館長の朗読日記2064/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン
館長の朗読日記2064 (戦後72年/西暦2017年10月07日 新規)
○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)
一昨日(10月05日)の15時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第2期・朗読ステップ6の第10回目、レッスン台本・菊地寛原作「仇討三態(その一)」の第4回目である。今回も、会員に順々に少しづつ朗読してもらい、各会員の朗読指導に主眼をおいてレッスンした。
2期生でレッスン歴が短い会員は、朗読のテンポや声出しや語り口がまだ安定していない。作品世界により、朗読するテンポや声だしや語り口がフラフラ変ってしまう。逆にいえば、テンポや声だしや語り口だけを変えることで、作品世界の内容を表現しようとしている、ともいえる。大切なのは視点と心情を変えることなのだが。
2期生でレッスン歴が長い会員は、朗読のテンポや声出しや語り口はさすがに安定している。逆に言えば、心情表現やイメージ表現をそれらの変化に頼らずに表現できるようになりつつある、ということになる。ただ、まだ自分の言葉で自在に表現しているという感じではない。自在は無技巧ではない。逆に技巧の極みなのである。
○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)
1期生は、それぞれに上達してきている。しかし、まだまだ伸び代はかなりある。1期生は、それぞれのレベルが上がってきているから、逆に言えば、それぞれの長所短所が、あるいは、良い点と悪い点がはっきりしてきている。それだけに、長所や良い点が伸びた場合、短所や悪い点が少なくなった場合、それが明確に現われる。
今のレッスン台本・菊地寛原作「仇討三態(その一)」は、朗読的にとても面白い作品である。逆に言えば、朗読的にとてもむずかしい作品でもある。それだけに、会員の皆さんの現在の上達における立ち位置がかなりはっきり露出してくる。そのために、私の指導内容も深刻さと的確さを加えることができていたようである。
私が今回の朗読レッスンの終りを告げた途端に、2期生でレッスン歴が短い会員が大きな溜息をついた。溜息の訳を訊いたら、今回のレッスンが特に充実していたので、満足のあまり思わず溜息が出てしまった、ということであった。満更、言い訳でも、お世辞でもないような口振りである。会員との真剣勝負の結果であろうか。
○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)
一昨日(10月05日)の18時10分から、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ4の6回目、レッスン台本・太宰治原作「燈籠」の6回目。今回は、このレッスン台本の仕上げの通し読みである。この「燈籠」も朗読的に面白くもむずかしい台本で、朗読者の本気度が試される。
この「燈籠」は、朗読時間が約20分の短い作品である。しかし、このサークルは会員数が少ないので、仕上げの通し読みは全員で1回だけ読み継ぐことにした。その後、短い休憩を取ってから、私から1人1人の朗読に対する講評をおこなった。1人当たり3分強という短い朗読に対する、私からの真剣勝負のような講評である。
1人目の会員は、まだ文末の述語がところどころが下がり気味である。全体的に読むような語り口である。声を出している少し先に眼を配るようにアドバイスした。2番目の会員は若い男であるが、若い女のセリフがなかなか堂に入っている。もっと思い切って語るように、もっと思い切って《間》を取るようにアドバイスした。
○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)
3人目の会員は、このサークルでは最古参である。全体的に《間》は取れてきているのだが、まだ不十分である。もっと思い切って《間》を取るようにアドバイスした。4人目の会員は、入会したての頃は、言葉がはっきりしなかった。最近は頑張って見違えるように明確になった。表現センスのある会員だから、良い朗読になった。
5人目の会員は、レッスン歴はまだ短いがかなり上手な朗読をする。この会員が、自分事(わがこと)として本気度を出す表現をするようになれば、物凄い朗読になると思う。6人目の会員も、まだレッスン歴が短いので、いわゆる朗読調であったが、今回はかなり高く上に出て語るような表現になってきた。もうひと息である。
講評の後、私からつぎのレッスン台本を配布した。つぎは、同じ太宰治原作の「雪の夜の話」である。本来この作品は、朗読ステップ2(登場人物の立場に立った朗読のレッスン)に使用するつもりだったものである。それを、いろいろの事情から、このサークルでは朗読ステップ4のレッスン台本として使用することにした。
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