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館長の朗読日記2025/千葉「わかば」の朗読レッスン

館長の朗読日記2025  (戦後72年07月14日 新規)



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(1)

 昨日(7月12日)の13時30分から、千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ6、レッスン台本・菊池寛原作「仇討三態(その1)」の第3回目のレッスンである。レッスン台本も3回目ともなると、会員はかなり仕上げてくる。今回は、事情により3人も欠席者が出た。

 出席者が少なめであっても、朗読レッスンはいつものように進行していく。この菊池寛原作「仇討三態(その1)」についての作品解説は、前回まででだいたい終わっている。また、会員の朗読表現もそれなりに煮詰まってきているたので、今回は、1人1人の朗読表現について、より突っ込んだ、レベルの高い指導をした。

 その内容を一言でいえば、レスン台本の文字言語にもとづきつつも、自なりに想像・創造した作品世界のイメージと心情を、自分なりの音声言語を「自然な語り口」で表現する方法に関するものである。技術的にいえば、助詞および述語の部分の表現の仕方、朗読における声の出し方、文や文同士の句読点部分のつなげ方など。



○千葉朗読サークル「わかば」の朗読レッスン(2)

 今回は欠席者が出たので早く終わった。いつもは時間が足りないが、今回は少し余裕があった。その余裕分を、会員との質疑応答に費やした。質疑の発端は、読点の前後の音声言語のつなげ方に関する質問であった。それはさらに、読点を軽視することは原作である文学作品の軽視になるか否かという問題の質疑に進んでいった。

 それは、次第に、朗読というものは原作である文学作品をどこまで忠実に再表現すべきか、という問題に発展していった。私は、文字言語で表現された文学作品を、音声言語で再表現する朗読の場合には、忠実に再表現するという考え方に本質的な限界がある、という持論を説明した。眼で見るものと耳で聴くものの違いである。

 漢字に振り仮名がついている場合の朗読の仕方。漢字の異字体(たとえば新字体と旧字体)の違いの朗読の仕方。日本式な表記に括弧で英語式の表記をつけている場合(たとえば「手巾」とした後に(ハンケチ)と記されている場合)の朗読の仕方。本質的な意味では、文字言語を真に忠実に音声言語に再表現することはできない。









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