« 館長の朗読日記2026/千葉「風」の朗読レッスン | トップページ | 館長の朗読日記2028/吉本隆明の「なめとこ山の熊」論について »

館長の朗読日記2027/品川「あやの会」と大田「くすのき」の朗読レッスン

館長の朗読日記2027  (戦後72年07月19日 新規)



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(1)

 昨日(7月18日)に、品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ6の第4回目、レッスン台本・宮澤賢治原作「なめとこ山の熊」の第4回目である。この台本のレッスン(全6回)もいよいよ後半である。この段階になると、作品解読よりも、その内容の表現の仕方に重点が移る。

 レッスンの冒頭で、私は「原作に忠実な朗読とはなにか」というテーマで話しをした。私の話しを一言で言えば、原作に忠実か否かという問題には、問題にする個人の主観的な価値観が入ってくるから、客観的には判定することが出来ない、ということである。また、その問題とレッスンにおける朗読のあり方とは別物なのである。

 さらに、今回は、レッスンの冒頭に私の出版物リストの最新版を配布した。現時点の私の出版物は、単著の単行本が『朗読の理論』と『宮澤賢治の視点と心象』の2冊、公演ライブ盤(ブルーレイないしはDVD)が5種類、そして、共著(私は朗読協力&朗読原案を担当した)の単行本が朗読漫画『花もて語れ』全13巻である。



○品川朗読サークル「あやの会」の朗読レッスン(2)

 前回、突如、従来に比べて格段に力のこもった(朗読する人間の心情がこもった)声で朗読できた会員が、今回もなかなか力のこもった声で朗読していた。今回も褒めたところ、前回は、風邪をひいたので1語1語に力をこめないと朗読できないためだといっていたが、今回は風邪のお陰ではないと胸を張っていた。ご同慶である。

 その他にも、語りかける語り口が着実に身についてきた会員、声出しの高さをいろいろに変えて自分の朗読の語り口を前向きに模索している会員、台本(原作)の文章の流れを読み取りつつそれに対応した朗読表現をいろいろと工夫している会員など、それぞれに自分の朗読を研究し、試行錯誤し、上達させるように努力している。

 このサークルが、先日、荏原第六中学校の3年生全員を対象に朗読会『白旗の少女』を上演したが、それに対する3年生の感想文を「あやの会」の渉外担当の役員がコピーして私に渡してくれた。ざっと目を通したが、朗読はかなり好評であり、とても感動してくれたようである。学校からは来年も上演することを依頼されたという。



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(1)

 昨日(7月18日)に、大田朗読サークル「くすのき」の第4回目の朗読レッスンを行なった。今回は、第1期・朗読ステップ1の第4回目、最初のレッスン台本・宮澤賢治原作「やまなし」の第4回目である。サークルが発足からの4回目の朗読レッスンでもある。サークルの体制や朗読レッスンへの取り組み方を整備している。

 朗読ステップ1は次の2点、すなわち、文学作品を解読する基本的な方法、および、日本語の音声言語の基本的な語り口、に重点をおいてレッスンをする段階である。しかも、どちらかといえば、前者、すなわち、文学作品を解読する基本的な方法により多くの重点を置いていく。もちろん、朗読に関する基本的な問題も指導する。

 今回は、その一環として、レッスンの冒頭に、次の3点について話しをした。1点目は、文学作品の作品世界をイメージする場合に、その作品世界は4層の構造を持っていることについて。これは、現在レッスン中の宮沢賢治原作「やまなし」に記されている「クラムボン」をいかに解釈するか、ということを例題として説明した。



○大田朗読サークル「くすのき」の朗読レッスン(2)

 2点目は、朗読おけるアクセントの問題をどのように考えるか、という問題についてである。3点目は、品川朗読サークル「あやの会」のレッスンでも話した「原作に忠実な朗読とはなにか」という問題についてである。今後も、朗読に対する私の基本的は考え方を少しづつ話していく。これも一種の体制整備の一環なのである。

 今回は、その他の問題についてもいろいろと話した。例えば、月謝を出す場合には、おつりの必要がないようにあらかじめ用意すること。自分の名前を記した名札は、朗読ステップ1の期間中は常に自分の机の前に掲示すること、などである。これらも、朗読レッスンの一種の体制整備の一環である。最初の1年間はいろいろある。

 次回は、宮沢賢治原作「やまなし」の仕上げの通し読みをおこなう。サークル「くすのき」の会員は、ほとんどが朗読の経験者のようである。なかでも声優の訓練をした会員が複数いる。全体的なレベルが高いのである。したがって、次回の仕上げの通し読みでどのような「やまなし」を朗読してくれるか、今から楽しみにしている。









|

« 館長の朗読日記2026/千葉「風」の朗読レッスン | トップページ | 館長の朗読日記2028/吉本隆明の「なめとこ山の熊」論について »

05館長の朗読日記(戦後72年/西暦2017年)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 館長の朗読日記2026/千葉「風」の朗読レッスン | トップページ | 館長の朗読日記2028/吉本隆明の「なめとこ山の熊」論について »