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館長の朗読日記2029/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記2029 (戦後72年/西暦2017年07月21日 新規)



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 7月20日(木)の15時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第2期・朗読ステップ6の第6回目、レッスン台本・宮澤賢治原作「なめとこ山の熊」の第6回目、その仕上げの通し読みをする回である。会員を2グループに分け、それぞれ「なめとこ山の熊」を読み継いでもらう。

 体調を崩して前回のレッスンを休んだ最長老の会員も、今回は元気に仕上げの通し読みに参加した。このレッスン台本の仕上げの通し読みは、レッスン会場の一角をステージとし、そこに朗読席を2席設け、順々に会員が読み継いでいく。あくまでサークル内部だけで行なうものであるが、一種の「ミニ朗読会」ともみなしうる。

 あるいは、約3ヶ月ごとに行なう「朗読おさらい会」といってもよい。他の会員は、客席のように特別に配置した座席で観客としてその朗読を聴く形になる。このサークルの場合は、身内とはいえ、観客数は15人ほどになる。まさに、一種の「ミニ朗読会」であり、出演者はかなり緊張するらしい。それら総てが良い経験となる。



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 朗読が一通り終了すると、休憩を挟んで、私が講評を行なう。1期生に対しては、あまり褒めない。上手に出来て当たり前だからである。また、上手な朗読になると「玉に疵」といったように欠点が目立ってくる。逆に2期生に対しては、褒める比重が増す。上手でない朗読の場合は、前回より良くなった諸点が目立つからである。

 もちろん、私の講評においては、毎回のレッスンと同じく、1期生に対しても、2期生に対しても、要改善点を指摘し、その当面の改善方法を指導する。その結果、会員の朗読が良くなり、その会員の朗読レベルが向上するか否か。その度に、私の朗読指導の適否や良否が試される。その意味で、毎回が、私の真剣勝負なのである。

 何のために、そのような真剣勝負を続けているのか。もちろん、主には、会員の朗読を上達させることが目的である。その上に、そういう真剣勝負を通して、朗読の理論や指導法を確立することも私の目的なのである。そのようにして、拙著『朗読の理論』は成ったし、現在、次著『朗読の上達法』の研究&執筆に取り組んでいる。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 7月20日(木)の18時10分から、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンを行なった。このサークルは前回から第2期・朗読ステップ4に突入している。ただレッスン台本は、他のサークルが第3期に使用する文学作品を準用することにしている。このサークルが第3期に入ったら、他サークルの第2期用台本を準用する。

 すなわち今回は、第2期・朗読ステップ4の2回目、台本・太宰治原作「燈籠」の第2回目である。前回は、 太宰治原作「燈籠」という文学作品について、私が解読した内容をざっと解説することに重点を置いた。今回は徐々に会員1人1人の朗読に対する指導に重点を移していく。もちろん、その過程で、作品の解説も継続する。

 この太宰治原作「燈籠」という作品は、全文が主人公(さき子)の独り語りから成っている。その独り語りは太宰治の優れた文章力によって、かなり迫力のある文体になっている。その迫力により朗読する側も心情が入ってくる。その結果、各文節が高く上に上がってくる。特に述語部分が上がってくる。太宰治の文章の力である。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 そうは言っても、今回はまだ太宰治原作「燈籠」の2回目のレッスンである。会員もまだ十分に自分の朗読を仕上げていない。まだ十分に仕上げていない段階で、あまり細かい指導をしても仕方がない。ともすれば、私が解読した内容をさらに解説する方向に行きがちになる。しかも、このサークルは会員数が10人を切っている。

 その結果、レッスンが早めに終わってしまった。このサークルのレッスンは、通常は18時10分〜20時40分と約2時間半かけて行なっている。今回は、何と18時10分〜19時40分と約1時間半で終わってしまった。会員の皆さんは、いつもレッスン時間が長めだから、たまには短かめも良い、ということになった。

 確かに、外向けにはレッスン時間を2時間ということになっている。しかし、毎回の実際のレッスン時間はだいたい2時間半をかけてやっている。特に、このサークルのレッスンは夜間にやっている。したがって、他のサークルよりもレッスン時間が短いことを歓迎する雰囲気がある。今後もレッスンを短かめに終了していくか。




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