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館長の朗読日記1955/千葉「風」の朗読レッスン

館長の朗読日記1955  (戦後72年02月05日 新規)



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(1)

 昨日(2月04日)の午前9時30分から、千葉朗読サークル「風」の朗読レッスンを行なった。今回は、第3期・朗読ステップ1のレッスンの5回目、レッスン台本・芥川龍之介原作「杜子春」の5回目である。通常は1つのレッスン台本を6回で仕上げるのだが、年2回朗読会を開催する場合は、1本目の台本を5回で仕上げる。

 芥川龍之介のこの有名な「杜子春」は、芥川龍之介自身の文学的生涯を象徴化して表現したもので、私が当初考えていたよりもはるかに内容の濃いものであった。そのことに考えが及んだのは、このサークルのレッスンの途中であった。通常より回数の少ない5回のレッスンでは、決定的に時間が足りなかったことを、今回痛感した。

 反面、会員の皆さんの多くは、この作品が子供向けの通俗的な童話という印象が抜けなかったのであろう。仕上げの通し読みという割には、練習が不足気味の朗読表現であった。もちろん、十分に自宅練習を積んだと思われる朗読をした会員もいた。読み継ぎ形式の朗読を聴いていると、練習量の違いが嫌になるくらいよく分かる。



○千葉朗読サークル「風」の朗読レッスン(2)

 今回、もっとも飛躍したと感じたのは、レッスン歴が2年弱で、ちょっと癖のある声出しと語り口をする会員である。今回は、その声出しと語り口がかなり自然になってきていた。これまでのレッスン経験では、朗読らしい声出しと語り口になるまでに平均で3年のレッスン歴を要する。この会員の今後1年の進歩が楽しみである。

 レッスン歴は半年足らずだが、入会以前の朗読歴が長かった会員がいる。私の提唱する「語りかける語り口」の朗読に慣れてきたらしく、今回はかなりの朗読を披露してくれた。よく、空気が変わる朗読というものがある。その朗読者が朗読し始めると会場の雰囲気が変わる、というほどの意味である。この会員も空気を変えていた。

 ベテランの会員は、それなりの朗読をしていた。どこに出しても恥ずかしくないレベルに達している会員は、どんな場合でも、どんな作品でも、かなりの朗読に仕上げてくる。なかには、声出しと語り口がなかなか安定しない会員もいる。これは試行錯誤ではなく、自分本来の声出しと語り口がつかみ切れないのだろう。辛抱!辛抱!








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