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2017年2月

館長の朗読日記1965/映画『熊野から ロマネスク』『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』を観に行った

館長の朗読日記1965  (戦後72年02月27日 新規)



○映画『熊野から ロマネスク』『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』を観に行った(1)

 昨日(2月26日)の11時10分から上映する映画『熊野から ロマネスク』を観に行った。映画館は「渋谷 シアター・イメージフォーラム」である。私はもともと出不精なので、日曜日の午前中にわざわざ東京の渋谷まで映画を観に行くようなことは先ずしないのだが、今回は品川「あやの会」の会員たちに連れられていった。

 なぜなら、この映画の中で折口信夫『死者の書』の朗読が挿入されるのだが、品川朗読サークル「あやの会」の会員である中村洋子さんがその朗読をするのである。中村洋子さんは、本職は茶道家なのだが、永年、謡を修行しており、ご縁があって2年少し前から品川朗読サークル「あやの会」に入会して朗読の修練を継続している。

 中村洋子さんが、この映画の製作・脚本・監督をしている田中千世子さんとは旧友ということもあって、折口信夫『死者の書』の朗読を依頼された、という。ちなみに、この映画のパンフレット造りも田中さんや中村さんの元学友が協力しているという。この映画は、学生時代の仲良しグループが協力し合って制作されたものである。



○映画『熊野から ロマネスク』『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』を観に行った(2)

 映画はとても良かったし、中村洋子さんの『死者の書』の朗読もとても良かった。上映後のトークに出演した中村洋子さんは、短い朗読と謡を披露していた。また、拙著『朗読の理論』にも触れて高く評価してくれた。私は逆に、中村洋子さんは『朗読の理論』の内容が読めるばかりでなく、その価値が分かる人なんだと再認識した。

 映画の後、中村洋子さんに紹介されて田中千世子さんにもご挨拶した。その後、品川「あやの会」の会員の皆さんと近くのレストランで会食した。話題は、映画や朗読の話しが中心だったが、けっしてそればかりではなかった。色々なことが話題になったが、そのどれも楽しかった。約2時間ほどがアッという間に経ってしまった。

 散会した後、久しぶりに新宿紀伊國屋に行き本を買った。それから新宿武蔵野館に回り、映画『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』を観た。アメリカの南北戦争の最中、南部ミシシッピー州ジョーンズ郡において、零細農民と奴隷と共に闘い「ジョーンズ自由州」の独立を宣言した人間の史実を忠実に再現した映画である。







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館長の朗読日記1964/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記1964  (戦後72年02月26日 新規)



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(2月25日)の13時30分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンを行なった。今回は第3期・朗読ステップ2の第8回目、レッスン台本・宮澤賢治原作「雁の童子」の2回目である。宮澤賢治の作品は、どの作品もなかなか一筋縄にはいかない。特に主人公の童子のセリフには色々と分からない点が多い。

 一体に、宮澤賢治の作品を初め太宰治や芥川龍之介の作品には色々と分からない点が多くある。いわゆる、何かひっかかってくるところがアチコチとあるのである。私の経験では、そういうところは彼らの作品を深く解読するためのヒントになったり糸口である場合が多い。あまり安直に解釈して分かった積もりにならない方が良い。

 今回のレッスンでも、私から色々と分からない点やひっかってくる点を指摘した。しかし、その場で表面的な解釈をすることなく、しばらくは分からないこと、ひっかってくることを、胸のなかに抱えこんで温めておくように助言した。それらの疑問点が、あるとき一挙に分かってくる瞬間が会員たちに訪れないとも限らないからである。



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 それらのことは、私自身が体験した事実に依っている。いわゆる体験智なのである。最近の芥川龍之介「杜子春」がそうであった。数年前の、太宰治「走れメロス」「富嶽百景」「黄金風景」や芥川龍之介「玄鶴山房」や宮澤賢治「おきなぐさ」がそうであった。さらに遡れば宮澤賢治の「セロ弾きのゴーシュ」がそうであった。

 それらの諸作品における私の解読は、本質をついた画期的なものと私は自負している。それらの解読は、私自身が永年胸に抱いていた分からなかった部分やひっかかっていた部分を糸口にして考察を重ねたものである。同時に、その解読の結果、それらの疑問点はすべて氷解したのである。氷解した瞬間の喜びは、今でも忘れがたい。

 今回の宮澤賢治原作「雁の童子」について、上記の諸作品と同じような解読ができるか否かは分からない。今のところ、私自身も、この作品に対して、今後、作品の本質をついた画期的な解読ができるかどうか全く分からない。しかし、今後しばらくは、この作品の色々な疑問点や不可思議な点を大切に抱え込んでいくつもりである。




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館長の朗読日記1963/千葉「わかば」の第15回「小さな朗読館・ちば」の開催

館長の朗読日記1963  (戦後72年02月24日 新規)



○千葉朗読サークル「わかば」の第15回「小さな朗読館・ちば」の開催(1)

 昨日(2月23日)は、千葉朗読サークル「わかば」の朗読会、第15回「小さな朗読館・ちば」を開催した。会場は千葉市生涯学習センターの小ホール(地下1階)。朗読会は開場が13時0分0で開演は13時30分だが、私は9時30分に会場に到着するようにした。サークルの会員の皆さんはすでに準備を進めていた。

 この千葉朗読サークル「わかば」も、この手の朗読(発表)会を1期生は10数回、2期生でも10回近くは経験しているから、やり方は十分に心得ている。役員と1期生を中心に自立的に準備を進めている。従って、そういう事前準備はもちろん、午前におこなった本番直前のリハーサルも会員たちがテキパキと進めていった。

 私はほとんど口を出すこともなくただ立ち合っているという具合だった。最後の昼食休憩のときに、ワンポイント的なコメントをしただけである。朗読(発表)会における、このようなサークルの自立的な企画・準備・運営は、私が従来からイメージしていた理想のあり方である。近年はどのサークルもその理想形になってきた。



○千葉朗読サークル「わかば」の第15回「小さな朗読館・ちば」の開催(2)

 本番当日は午前中にかなり雨が降ったので、来場者の数はさほど多くなかった。定員が80名のところ来場者数は50〜60名くらいであったろうか。午前中の天候にしては、多くの観客に来ていただいた方だと思う。会員たちの朗読は、どれもなかなか聴き応えがあった。1期生はもちろん2期生もいつの間にか上達したものだ。

 今回は事情があって、かなり本番間近の段階で3人の会員が朗読作品を変更した。1人は2年前の朗読会で朗読した布施明原作「この手のひらほどの幸せ」を再演した。1人はかなり前にレッスンで取り上げた芥川龍之介原作「蜜柑」を舞台にかけた。1人は実母の語った民話を自ら「再話」した「国本ノ観音サマ」を朗読した。

 当初のプログラム通りの作品を朗読した会員も、よく上達したものだと実感した。しかし、2年前の作品を再演した会員や、以前にレッスンでやった作品を舞台で朗読した会員は、以前と今回の比較ができた分、余計、その上達ぶりがはっきりと分かった。また、自分で「再話」した作品を朗読した会員は一段と上達して聴こえた。



○千葉朗読サークル「わかば」の第15回「小さな朗読館・ちば」の開催(3)

 来場者を出入口で見送ったさいの彼らの反応も一段と良かった。終演後、同じ会場で1時間ほどの講評会を行なった。私から一通りの講評を行なった後、会員たちにお互いの講評をしてもらった。さすがに2期生は遠慮して自分の朗読について話していたが、1期生は自分だけでなく全員の朗読について堂々と意見を述べていた。

 自分の朗読だけでなく、他人の朗読についても的確な講評ができるようになることが大切である。それは、朗読者として自立することであり、また、朗読指導者として他人の朗読を指導する場合にも不可欠である。このサークルだけでなく他の朗読サークルも、自主勉強会を通して互いの朗読を聴く耳を鍛えているのは頼もしい。

 講評会の後、場所を変えて打上会を行なった。ここでは、朗読の話しも出たが、さらに幅の広い話題もあった。健康状況、家庭の諸事情、このサークルに入会するまでの経緯、自分が生まれ育った昔の千葉県の田舎の様子、今回の朗読会に来場していたちょっと得体の知れない来場者の正体の推察、などなど話題は尽きなかった。









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館長の朗読日記1962/品川「あやの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記1962  (戦後72年02月22日 新規)



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(2月21日)に、品川朗読サークル「あやの会」の第2期・朗読ステップ5の15回目のレッスンを行なった。今回は5月に開催する朗読発表会に向けたレッスンの3回目である。今回はその第1部を全員に順々に朗読してもらった。読み継ぎ形式の朗読は、一つの作品を出演者の数だけ細かく輪切りのように切ってつなげていく。

 したがって、作品を通して登場する主要な登場人物のセリフも、細かく別々の出演者が分担分けして朗読していく。今回の作品「阿弥陀堂だより」にはかなり個性的な登場人物が終始登場する。したがって、会員の皆さんは、そのセリフ表現をかなり工夫しなければならない。自分だけでなく、他の会員のセリフ表現との統一性も大切になる。

 そこで、今回のレッスンの後、サークル会員の自主勉強会の一環として、映画「阿弥陀堂だより」をレッスン会場で鑑賞するという。私は用事があったのでお先に失礼したが、会員の皆さんの熱心さには頭が下がった。次回のレッスンのときに、今回の映画鑑賞がどのように活かされるか、大いに楽しみである。ぜひ頑張って欲しいと思う。



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 このサークルの会員の1人が、田中千世子監督作品『熊野から ロマネスク』に「死者の書」の朗読で出演している。新聞の文化欄でも紹介されている記事を見た。東京都渋谷の「シアターイメージフォーラム」で上映中であり、2月26日(日)には朗読した会員がトークショーに出演するので「あやの会」の会員たちが大挙して観に行くという。

 私は本来が出不精であり、風邪が治ったばかりなので大いに迷ったが、朗読出演した本人から映画のチケットをプレゼントされてもいたので、品川「あやの会」の皆さんに同行することにした。正直にいうと、映画館の場所がよく分からないので、連れて行ってもらうわけである。映画で朗読がどのように活かされているのかにも興味がある。

 とまれ、朗読という芸術分野が少しづつ発展&普及していき、その活動分野が映画その他いろいろな芸術分野にさらに広がっていって欲しいものである。そして、それが日本の学校教育の場にも広がっていき、日本語の認識&表現のための基本が学問的なキチンとした理論に基づいて子供たちに指導されるようになることを心から望んでいる。






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館長の朗読日記1961/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記1961  (戦後72年02月20日 新規)




○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 一昨日(2月18日)の午前9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンを行なった。今回は、第3期・朗読ステップ1のレッスンの6回目、前回で芥川龍之介原作「杜子春」のレッスンを終了し、今回から新しい台本に入る。今回から、6月に開催する朗読会に向けた台本のレッスンに入る。会員によって台本はそれぞれ違う。

 向田邦子さんの「父の詫び状」という作品の中に印象深い箇所があった。若い邦子さんが玄関で来客の靴を揃えている場面である。邦子さんがうっかり、お客様の人数を父親にたずねたところ、父親から、靴の数を数えれば来客の人数が分かるではないか、片足のお客様がいると思うのか、来客の人数を訊く前に靴の数を数えろ、と叱られる。

 昔の日本には、このように他人に答えを訊く前に自分の頭で考えろ、という指導を家庭で行なう気風が確かにあったように思う。それにひきかえ、現代の朗読サークルの会員は、指導者の話をロクに訊かずに、指導者が直前に話した内容を平気で質問したり、自分でロクに考えずに安直に回答を求めて質問をしたりする、と皮肉った。



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 ところが、このサークルの会員たちはそんなことでは恐れ入らない。私たちがそういう雰囲気だから、先生も言いたいことを言えるんじゃないですか、というのである。まあ、それも当たらずといえども遠からずというところもある。しかし、そのために、同じことを数年間は言い続けなければならないので、疲れることは大いに疲れるが。

 今回は、地の文における「視点の転換」に特化して朗読指導した。今回は初読であったから、大半は平板な朗読をしていた。もちろん、初読ながら立体的な朗読表現をしている会員もいた。一流になると、たとえ初読であっても「視点の転換」を意識せずには朗読できないくらい、その技量が身についてしまっているものである。

 逆に、レッスン歴が10年を越している会員のなかにも、この「視点の転換」のことをすっかり失念していたと白状する会員もいる。レッスンに向けた日々の自宅練習において、この「視点の転換」を意識して地の文を朗読するかしないかという、この積み重ねの威力と格差はものすごい。私の「朗読の理論」の真理性は日々実証されている。







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館長の朗読日記1960/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記1960  (戦後72年02月17日 新規)



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 昨日(2月16日)の午後3時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ5の第13回目。本来なら4月に開催すべき朗読勉強会を2ヶ月先の6月に延期していたが、いよいよ今回からその朗読勉強会に向けた朗読レッスンに入って行く。このレッスンは、演出とはちがう。

 このサークルには1期生と2期生が混在している。やはり1期生は、それなりの朗読をする。朗読の基本である「語りかける語り口」は基本的に修得している。したがって、レッスンの内容は朗読作品を全体としてどのように表現していくか、という側面が中心となる。作品世界をどのような朗読表現で構成していくかという側面である。

 2期生は、先発組と後発組に大別される。先発組はかなり「語りかける語り口」が身についてきている。したがって「語りかける語り口」の手直しよりも、作品構成的な朗読表現の指導が主になる。逆に後発組は「語りかける語り口」の手直しや声出しの指導の方が主となる。たぶん、レッスン歴が3年を越すとちがってくると思う。



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 この船橋朗読サークル「はなみずき」に対して、船橋市西部公民館からこの公民館が主催する寿大学の来年度のカリキュラムに朗読会を組み入れたいので出演して欲しい、という依頼があった。持ち時間は90分、受講者は60歳〜80歳の年齢層の方々が80人〜90人くらいという。こういう依頼は、嬉しいし、大歓迎である。

 このサークルは、船橋市東老人福祉センターが主催する「ふなばし東老朗読会」を5年以上も続けている。こちらは年6回の朗読会を上演する。このような実績が少しづつ認められて、あちこちから依頼が来るようになると非常に嬉しい。そういう依頼が刺激になって、サークル会員の朗読の上達につながっていけば、なおさら良い。

 私が朗読指導している6つの朗読サークルは、それぞれ少しづつだが、そういう依頼が来るようになっている。その依頼先や依頼内容はさまざまであるが、どの朗読サークルも一所懸命にそういう依頼に応えようと努力している。そういう朗読会が、サークル会員の皆さんの生き甲斐にもなっているからである。会員の意気込みも嬉しい。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 昨日(2月16日)の午後6時10分から、習志野朗読サークル「茜」のレッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ3の13回目、今回から、今年6月に開催するこのサークルの朗読発表会に向けたレッスンに入っていく。今回の上演形式は1人1作品を原則としている。ただし3人の会員が1つの作品を読み継ぐケースもある。

 レッスン歴がまだ短い会員が、各文節の助詞を下げて朗読していた。そこで、まだ冒頭の部分だったが、その点を注意した。そうすると、驚いたことにその後の大部分は、見事に各文節の助詞を下げずに、それに続く文節につなげる意識で朗読していた。指摘すれば、即応できる実力が身についていたのである。これは嬉しかった。

 別の会員は、以前は言葉の1つ1つが明確でなかったが、最近は見違えるように明確になってきた。そこで、今後は、言葉を明確に発声する意識は保ちつつも、むしろ、心情表現やイメージ表現のために大きく演技する方に意識の主力を向けるように指導した。そう指導しながら、このような指導をする段階になったことが嬉しかった。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 このサークルは会員数が10人を切っている。しかも、今回は欠席した会員が2人もいたので、レッスンはいささか寂寥たるものになった。サークルの会員数が少なくなると、会員1人当りのレッスン時間が長くなるから、密度の高いレッスン内容になるなどと考えるのは、大きな間違いである。むしろ、その反対になってしまう。

 朗読する当人はなかなか自分の朗読の良し悪しが分からない。従って、私からの指導内容も本当のところはなかなか分からない。しかし、他人の朗読についてはその良し悪しがよく分かる。従って、他人の朗読に対する私の指導内容も良く理解できる。他人が自分と同じ指導を受けていると、自分もそうなのかと分かってくるのである。

 今年6月の朗読会までの間に、会員数を増やす方策を立て、その実行プログラムを煮詰めていかなければならないと考えている。このサークルは、レッスン時間が平日の夜である点がネックになっている。発足時の事情でそういう時間帯になったのだが、今はそのゆおうな事情も解消されている。いろいろな点で見直していく必要がある。






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館長の朗読日記1959/第8回「小さな朗読館」のリハーサル

館長の朗読日記1959  (戦後72年02月15日 新規)



○第8回「小さな朗読館」のリハーサル(1)

 先月1月25日の13時00分〜16時00分に、今年3月に開催する第8回「小さな朗読館〜感動をつくる朗読をめざして〜」のリハーサルを行なった。会場は八千代市八千代台公民館・工作室。参加したのはゲスト出演者(畑野欸子、植本眞弓、小松里歌、吉田光子)の4人と、司会進行役(飯野由貴子)と私の6人である。

 まず、参加したメンバーに簡単な自己紹介をしてもらった。皆、互いの朗読(発表)会を見に行っているから、顔見知りである。次に、プログラムの順にゲスト出演者に朗読を披露してもらった。全員がかなり仕上げてきていて、さすがの朗読であった。私からは、文字通りのワンポイントに絞った短い確認、ダメ出し、指導をした。

 作品も、誰もが経験したはずの話、江戸時代の江戸城内での話、幼くして母を亡くした子供の話、水俣病に苦しむ漁師夫婦の話と、それぞれ聴きごたえがある上にバラエティに富んでいる。興味深く充実した朗読会になりそうである。ゲスト出演者全員のリハーサルがひと通り終わった段階で、お茶の時間とし、懇談・歓談をした。



○第8回「小さな朗読館」のリハーサル(2)

 その後、司会進行役から、朗読前の紹介の仕方について大筋の説明があった。また司会進行役からゲスト出演者にアンケート用紙が配られた。朗読前に紹介を希望する具体的な内容について記入してもらうためである。ゲスト出演者ごとに舞台のバック照明の希望色について台本に記入してもらった。会場スタッフとの打合せに提示する。

 4人のゲスト出演者が、それぞれの朗読台本についての想い入れを語ってくれた。その中で、水俣病に苦しむ素朴な漁師夫婦の話を朗読するゲスト出演者が、この作品に対する自分の想い入れを熱く語ってくれた。それを聴いていた司会進行役が、本番ではそのゲスト出演者が朗読する前に今の話しを語った方が良い、と提案してくれた。

 朗読者が自分の朗読前に、自己解説や自己紹介をする形式も、場合によっては良いかも知れない。改めて考えると、私が一昨年までやっていた「東百道・講演と朗読の会」も、いくぶんそれと似通ったところがあった。作品にもよるし、朗読者にもよるから、いちがいに良いとは言えない。しかし、今回試行してみる価値はあると思う。






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館長の朗読日記1958/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記1958  (戦後72年02月14日 新規)



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(1)

 今月2月11日の13時30分から、八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスンを行なった。今回は、第3期・朗読ステップ2の第7回目、新しいレッスン台本・宮澤賢治原作「雁の童子」に入る。今回は、その第1回目である。今回は、このレッスン台本のレッスンに入る前に、私からいろいろの話しや相談をした。

 そのひとつは、先月の末に「大田文化の森」でおこなった「朗読入門講座」の報告と、サークルの総意として希望があれば、その講義部分をレッスンの切りのよいところで再演しても良いが、と水を向けたものである。このサークルはこのようなとき、なかなかはっきりとした反応を示さない。面倒なので結論を先送りした。

 レッスン台本のレッスンが終わった後、今秋9月に開催する朗読発表会の原作について会員同士が相談をしていた。この相談には私も同席して、質問に答えたり、意見を述べたりした。昨年末から会員同士で相談をしているにもかかわらず、まだ結論が出ない。テキパキと早く結論を出すばかりが良いとはいえないが、歯がゆい。



○八千代朗読サークル「新・みちの会」の朗読レッスン(2)

 新しいレッスン台本・宮澤賢治原作「雁の童子」は、老人の語りが主となる。その老人の語りのなかに、主人公の雁の童子やその父母のセリフがかなり入ってくる。また作品全体が、語りの文体から成っている。登場人物の立場からセリフ表現を主にレッスンする朗読ステップ2の台本に選んだ所以である。ただ少し複雑である。

 作品の本体部分を構成している老人の語りは、朗読の場合には朗読者自身が老人になり変わって語った方が良い部分である。その前後の老人の語りから、本体部分の朗読者自身の語り(本来は老人の語り)に、どのように推移させるかが、朗読者の腕の見せどころといって良い。その推移を聴き手に自然に感じてもらうために。

 今回は、体調がすぐれない会員が2人も欠席した。その他にも、事情で1年間の休会を余儀なくされた会員も1人いる。反面、今回から新規に入会した会員も1人いる。サークル全体としては、そろそろ会員の増加策を真剣に模索し、実施するべき時期にきている。焦る必要はないが、今年中になにか具体策を講じることにしたい。






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館長の朗読日記1957/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記1957  (戦後72年02月11日 新規)



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 一昨日(2月09日)の9時30分〜16時00分に、千葉朗読サークル「わかば」が2月23日に開催する第15回「小さな朗読館・ちば」に向けた朗読リハーサルを行なった。今回は、朗読レッスンとしては、第2期・朗読ステップ5の20回目、第15回「小さな朗読館・ちば」に向けた朗読レッスンの7回目ということになる。

 通常のレッスンでは、時間の関係で1つの作品を3分割して、いわば細切れの形で朗読レッスンするのだが、今回はたっぷり時間があるので、1つ1つの作品を始めから終わりまでじっくりと朗読してもらい、私の方もかなり時間をかけてダメ出しとコメントをした。全体的な印象としては、会員の皆さんはそれぞれ上達した、と思った。

 第1期の最後には5〜6人まで減ってしまった会員数も、あれから6年経った現在は12人まで回復し安定している。結局、現在は1期生は4人しかいなくなってしまったが、その4人の1期生は結束して後輩の2期生をよくまとめリードし、自主練習会などのときにはかなり明確で的確なアドバイスをしてくれているようである。



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 途中の昼食は、レッスン会場の近くのレストランに行って、全員で会食をした。会食しながら、いろいろの話しをした。たとえば、今後の朗読(発表)会のあり方なども話題になった。近年は1人1作品形式の朗読会が続いているが、大作を全員で読み継ぐ形式の朗読発表会を再開したい、という意見もけっこう多かった。

 私が、江戸川乱歩のような作品はどうか、と水を向けたら、やってみたいという意見がけっこう多かった。私としては、へえっ、という感じだった。真面目な会員が多いと思っていたが、江戸川乱歩の作品ぐらいはそれほど抵抗感がないのかも知れない。ただし、なかには「人間椅子」は嫌だという意見もあったから作品によるのだろう。

 このサークルの会員にも、かなり内容的に突っ込んだ、あるいは、演出的な内容のダメ出しやコメントができるようになった。このような朗読指導は、相手の実力が上がってこないとなかなかできない。また、無理にしても意味ががない。ただし、そういう内容の指導を脇で聴いていれば、そのうち分かってくるということも考えられる。







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館長の朗読日記1956/品川「あやの会」の朗読レッスン

館長の朗読日記1956  (戦後72年02月09日 新規)



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 一昨日(2月07日)に、品川朗読サークル「あやの会」の第2期・朗読ステップ5の14回目のレッスンを行なった。今回は5月に開催する朗読発表会に向けたレッスンの2回目である。今回はその第2部を全員に順々に初読してもらった。読み継ぎ形式の朗読は、ひとつの作品を出演者の数だけ細かく輪切りのように切ってつなげていく。

 したがって、作品を通して登場する主要な登場人物のセリフも、細かく別々の出演者が分担分けして朗読していく。その結果、同じ登場人物のセリフが出演者によってかなり違ったものになってしまう。なかなか金太郎飴のようにどの輪切り部分も同じ顔にならないのである。逆に、金太郎飴のように同じセリフ表現になってもいけない。

 ある程度の統一感は出さなければならないが、出演者それぞれの個性も大切にしなければならない。そうでなければ、異なる出演者が読み継いでいく意味がない。それに、統一させ、連続させるべきはセリフ表現そのものではなく、登場人物のイメージなのである。このサークルは自主勉強会をしっかりやるから、良くなっていくと思う。



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 レッスンの場で、第17回「品川朗読交流会」のチラシが配布された。参加する朗読グループは、常連の朗読サークル“こだま”と品川朗読サークル「あやの会」そして、ゲスト出演の「フォークローバーズ」の3グループである。2017年3月18日(土)13時30開演(13時00分開場)、場所は荏原第5地域センターである。

 同じくレッスンの場で、田中千世子監督作品『熊野から ロマネスク』のチラシが配布された。なぜなら、この映画作品のなかに朗読シーンがあり、品川朗読サークル「あやの会」の会員がその朗読をするからである。本人は声だけの出演だと謙遜していたが、声だけでも朗読で映画出演するとは大したものである。嬉しい出来事である。

 私からも、1月末に「大田文化の森」で開催した「朗読入門講座」の報告をした。そこに手伝いに来てくれた品川朗読サークル「あやの会」の会員2人から、その講座で私が話した「朗読とはなにか」という話しを「あやの会」の会員にも聴かせて欲しいという要望があったことも話した。会員全員の要望もあったので、実施することにした。






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館長の朗読日記1955/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記1955  (戦後72年02月05日 新規)



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 昨日(2月04日)の午前9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンを行なった。今回は、第3期・朗読ステップ1のレッスンの5回目、レッスン台本・芥川龍之介原作「杜子春」の5回目である。通常は1つのレッスン台本を6回で仕上げるのだが、年2回朗読会を開催する場合は、1本目の台本を5回で仕上げる。

 芥川龍之介のこの有名な「杜子春」は、芥川龍之介自身の文学的生涯を象徴化して表現したもので、私が当初考えていたよりもはるかに内容の濃いものであった。そのことに考えが及んだのは、このサークルのレッスンの途中であった。通常より回数の少ない5回のレッスンでは、決定的に時間が足りなかったことを、今回痛感した。

 反面、会員の皆さんの多くは、この作品が子供向けの通俗的な童話という印象が抜けなかったのであろう。仕上げの通し読みという割には、練習が不足気味の朗読表現であった。もちろん、十分に自宅練習を積んだと思われる朗読をした会員もいた。読み継ぎ形式の朗読を聴いていると、練習量の違いが嫌になるくらいよく分かる。



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 今回、もっとも飛躍したと感じたのは、レッスン歴が2年弱で、ちょっと癖のある声出しと語り口をする会員である。今回は、その声出しと語り口がかなり自然になってきていた。これまでのレッスン経験では、朗読らしい声出しと語り口になるまでに平均で3年のレッスン歴を要する。この会員の今後1年の進歩が楽しみである。

 レッスン歴は半年足らずだが、入会以前の朗読歴が長かった会員がいる。私の提唱する「語りかける語り口」の朗読に慣れてきたらしく、今回はかなりの朗読を披露してくれた。よく、空気が変わる朗読というものがある。その朗読者が朗読し始めると会場の雰囲気が変わる、というほどの意味である。この会員も空気を変えていた。

 ベテランの会員は、それなりの朗読をしていた。どこに出しても恥ずかしくないレベルに達している会員は、どんな場合でも、どんな作品でも、かなりの朗読に仕上げてくる。なかには、声出しと語り口がなかなか安定しない会員もいる。これは試行錯誤ではなく、自分本来の声出しと語り口がつかみ切れないのだろう。辛抱!辛抱!








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館長の朗読日記1954/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記1954  (戦後72年02月04日 新規)



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 一昨日(2月02日)の午後3時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ6の第4回目。本来なら4月に開催すべき朗読発表会を2ヶ月先の6月に延期したので、今回も。第2期・朗読ステップ6の最初のレッスン台本・宮澤賢治原作「なめとこ山の熊」を前倒しでやる。

 今回はその第4回目、すなわち第2期・朗読ステップ6の4回目のレッスンである。この前倒しの変則的なレッスンもこの第4回目で一時的に中断し、次回からは6月の朗読発表会に向けた台本のレッスンに入っていく。今回のレッスンはまだ4回目ということもあり。まだまだ「なめとこ山の熊」の深さに朗読表現が追いついていない。

 ただ、このサークルも会員の朗読水準は着実に向上している。レッスン歴がまだ3年未満の2期生も、だんだんと朗読らしい声出しや語り口になってきた。また、レッスン歴が4年〜5年余の2期生は、声出しはしっかりしてきたし、語り口が語りかける語り口が身についてきている。もちろん1期生もそれなりの上達ぶりを見せている。



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 今回は少し変わった見学者があった。千葉県銚子市にある千葉科学大学薬学部の准教授が、千葉県警察本部の犯罪被害者支援室の紹介で見学に見えたのである。そのくわしい経緯はいずれ記すこともあると思うので、ここではこれ以上の記述は省略する。見学者には日常生活とは全く異質な世界を体験して喜んでいただいたようである。

 また、今回は、6月の朗読発表会で読み継ぎ形式で上演する2つの台本を配布し、それぞれの朗読分担を通告した。朗読発表会を休憩を挟んで前後の2部に分け、それぞれの作品を前半と後半で読み継ぐのである。前後部とも全会員で読み継ぐから、全会員がそれぞれの台本にかかわり読み継ぐことになる。

 その他では、このサークルが全員で取り組んでいる「ふなばし東老朗読会」が先月1月の第4木曜日に開催されたが、その模様をその朗読会担当の役員がレポートにまとめて報告してくれた。毎月の第4木曜日は、私は他の朗読サークルのレッスンがあるため聴きに行くことが出来ない。そのため毎回、担当役員報告してくれるのである。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 一昨日(2月02日)の午後6時10分から、習志野朗読サークル「茜」のレッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ3の12回目、芥川龍之介原作「毛利先生」の6回目。近愛は仕上げの通し読みである。この台本はもともと第3期朗読ステップ3用のものである。このサークルは第2期にこの台本を採用しレッスンしている。

 この台本「毛利先生」は朗読時間が約35分とかなり長い。その反面、このサークルは会員数がもっとも少なく、10人を切っている。そこで、仕上げの通し読みも1回の読み継ぎで終了してしまった。会員数が少ないにもかかわらず、会員の朗読の上達ぶりは、他のサークルにそれほど変わらない。会員の地道な努力の賜物であろう。

 会員数が20人近くになると、毎回のレッスンで必ず1人か2人の会員が目立つ朗読をする。その目立ち方はさまざまである。目立って長所が伸びている場合もあれば、目立って従来の短所が直っている場合もある。もちろん、目立って朗読のレベルがアップしている場合もある。会員数が少ないと、そのチャンスがグッと減ってしまう。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 その結果、毎回、同じような朗読を聴くことが多くなり、他の会員の朗読から刺激を受ける度合いが少なくなる。会員数が少ないために、妙な仲間意識が醸成され、それやこれやでレッスンがマンネリになりやすい。そういう雰囲気に左右されずに、毎回、緊張感をもって自分の朗読の上達意識を保つのはかなり大変だと思うのである。

 このサークルは、この第2期・朗読ステップ3から、6月に全員が1人1作品形式の朗読会を開催することにしている。今回は、会員がそれぞれの台本を持ち寄って、他の会員と私に配布することになっていた。なかには、かつてレッスンの教材にした芥川龍之介原作「杜子春」を3人で読み継ぐ形式で上演するグループも出ている。

 6月の朗読会を1つの節目として、このサークルの本格的な会員募集を企画&実行し、会員数の大幅増を目指さなければならないと考えている。しかし、平日の午後6時10分からというレッスンの時間帯を考えると、あまり大幅な会員増は見込めないかもしれない。じっくりと構え、あとは成り行きにまかせるという方法もあると思う。



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館長の朗読日記1953/大田文化の森運営協議会主催公募企画事業「朗読入門講座」の第2回

館長の朗読日記1953  (戦後72年02月02日 新規)



○大田文化の森運営協議会主催公募企画事業「朗読入門講座」の第2回(1)

 一昨日(1月31日)の14時00分〜16時30分の2時間半、東京都大田区の「大田文化の森」第2集会室(4階)で、大田文化の森運営協議会主催公募企画事業「朗読入門講座」の第2回(全2回)を行なった。今回は、第1回の後半でくわしく解読した斉藤隆介原作「花咲き山」を教材にした、ミニ朗読レッスンである。

 前回の受講者数が33人であったが、今回はかなり減ると見込んでいた。もし全員が参加したら、今回のミニ朗読レッスンは時間管理がかなり厳しくなると覚悟していた。実際の受講者数は25人、そのうち1人は風邪をひいたので朗読は控えるということだった。今回は「花咲き山」を4人で読み継いでもらう予定にしていた。

 実際に朗読してもらう24人の受講者を6組に分け、順々に1組づつ読み継いでもらい、1組の朗読が終わり次第、その1組4人の朗読に対して簡単なコメントをしていった。初心者もいたが、かなりの経験者も混じっていた。なかにはプロの声優も1人いた。また、経験者のなかには、自分の朗読で空気を変える実力者もいた。



○大田文化の森運営協議会主催公募企画事業「朗読入門講座」の第2回(2)

 受講者の実力がこれだけ違うと、同じようなコメントで済むわけがない。私の方もかなり乗ってくる。相手によっては、セリフと地の文の組み合わせの問題、あるいは《間》の取り方の重要なポイントなど、今回はコメントするつもりでなかったかなり高度な問題まで踏み込んでしまった。まあ初心者にも面白かったと思うが。

 回収したアンケートにもちらと目を通したが、受講者の全員がかなり満足してくれたようであった。私が気になっているのは、せっかく応募してくれたにもかかわらず約半数(約35人)の応募者が抽選に漏れてしまったことである。何とか「大田文化の森」に考えてもらい、その方々にも受講の機会をもってもらうことを希望している。

 終了後、今回の企画・準備・会場設営の主軸を担ってくださった「あやの会」の会員と、それを手伝ってくれたもうひとりの会員と、私の3人で喫茶店で簡単な反省会をした。2人とも、第1日の座学を「あやの会」でもやって欲しいというので了解した。2期生は、私の「朗読の理論」を体系的には聴いていないというのである。








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