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館長の朗読日記2007/品川「あやの会」と大田「くすのき」の朗読レッスン

館長の朗読日記2007  (戦後72年06月07日 新規)



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(6月06日)に、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンを行なった。今回から、第2期・朗読ステップ6に新たに突入する。今回はその第1回目、最初のレッスン台本・宮澤賢治原作「なめとこ山の熊」の第1回目でもある。新しい朗読ステップに入った最初の日には、普通のレッスンのときにはない要件がある。

 まず、直前の朗読発表会『阿弥陀堂だより』について、会員や聴きに来て下さった会員の知人友人の感想や意見のうち、サークル全員に披露すべきものを披露してもらった。今回は終演後にアンケートをとったようだが、さらに本音の感想や意見を披露してもらうためである。幸い、朗読もピアノ演奏も大体は好評だったようだ。

 その日の午後に大田朗読サークル「くすのき」の第1回目のレッスンをやったのだが、ある会員がまったく自発的に品川朗読サークル「あやの会」の朗読発表会『阿弥陀堂だより』について感想を語ってくれた。あの朗読を聴いて心に浮かんだ場面のイメージがいつまでも消えなかった。こんな経験は初めてだということであった。



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 つぎに、朗読ステップ6の意義と目的と概要を説明した。朗読ステップ6の要点は2つある。1つは、朗読を聴く耳のレベルを上げること。2つは、自分の朗読を客観的に聴く耳を鍛えること。その他のサークルとしての用件は、午後に会員総会を開いてそこで討議し、会員の総意として決定するという。それには私は参加しない。

 最初のレッスン台本・宮澤賢治原作「なめとこ山の熊」のレッスンは、いつものとおり、会員に1人1人に少しづつ朗読してもらい、私からコメントしていった。今回は初読なので、ダメ出しではなく、作品の場面場面の内容や文章の流れやイメージについて、私が解読したものを説明していった。会員からも色々と意見が出た。

 会員の皆さんも、少しづつ私の解読の視点と方法を修得してきたような気がする。私の解読法を基本として修得するばかりでなく、さらにそれを発展させて欲しいと切に願っている。そうすることが、朗読家として、朗読指導者として、日本の朗読文化を従来の水準から飛躍的に進歩・向上させるための要件であると確信している。



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(1)

 昨日(6月06日)に、大田朗読サークル「くすのき」の記念すべき第1回目の朗読レッスンを行なった。今回は、第1期・朗読ステップ1の第1回目、最初のレッスン台本・宮澤賢治原作「やまなし」の第1回目でもある。このサークルにとっては初めての朗読レッスンであるから、色々とやらなければならないことがあった。

 まず、今回初めて参加した3人の方々の確認から始めた。入会希望者が2人、見学希望者が1人であった。つぎに、参加者全員(10人)に机の上に置く名札に名前を記入してもらった。名札は私の手製である。会員が互いの名前と顔を覚えるまで、それを自分の前に掲出してもらう。つぎに全員に簡単な自己紹介をしてもらった。

 つぎに、資料「朗読の上達ステップ」を配布し、その内容を大まかに説明した。つぎに、拙著『朗読の理論』の書評(『音声表現』第5号/2009年春の「朗読本を観る(5)欄に掲載)のコピーを配布し、拙著を読むときの参考にするよう補足した。つぎに、資料「大田朗読サークルの設立・運営要旨」を初参加者に配布した。



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(2)

 つぎに、第1期・朗読ステップ1の「レッスン計画表」と最初のレッスン台本・宮澤賢治原作「やまなし」を初参加者に配布した。つぎに、この大田朗読サークルの名称を会員の皆さんに決めてもらった。サークル発足の説明会に来た入会希望者には、事前に名称を色々と考えて、最初のレッスン時に提案するように頼んでおいた。

 結局、十数個の名称が提案された。レッスンの最後に色々と議論した上で、何回かの投票を重ねた結果、最終的に「くすのき」という名称に決まった。このサークルの正式名称は、大田朗読サークル「くすのき」ということになった。また、サークルの3役も、名簿のアイウエオ順の下から3人づつ順に就任することに決まった。

 レッスンの冒頭で、私の朗読レッスンは2本柱からなっていることを説明した。柱の1本は文学作品の解読方法のレッスンである。これは、文学作品の作品世界を深く豊かにイメージするための基本である。柱の1本は朗読の「語り口」のレッスンである。これは、自分のイメージと心情を自分の言葉で表現するための基本である。



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(3)

 第1期・朗読ステップ1のレッスンのポイントは2点ある。1点目はレッスン台本の解読とイメージづくりの学習。2点目は、読の「語り口」の基本の学習。その後、最初のレッスン台本「やまなし」を会員1人につき台本の4分の1を順に朗読してもらった。1巡目の4人の朗読は、ただ聴いて内容を把握してもらうだけにした。

 2巡目の4人の朗読は、1人の朗読が終わる度に、朗読した部分の解説をした。その解説の内容は、朗読漫画『花もて語れ』(第1巻〜第2巻)の「やまなし」における解説とほぼ同じか、ややくわしいものである。3巡目の2人には、私の解説を頭に入れて朗読をしてもらった。今回は、特別に見学希望者にも朗読してもらった。

 この大田朗読サークル「くすのき」を立ち上げるに際しては、品川朗読サークル「あやの会」の会員・赤塚弘子さんに大変お世話になった。赤塚さんは、今回の第1回目の朗読レッスンにも立合うばかりでなく、色々と手伝っていただいた。最初のレッスン台本「やまなし」の朗読レッスンも、久しぶりで懐かしかったようである。








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