舞台挨拶は車椅子での登場となった。レッスン歴が12年ともなると、色々なことが出てくる。今回は、特に、関係する方々の多大なご支援をいただいた舞台となった。

 終演後は、イタリア料理店で打上げ会を行なった。救急車に同乗していった会員は欠席したが、車椅子の会員は元気に出席した。イタリア料理に舌鼓をうった後、指名されて私は挨拶をした。挨拶の前に、まず、第2期をすべて無事に終了した会員に朗読認証状を手渡した。1期生には2期目の、2期生には1期目のものである。

 ところで、朗読発表会の翌日(9月27日)の午前中に、救急車で運ばれたご当人(奥様)とその夫である会員の二人が、突如、自動車でわが家を訪ねてきた。こちらはびっくりしたが、当の奥様はニコニコとして顔色も良かった。夫の会員もホッとしたような表情をしていた。昨日の出来事は一時的なものだったという。

 私と家内は安心すると共に、わざわざ事後の報告に来ていただいたことに恐縮した。恐縮しながらも、こういう人間関係の温かさに感激もしていた。その夫の会員は1期生だったので、昨日、手渡すことのできなかった2期目の朗読認証状を手渡した。今後も、いろいろと緊急事態が起こるであろうが、何とか切り抜けていきたい。




ふなばし東老朗読会(第2回)

〔日時〕戦後70年(2015年)9月24日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「にごりえ」樋口一葉原作        小林いさを
「夏の葬列」山川方夫原作       飯野由貴子
「椋鳥の夢」浜田広介原作         昌谷久子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この朗読会の実際の主催者は、船橋市東老人福祉センターである。私は、開催日時(奇数月の第4木曜日13時30分開演)が千葉朗読サークル「わかば」のレッスン日時と重なるために、これまでこの「ふなばし東老朗読会」に参加したことはほとんどない。今回(第25回)も、いつもと同じで参加することができなかった。

 そこで毎回「ふなばし東老朗読会」担当役員が、この朗読会の模様をファックスで報告してくれるのである。今回も観客は16人だったという。そのうち13人はリピーター、3人が初参加だったという。それに、船橋「はなみずき」から傍聴しにきた会員が7人、朗読者3人と司会&運営役2人が加わり、総勢28人であった。

 朗読は、 小林いさを「にごりえ」樋口一葉原作、飯野由貴子「夏の葬列」山川方夫原作、昌谷久子「椋鳥の夢」浜田広介原作の3本である。報告者によると、小林いさをは、事前に用語解説を資料として配布し、擬古文を理解しやすい工夫をし、その質実な語り口とも相まって、観客を樋口一葉の世界に引き込んでいたという。

 飯野由貴子の朗読は、迫力のある熱演によって、作品世界の情景が眼の前に浮き上がって来るようで、その展開の意外さに観客は息を飲んだという。昌谷久子の朗読は、音楽を奏でるような語り口で、父親鳥の愛情が滲み出てきたような表現だったという。観客から「父親鳥の気持が良く出ていた」という感想をいただいたという。




第9回「小さな朗読館・ちば」

〔日時〕戦後70年(2015年)9月16日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕千葉市生涯学習センター・メディアエッグ(地下)

〔プログラム〕

1「龍」芥川龍之介原作   吉野久美子、的場正洋、金子方子
                 神田和子、石井春子、金子可代子
2「ばらの家」川端康成原作              石井せい子              
3「私のひめゆり戦記」宮良ルリ原作         仲田紘基
 (加賀美幸子選『読み聞かせる戦争』より)
              <休 憩>
4「この手のひらほどの倖せ」布施明原作      田中和代
5「あちゃという娘」平岩弓枝原作           大山玲子
 (平岩弓枝『御宿かわせみ』より)
6「卵のスケッチ」池波正太郎原作           井手陽子
7「うらぼんえ」浅田次郎原作              高木幸恵           

〔企画・朗読指導・演出〕 東 百道

〔主催〕千葉朗読サークル「わかば」

〔参加〕入場無料(予約整理券が必要/全席自由)

《館長のコメント》

 会場(メディアエッグ)は座席数80席、観客数は70人強、ほぼ満席であった。出演者は、それぞれが、従来のレッスンやリハーサルより数段もレベルアップした朗読表現をしていた。終演後の打上げ会で、私から簡単な講評をした。その後、会員の皆さんが自由に意見や感想を述べ合ったのだが、面白い議論が2つほどあった。

 1つは、ある会員が朗読した台本のつくり方に関するものである。この会員の台本では、主人公の心情がよく分からなかった。この問題は、以前から私が指摘していたものである。当の会員もよく分からなかったらしいのだが、本番前に原作を改めてよく読み直したら、主人公の心情がちゃんと書かれてあったというのであった。

 台本ではその部分をカットしてしまったので、よく分からなくなってしまったらしい。朗読会では朗読時間を短く制限されることがある。原作のままでは、ほとんどがその制限時間を越えてしまう。そこで、選んだ原作をカットすることになる。どんな原作を選ぶか、その原作をどうカットするか。これがとても重要な課題となる。

 2つは、プログラムに朗読作品の著者を表記する場合に、何々作とするのが良いのか、何々原作するのが良いのか、という問題であった。私は、何々原作と表記することにしている。なぜなら、私がプログラムに表記する作品名は「文学作品」の作品名ではない。朗読する「朗読作品」の作品名であるべきだと考えている。

 従って、その「朗読作品」に付すべき「文学作品」の著者名は、あくまで「朗読作品」の原作者としての著者名ということになる。原作をカットしたか否かという問題ではない。朗読者が朗読する「朗読作品」は独立した作品である。従って、その「朗読作品」の原作たる「文学作品」の著作者は「朗読作品」の原作者なのである。

 私に質問した会員は、先生の考え方は理解する。しかし「原作者」と表記すると、世間的にはこの「朗読作品」は元の「文学作品」を好き勝手に書き直したものと誤解されかねない、という意見であった。私は、私は従来の日本の朗読文化に革命を起こそうと考えているので、そのような誤解も打ち破ろうと考えていると答えた。




ふなばし東老朗読会(第24回)

〔日時〕戦後70年(2015年)7月23日(木)
     開場13時00分 開演13時30分

〔会場〕船橋市東老人福祉センター・和室

〔プログラム〕

「誰かに聞いた話」恩田陸原作   御代川裕子
「詩人の靴」尾崎翠原作         谷 千和子
「むかしも今も」山本周五郎原作   中山慶子

〔主催〕船橋市東老人福祉センター

〔参加〕入場無料(定員20名)

《館長のコメント》

 この朗読会の実際の主催者は、船橋市東老人福祉センターである。私は、開催日時(奇数月の第4木曜日13時30分開演)が千葉朗読サークル「わかば」のレッスン日時と重なるために、これまでこの「ふなばし東老朗読会」に参加したことはほとんどない。今回(第24回)も、いつもと同じで参加することができなかった。

 そこで毎回「ふなばし東老朗読会」担当役員が、この朗読会の模様をファックスで報告してくれるのである。今回は観客は16人だったという。そのうち12人はリピーター、4人が初参加だったという。それに、船橋「はなみずき」から傍聴しにきた会員が7人、朗読者3人と司会&運営役3人が加わり、総勢29人であった。

 朗読は、 御代川裕子の「誰かに聞いた話」恩田睦原作、谷千和子の「詩人の靴」尾崎翠原作、中山慶子の「むかしも今も」山本周五郎原作の3本である。報告者によると、御代川裕子会員は謎解きのポイントとなる「荀」と「旬」の字を、朗読後に大きく掲示して説明し、耳だけで聴く聴き手にも分かるように工夫していたという。

 また、谷千和子会員は、作品のクライマックスに向けて個性ある語りかけで熱演したという。最後の中山慶子会員は、周五郎作品を情緒たっぷりの中山節で語り、観客から盛んな拍手をいただいたという。司会をした飯野由貴子会員(プロの司会者)が原作者と原作をうまく紹介し、出演者から「助けられた」と感謝されたという。

 「ふなばし東老朗読会」の本来の目的は、もちろん、船橋市東老人福祉センターの利用者に「感動をつくる朗読」を聴いて楽しんでいただくことである。しかし、船橋「はなみずき」の会員たちからすると、この朗読会は自分の朗読の演技その他を試すための絶好の機会、それも真剣勝負の場である。会員たちは、張り切っている。




DVD&BD「東百道・講演と朗読の会」ライブ盤発売
       太宰治の文学とその航跡(前死闘期)
  〜〜文学、思想、生活、社会における太宰治の前死闘期の航跡〜〜

〔発行日〕戦後70年(西暦2015年)7月13日

〔著作&出演〕東 百道(ひがし・ももじ)

〔公演ライブの収録内容〕

【第1部】 講 演                              
1 太宰治の総体的なイメージ            
2 太宰治の文学的な全体像
3 太宰治シリーズにおける二つの課題
4 太宰治の《前死闘期》における全体像
5 《前死闘期》における死闘1(非文学的な死闘)
6 《前死闘期》における死闘2(文学的な死闘)
7 太宰治における自殺の意味(「度はずれ」や死闘に備えた《担保》)

【第2部】 朗 読
1『燈籠』
2『姥捨』

〔定価〕3500円+税

〔製盤〕DVDあるいはBD(ブルーレイ盤)の各2枚組

〔付録〕プログラム&講演資料(公演当日配布したものの縮小版)

〔発行〕木鶏社

〔発売〕星雲社

〔撮影&制作〕kami企画

《館長のコメント》

 今回、発行&発売したのは、昨年の12月に千代田区立内幸町ホールで上演した第7回「東百道・講演と朗読の会〜太宰治の文学とその航跡(前死闘期)〜」の公演ライブ盤である。BD盤とDVD盤の校正用のものを何度もチェックした。ただ1箇所だけ「芥川龍之介」というべきところを「太宰治」と言い間違えていた。

 しかし、前後の文脈から,言い間違えたことも分かるし、本来の趣旨もわかるので、そのままにした。全体的には、我ながらまあまあの出来栄だと思っている。特に、講演の内容にはいささか自信をもっている。太宰治が本格的な文学を創造していく重要な前段階である。この「前死闘期」が分からないと、太宰文学は分からない。




ボランティア朗読会『ホタル帰る』
  ——特攻隊員と母トメと娘礼子——

〔日時〕戦後70年(2015年)7月09日(木) 

〔会場〕品川区立荏原第6中学校/教室

〔演目〕赤羽礼子・石井宏原作『ホタル帰る』

〔プログラム〕

1回目『ホタル帰る』    8時50分 〜 9時40分
2回目『ホタル帰る』    9時50分 〜10時40分
3回目『ホタル帰る』  10時50分 〜11時40分

〔出演〕
 赤塚弘子、岡林和子、片桐瑞枝、白澤節子、山本淑子、山本扶美子(品川朗読サークル「あやの会」の会員有志6人)

〔台本化〕 東 百道

〔参加〕品川区立荏原第6中学校/生徒

《館長のコメント》

 このボランティア朗読会『ホタル帰る——特攻隊員と母トメと娘礼子——』を中学3年生に向けて初めて上演したのは、戦後66年(2011年)3月07日(月)、場所は品川区立荏原第5中学校の体育館であった。奇しくも東日本大震災&福島原発大人災の4日前であった。以後、学校は替わったが、毎年1回は上演してきている。

 今回の品川区立荏原第6中学校の授業の一環として上演したボランティア朗読会『ホタル帰る』は、品川朗読サークル「あやの会」が朗読発表会で使った台本(朗読時間約130分)を、さらに朗読時間を約45分に短縮した台本を使用した。中学校の授業1コマ分の時間(50分)内に朗読できるよう、作成し直したわけである。

 品川朗読サークル「あやの会」は、このような学校や福祉施設などに向けたボランティア朗読、あるいは、品川区内の朗読交流会など、社会的な朗読活動に積極的に取り組んできている。そのための「渉外担当役員」を会員の中から特別に選任しているほどである。その「渉外担当役員」から、今回の朗読模様の電話報告があった。

 今回は3年生の3クラスに順次上演したので、3クラス目では相当疲れたようである。しかし、その3クラス目には副校長先生が聴きに来てくれて、涙を流すほど感動してくれたという。その副校長先生の涙を見て、出演者の方も疲れが吹っ飛んだという。その後、先生方と歓談しながら、給食とコーヒーをご馳走になったという。

 そして、来年は3クラスの3年生を一同に集め、約2時間のボランティア朗読を上演する企画が合意されたという。演目は比嘉富子原作『白旗の少女』である。この『白旗の少女』は今年の朗読発表会で上演したが、その台本(朗読時間120分)を私がさらに朗読時間100分弱に短縮したものを使用する。嬉しい話しである。




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