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館長の朗読日記2076/船橋「はなみずき」と習志野「茜」の朗読レッスン

館長の朗読日記2076 (戦後72年/西暦2017年11月03日 新規)



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月02日)の15時00分から、船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスンをおこなった。今回は、第2期・朗読ステップ6の第12回目、レッスン台本・菊地寛原作「仇討三態(その一)」の第6回目、このレッスン台本の最後の仕上げの通し読みである。会員を3組に分け、組ごとに読み継いでもらった。

 聴いていて驚いたことに、会員の皆さん全員が、確実に朗読のレベルをワンランクアップさせていた。前回のレッスンで、改めて、各文節を立てて表現すること、その場合に2音目(アクセントによっては1音目)をクッキリと上げること、の重要性を指摘し、かなり口やかましく注意したりやり直してもらった。その成果である。

 会員の皆さんが、仲間の朗読表現を互いに聴き合ってどう感じたか、本当のところは分からない。しかし、私の耳には、前回に比べ、今回の朗読は確実にレベルというかその表現の質をワンランクアップさせたように感じられた。しかも、それが1人や2人ではなく、全会員の朗読表現がそうなっていたのである。これは驚きだ。



○船橋朗読サークル「はなみずき」の朗読レッスン(2)

 仕上げの通し読みと、それに対する私からの講評を終えた後、来年4月に開催する朗読発表会のための台本・森沢明夫原作「虹の岬の喫茶店」を配布し、会員の皆さんの朗読分担を発表した。以前は、会員の朗読レベルが高くなかったので朗読分担にも苦労したが、近年は全体的に朗読レベルが上がってきたので今回は楽だった。

 加えて、このサークルは全員が女性であり男性会員がいないから、その点もあまり気を使わずに済む。男性会員がいるサークルは、やはり、男性のセリフが多い部分を男性会員に割り振るなどの気を使う。本来、朗読は老若男女のセリフを1人の朗読者がすべてこなすものだが、読み継ぎ形式の朗読の場合は多少は考えるのである。

 次回から、この朗読発表会用の台本「虹の岬の喫茶店」のレッスンに取りかかるのだが、この作品もかなりむづかしい。まあ、本来、易しい作品などというものはないのだが、比較的淡々とした文体を通して、味わい深い大人のファンタジーの味を出していかなければならない。会員の皆さんの朗読を聴きながら、考えていきたい。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(1)

 昨日(11月02日)の18時00分から、習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスンを行なった。今回は第2期・朗読ステップ4の8回目、新しいレッスン台本・太宰治原作「雪の夜の話」の2回目である。前回は、会員数が少ない上に半数近くの会員が休んだので、寂寥感の漂うレッスンだったが、今回は全員が出席していた。

 会員の皆さんは少し前に集まって、来年6月に予定している朗読発表会をどうするかを相談したようである。大まかにいえば、1つの作品を読み継ぎ形式で上演するか、1人1作品形式で上演するか、の選択である。結論は、1人1作品形式で上演したいということであった。加えて、会員数が少ない点をどうするかの相談をした。

 その中で、数少ない古参会員の1人で、これまでサークル運営を引っ張ってきてくれた会員が、今年末に退会を希望していることが分かった。仕方のない事情ではあるが、この古参会員の退会はサークルにとって大きな痛手である。そのためにも、会員を増やすことが喫緊の課題となった。今後、具体策を講ずることに決まった。



○習志野朗読サークル「茜」の朗読レッスン(2)

 今回の朗読レッスンでは、この「雪の夜の話」のセリフをどのように朗読するか、についての私の見解を説明した。この「雪の夜の話」の地の文は、総て「しゅん子」という十代の女学生の語りである。従って、地の文はすべて「しゅん子」のセリフと見なすこともできる。すると、地の文に挿入されたセリフの表現が問題となる。

 地の文を「しゅん子」のセリフとみなすなら、地の文に挿入された他の登場人物のセリフは「しゅん子」のセリフ中のセリフとして朗読すべきであろうか。斎藤隆介原作「花咲き山」の山姥の独り語りの地の文に挿入された「そよ」と「あや」のセリフのように。しかし、この「雪の夜の話」は「花咲き山」と事情が違っている。

 この事情が違っている所以について、私の見解を説明した。くわしい内容は、ここでは省略するが、そのポイントは、この「雪の夜の話」の地の文の語り手である「しゅん子」が、実は太宰治の分身だという点にある。太宰治の分身である以上、語っている相手はこの作品の読者ということになる。やはり、太宰治の作品は面白い。







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