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館長の朗読日記1939/『朗読の上達法』と『芥川龍之介の文学的軌跡』の構想について

館長の朗読日記1939  (戦後71年12月30日 新規)




○『朗読の上達法』と『芥川龍之介の文学的軌跡』の構想について(1)

 執筆する執筆すると言いながら、なかなか手につかなかった『朗読の上達法』だが、新年からはいよいよ本格的に執筆を開始する。なかなか手につかなかった、といっても、第1章くらいはすでに書いていることを付記しておく。また、全体的な構想づくりもおこなっている。その一端を記すと、この本は2部構成にするつもりである。

 第1部は、朗読の理論を踏まえての、朗読の上達論といった趣の内容である。朗読の演技の特徴とはなにか。その朗読の演技の上達とはなにか。その上達の構造はどのようなものか。それぞれの内容と相互の関連はどういうものか。そういう問題を、語り口と朗読のステップ1〜6の内容を組み合わせ体系的に説明しながら展開していく。

 第2部は、そういう朗読の上達法(=朗読の指導法)を、朗読のステップ1〜6を軸に、実際の文学作品を教材にして具体的に説明していく。当初、私は、この『朗読の上達法』とは別に『朗読の教則本』を書くことを考えていた。しかし、今は『朗読の上達法』の第2部を、この『朗読の教則本』の代わりにしようと考え直している。



○『朗読の上達法』と『芥川龍之介の文学的軌跡』の構想について(2)

 また『芥川龍之介の文学的軌跡』も、新年から本格的に執筆を開始しようと決意している。こちらの構想は、すでに4回の「東百道・講演と朗読の会」で公演した「芥川龍之介の文学とその軌跡」シリーズで大体はできている。ところが、今年の末頃になって、芥川龍之介原作「杜子春」の解読に新たに重要な発見と進展があった。

 この「杜子春」は、私が指導する朗読サークルにおける第3期・朗読ステップ1の1本目のレッスン台本に採用した作品である。イメージづくりに適した作品と思い採用したのだが、本格的な作品解読はレッスンと併行して行なったといって過言ではない。当初は疑問だらけでさっぱり分からなかったが、最近ようやく氷解してきた。

 今は、この「杜子春」は、芥川龍之介の文学的な想いを込めたきわめて重要な作品だと考えている。私は、芥川龍之介の「杜子春」は、太宰治の「走れメロス」に相当する作品と見ている。私が構想する『芥川龍之介の文学的軌跡』には不可欠な作品である。これを書き終わる前に、この作品の解読が間に合って良かったと思っている。





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