館長の朗読日記2056/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン
館長の朗読日記2056 (戦後72年/西暦2017年09月22日 新規)
○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)
9月21日(木)の15時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第2期・朗読ステップ6の第9回目、新しいレッスン台本・菊地寛原作「仇討三態(その一)」の第3回目である。今回は、会員に順々に少しづつ朗読してもらい、各会員の朗読指導に主眼をおいてレッスンした。
朗読ステップ6の目標は、本来は、聴き手の立場に立って、朗読者が自分の朗読を聴きながら朗読する段階である。しかし、これはなかなかむずかしい。現実のレッスンの場で、その目標を直接追究する形で指導することは、まだ時期尚早であるような気がしている。今は、朗読ステップ1〜5の内容を指導する方が良いと考える。
さらに、今回取り組んでいる「仇討三態(その一)」は朗読的にまことに面白い台本であり、その面白さを解説したり、指導したりすることで、私の方が手一杯という事情もある。また、朗読のレッスン歴も表現レベルも違う会員の1人1人に的確に指導や当面の目標設定をしていくという、その真剣勝負で手一杯なのである。
○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)
私が行っているグループレッスンでは、グループの1人1人の会員が順々に3〜4分の朗読を行ない、それぞれの朗読に対して私が指導していく。その各々の朗読と指導を他の会員がどう受け止めてくれるか、どう参考にしてくれるかが、勝負である。ある会員が、そういう私の指導的なコメントを素晴らしいと言ってくれた。
まだレッスン歴がそう長くない会員である。果たして、どのくらい私の指導的コメントを理解し、納得してくれているのか分からなかった。そういう会員が、感に堪えたように素晴らしいと言ってくれたことは、私としても非常に嬉しかった。レッスン歴が長くなり、朗読のレベルが上がっていくほど、面白くなるはずだから。
このサークルは、来年4月25日に朗読発表会を開催する。今年の11月後半から、その朗読発表会に向けた台本のレッスンに入る。原作「虹の岬の喫茶店」の台本化(版下づくり)は、サークル会員が自立的に行なう。私は、それをプリントアウトするだけである。その台本化は9月末までにできるという。大いに楽しみである。
○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)
9月21日(木)の18時15分から、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンを行なった。予定の電車にもうちょっとで乗り遅れ、5分くらい遅刻してしまった。今回は、第2期・朗読ステップ4の5回目、レッスン台本・太宰治原作「燈籠」の5回目である。この「燈籠」も朗読的に面白い台本で、朗読者の本気度が試される。
特に、途中で、主人公の女性(咲子)が警察官を相手に狂ったように笑いだすところがある。文字言語としては「はははは」である。そういえば、今、船橋「はなみずき」がとり組んでいる台本「仇討三態(その1)にも、途中で主人公の男性(惟念)が笑うところがある。文字言語は「ははははは」である。これらがむずかしい。
この「はははは」と「ははははは」をどのように朗読表現するか。もちろん、その笑いのセリフの前後をどのように朗読表現するか。それは、その朗読者の本気度を測るためのとても良い試金石なのである。たとえ、どのように上手な朗読でも本気度の感じられない朗読は感動されない。下手でも本気度のある朗読は感動を得られる。
○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)
これは、現実の場における言語表現でも同じである。いくら言葉巧みに言いつのっても、誠意(本気度)の感じられない表現は聴き手を感動させず、信頼もされない。反対に、たとえ口下手でも、誠意(本気度)の感じられる表現は聴き手を感動させ、信頼もされる。そういう当たり前のことを、十分に理解していない朗読者が多い。
言語表現がはっきりせず、聴き手がほとんど言葉を聴き取れないような朗読をしていた会員が、徐々に言葉がはっきりしてきたが、今回はとてもスッキリした口跡で朗読したので、驚いた。この会員には、前回、助詞や助動詞の最後まで丁寧に発声するように指導した。それを受けて相当練習してきたという。こういう会員は伸びる。
レッスン歴が長い会員が、もたったような語り口からなかなか抜け出せない。私も、その指導に四苦八苦してきたのだが、今回、その原因がはっきりと分かった。せでに10年近く朗読指導してきたのに、今頃になってその原因に気がつくとは遅すぎる。その会員は、表現力自体のレベルが高いので、なかなか気づかなかった面もある。
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