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館長の朗読日記2035/第36回「ふなばし東老朗読会」について

館長の朗読日記2035  (戦後72年08月03日 新規)



○第36回「ふなばし東老朗読会」について(1)

 船橋朗読サークル「はなみずき」は、船橋市東老人福祉センターの依頼で、毎奇数月の第4木曜日に「ふなばし東老朗読会」を主宰している。すでに5年以上も継続したが、今年度(2017年度)も引き続き依頼されている。しかし、私は第4木曜日は千葉「わかば」の朗読レッスンと重なるので、この朗読会には参加できない。

 そこでサークルの窓口を担当している役員は、毎回その開催模様を私に報告してくれる。前年度の担当役員はファックスと電話だったが、今年度の新役員はメールで報告してくれる。昨日(8月02日)に報告されたのは7月27日(木)に開催された第36回「ふなばし東老朗読会」の開催模様である。以下ほぼその概要を記す。

 来場者数は21名(そのうち新規の来場者は6名)、船橋朗読サークル「はなみずき」からは15名参加、参加者数は合計36名であった。プログラムは、立原えりか原作「海から来た少年」、阿刀田高原作「菊の香り」、竹西寛子原作「五十鈴川の鴨」の3作品。偶然だが、3作品とも「夏」を意識させる作品であった。



○第36回「ふなばし東老朗読会」について(2)

 立原えりか原作「海から来た少年」は、海辺の砂浜を舞台に、不老不死の薬で永遠の命を得た少年の苦悩と、その少年に恋をした少女のおとぎ話。読み始めと終盤にアルパ(インディアンハープ)の演奏のバック音楽を流して朗読。朗読と音楽の組み合わせで、独特の「立原えりか ワールド」をつくりあげていた、ということである。

 阿刀田高原作「菊の香り」は、当初は森鴎外原作『舞姫』を予定していたものを、作品を変更して朗読。少年がレジャーランドの菊人形を製作中の現場で、菊人形の中に亡くなった父親を見かける。菊に囲まれた青白いその顔は「(出棺前) 最期に見た顔と同じ」だったという少々ブラックなショートショートであったという。

 竹西寛子原作「五十鈴川の鴨」は、自身も被爆した原作者が、ある原爆被爆者の胸のうちを綴った小説。人災である原発事故の起きた2011年8月に、この作品は出版された。神域である伊勢神宮の内宮を流れる『五十鈴川』の清流。そこに浮かぶ鴨の親子と、被爆者故に家庭を持つことを選ばなかった友人。靜謐な時間の流れ。



○第36回「ふなばし東老朗読会」について(3)

 最後の朗読作品「五十鈴川の鴨」は、朗読者が2011年に出会い「いつか朗読したい」と思った作品であったという。その後、2016年にラジオで朗読されたのを聴いて、この「ふなばし東朗朗読会」で朗読すべく約1年をかけて練習したという。その成果が出て、聴き手が身を乗り出し作品の世界に引き込まれていたという。

 今回は、休憩時間に、会員の1人がリードして「あめんぼ あかいな あいうえお」で始まる滑舌の練習、北原白秋の『あめんぼの歌』を参加者全員で唱和したという。皆さんは、元気に、大きな声を出してくれたという。この参加者全員の声出しが意外に好評で「またやりたい……」という声を多数いただいたということであった。

 来場者からの感想は、つぎのようなものであったという。
三作品、それぞれでとても楽しかったです。また次回も来たいです。
竹西寛子原作「五十鈴川の鴨」の朗読がとても良かったです。
今まで知らない作家・作品が朗読で聴けて、毎回楽しみにしています。







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