« 館長の朗読日記1969/品川「あやの会」の朗読レッスン | トップページ | 館長の朗読日記1971/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン »

館長の朗読日記1970/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記1970  (戦後72年03月10日 新規)



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(3月09日)の13時30分から、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。今回から第2期の最後の段階、朗読ステップ6に突入する。今回は、その第1回目、最初のレッスン台本は宮澤賢治原作「なめとこ山の熊」である。この宮澤賢治の作品は、一筋縄では解読できない素晴らしい内容をもっている。

 そのレッスンに入る前に、まず3月22日(水)に開催する、第8回「小さな朗読館」のプログラムを変更した理由と、新しいプログラムの概要を説明した。そして、知人友人をこの朗読会に誘ってくれた会員には、その知人友人の皆さんにも、この変更内容を周知してもらうよう依頼した。他に広報の有効な手段がないのである。

 また、宮澤賢治原作「なめとこ山の熊」の朗読レッスンの前に、朗読ステップ6全体の目的と意義と内容を大まかに説明した。朗読ステップ6は、朗読者が自分の朗読をしながら、その自分の朗読を観客の立場から客観的に聴き取るための技を、身につけるべく修練することを主目的とする段階である。これは、最後の段階である。



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 宮澤賢治原作「なめとこ山の熊」の今回の朗読レッスンは、第1に、地の文における表現主体の「視点の転換」を明確に認識するよう指導した。空間的「視点の転換」、時間的「視点の転換」、主体的「視点の転換」、内面的「視点の転換」。今回は、特に、空間的「視点の転換」と主体的「視点の転換」を重点的に説明した。

 第2に、宮澤賢治原作「なめとこ山の熊」に多々みられる、不可解なこと、不思議なこと、何か変だなと心と頭にひっかかること、を見つけ出し、それらの点を大切に心と頭に保持しつづけることの大切さを説明した。それらの点を、あまり安直に納得してやり過ごさないように注意した。より深い解読の糸口になる可能性が高い。

 芥川龍之介の「杜子春」「羅生門」「玄鶴山房」、太宰治の「走れメロス」「富嶽百景」「黄金風景」、宮澤賢治の「おきなぐさ」「春と修羅」「セロ弾きのゴーシュ」などの文学作品の私の解読は、すべてそのような糸口から手繰っていったものである。そして、解読の結果その糸口に疑問が氷解したときの喜びは非常に大きい。





|

« 館長の朗読日記1969/品川「あやの会」の朗読レッスン | トップページ | 館長の朗読日記1971/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン »

05館長の朗読日記(戦後72年/西暦2017年)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 館長の朗読日記1969/品川「あやの会」の朗読レッスン | トップページ | 館長の朗読日記1971/八千代「新・みちの会」の朗読レッスン »